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Pardotの次世代ナーチャリングツールEngagement studioとは?機能や使い方、よくある質問をまとめてみました

Pardotの次世代ナーチャリングツール"Engagement studio"とは?機能や使い方、良くある質問をまとめてみました

私がご紹介します

Takabayashi Masamichi

株式会社デジタルアイデンティティ SEO Div.所属。Salesforce認定Pardotスペシャリスト。
SEOを中心にしたサイト改善のお手伝いとメディア運営・ライターの二足のわらじを履いています。SEOやWebに詳しくない方でも「初見で分かる読みやすい記事作り」を目指して奮闘中。
お役立て頂けたら幸いです。

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今回はPardotが誇る次世代ナーチャリングツール「Engagementstudio(エンゲージメントスタジオ)」についてご紹介します。
まだ、Pardotやマーケティングオートメーション(MA)をよく知らないという方は、ぜひこの記事をご覧ください。

Salesforce Pardotとは?MAツールの決定版【使い方・仕組み・機能】

Pardotやマーケティングオートメーションについて、詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

Engagement studioとは?

Engagement studio(エンゲージメントスタジオ)とは、Salesforce Pardotが提供する、次世代ナーチャリングツールです。
このツールを利用することで、顧客のスコアやアクティビティに応じて、適切なタイミングで適切なフォローが可能になり、顧客を効果的にナーチャリングすることができます。

例えば、顧客リスト全体に対してメルマガAを送付し、メルマガAを開封したリードにはメールA’を、開封しなかったリードにはメールBを送付する…といった風に、ユーザーの行動に合わせて最適なコンテンツを出し分けられます。

【あわせて読みたい!】 ナーチャリングとは?概要・役割・施策をかんたん解説!

Engagement studioでは、一つの画面でリードとの1 to 1シナリオを構築できるほか、カスタマージャーニーのビジュアル化、効果検証、パフォーマンスの測定なども行えます。

Engagement studioで使用できる各種ステップについて

Engagement studioには3種類のステップ機能が設けられています。
下記の3つがそのステップ機能です。

  • アクション:何かアクションを実行する
  • トリガー:アクションの結果で分岐する
  • ルール:プロスペクト(見込み顧客)の属性で分岐する

Engagement studioではこの3つの機能を使って、シナリオを形づくっていきます。
では、それぞれの機能についてもう少し詳しくみていきましょう。

アクション

アクションは何かを実行する機能です。実行可能なアクションには下記のものがあります。

 

アクション名
リストに追加
Salesforceキャンペーンに追加
スコアを調整
タグを適用
グループに割り当て
Salesforceキューへの割り当て
ユーザーに割り当て
Salesforceの有効な割り当てルールに基づいて割り当て
プロスペクトの項目値を変更
SalesforceのTo Doを作成
ユーザーに通知
リストから削除
タグを削除
メールを送信

トリガー

トリガーはアクションの結果から分岐を派生させる機能です。
トリガーには「評価日時」という概念が備わっていて、プロスペクトの行動をリアルタイムで感知して分岐させる「最大」と、指定された時間が経過したあとにまとめて分岐させる「待機」に分かれています。

実行可能なトリガーの種類には下記のものがあります。

トリガーの種類
カスタムリダイレクトのクリック
メールリンクのクリック
メールの開封
ファイルのダウンロード
フォーム
フォームハンドラー完了
ランディングページ

ルール

ルールはプロスペクトの属性によって分岐を派生させる機能です。
トリガーと同様、ルールにも「評価日時」という概念が備わっていて、プロスペクトの行動をリアルタイムで感知して分岐させる「即時」と、指定された時間が経過したあとにまとめて分岐させる「待機」に分かれています。

実行可能なルールの種類には下記のものがあります。

ルールの種類
割り当てられたSalesforceキュー
割り当てられたユーザー
割り当ての状況
グレード
リスト
Pardotキャンペーン
プロスペクトのカスタム項目
プロスペクトのデフォルト項目
プロスペクトのメールの状況
プロスペクトタグ
Salesforceキャンペーン
Salesforceキャンペーンの状況
Salesforceの状況
スコア

Engagement studioではこれら3種のステップ機能を組み合わせて、ナーチャリングのシナリオを設計していきます。
では次に、実際にナーチャリングのプログラムを作る手順をチェックしていきましょう。

Engagement studioの作成手順

  1. Pardotの管理画面にアクセスし、ダッシュボードの[マーケティング]>[Engagement studio]から作成画面に遷移しましょう。
  2. engagementstudio-flow

  3. 画面右上の[Engagement プログラムを追加]をクリックし、新規プログラムを作成できます。また、既存のプログラム名をクリックし、編集することもできます。
  4. 作成を開始すると、一番上に[開始]のアイコンが、一番下に[終了]のアイコンが表示されます。Engagement studioではこの[開始][終了]の間に先ほど紹介した3種のステップを配置していきます。

Engagement studioのシナリオ設定は、用途によって最適解は多種多様です。
最初の内はシナリオを作りながら、足りないコンテンツを作り…と同時並行になるかもしれませんが、ある程度コンテンツが充実するとその手間も省けるようになります。
初期の設定は、時間をかけてじっくりとチャレンジしてみましょう。

Engagement studioでよくある質問

Q1. プロスペクトがいつの間にか次のステップに…アクションリストから消えるのはどうして?

A.Engagement プログラムのステップで待機しているプロスペクトは、プログラムに送られるリストから削除されることがあります。Engagement Studio では、プログラムから削除された後で再び追加されたプロスペクトの待機時間が調整されません。

(引用:待機中のプロスペクトが抑制されたり、リストから削除されたりした場合の動作

Q2.プログラムを一時停止したけど、待機中はどういう仕様になるの?

Engagement プログラムを一時停止すると、プロスペクトが待機のステップに入っている場合、その待機は一時停止します。プロスペクトは、プログラムが再開されるまで、そのステップに留まります。プログラムが再開されると、プロスペクトは待機を終了してから、次のステップに進みます。

(引用:Engagement プログラムを一時停止したときの待機の動作方法

Q3.業務時間内にメールを送信する仕様を組んだけど、休日の待機の仕様はどうなってるの?

メールを送信する業務時間をカスタマイズしても、待機期間は毎日カウントされます。待機期間が営業時間外に切れる場合、メールは次の利用可能な時間に送信されます。
たとえば、メール A、B、C を含むプログラムがあるとします。各メールには待期期間を組み込んで、プログラムで [業務時間内のみにメールを送信] を有効にします。

  1. メール A が送信されます。
  2. 3日の待機後、メール Bが送信されます。
  3. 4日の待機後、メール C が送信されます。

メール A が水曜日に送信された場合、メール B を送信する前の 3 日間の待機は土曜日に完了します。営業時間が月曜日から金曜日の午前 10 時~午後 4 時に設定されている場合、メール B は月曜日に送信されます。4 日間の待機後、金曜日にメール C が送信されます。

(引用:業務時間内にメールを送信する場合の待機の動作方法

今回はEngagement studioの機能について、簡単にまとめてみました。
直感的で使いやすいUIですが、シナリオを組んでみると意外と奥が深く、最初は手こずることも多いかもしれません。
もし「初期設定が不安…」「相談しながら進めてみたい」という方がいたら、ぜひ一度ご相談ください。

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