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YouTube広告とは?フォーマットの種類や配信効果を徹底解説

YouTube広告

Youtube広告は、多くの企業が使用している動画広告の一つです。コロナの影響により自宅でYouTubeなどの動画プラットホームを使用する人が増えています。
この記事では、YouTube広告の基礎知識を始め、フォーマットや特徴など詳しく解説します。
YouTube広告についての正しい知識をつけて動画広告の配信や運用に活かしてみてください。

YouTube広告とは?

YouTube広告とは、YouTubeやGoogle動画パートナーに配信できる動画広告です。
昨今の動画広告市場は拡大しており、2021年は4,205億円になる見通しで、2025年には1兆円を超えると予想されています。
YouTubeやTikTokなどの動画プラットホームが拡大する影響により、多くのユーザーが動画プラットホームを使用するようになりました。
そのため、動画広告市場は今後も拡大していくことが見込まれます。
動画広告市場規模
画像引用元::2021年国内動画広告の市場調査を発表

YouTube広告のフォーマットの種類と特徴

ここでは、YouTube広告のフォーマットの種類や特徴、使用する際に選択するキャンペーン目標などを解説します。

 

TrueViewリーチ広告

TrueViewリーチ広告は、動画の前後または途中に再生される動画広告です。動画が再生されてから5秒が経過すると、動画を視聴しているユーザーは広告をスキップできます。
のちほど紹介するTrueViewインストリーム広告と同じく、スキップ可能なインストリーム広告になりますが目的や課金形態が異なります。
TrueViewリーチ広告は認知度を向上させ、効率的にユーザーに対してリーチができます。

TrueViewについて詳しく解説している「TrueViewとは?YouTube動画広告を出したい方必見!徹底解説!」をご覧ください。

目的 認知とリーチ
課金形態 CPM
入札方式 目標インプレッション単価
配信面 YouTube
Google動画パートナー
目標 ブランド認知度とリーチ

※CPM=「Cost Per Mille(コスト・パー・マイル)」の略語です。
 広告を1,000回表示するごとに発生する広告費という意味です。

CPMについて詳しく解説しているので「CPM(インプレッション単価)とは?計算方法から課金方式を徹底解説!」をご覧ください。

 

TrueViewインストリーム広告

TrueViewインストリーム広告は、スキップ可能か不可能かで目的や課金形態が異なるため分けて紹介します。

 

スキップ可能なTrueViewインストリーム広告

スキップ可能なTrueViewインストリーム広告は、動画の前後、または途中に再生される動画広告です。動画が再生されてから5秒が経過すると、動画を視聴しているユーザーは広告をスキップできます。
広告が30秒間(30秒未満の動画広告の場合は最後まで)視聴されたとき、動画広告をクリックして遷移先にアクセスする、アプリをダウンロードするなどの行動をおこなった場合に課金されます。
スキップ可能なインストリーム広告
画像引用元::YouTubeヘルプ

目的 比較検討
課金形態 CPV
入札方式 上限広告視聴単価
配信面 YouTube
Google動画パートナー
目標 販売促進
見込み顧客の獲得
ウェブサイトのトラフィック
ブランド認知度とリーチ
商品やブランドの比較検討

※CPV=「Cost Per View(コスト・パー・ヴュー)」の略語です。
  広告視聴1回あたりの広告費という意味です。

 

スキップ不可のインストリーム広告

スキップ不可のTrueViewインストリーム広告は、動画の前後、または途中に再生される動画広告です。動画は15秒以下の広告で、スキップはできません。
運用型だけでなく純広告としても配信をおこなうことができます。そのため、テレビ広告に近い広告を配信できるため認知度向上が期待できます。
スキップ不可なインストリーム広告
画像引用元::YouTubeヘルプ

目的 認知とリーチ
課金形態 CPM
入札方式 目標インプレッション単価
配信面 YouTube
Google動画パートナー
目標 ブランド認知度とリーチ

 

インフィード広告(TrueViewディスカバリー広告)

名称がTrueViewディスカバリー広告からインフィード広告に変わりましたが、機能としては変わりません。
インフィード広告は、ユーザーが広告をクリックして初めて動画が再生されます。また、YouTubeのホームフィードや動画再生フィード、検索結果などのYouTube全体で広告を表示できます。
インフィード広告
画像引用元::YouTubeヘルプ

目的 比較検討
課金形態 CPV
入札方式 上限広告視聴単価
配信面 YouTube内の検索結果画面
YouTube内の動画再生ページ
YouTubeモバイルアプリ版トップページ
目標 商品やブランドの比較検討

 

動画アクションキャンペーン(VAC)広告

動画アクションキャンペーン(VAC)広告は、スキップ可能なTrueViewインストリーム広告とインフィード広告のフォーマットを用いて配信ができます。動画アクションキャンペーン(VAC)広告の特徴は配信面が多く、動画内に行動を促すフレーズが付いたCTAボタンを設置できるため、ユーザーの注目や購入意向を行動につなげることができます。
動画アクションキャンペーン広告
画像引用元::Google広告ヘルプ

目的 行動
課金形態 CPV
入札方式 目標コンバージョン単価
コンバージョン数の最大化
配信面 YouTube内のホームフィード
YouTube内の検索結果画面
YouTube内の動画再生ページ
YouTubeモバイルアプリ版トップページ
YouTubeの「次のおすすめ」
Google動画パートナー
目標 販売促進
見込み顧客の獲得
ウェブサイトのトラフィック

 

バンパー広告

バンパー広告は、動画の前後、または途中に再生される動画広告です。動画は6秒以下の広告でスキップはできません。
スキップ不可のTrueViewインストリーム広告よりも動画を表示する時間が短いですが、TrueViewインストリーム広告に匹敵する効果を期待でき、認知拡大が期待できます。

バンパー広告について詳しく解説している「バンパー広告とは?TrueView広告と何が違うの?徹底解説!」をご覧ください。
バンパー広告
画像引用元::YouTubeヘルプ

目的 認知
課金形態 CPM
入札方式 目標インプレッション単価
配信面 YouTube
Google動画パートナー
目標 ブランド認知度とリーチ

 

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、モバイル専用の広告でGoogle動画パートナー上のWebサイトやアプリにのみ表示されます。広告の表示面積が50%を超えた状態を視認可能としています。視認可能な動画広告が2秒以上再生された場合に課金されます。
モバイルのユーザーにより多くリーチでき、認知拡大向上が期待できます。
アウトストリーム広告
画像引用元::YouTubeヘルプ

目的 認知
課金形態 vCPM
入札方式 目標インプレッション単価
配信面 Google動画パートナー
目標 ブランド認知度とリーチ

※vCPM=「viewable Cost Per Mille(ビューアブルインプレッション)」の略語です。
 実際にユーザーが閲覧できる状態の広告を1,000回表示するごとに発生する広告費という 意味です。

 

マストヘッド広告

マストヘッド広告は、YouTube のトップページに表示される広告です。YouTube広告で最も目立つ場所に掲載できるため、最大限にユーザーにリーチできます。
今まで紹介してきたYouTube広告と違って詳細なターゲティングができません。
新商品や新サービスの認知度を高めることやイベントの宣伝などの短期間で広範囲のユーザーにリーチできる広告です。
また、マストヘッド広告は事前予約が必要な広告なので、配信する場合は余裕をもって準備しましょう。
マストヘッド広告
画像引用元::YouTubeヘルプ

目的 認知
課金形態 CPD
CPM
入札方式 目標インプレッション単価
配信面 YouTubeトップページ
YouTubeホームフィード

※CPD=「Cost Per Day(コスト・パー・デイ)」の略語です。
 1日あたりの広告費という意味です。

YouTube広告配信のメリット

ここまでさまざまなYouTube広告について紹介してきました。YouTube広告を配信することでどのようなメリットが得られるのか紹介します。

 

幅広いユーザーにリーチできる

2020年9 月の YouTubeの月間国内利用者数は 6,500 万人を超えました。コロナ禍でもYouTube利用者は増えてきており、幅広いユーザーにリーチできます。
参照元:Think with Google

 

コストパフォーマンスが高い

YouTube広告は動画を視聴しなければ費用がかからず、興味を持っているユーザーにのみ広告を配信できるため、CVにつながる可能性が高くコストパフォーマンスが高いです。
広告に興味がないユーザーはスキップできるので、余分な費用を使わずに広告を配信できます。
 

詳細なターゲティング設定が可能

YouTube広告では詳細なターゲティングができ、幅広いユーザーから広告を配信したいユーザーを絞ることができます。ターゲティングは大きくオーディエンスターゲティングとコンテンツターゲティングの2種類に分けられます。

 

オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティングでは、ユーザーを年齢や性別、興味関心などの観点からターゲティングすることで、広告配信の対象とするユーザーを絞り込むことができます。
どのようなユーザーをターゲティングできるのか紹介します。

ユーザー属性グループ 年齢や性別、子供の有無、世帯収入
詳しいユーザー属性 大学生、住宅の有無、就業状況など
アフィニティセグメント 関連するトピックにすでに強い関心を持っているユーザー
アフィニティカスタムセグメント ブランドに合わせてよりターゲットを絞りたい場合に、キーワード、URL、アプリを設定することで特定のユーザーにアプローチ
ライフイベント 引越し、卒業、結婚、就職などの人生の節目のユーザー
購買意向の強いセグメント 類似サービスや類似商品を調べていたり購入しようと積極的に考えているユーザーにアプローチ
カスタマーマッチ 広告主の自社データを使用して、YouTube を利用しているユーザーに対してアプローチ
データ セグメント YouTube チャンネル Google 広告アカウントを紐づけ、広告主のサイトに訪れたユーザーにアプローチ
類似セグメント データ セグメントまたはカスタマー マッチ セグメントに類似したユーザー

 

コンテンツターゲティング

コンテンツターゲティングは、広告表示する場所を指定できます。
どのような場所に配信できるのか紹介します。

プレースメント ターゲットとしているユーザーが見ていそうな動画やアプリ、サイトに広告を配信
トピック 分類されたトピックを選ぶことでそのトピックに関連のある動画やチャンネルに広告を配信
キーワード 指定したキーワードをもとに関連のある動画やチャンネルに広告を配信
デバイス パソコン、スマートフォン、モバイル デバイス、テレビ画面などのデバイスを指定して広告を配信

YouTube広告の効果的な動画クリエイティブ

目的に沿った広告フォーマットを選定し、ターゲティングを正確に設定しても、動画クリエイティブの質が担保されないとユーザーを惹きつけることは難しいでしょう。ここでは、ユーザーを惹きつけるために効果的な動画クリエイティブを紹介します。

 

冒頭5秒で要点を伝える

スキップ可能なYouTube広告の場合、5秒経過するとユーザーはスキップできるため、動画の冒頭5秒でユーザーの興味をつかむ必要があります。仮に自社製品に興味があるユーザーでも、5秒で伝えることができなかった場合ユーザーを逃してしまいます。動画を作成する際には、冒頭5秒でユーザーを惹きつけることを意識しましょう。

 

聴かせる動画を作成する

YouTube広告は音声付きで作成されている場合が多いです。ナレーションや音声の使用によって視覚だけでなく聴覚からも情報を伝えられ、ユーザーを惹きつけることができます。BGMを流すだけでなく、耳と記憶に残る音声やメロディの使用を意識しましょう。

 

ブランドを明確に伝える

会社名やブランドを明確に伝えないと、ユーザーが商品を気に入ったときにブランドがわからず競合他社の製品に流れてしまう可能性があります。冒頭の5秒に会社名やブランドを入れ込むことで、スキップしたユーザーにも認知してもらうことができます。
動画を作成する際には、ブランドがユーザーに伝わるようにしましょう。

 

モバイルに最適化する

YouTubeの総再生時間の70%以上がモバイルからの視聴ということがわかっています。
せっかく、素晴らしい動画を作ってもモバイルに対応していない動画であればクリエイティブが細かすぎてユーザーに伝わらない可能性もあります。
動画広告を作る際にはモバイルに最適化するように作成しましょう。

 

ユーザーの趣味嗜好に合わせる

さまざまな趣味嗜好のユーザーに対応させたクリエイティブを複数作成することでより多くのユーザーを惹きつけることができます。ターゲットとしているペルソナを動画内で使用するなど、対象ユーザーの興味を惹きつけられるよう意識しましょう。

YouTube広告の活用方法

YouTube広告を配信するときに一緒に活用することでさらに効果が期待できることを紹介します。

YouTube広告に期待できる効果については「成果につながるYouTube広告のキャンペーン設定」をご覧ください。

 

ブランドリフト調査の活用

ブランドリフト調査とは、Google広告が提供している動画広告を見たことがあるユーザーと見たことがないユーザーを比較し、広告を見たユーザーの態度変容を検証する調査です。
質問できる項目は広告想起率・認知度・比較検討・好意度・購入意向の5種類が用意されています。
YouTube広告を配信する場合、広告の実際の効果だけでなくブランドリフト調査を用いて広告を見たユーザーの実際の意見を参考にできるので、ぜひ活用しましょう。

ブランドリフト調査については「ブランドリフト・サーチリフトとは?意味・違い・効果の測定方法まとめ」をご覧ください。

 

リマーケティング機能の活用

YouTube広告はGoogleの管理画面で設定をするため、リスティング広告で使用しているリマーケティングリストを用いてYouTube広告でもリマーケティングが可能です
さらに、YouTubeアカウントとGoogle広告を紐づけることで、動画を視聴したユーザーや特定の動画を視聴しているユーザーをリマーケティングオーディエンスリストとしてグループ化できます。リストをもとにリマーケティングするため、さらに確度の高いユーザーに広告配信ができるでしょう。

まとめ

今回はYouTube広告について紹介しました。YouTube広告の成功には以下の3要素が重要です。

  • 「何のために」→広告のフォーマットをどうするのか
  • 「誰に」→ターゲティングをどうするのか
  • 「何を」→動画内容をどうするのか

今回紹介した内容を参考に重要な3要素を意識しながらYouTube広告をぜひ活用していってください。

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