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【2024年版】「SEOとは」をわかりやすく解説!概要・仕組み・成果を出すためのポイント

私がご紹介します

Tanaka Yuta

TanakaYuta SEO Div. コンサルタント

現在までに100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードで上位表示を実現。薬機法管理者の資格を有しているいること、SEOライターとして自身でもライティングができることから、広告表現が難しい医療・美容・健康を得意領域としている。「成分名」や「〇〇 効果」などの難関キーワードでの上位表示実績多数。SNSでの情報発信にも力を入れており、約10,000名のフォロワーを獲得している。

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SEOについて、仕組みや対策方法など、理解すべきことが多すぎて悩まれている方も多いのではないでしょうか。そもそもSEOとはどのようものなのか、どうして重要なのかなど、基礎的な部分が分からない方も多いかと思います。

こで本記事ではSEOについて、基礎から成果を出すための応用にいたるまでを、SEO初心者でも理解できるようわかりやすく解説いたします。本記事を読むと、SEOの大枠部分をしっかり押さえた状態になれますので、ぜひ、参考にしてみてください。

目次

SEOとは?

SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字をとった略称のことで、日本語訳すると「検索エンジン最適化」となります。具体的には、自社のWebサイトの内容を、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに理解されやすいように最適化することです。
つまりSEOとは、検索エンジンからの自然検索アクセスを増やすために、Webサイトの改善を行う施策のことを言います。

最適化を行い、検索エンジンの検索結果で上位表示できれば、自分のWebサイトにユーザーを集めることができます。
ユーザーを集めることができれば、自社の情報を伝えたり、商品を販売したりなど、利益もあげることができます。

したがって、Webでの集客において、SEOの理解が非常に重要となってきます。

 

 

SEOが重要な理由

なぜ、SEOは重要視されているのでしょうか。WebマーケティングやWebメディア運営などを学習していると、「SEO」という文字は必ず耳にすることと思います。そこで、ここではSEOが重要な理由について5つご紹介します。SEOが重要な理由は、主に下記の5つです。

  • 中長期的に安定した集客チャネルとなる
  • 顕在層と潜在層にアプローチできる
  • 中長期的に費用対効果が合う
  • 広告予算を削減できる
  • 企業ブランディングになる

順番にご説明します。

中長期的に安定した集客チャネルとなる

SEOで上位表示を獲得できれば、中長期的に安定した集客チャネルになります。なぜなら、人的リソースを割かなくても、検索エンジンが勝手に集客してくれるからです。

例えば、あなたが寝ていたとしても、検索エンジンで検索したユーザーがあなたのサイトに訪れてくれます。検索数が多いキーワードであれば、検索されない日はほとんど無いと言えるため、中長期的に安定して集客できるようになります。

顕在層と潜在層にアプローチできる

顕在層とは、自分自身のニーズに既に気づいており、「こういう商品が欲しい」と自覚しているユーザーのことです。
例えば、「新宿 焼肉」などで検索するユーザーが当てはまります。
この場合、「新宿で美味しい焼肉が食べられるお店が知りたい」という自分自身のニーズに既に気づいているため、顕在層であると言えます。

反対に、潜在層とは、まだ自分自身のニーズに気づいていないユーザーのことです。
例えば、「新宿 夜ご飯」などで検索するユーザーが当てはまります。
この場合、「新宿で夜ご飯を食べたいけど、何を食べようかな」という「何を食べたいか」という自分自身のニーズにまだ気づいていないため、潜在層であると言えます。

SEOで獲得できるのは、顕在層だけではありません。SEOで上位を獲得できれば、当然、潜在層もサイトに訪れる可能性があります。潜在層は、作成したコンテンツ内で上手く教育できれば、顕在層に変わる可能性を秘めている層です。

例えば、「新宿 夜ご飯」と検索したユーザーに、「新宿のおすすめ夜ご飯10選」などのコンテンツを見せ、そこに焼肉店を載せておけば、「私は今日焼肉が食べたかったんだな」と気づかせることができますよね?

したがって、SEOで上位表示を獲得できれば、顕在層、潜在層の両方にアプローチできるため、それだけ見込み客を増やすことができる可能性があります。

中長期的に費用対効果が合う

正直なところ、Webサイト運営を初めて間もない頃は、SEOで上位表示を獲得するのは非常に難しいです。
労力に見合ったリターンはほとんど返ってこないと言って良いでしょう。しかし、中長期的に対策を継続し、SEOで上位を獲得できれば、それだけで幅広いユーザーに一気にリーチできるようになります。そのため、短期的にはマイナスですが、中長期的に続けていくことで費用対効果が合うようになるケースが多いです

広告予算を削減できる

SEOで集客できれば、広告にお金をかける必要はありません。なぜなら、検索エンジン経由で安定的に集客できるためです。また、一度コンテンツを作り、SEOで上位表示を獲得できれば、広告や集客に割くはずだった時間やお金もかかりません。そのため、よりコンテンツ制作の時間に当てることができるようになり、結果的に広告予算を削減しながら幅広いユーザーを集客し続けられます。

企業ブランディングになる

SEOで上手く自社のサイトを表示できれば、企業の露出度アップに繋がります。
露出度アップに繋がれば、認知度が低い企業や商品でもブランド価値を高めることができます。さらに、ブランド価値が高まれば、「〇〇を買うなら、この企業」と認知してもらえるようになるでしょう。

以上、5つの理由から、企業のSEO対策は非常に重要であると言えます。

 

 

SEO対策を行うデメリット

SEO対策には非常に大きなメリットがある一方、デメリットが無いわけではありません。
そこでここでは、SEO対策を行うデメリットについて解説しておきます。SEO対策を行う主なデメリットは下記の4つです。

  • 成果が出るまでに時間がかかる
  • 人的リソースが必要になる
  • コンテンツによって検索上位に表示させる難易度が異なる
  • Googleの検索アルゴリズムの変更によって順位が変動する

順番にご説明します。

成果が出るまでに時間がかかる

基本的にSEOの成果が出るためには、3ヶ月~6ヶ月くらいかかります。
そのため、最初の頃は、成果が出るまで根気強くコンテンツを作成していく必要があり、モチベーション的にも非常に辛いと言えるでしょう。
また、他の業務や仕事がある場合は、非常に重労働になってしまう可能性があります。

人的リソースが必要になる

SEO対策は、基本的に片手間でできるような仕事ではありません。そのため、SEOで成果をあげていくためには、しっかりと人的リソースを割く必要があります。特に、初めてSEO対策を行うという場合には、「SEO対策チーム」などの運営体制を整えた方が良いでしょう。

コンテンツ内容によって検索上位に表示させる難易度が異なる

コンテンツ内容によって、検索上位に表示させるための難易度が全く異なります。たとえば、SEO対策関係のコンテンツを上位表示にさせるには、非常に難易度が高いと言えます。なぜなら、SEO対策について知見のある人々がSEO対策関係のコンテンツを運営しているからです。

反対に、工場製品系のコンテンツは難易度が低いと言えるでしょう。なぜなら、工場製品系のメディアはそもそも数が少なく、メディア運営している企業があったとしても、WebやSEOに強く無い人が運営している場合がほとんどだからです。このように、企業やコンテンツ内容によってはSEOで検索上位に表示させる難易度が異なってきます。

したがって、自社の業種や業界では、どのようなコンテンツが存在するのか、実際に検索エンジンを使って事前に調査することが重要です。

Googleの検索アルゴリズムの変更によって順位が変動する

SEOは、一度検索上位をとったら終わりではありません。定期的に行われるGoogleの検索アルゴリズムの変更によっては、検索上位のコンテンツの順位が落ちてしまう可能性があります。順位が落ちてしまうと、また検索上位をとるためにリソースを割かなければなりません。このように、一度検索上位獲得に成功したら終わりというもので無いことも、SEO対策のデメリットと言えるでしょう。

基本的にSEO対策は、しっかりと時間のリソースを割く必要があります。しっかりとリソースを割き、SEO対策に成功すれば、メリットははるかに大きいです。
したがって、まずは1年ほどSEO対策にリソースを割いてみてはいかがでしょうか。

 

 

SERP(SERPs)とSEOについて

デメリットはあるものの、SEOとSERPとの関係を考えた場合は、対策をしておくことがすすめられます。

SERPとは、Seach Engine Result Pageの頭文字をとった略称のことで、検索エンジンの検索結果のページを指します。
(SERPs:複数形の略称としてサープスとも言うことも「Seach Engine Result Pages」)

例えば、GoogleのSERPには、下記のようなものがあります。

  • 自然検索結果
  • 検索連動型広告(リスティング)
  • ローカルパック(Google Map)
  • Google画像検索
  • YouTube(動画検索)
  • Googleショッピング

検索エンジンによってSERPは異なり、このSERPの使いやすさによってユーザーはどの検索エンジンを使うかを選ぶことになります。
当初の検索エンジンには自然検索(SEO)しかありませんでしたが、検索ユーザーのニーズに合わせてSERPは多様化してきており、今後もさまざまな検索機能が追加される可能性があります。
しかし、SERPの根幹には、情報提供元となるWebサイトが紐づいているため、SEOの対策をしておくことがSERP対策にも繋がると言えます。

「SERPとSEOについて」については以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。serpsとは?重要な6つの種類と掲載までの3ステップを解説

ローカライズ検索のSEOについて

2018年頃から、Google検索ではスマートフォンの位置情報に基づいて検索結果が最適化される検索アルゴリズムが実装され始めました。
この検索ユーザーの位置情報に基づいて最適化して表示するSERPを「ローカライズ検索」と言います。

このローカライズ検索の導入によって、今まで位置情報関係なく自然検索でのアクセスを得ていた検索キーワードが所在地周辺でしか表示されなくなり、SEO順位は変わらないもののアクセスが減少したという事案が起きています。そのため、SEO対策の検索キーワードを決める際は、

  • ローカライズされるキーワード
  • 場所問わずに全国表示されるキーワード

の2種類のどちらに当てはまるかを考慮する必要があります。

「ローカライズ検索のSEO」については以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。ローカルSEOの対策方法とランキング要因【MEOとの違いも解説】

SEOと検索連動型広告(リスティング)の違い

【2021年版】SEOの概要と仕組み・成果を出すために押さえるべきポイント

よくSEOと比較される集客方法として、リスティングが挙げられます。
リスティングとは、検索エンジンの検索結果上にユーザーが検索したキーワード(検索語句)に連動して掲載される広告です。
つまり、SEOとリスティングは、下記のように明確な違いがあります。

  • SEO:自然検索でアクセスを増やすための施策
  • リスティング:検索連動型の広告

googleの検索結果

基本的に短期運用向きなのがリスティング、長期運用向きなのがSEOです。
ただし、サイトへのアクセスを増やしたり、商品の販売に繋げたりといった目的自体は同じになります。SEOとリスティングの違いについては、下記の表も参考にしてください。

SEO リスティング
平均クリック率
(1位表示の場合)

18%程度

5%程度
費用
無料

有料
運用による資産性
コンテンツや最適化された施策が資産として蓄積される

掛け捨て
持続性
基本的には持続する
×
出稿を止めたら終わり
即効性
数日~数ヶ月かかる

即日効果が出る
表示結果のコントロール
不可

可能
ユーザーの傾向 慎重タイプ
吟味したい、情報を調べたい
積極タイプ
すぐに動きたい

「SEOと検索連動型広告(リスティング)の違い」については以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
SEO・SEM・リスティング広告の違いについて

SEOと検索エンジンの仕組み

検索エンジンは、インターネットに存在する無数のWebページを、リンクを辿ることで収集し、収集した情報をデータベースに分類・登録しています。そして、この分類・登録した情報を、それぞれの検索キーワードに合わせて最も適切だと判断した順番に検索エンジン上に表示させています

この分類・登録した情報を適切な表示順番に並べるための仕組みのことを「検索アルゴリズム」と言います。つまり、SEOとは、「検索アルゴリズムに最適化させる」ことを言います。

検索エンジンの違いとシェア率

日本で使用されている検索エンジンは何があるのでしょうか。検索アルゴリズムはそれぞれの検索エンジンによって異なるため、どの検索エンジンに対してSEO対策を施すのかを考えなければなりません。
そのため、まずは日本でどの検索エンジンが使用されているのかを知っておく必要があります。日本における(2020年)の検索エンジンシェア率は下記のようになっています。

検索エンジン シェア率
Google 77.4%
Yahoo! 18.95%
Bing 3.17%
Baidu 0.2%
DuckDuckGo 0.13%
YANDEX RU 0.04%

検索エンジンの代表格はGoogleとYahoo!

日本の検索エンジンのシェア率からも分かる通り、GoogleとYahoo!のシェア率が合わせて96%を超えています。そのため、基本的にはGoogleとYahoo!に対してSEO対策を行えば問題ありません。ただし、Yahoo!の検索アルゴリズムは、Googleの検索アルゴリズムをベースとしているため、実質的にはGoogleに対してのみSEO対策をすればOKです。これにより、Googleに対してSEO対策を行えば、同時にYahoo!の検索アルゴリズムに対しても対策したことになります。

したがって、SEOでは、Googleの検索アルゴリズムに対して対策を行なっていきましょう。

Bingも検索エンジンの1つ

日本ではマイナーかもしれませんが、Bingも検索エンジンの1つです。Bingは、Microsoft社の検索エンジンで、GoogleやYahoo!とは完全に別の検索アルゴリズムで動いています。
日本でのシェアは約3%ほどと低いため、基本的には、Googleの検索エンジンに対して、SEO対策を行っていきましょう。

他の検索エンジンに関してもシェア率的には非常に低いため、SEOで考慮する必要はありません。

「SEOと検索エンジンの仕組み」については以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。検索エンジンとは?種類や特徴を解説

SEOで検索順位が決まる仕組み

ここまで、SEOの概要について解説してきました。では、検索順位はどうやって決まっているのでしょうか?実は、その検索順位が決まるまでには、下記の4つの手順があります。

  1. コンテンツの公開
  2. クロール
  3. インデックス
  4. ランキングの決定

順番にご説明します。

①コンテンツの公開

ユーザーが検索順位に反映させたいコンテンツを公開したとします。しかし、コンテンツが公開されても、すぐに検索順位に反映されるわけではありません。なぜなら、検索順位に反映されるためには、Googleのデータベース上に登録されている必要があるからです。
公開直後はGoogleのデータベース上に作成したコンテンツは登録されていません。

Googleのデータベースに登録されるには、次のクロールとインデックスという手順が必要になります。

②クロール

クロールとは、インターネット上にある情報を集めるロボットが、Webページ等を巡回することを言います。このロボットのことをクローラーと呼び、検索結果に表示させるには、クローラーに対象のWebページの情報をクロールしてもらう必要があります。
クローラーがクロールすることで、Webページの情報を読み取ってくれます。

③インデックス

インデックスとは、検索エンジンのデータベースに登録されることを言います。つまり、クロールによってWebページの情報を集め、インデックスされて初めて検索エンジンの結果上に表示されるようになるということです。

④ランキングの決定

最後に、インデックスされているWebページ情報の中で、検索結果に表示させるページのランキング付けが行われます。ランキング付けは、200以上の検索アルゴリズムを用いて行われていると言われており、アルゴリズムの中身も公表されていません。そのため、SEO対策においては、過去に行なった対策の中で、「効果があった」とされているものを行なっていくことになります。

Googleの理想・重要視していることを理解する

Googleの理想・重要視していることを理解する

Googleが検索結果のランキングを決定する上で最も重要視していることは、ユーザーファーストなコンテンツかどうかです。

どれほど専門的で面白いコンテンツであったとしても、ユーザーの検索意図から離れていれば、ユーザーが満足することはなく、ユーザーはいずれGoogleから離れていってしまうでしょう。

ユーザーが離れてしまっては、ユーザーに対して表示する広告から利益を得ているGoogle自身も立ち行かなくなるため、「検索ユーザーを満足させてくれるサイト」を上位に表示させる必要があるということです。

Googleが掲げる10の事実

では、「検索ユーザーを満足させてくれるサイト」とは、どんなサイトなのでしょうか?

十人十色という言葉があるように、人の考え方や感じ方はそれぞれなので難しいところですが、基本的にはGoogleの考え方に近づけることが、結果としてユーザー満足度の高いサイトを作る近道と言えます。

中でも重要視されているのは、「Googleが掲げる10の事実」と呼ばれる10項目です。Googleが会社設立当初から、こうあろうと努めている内容がまとめられています。

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

引用元:Google が掲げる 10 の事実(Google)

この10項目の中には、「ユーザー満足度を高めるためにはどうするべきか?」という疑問に対するヒントが多数あります。

例えば「1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」からは利益ではなくユーザーを第一に考えること、「2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。」からは改善を重ねてコンテンツの品質を高めることを、Googleが重要視していると分かります。

このようにGoogleが掲げる10の事実をヒントにサイト作りを進めれば、自ずとユーザー満足度の高いサイトが完成するため、実践してみましょう。

 

 

近年のSEO対策で知っておくべき重要な項目

SEO対策では、知っておくべきことがたくさんあります。
特に近年のSEO対策では、知っておくべき重要な項目が多くなっています。具体的には、下記の7つです。

  • E-E-A-T
  • モバイルファーストインデックス
  • ページスピード
  • YMYL領域
  • 被リンク
  • サイテーション
  • コンテンツの質

こちらも順番にご説明します。

E-E-A-T(旧:E-A-T)

E-E-A-Tとは、下記4つの略語の頭文字を取った言葉です。

  • Experience(経験)
  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

Googleでは、上記のExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)のE-E-A-Tを満たしたユーザーが制作したコンテンツや発言をより評価すると明言しています。

元々はExperience(経験)を除くE-A-Tがコンテンツにおいて重要とされていましたが、2022年12月に『検索品質評価ガイドライン』が更新され、Experience(経験)が加わりました。

E-E-A-T(旧E-A-T)とは?SEOに重要な4要素を解説!Google評価を高めるポイント10選もご紹介

E-E-A-Tについて例を挙げると、虫歯のテーマについては、知見のない素人がまとめたコンテンツよりも、歯科医師が書いたコンテンツの方が信頼性があり、かつ専門的な内容であることが多いので、検索上位に表示されやすいイメージです。

また、Experience(経験)が加わったことでコンテンツ内の体験談やレビューも高く評価されるようになりました。

したがって、コンテンツは必ず上記のE-E-A-Tを満たした上で作成するようにしましょう。

コンテンツを作成した専門家の経歴や受賞歴、顔写真、SNS情報などをコンテンツ内に記述すると非常に有効です。逆に、E-E-A-Tを満たしていないコンテンツは評価されないため、自分の専門分野や監修等が記載できないコンテンツは作成しないようにしましょう。

「E-E-A-T」について、関連の深い『YMYL』については。以下の記事で詳しく解説しています。

SEO対策が重要なコンテンツの概念「YMYL」とは?

モバイルファーストインデックス(MFI)

モバイルファーストインデックスとは、GoogleがWebサイトのインデックス登録や検索順位決定を行う際に、PCサイトではなくスマホサイトを基準に評価を行う方針のことです。
そのため、PCサイトでの表示が綺麗でも、スマホサイトでの表示が乱れている場合などはGoogleアルゴリズムでの評価が低くなってしまいます。

スマホの普及を重視したGoogleが打ち出した指標で、各サイトごとに異なるタイミングでMFIに移行しており、自分のサイトがMFIになったかはGoogleのサーチコンソールというツールで確認することができます。
サイト運営者が準備するための移行期間が設定されていましたが、現在、その期限は撤回されており準備ができたサイトから順次切り替えていくと発表しています

これからコンテンツを作成する際は、まずはスマホサイトで綺麗に表示されているかを確認しましょう。

「モバイルファーストインデックス(MFI)」については以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。【全部わかる】モバイルフレンドリー・モバイルファーストインデックスなどややこしいモバイルSEO用語

ページスピード

ページスピードとは、その名の通り、ユーザーが特定のWebページのURLにアクセスしてからそのページのコンテンツが表示されるまでの時間のことを言います。Googleでは、SEOにおいてページスピードも非常に重要視しています。なぜなら、ページスピードが遅いWebサイトはユーザーにストレスを与えてしまい、離脱に繋がってしまうからです。

そのため、自社サイトのページスピードは常に確認するようにしましょう。また、スマホでのページスピードもモバイルファーストインデックスにおいて重要項目です。
そのため、PCだけでなく、スマホでのページスピードも忘れず確認するようにしましょう。

ページスピードは、Googleが提供している「PageSpeed Insights」でチェックできます。

YMYL領域

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、直訳すると「あなたのお金と人生」に関わることを意味します。

以前は、将来の幸福、 健康、金融など、人々のお金や人生に影響を与えるページを指していましたが、2022年7月、検索品質ガイドラインの改訂に伴い、このYMYL領域に該当するトピックが、ジャンルを問わず「ユーザーに危害を与える可能性のあるトピック」と、より広義になっています。

YMYL領域は、Googleが特に評価を厳格にしています
なぜなら、万が一YMYL領域で間違った情報や悪意のある情報が表示されてしまうと、ユーザーの生活の質を著しく下げるなどして、健康に悪影響を与えてしまう可能性があるためです。

また、評価が厳格な分、SEOで上位を獲得するのも難易度が高くなっています。したがって、YMYL領域に触れるようなコンテンツを作成することは、専門性の高い知識を持つ場合を除いておすすめしません

SEO対策が重要なコンテンツの概念「YMYL」とは?

被リンク

被リンクとは、他社のWebサイトから自社のWebサイトに向けられたリンクのことです。検索エンジンのアルゴリズムでは、この被リンクの質と量を重視しており、ページに良質な被リンクが増えると、検索エンジンからの評価が上がり、上位表示される可能性も高くなります。

サイテーション

サイテーションとは、被リンクではない、他サイトからの引用・言及のことです。簡単に言うと「オンライン上でどれだけ対象について語られているか」です。検索エンジンがサイテーションとして認識する要素には、次の3つがあります。

  • ブランド名(サイト名、会社名、店舗名、サービス名など)
  • 住所、電話番号
  • テキスト上のURL

Googleからの明確な発表はないものの、サイテーションは被リンクと同じようにSEOに効果があると考えられています。

「被リンク」については以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
【SNSとSEOの関係性】有効な被リンクを増やすための施策も解説

コンテンツの質

コンテンツの質はSEO対策において最重要です。どれだけSEO対策を施したとしても、コンテンツの質が低ければ、SEOで上位獲得は難しいでしょう。なぜなら、コンテンツの質が低いと、ユーザーを満足させることができないからです。

Googleは「ユーザーを満足させれば、結果は後から付いてくる」と明言しています。
そのため、まずはしっかりとコンテンツの質を担保しましょう。

 

 

SEO対策の種類

続いて、SEO対策を行う上で知っておくべき事前知識についてご説明します。まずは、SEO対策の種類についてです。SEO対策には、主に下記の2種類があります。

  • 内部対策
  • 外部対策

それぞれ順番にご説明します。

内部対策

内部対策とは、Webページを構成するHTMLタグやテキスト文章、画像やリンクといった内部の要素を改善するSEO対策のことです。簡単に言うと、プログラミングコードをクローラーに認識されやすいように記述することを言います。

クローラーが内容を認識しやすくすることで、クローラーが適切に情報を検索エンジンに持ち帰ってくれるため、結果的にSEO対策で上位を獲得しやすくなります。つまり、内部対策を実施し、内部のコードからSEOに最適化することは非常に重要です。

外部対策

一方の外部対策とは、「自社のWebサイトが、他社のWebサイトからどの程度評価されているか」という検索順位決定の外部要因に対して行う施策のことです。簡単に言うと、「他社のWebサイトから、自社のWebサイトにリンクをもらうための対策」を言います。

たとえば、自社のWebサイトから他社のWebサイトにリンクを貼る際に、情報が薄いWebサイト等にはリンクを貼りたくないと誰もが考えるのではないでしょうか。そのため、検索エンジン側も、他社から貼られているリンクの数や質によって、「他社のWebサイトからどの程度評価されているか」を重要な指標として見ています。

つまり、内部対策はWebサイト内部、外部対策はWebサイト外部に向けてSEO対策をしていくことを意味しています。

なお、「SEO対策の種類」については以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
【完全版】SEO対策のやり方と具体的な対策方法を解説

施策の内容について

SEO対策の施策内容を、もう少し詳しく見ていきましょう。

内部対策として行われる施策

内部対策として行われる施策には、次のようなものがあります。

  • キーワードの最適化
  • HTMLタグの最適化
  • コンテンツの作成・品質向上
  • 内部リンクの最適化

こうした内部対策は社内で対応しやすいため、SEO対策では、基本的には内部対策を行うことで順位の向上を目指します。

このうち、特に重要になってくるのが「コンテンツの作成・品質向上」です。

ユーザーが求める良質なコンテンツを継続的に公開して、集客に繋げる施策で「コンテンツSEO」とも呼ばれます。

コンテンツSEOについては、後ほど個別に詳しく解説します。

外部対策として行われる施策

外部対策は、内部対策に比べると自社で対応することが難しい施策です。

というのも、先ほど記載したように外部対策は、「他社のWebサイトから、自社のWebサイトにリンクをもらうための対策」なので、リンクをもらえるかどうかは、他社の判断に委ねられているためです。

だからといって対策が不可能なわけではありません。リンクをしたくなるような良質なサイトを作ることで、自然とリンクが増えていき、結果として外部対策の成功に繋がります。

このため外部対策においては、内部対策をすることが外部対策にも繋がること、とりわけコンテンツSEOへの取り組みが大きな影響を与えやすいことを覚えておきましょう。

 

 

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に発信し、自然検索からの集客の増加を目指すSEOの1つです。ユーザーの検索意図(ニーズ)を分析し、キーワードや共起後の選定などを行って、ユーザーの疑問に答えるコンテンツを作成します

良質なコンテンツには、下記4つのメリットがあります。

  • 安定的に長期的に集客できる
  • サイトが資産になっていく
  • SNSなどでの拡散が期待できる
  • ブランディングになる

ただし繰り返しにはなりますが、これらのメリットを享受するためには、良質なコンテンツを作成することから始まります。ユーザーの悩みを洗い出し、その悩みに答えるコンテンツを作成しましょう。
コンテンツマーケティングとは?~概要からやり方までわかりやすく説明~

コンテンツSEOを成功させるためのポイント

コンテンツSEOを成功させるためには、下記7つのポイントが重要です。

  • 検索(対策)キーワードの洗い出し
  • キーワードに対するユーザーニーズの把握
  • キーワードに対する自社の強みを明確化する
  • 構成の作成・執筆
  • 公開・SNSでの拡散
  • 被リンクの獲得戦略
  • リライトの実施

それぞれ順番に見ていきましょう。

検索(対策)キーワードの洗い出し

まずは、検索(対策)キーワードを洗い出しましょう。検索(対策)キーワードとは、実際にユーザーが検索エンジン上で入力するであろうキーワードのことです。実際に、どのキーワードで検索したユーザーに向けてコンテンツを作成するかを決めます。

キーワードに対するユーザーニーズの把握

キーワードを決めたら、「そのキーワードで検索するユーザーがどんなニーズを抱えているのか」を洗い出しましょう。ニーズには、下記の2種類があります。

  • 顕在ニーズ:ユーザー自身が自覚しているニーズ
  • 潜在ニーズ:ユーザー自身では自覚できてないが、存在しているニーズ

顕在ニーズはもちろんのこと、潜在ニーズまで洗い出すことで、より良質なコンテンツ作成に繋がります。

キーワードに対する自社の強みを明確化する

ニーズが把握できたら、関連するような自社の強みを明確化しましょう。自社の強みを明確化できれば、コンテンツ内でユーザーにアプローチできます。特に、ユーザーのニーズを満たすような強みであることが重要です。

構成の作成・執筆

自社の強みを明確化できたら、記事構成の作成・執筆に取り掛かりましょう。まずは構成を作成し、記事の流れがおかしくないか、ユーザーのニーズを満たせているか等を確認しましょう。

構成の作成が完了後、実際に執筆に取り掛かれば、ユーザーニーズから大幅に逸れてしまったコンテンツになることはまずないでしょう。

公開・SNSでの拡散

記事を執筆した後は、さっそく公開しましょう。また、SNS上でも公開したコンテンツを発信、拡散することで、アクセスの獲得に繋がります。仮に公開した記事が半年ほど経っても検索上位に表示されない場合は、ユーザーのニーズが満たせていない可能性があります。

その際はリライトを実施し、ユーザーのニーズを満たすようなコンテンツに近づけていきましょう。

被リンクの獲得戦略

先述の通り、被リンクの獲得はSEOにプラスに働きます。コンテンツSEOの良い点は、被リンク獲得に繋がりやすい点です。なぜなら、良質なコンテンツには自然とリンクが集まりやすいためです。

そのため、被リンクの獲得戦略という意味でも、ユーザーのニーズをしっかり満たすような良質なコンテンツを作成しましょう。

リライトの実施

記事公開後、半年経ってもSEOで上位表示できない場合は、リライトを実施しましょう。
リライトとは、記事を書き直す、追記することを意味します。記事公開後に上位表示されないということは、記事内でユーザーのニーズが満たされていない部分があるということです。

そのため、リライトを実施し、情報を追記することで足りない情報を補ってあげましょう
また、Googleは出来るだけ新しい情報を好むため、そういった面でもリライトは非常に有効です。

 

 

初めてコンテンツを作成する際に気をつけるべきポイント

初めてコンテンツを作成する際に気をつけるべきポイント

続いて、実際に初めてコンテンツを作成する際に気をつけるべきポイントを10つ解説します。

  • titleタグは32文字前後で設定
  • 見出しタグは階層に応じて正しく設置
  • descriptionタグは70文字~120文字前後で設定
  • 内部リンクでコンテンツを相互に繋ぐ
  • 1記事1キーワードで重複コンテンツを防ぐ
  • サイトマップを送信する
  • ページスピードを意識する
  • 文字数ではなくニーズを満たせているかを意識
  • ウェブマスター向けガイドラインを読み込む
  • Googleが掲げる10の事実を読み込む

それぞれ順番にご説明します。

titleタグは32文字前後で設定

titleタグとは、その名の通り、記事のタイトルのことです。h1タグと呼ばれることもあります。基本的に、titleタグは32文字前後で設定しましょう。なぜなら、検索エンジン上で表示した際に、32文字以降は「…」と表示されてしまうことが多いためです。

「…」と表示されていると、ユーザーはその先のタイトルが読めないため、クリックしない可能性が高くなります。せっかくSEOで上位表示されてもクリックされなければ意味がないため、titleタグは32文字で設定しましょう。

見出しタグは階層に応じて正しく設置

見出しには、h1~h6タグまであります。基本的にh1タグはタイトルタグなので、一度のみ用いるようにしましょう。その他のh2~h6までのタグについては、階層に応じて正しく設置するようにしましょう。

たとえば、h2タグの下にh3タグ、h3タグの下にh4タグ…というようなイメージです。
見出しの階層が深くなるほど、hタグの文字も大きくなっていくように設定しましょう。

descriptionタグは70文字~120文字前後で設定

descriptionとは、メタディスクリプション(meta description)ともいい、ページの概要や要約を記したHTML形式のテキストで、検索結果のタイトルの下部分に出てくるテキストのことを指します。

基本的に、descriptionタグは70文字~120文字前後で設定しておきましょう。なぜなら、検索結果に表示されるテキストが70文字~120文字前後だからです。descriptionタグを見てクリックしてくれるユーザーもいるため、しっかり設定しておきましょう。

内部リンクでコンテンツを相互に繋ぐ

内部リンクとは、自社のコンテンツから他の自社のコンテンツへのリンクのことです。関連するコンテンツは、内部リンクで相互に繋いでおくと、SEO的にプラスに働きます。なぜなら検索エンジンのクローラーは、リンクを辿りながら情報をクロールし、インデックスしていくためです。

そのため、クローラーが巡回しやすい構造に内部リンクを最適化することは、サイトの評価アップに繋がりやすいということです。

1記事1キーワードで重複コンテンツを防ぐ

記事を書く際は、1記事1キーワードを徹底しましょう。なぜなら、同じキーワードで複数の記事を書くと、重複コンテンツとみなされ、SEO的にマイナスに働くためです。

例え同じキーワードで書いた2つの記事の中身が違っても、コンテンツを見るユーザーからすると2つの記事を見ないといけなくなり、非常に不便です。

そのため、同じキーワードで別の記事を書きたい場合は、既存記事をリライトし、ボリュームを増やすことで対応しましょう。

サイトマップを送信する

サイトマップとは、Webサイト内にどういったページが存在するのかといった情報をユーザーやクローラーに伝えるためのものです。サイトマップを送信することで、Webサイト内にページを追加した際やインデックスされていないページがあった際に、ページ情報をGoogleへ伝えることができます。
Googleにページ情報が伝わっていないと、検索エンジン上に表示されることはないため、必ずサイトマップを送信しておきましょう。

ページスピードを意識する

先述の通り、ページスピードは非常に重要です。「PageSpeed Insights」でページスピードを計測し、改善項目は改善するようにしましょう。

なお、PageSpeed Insightsは、PC・スマートフォンともに表示スピードを調査してくれます。最低でも、PC・スマートフォンともに70点以上は目指すことが望ましいです。

文字数ではなくニーズを満たせているかを意識

SEOに取り組む際、「1コンテンツあたりどのくらいの文字数で書けば良いのだろう」と悩んだことはないでしょうか。結論から申し上げると、「このくらいの文字数で書いた方がSEO的に良い」という決まりはありません

なぜなら、文字数ではなく検索ユーザーのニーズを満たすコンテンツであることが重要だからです。たとえば、あなたが検索ユーザーだった場合、長文で文字量が多いコンテンツより、自分の知りたいこと、ニーズに的確に答えてくれるコンテンツの方が嬉しいはずです。

「でも、SEOで検索上位をとっているコンテンツはどれも文字数が多いように見える」という意見もあるかもしれません。しかし、それは単に文字数が多いから検索上位に表示されているのではなく、「ユーザーのニーズに応えるためのコンテンツにするためにはそれだけの文字数が必要だった」と考えるべきです。

そのため、コンテンツを作成する際は、文字数ではなく、ユーザーのニーズを満たすことを第一に考えましょう。

ウェブマスター向けガイドラインを読み込む

ウェブマスター向けガイドラインとは、Webサイトを運営するウェブマスター向けに、Googleが公式にWeb上で提供しているSEOの教科書とも言えるものです。Webサイトを作る上での基本的な方針が書かれており、この方針に従っていないWebサイトは、検索エンジンに適切な評価をしてもらえません。
ウェブマスター向けガイドラインの要点を簡単にまとめておくと、下記のようになります。

  • クローラーがクロールしやすいような構造にすること
  • 操作性、視認性、可読性などをアップし、ユーザーが使いやすいコンテンツにすること
  • 偽装行為や不正行為はしないこと

上記の他にも様々なガイドラインが設定されているため、Googleのウェブマスター向けガイドラインはしっかり読み込んでおきましょう。

Googleが掲げる10の事実を読み込む

先ほどご紹介した「Googleが掲げる10の事実」は、コンテンツSEOにおいても重要です。

基本的に会社は理念に沿って経営しているため、Googleという会社がどのように考えているのかを理解することでGoogleに評価されやすいコンテンツの特徴をある程度把握できます。

検索アルゴリズム自体も理念に沿って運用しているはずなので、この理念に沿ったコンテンツを作成すれば、上位化を目指しやすいでしょう。

SEO対策の注意点

ここまで、SEO対策の概要等を解説してきました。ここでは、SEO対策を行う上で事前に知っておくべき注意点について5つ解説します。

  • 結果がすぐに出るわけではない
  • 良質なコンテンツを更新し続ける
  • ブラックハットSEOには手を出さない
  • アルゴリズムアップデートによって評価が落ちる可能性もある
  • ペナルティに気をつける

それぞれ順番に見ていきましょう。

結果がすぐに出るわけではない

残念ながら、SEOは結果がすぐに出るわけではありません。なぜなら、検索順位や検索流入の効果が出るまでの期間は、コンテンツSEOを始めてから3~6ヶ月ほどかかると言われているためです。特に、新規ドメインや競合性の高いジャンルに取り組んでいる場合は、さらに期間がかかります。

そのため、短期で結果を出そうと考えるのではなく、最初から長期目線で結果を出すことを考えておきましょう。

良質なコンテンツを更新し続ける

繰り返しにはなってしまいますが、Googleが一番評価するのは「良質なコンテンツであること」です。質が低いコンテンツはSEO的にマイナスであり、ユーザーも早期に離脱してしまうため、誰のためにもならないコンテンツになってしまいます。

良質なコンテンツを作成することこそ、どのようなSEO対策よりも効果がありますので、質を下げないように工夫することが重要です。

また更新頻度も重要です。なぜなら、Googleは更新頻度が高いWebサイトを優遇するためです。検索エンジン上で古い内容のコンテンツばかり溢れてしまったら、ユーザーのためにならない検索エンジンとなってしまうでしょう。したがって、良質なコンテンツを定期的に更新し続けるようにしましょう。

ブラックハットSEOには手を出さない

ブラックハットSEOとは、検索エンジンのアルゴリズムの穴を突き、本来のコンテンツのクオリティに見合わない検索順位を不正な方法によって獲得するテクニックのことです。基本的には、ブラックハットSEOに手を出してはいけません。

検索エンジンのアルゴリズムは、年間500回も修正されていると言われるほど常に改善されています。そのため、ブラックハットSEOで一時的に検索順位を上げることができたとしても、すぐに対策され、本来の順位に戻されてしまいます。また、質が低いコンテンツをいくら上位に表示させたところで意味はありません。

しっかりとした良質なコンテンツを作り込み、適切な方法で検索アルゴリズムに評価してもらうようにしましょう。

アルゴリズムアップデートによって評価が落ちる可能性もある

アルゴリズムアップデートとは、検索エンジンのアルゴリズムが大幅にアップデートされることです。大幅にアップデートされると、当然SEOの評価基準が変わってくるため、既存の順位が変更します。実際に、過去には下記のようなアップデートなどがあり、検索順位が大きく変動しました。

  • パンダアップデート
  • ペンギンアップデート
  • コアアルゴリズムアップデート
  • リンクスパムアップデート
  • モバイルフレンドリーアップデート

今後も、アルゴリズムアップデートによって既存コンテンツの評価が落ちる可能性があることは事前に理解しておきましょう。

ペナルティに気をつける

SEO対策をしていると、意図していないにも関わらず、ペナルティを受けてしまう場合があります。ペナルティを受けると、検索順位が大きく下がってしまいます。
そのため、どういったことを行うと、Googleのアルゴリズムにペナルティを受けるのかを知っておきましょう。以下を行うと、ペナルティの対象になります。

  • Googleのガイドラインに違反したサイト
  • 不自然な被リンクや発リンク
  • 特定のサイトやコンテンツに誘導するだけの誘導ページ
  • 不正なアクセスがあるサイト
  • 低品質で価値のないコンテンツ

特に、気づかずに不自然なサイトから被リンクを受けている場合があります。そのため、後述するGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)を用いて、定期的に不自然なサイトから被リンクされていないか確認しましょう。

また、万が一ペナルティを受けた場合でも、ペナルティを受けた部分を改善すれば、再びちゃんと評価してくれるようになります。

ペナルティに触れないようにすることはもちろんですが、触れてしまった場合でも落ち着いて対処することを心がけましょう

しかし、もっとも良いのはそもそもペナルティを受けないこと。ペナルティのリスクなく、安全にSEO対策を行うためには、SEO関連のサービスを提供している専門の会社に相談するのも1つの手段です。

SEO対策会社の失敗しない選び方とは?ポイントや注意点をご紹介

 

 

さらにSEOの知識をつける方法

SEOは非常に奥が深く、覚えることが多いのも事実です。しかし、情報収集源さえしっかりと確保しておけば、SEO業者と同等、もしくはそれ以上の知識をつけることもできます。SEOの情報収集のポイントとしては、下記の3つがあります。

  • Google/SEOの著名人のSNSをフォロー
  • Googleのデベロッパー向けブログを読み込む
  • SEO情報専門メディアを読み込む

実際に弊社でおすすめしているサイトは、下記の5つです。

SEOは外注と自社内でやるのどちらが良いか?

結論としては、「外注」と「自社内」の両輪がおすすめです。理想を言うと、外注コストの削減や、SEO知識の蓄積という観点で、自社内でやる方が望ましいです。しかし、「自社内」で完全にSEO対策を行えている企業は、現状としては大手の一部の企業に限られています。

理由としては、そもそもSEOに関する知識を蓄積する仕組みや体制を作る必要がある点と、SEO対策を実施するための作業リソースを確保する必要があることが挙げられます。

中長期的な投資が必要になるため、資金面の余裕とチームマネジメントが重要になります。
一方で、外注してSEO対策を丸投げというのもリスクがあります。SEO関係のサービスを提供する企業は日本だけでも数百社以上ありますが、それぞれ対策の方針や見解が異なり、上位表示成功率が100%のSEO企業は存在しません。企業によっては作業内容が不透明であったり、最新のGoogleアルゴリズムを理解していなかったりする業者も存在します。SEO対策は、仮説と検証の繰り返しで徐々に成功に繋がっていきます。

したがって、可能であれば複数のSEO企業からそれぞれの見解を聞き、最終的な判断、ハンドリングは発注する側が持てるように、Web担当者はいずれにしろSEOに関する知識をつけておく必要があるでしょう。

SEO対策を外注する際にチェックしておくべきこと

社内でのリソースがどうしても足りず、外注する場合もあるでしょう。その際は、下記の3点をチェックして外注先を選ぶようにしましょう。

  • SEOの実績
  • SEO対策としてどこまでやってくれるのか
  • ツールで同じことができないかの確認

まず第一に会社の実績を確認しておきましょう。会社の実績に関しては、最適でも下記項目については確認しておきましょう。

  • どんなジャンルの会社で実績を出してきたのか
  • どのくらいの期間で結果を出したか
  • 自社でWebメディア等の運用はしているか

また、SEO対策としてどこまでやってくれるのかも確認しておきましょう。会社によっては、新規コンテンツの制作代とメディアの運用代を別に請求してくる会社もあります。
そのため、どこまでやってくれて、どこまでを自分たちでやらなければいけないか把握しておきましょう。

さらに、外注しなくてもツールで一発でできないかも検証する必要があります。近年のSEO対策ツールは非常に優秀で、ほとんどの分析ができてしまいます。したがって、本当に外注する必要があるか、ツールで代替できないかを確認しましょう。

SEOを行う上で導入するべき無料ツール

続いて、SEOを行う上で導入するべきツール4つをご紹介しておきます。

  • Googleキーワードプランナー
  • Google Analytics(グーグルアナリティクス)
  • Google Search Console(グーグルサーチコンソール)
  • 順位チェックツール

順番にご説明します。

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Google広告の利用者向けツール機能の1つです。Googleキーワードプランナーを使用すると、「キーワードの月間検索ボリューム」を調べれます。
キーワードの月間検索ボリュームとは、対象のキーワードが月にどのくらいの回数検索されているかという指標です。

たとえば、「SEO 対策」というキーワードの月間検索ボリュームが5,000だった場合、「SEO 対策」というキーワードは、月に5,000回検索エンジンで検索されていることを表します。月間検索ボリュームを調べることで、どのくらいその検索キーワードにニーズがあるかを確認できます。

単純に、月間検索ボリュームが多いキーワードで検索上位を取れれば、それだけアクセスが集まりやすくなります。したがって、対象キーワードにどのくらいニーズがあるかを知るためにも、Googleキーワードプランナーを利用しましょう

Google Analytics(グーグルアナリティクス)

Google Analytics(グーグルアナリティクス)とは、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。Google Analytics(グーグルアナリティクス)では、登録したWebサイトに訪れたユーザーデータを把握できます。

  • Webサイトの訪問者数
  • 訪問者がどこから来たか
  • 訪問する際に使われたデバイス

たとえば、上記などのデータを計測できます。もちろん、上記以外にも様々なデータが計測できるため、Webサイト運営者であれば導入は必須のツールです。

Google Analyticsについては、以下の記事で、アップグレードされたGoogle Analytics4(GA4)の基本機能を解説していますので参考にしてみてくださいね。
Googleアナリティクス4とは?アップデート情報を完全解説!

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、GoogleがWebサイト運営者(Webマスター)向けに提供しているツールです。「サチコ」という略称で呼ばれることもあります。

Google Search Consoleを活用することで、サイト・ページのインデックス申請や削除申請、インデックス状況の確認、サイトに起こっている問題の把握などができ、インデックス状況の改善に欠かせないツールと言えます。
また、ユーザーがどんなキーワードから流入しているか、各検索キーワードでの順位や表示回数、クリック数といったデータも閲覧することが出来るため、アクセス分析や今後の施策検討などにも活用することができます。

Google Analyticsと連携すれば、Google Analytics上でもサーチコンソールのデータが表示され、分析に使用することができるようになります。
SEO対策をするなら、必須のツールと言えるので、Webサイトを公開する時は忘れず設定しておきましょう。

基本的な使い方については、以下の記事を参考にしてください。

Googleサーチコンソールの使い方と重要機能【使い方を解説】

順位チェックツール

順位チェックツールは、その名の通り、検索結果上の順位を計測するためのツールです。
上述のサーチコンソールでも順位のチェック自体はできるものの、より簡便に順位データのみを確認したい、といった場合に活用することをお勧めします。
特にデイリーで順位を確認する必要がある場合などは、有料ツールの導入も視野にいれて検討すると良いでしょう。

様々なツールがあり、キーワード数や必要な機能に応じて最適なものは変わりますが、以下にいくつか紹介しておきます。

【無料】今の順位検索に便利な「SEOチェキ!」

SEOチェキ!は、ロプロスが運営する無料の順位チェックツールです。

使い方が非常にシンプルでわかりやすく、一回のチェックで最大3キーワードについて100位までの順位チェックが実行可能です。
今すぐ、特定のキーワードの順位が知りたい場合などに重宝します。

【無料あり】10KWまで無料でデイリー取得「GMOチェッカー」

GMOチェッカーは、登録型で「ずっと無料プラン」がある順位チェックツールです。

登録型というのは、事前に計測したいURLとキーワードを指定しておけば、ツール側でその設定で順位を計測し続けてくれるというもの。
「1URL、10キーワードまで」という制限はあるものの、最低限のキーワードの順位だけ追えれば良い場合は十分と言えます。

もっと多くのキーワードを計測したい、という場合には、有料プランに変更するか別のツールを利用しましょう。

【有料】自動で検索順位を計測で可能「BULL」

順位チェックツールとしては、かなり老舗に当たるのが「BULL」です。
シンプルで見やすく、使いやすい管理画面設計が魅力です。

Google・Yahoo・Bingに対応しているほか、特定のサイトの順位データだけ共有するための専用アカウントを発行する機能もあるため、SEO対策の代理店などにお勧めです。

以上、有名な順位チェックツールをいくつか紹介しましたが、他にも多数のチェックツールがありますので、導入を検討する際は調査してみると良いでしょう。

まとめ

ここまでSEO対策について、初心者の方向けに解説してきました。

さらに詳しいことを知りたい方は、こちらにSEO対策の記事がまとまっていますので、参考にしてください。

認識しておいていただきたいこととしては、SEO対策は小手先の技術で行うものではない、ということ。
ユーザーに最適なコンテンツを作り、その内容を検索エンジンに正しく伝えていく、という当たり前で地道な施策になります。

しかし、その当たり前のことを当たり前にできている企業はごく少数。

  • ユーザーにとって最適なコンテンツとは何か?
  • 顕在層はどんな検索キーワードで自社サービスを検討しているのか?
  • 潜在層を教育するには、どんなキーワードを狙ってどんなコンテンツが必要か?
  • 内部対策は正しく行われているか?
  • 外部対策はどうすればいいか?
  • 今後、検索アルゴリズムが変化しても集客し続けるためにはどうすればいいか?
  • SEO対策のKPIはどう設定すればいい?ビジネスゴールにどう繋げる?

こうした課題解決の部分で支援していくのが、SEO対策業者の役割になります。

本ブログを運営する株式会社デジタルアイデンティティでも、SEO対策に関する支援を承っておりますので、もしSEO対策にお困りのようでしたら、ぜひ一度お問合せください!

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