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広告のCTR(クリック率)はいいのに、なぜかCV(コンバージョン)が増えない…。
そんな場合は、広告運用の改善のほかにLPO(ランディングページ最適化)に注力するのも1つの手かもしれません。
LPOとは、ユーザーのニーズに合わせてLP(ランディングページ)を改善することで、CVR(コンバージョン率)を向上させる重要なマーケティング手法です。
しかし、LPOとは実際にどんなことをすればいいのでしょうか?
今回はLPOに関する基礎知識から、実際の手順やポイント、具体的な改善事例まで解説します。ご紹介する手順は、弊社が普段行っているものです。
また、LPOに活用できるおすすめのツールも4種類ご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
LPO(ランディングページ最適化)とは
LPOとは「Landing Page Optimization」の略称で、「LP(ランディングページ)最適化」と訳されます。
「LP最適化」とは、製品・サービスの紹介から購入までをひとつのページにまとめたLPの内容を、ユーザーのニーズに合わせて改善することです。
LPOの目的は「Webサイトに流入した訪問者を商品購入や資料請求まで誘導し、CVR(コンバージョン率)を上げる」ことです。
目的を果たすには、訪問者のニーズを理解したうえでいかにユーザーの関心を引き、途中離脱を防止するか・CVに繋げられるかが重要になります。そのためには、LPの構成やデザインをユーザー心理に寄り添った内容に最適化することが必要です。
LPOは重要なマーケティング手法のひとつであり、正しく実施することで、CV獲得にかかる費用対効果を向上させることができます。
SEOとの違い
SEO(検索エンジン最適化)は、LPOと同様Webマーケティングにおける重要な施策のひとつです。LPOと似ているように感じますが、それぞれ目的と対策内容が異なります。
LPOの目的は「サイト訪問者のCVRの向上」であり、その方法として「訪問者のニーズに合わせたLPの改善」を行います。
一方、SEOの目的は「Webサイトへの訪問者数を増やすこと」であり、そのための方法として「検索結果ページでの上位表示を目指して、検索エンジン・ユーザーに向けた施策」を行います。
このようにSEOはWebサイトへの流入増加、LPOはCVRの向上が目的であり、それぞれの対策内容も異なります。ただし、どちらもWebサイトを運営するうえで欠かせないマーケティング手法であり、適切に実施していくこと必要があります。
EFOとの違い
EFO(エントリーフォーム最適化)についても、近年、注目されることが多くなってきました。
EFOの目的は、LPOと同様「途中離脱を防ぎCVRを向上させること」です。ただしEFOはLPOと異なり、「入力フォームの改善」を行います。
Web上で商品を購入したり、申し込みを行う際には、個人情報やクレジットカード情報などを入力するのが一般的です。
この時、入力フォームの使い方が分かりにくかったり項目の量が多かったりすると、ユーザーはストレスを感じ、入力途中で商品購入を断念することがあります。
ユーザーをフォーム完了に導くためには、入力フォームにおけるユーザーのストレスを最小限に減らす改善が必要であり、それを行うのがEFOです。
このようにEFOは、ユーザーが個人情報の入力途中で離脱しないよう、入力フォームユーザーにとって使いやすいよう最適化することで、CVRの向上を図る施策です。
そもそもLPとは
そもそもLPは普通のサイトページとどう違うのでしょうか。
LPには2つの意味があり、広義と狭義に分かれます。
広義のLP
広義では「Webサイトにおいて、ユーザーが最初に閲覧したページ」を指します。ユーザーが着地する(=land)というイメージから、ランディングページという名前の由来にもなっています。
例えば、検索エンジンからWebサイトに飛んだ時に、アクセス先のページがトップページの場合はトップページがLP、会社概要ページの場合は会社概要ページがLPとなります。
Webサイトへの流入経路はさまざまであり、アクセス解析を進めるうえで、ランディングページを把握することはとても重要です。Googleアナリティクスのレポート項目である「ランディングページ」も広義のLPを指しています。
狭義のLP
一方、狭義のLPでは「商品購入や資料請求、問い合わせといったアクションへ訪問者を誘導することに特化したページ」を指します。
縦長のレイアウトであることが多く、商品やサービスの紹介から、購入や資料請求までをひとつのページにまとめていることが特徴です。
LPOにおけるLPは「狭義のLP」を意味します。
狭義のLPについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
LP(ランディングページ)とは?メリットやデメリット、運用方法について徹底解説!
なぜ狭義のLPの最適化が重要なのか
では、なぜWebマーケティングにおいて、狭義のLPを最適化させることがなぜ重要なのでしょうか。
ミズーリ科学技術大学の研究によると、ユーザーは約0.2秒で訪問したWEBページの第一印象を判断し、約2.6秒の間で第一印象に最も影響を与えている箇所を判断しているそうです。
When viewing a website, it takes users less than two-tenths of a second to form a first impression, according to recent eye-tracking research conducted at Missouri University of Science and Technology. But it takes a little longer – about 2.6 seconds – for a user’s eyes to land on that area of a website that most influences their first impression.
引用元:https://news.mst.edu/2012/02/eye-tracking_studies_show_firs/
つまり、ユーザーは約2.6秒の間に、ページに掲載されているテキストや写真、イラストなどに目を向け、ページの良し悪しを判断しているということになります。
ユーザーの興味を惹き、途中離脱を防ぐためにも、ユーザーファーストのLPを作ることは大切なポイントです。
また、狭義のLPは、訪問者のアイフロー(情報接触順序)をコントロールし、自社サイトを含め外部リンクとの接触を避け、LPの中で結論を出してクリックに導くことができる構造になっています。
このようにユーザーに悩む隙を与えないという特徴があるため、狭義のLPを最適化することでCVRの向上が期待できるのです。
LPOの手順・検証方法
実際にLPOを行おうと思っても、何から始めればいいかわからないと思います。
そこで、LPOを行う手順をこれから紹介したいと思います!
顧客・提供商品の情報を確認する
まずは、LPOを効果的に行うために、実際の顧客層や提供する商材への理解を深めます。
訪問したユーザーに寄り添うLPへ改善するためには、実際にアクションを起こしたユーザーの属性や心理状況を把握することが大切です。そのため、まずは対象となる商材の顧客層を整理し、ユーザーの特徴を掴みましょう。
また、同時に商材のコンセプトやセールスポイントなども確認しましょう。商材への理解を深めることで、商材の情報や魅力をより的確にユーザーに伝えることができるため、LPの最適化に役立ちます。
KPI・目標の指標を決める
LPOを行う際は、明確な目標を決めることが重要です。
売上やCV数などの最終的な目標(KGI)を達成するために、現状のデータや商材・顧客層に関する情報を参考にしつつ、目標となる中間CV数やCVRなどのKPI(重要業績評価指標)を決定しましょう。
KPIとは、CVRやCTR、直帰率などのように計測可能な要素を含んだ目標のことです。
「CVRを0.5%向上させる」といったように指標を具体的に決め、KPIを設定しましょう。
KPIを設定する際には、KGIを達成するために必要な数値を設定する必要がありますが、あまりにも非現実的な数値設定では意味がありません。
現実的に達成可能な数値かどうかを見極め、それでもKGIが達成できないようなら、別のKPIを探すか、そもそものKGIの設定自体が誤っている可能性もあります。
ペルソナを設定する
現在の顧客層や、現状の訪問者の流入経路などを分析した結果から、ターゲットのペルソナを設定しましょう。
ペルソナとは、「架空の顧客に関する詳細なプロファイル」のことです。
ターゲットとなるユーザーの性別や年齢、職業、ライフスタイルなど、属性情報に加えて定性的な情報まで詳細に設定し、実在しているかのような架空の人物像をつくりだします。
具体的なペルソナを設定することで、ユーザー意図の理解に繋がり、ユーザーのニーズや行動心理を把握することができます。また、関係者間でターゲットを共通認識しやすくなるというメリットもあります。
幅広い層に向けてアプローチするよりも、購入の可能性が高いペルソナにターゲットを絞ることで、より効果的なLPに改善することができます。
アプローチ方法を決定する
商材の情報や、設定したペルソナの行動心理を踏まえたうえで、訪問ユーザーへのアプローチ方法を決定します。
アプローチ方法には、大きく分けて以下の4つがあります。
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ユーザーの悩みに訴えかける(共感)
「〇〇が分からなくて困っていませんか?」といった問いかけるような口調や、「いつまでもきれいでいたいですよね!」といったユーザーの気持ちを代弁するような口調で、ユーザーの悩みに訴えかけます。
ユーザーから共感を得ることで、相手の興味を惹くことができます。 -
解決方法として提示する(理解)
具体的な数値や裏付けを根拠に、自社製品がユーザーの悩み解決に効果的であることを記載します。ユーザーから商材に対する理解を得ることで、興味を惹いたり、購買意欲を刺激したりします。 -
商材の信頼性を高める(信頼)
その分野の権威者による監修や、専門家のコメントの記載を行うことで、商材に対する信頼性を高めます。信頼できる商品であるとユーザーに知ってもらうことで、アクションを起こしやすくします。 -
行動を促すワードを含める(行動)
「期間限定のキャンペーンです!」や「今のうちから初めて、夏本番に備えましょう!」といったユーザーの行動を促すワードで、ユーザーの背中を押します。
ペルソナのパーソナリティによって、購買意欲の刺激の仕方や、商材のアピールポイントは異なります。設定したペルソナに適した方法で、LPのキャッチコピーや構成、デザインなどを決定しましょう。
問題点を分析する
KPIや訪問者のニーズ、決定したアプローチ方法とすり合わせながら、現在のLPの問題点を洗い出します。
問題点を洗い出す際には、定量調査と定性調査の両方を行うことがおすすめです。
定量調査とは、現状のLPのデータを数値化して統計学的に分析する調査方法のことで、一般的にはアクセス解析ツールやヒートマップツールなどを用いて行います。
これらのツールは、現状の把握に加え、訪問者の実際の行動も分析することが可能です。
そのため、流入やコンバージョンの多い広告や、検索したキーワード、途中離脱の多いページ、ユーザーの離脱地点なども、具体的な数値やデータで把握することができます。
また、定性調査とはユーザーの生の声や行動といった数値化できないデータを指します。
例えば、関係者以外の人物にLPを見てもらって意見をもらったり、ユーザーアンケートを行ったりなどして、自分たちでは気づけない第三者のリアルな意見やアドバイスをもらうことができます。
これらの分析結果を参考に、決定したアプローチ方法なども踏まえたうえで、現在のLPの課題を把握します。
仮説・施策を考案する
次に、問題点の原因は何なのか、仮説・施策を考案します。
例えば、広告のCTR(クリック率)は高いがCVR(コンバージョン率)が低い場合、以下のような仮説と施策が考えられます。
このように、問題点に対して原因の仮説を立て、それぞれに対する施策を考案します。
一つの問題に対する原因は一つとは限らないため、考えられるだけ仮説を立てましょう。
LPOの優先順位を決める
施策を考案したら、実際にLPに反映させる優先順位を決めていきます。
LPOでは施策はひとつずつ実施することが大切です。一度に複数の施策を実施すると、どの施策によってどのくらいの効果が得られたのかが分からなくなってしまうためです。
成果が大きいと考えられる施策から行うと効率的です。LPの改善効果が高い施策として、ファーストビューの改善、CTAの最適化などがあげられます。
その他にも、以下の「4.LPO対策で押さえるべきポイント」で紹介しているので、ぜひご参考にしてください。
優先順位が決まったら、実際に施策をLPに反映させて、ツールを用いて効果を検証していきましょう。
実際に効果を検証する
LPOの検証方法としてよく用いられるのは、「ABテスト」という方法です。
ABテストとは、広告のバナー等の画像やLP内のイラストなどをAパターンとBパターンの2パターンを用意して「どちらがより良い成果を出せるのか」ということを検証するものです。
改善策を検証するために必要な箇所で、一定数のユーザーが流入するまでABテストを行い、効果測定を行います。そして、効果が高いパターンを残していくことで、最適なLPを作成していきます。
「ABテスト」について詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
一度は聞いたことがある「ABテスト」とは?概要と実施方法まとめ
PDCAサイクルを循環させる
LPOで成果を出すためには、PDCAサイクルを循環させることが大切です。
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)を表します。
仮説をもとにLPO導入の計画を立て、実行します。その後効果を測定し、測定結果をもとに新たな対策を練り、計画・実行に移ります。
このようなPDCAサイクルを継続的に循環させることで、LPの最適化を図ります。
PDCAについて、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
PDCAとは何か?とても簡単に説明します! | デジタルマーケティングブログ
LPO対策で押さえるべき6つのポイント
LPOを行う際には、いくつかのポイントがあります。
今回はいろいろなポイントの中でも特に重要な6つのポイントをご紹介します!
ユーザーが欲しい情報が目に入りやすいようにする
ファーストビューとは、Webページにアクセスしたときに、スクロールせずに見ることができるブラウザの画面範囲のことを指します。
「2.そもそもLPとは」でも説明したように、ユーザーは約2.6秒で第一印象を判断しています。
そのため、その約2.6秒の間にユーザーが求めている情報が目に入るようにLPを作成するようにしましょう。
訴求ポイントを強調したレイアウトにする
商品やサービスの特徴がユーザーにきちんと伝わらなければ、ユーザーは商品を購入したり、サービスを利用したいと思いません。
競合との違いを明確にアピールするためにも、訴求ポイントが強調されるようなレイアウトにしましょう。
コンバージョンにつながるボタンが目立つようにする
「資料請求」や「申込み」などのコンバージョンにつながるボタンは、ユーザーがボタンを探す手間が省けるように、強調しましょう。
スマートフォンやタブレットでも見やすいように工夫する
ユーザーはパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからもLPに訪れる可能性があります。
そのため、パソコンの画面上だけでなく、スマートフォンやタブレットでLPを閲覧したときのファーストビューにもこだわる必要があります。
表示速度を確認する
ページを読み込むスピードが遅い場合、ユーザーはストレスを感じてファーストビューを見る前に離脱してしまう可能性があります。
ページの表示速度の高速化もLPを最適化するうえで重要なポイントです。
ツールを用いて表示速度を確認しましょう。
LPの表示速度の改善方法は以下の記事を参考にしてください。
LPの表示速度を改善!具体的な方法を初級編から上級編まで徹底解説!
コンテンツの流れ・セールスライティングを最適化する
LPは、一般的に以下の流れで作成されている事が多いです。
上記の要素・構成でLPを作成する必要はありませんが、ユーザーの興味を惹くコンテンツ、ユーザーが読みやすい流れを考えることが大切です。
また、商材の強みや魅力がしっかりとユーザーに伝わる内容であるか、セールスライティングも見直しましょう。具体的な数値を示すことや、他社と比較したときに優れている点やメリットなどを記載すると、ユーザーの理解を得られやすいです。
LPOの具体的な改善事例
弊社が実際に行ったLPOの改善事例を4件ご紹介します。
事例:LP制作および、ABテストで広告の獲得単価25%削減
不動産業界にて知名度の高いお客様の事例です。デジタルマーケティングにおいては、デジタル広告、SNS、CRMなど幅広く実施されています。
実際の課題・実施内容・成果は以下のとおりです。
課題 | CVR改善、UI改善 |
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実施内容 |
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成果 |
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ヒートマップによる分析や競合サイトの調査、弊社の知見を元に改善点を洗い出し、分析した結果、ファーストビューなどの改善提案を行いました。
その後、ご提案内容を元に、LP制作、広告でのABテストを実施した結果、CV数において指名検索は137%、一般検索は132%と増加させることに成功しました。
また、CVRは約5%増加、CPAは約25%低下させることに成功しました。
事例:LPの情報精査・リデザイン改修を実施、CVR183%アップ|金融機関向けサービスLP様
金融機関向けサービスを提供している会社様のLPO事例です。
広告運用支援をしていましたが、CVRが頭打ちとなっていたため、LPの根本的な改善が必要でした。
実際の課題・実施内容・施策・成果は以下のとおりです。
課題 | LPの抜本改善 |
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実施内容 |
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施策 |
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成果 | CVR:5.83%→10.67%(+183%) |
LPを精査したところ、サービスメリットの羅列的なコンテンツ設計となっていました。
そのため、流入前のユーザー心理を仮説建てし、LPにストーリー性を持たせることでユーザーの情報取得をスムーズにする狙いで施策を考案しました。
結果、CVRの183%アップに成功しました。
事例:ユーザーファーストのLPに改善、CVRの増加に成功(Google:約178%、Yahoo!:約226%)|占いサービスLP
占いサービスを取り扱う会社様のLPO事例です。
占いという商材特性上、LPの導入部での離脱が激しく改善が急務な状況でした。
実際の課題・施策・成果は以下のとおりです。
課題 | ファーストビュー改善、CV見直し |
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施策 |
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成果 |
CVR増加
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ユーザーの離脱を防ぎ情報を読み込んでもらうため、実績コンテンツの導入部への追加やユーザーに与える印象を柔らかくするためのリデザインを実施しました。
CVポイントもハードルを低くすることでリード獲得数増加を図り、ユーザーとの接点を増やす設計に改善しました。
結果、CVRの増加に成功し、LPO実施前と比較してGoogleは約178%アップ、Yahoo!は約226%アップしました。
事例:スポットLP改善、CVRの増加に成功(SP版:約244%、PC版:約485%改善)|大手不動産企業のLP
大手の不動産企業様のLPO事例です。
アフィリエイト経由での最終受け皿であるLPの改善が出来ておらず、3年間手つかずの状況で、CVRが鈍化しているとご相談を受けました。
実際の課題・施策・成果は以下のとおりです。
課題 | スポットLP改善 |
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施策 |
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成果 |
CVR増加
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ユーザーが検討する際、サイトを何度も訪問していることを注目し、アクションへの気持ちが高まった際にすぐ行動に移せる設計にすることでCVR最大化を狙いました。
また、ユーザーとの最初のタッチポイントとなるアフィリエイトサイトと訴求を合わせることで、ユーザーの態度変容がスムーズになり、CVR改善に寄与すると仮説立てし実行しました。
結果はCVRが増加し、SP版では約244%、PC版では約485%の改善に成功しました。
LPOでよくある失敗例
LPOは商材や業界によってアプローチが異なる他、競合状況や社会状況なども影響するため、必ず成功する法則はありません。
しかし、逆に「LPOに失敗する理由は明確である」と言われています。
LPOを導入する際は、以下5つの失敗例に注意して行ってください。
商材がLPに向いていない
商材によって、LPでは成果が出にくいことがあります。
以下3つはLPに向いていない商材の例です。
BtoB商材 |
BtoB商品の購入は合理性が重視される。 LPはユーザー心理を重視した構成のため適さない。 |
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認知度の高い商材 |
指名検索されるような認知度の高い商材は、すでにユーザーがある程度の情報を持っている可能性が高い。 LPでは詳細情報が得られにくいため離脱してしまう。 |
高額商材 |
一般的に高額商材の購入は、時間をかけて吟味する。 LPでは詳細情報が得られにくいため、競合との比較で離脱し、CVRの増加が見込めない。 |
ユーザー心理に基づいてストーリー性をもたせ、1ページで購入までを完結させるLPは、BtoB商材、認知度の高い商材、高額商材に適しません。
ただしBtoB商材・高額商材においては、CVをお問い合わせや資料請求に設定することで、LPの効果を発揮することができます。CVを購入以外にする場合は、フォローアップとしてユーザーがアクションを行った後の追いかけが重要になります。
BtoB商材のマーケティングに特化したサイト制作に関しては、以下の記事を参考にしてください。
【お問い合わせにつながる!】BtoBサイトでリード獲得をするポイントとは
ペルソナの設定が抽象的
LPOの手順でペルソナの設定について解説しましたが、この時大切なのはペルソナを具体的に設定することです。
LPの構成・デザインは、ターゲットであるペルソナに沿って決定します。
そのため、ペルソナはLPの軸であり、内容に一貫性を持たせるうえで重要な要素です。
よくある属性ターゲティング(例:都内在住の20代 既婚女性)くらいの曖昧さでは、LPOの各施策にズレが生じてしまい、ユーザーに適切なアプローチができず、途中離脱の可能性を高めてしまいます。
ペルソナの設定が抽象的な場合は、具体化しましょう。
集客方法が適していない
LPO実施の際、集客方法が誤っていると、どれだけLPOを行っても効果が出ない場合があります。
ターゲットユーザーの属性などによって集客方法は異なります。
例えば、高齢者がターゲット層である商材をSNS広告で集客しようとしても、大きな成果は得られにくいでしょう。
ターゲット層が若者の場合や、商材の認知度を幅広く上げたい場合にはSNS広告を使用するなど、ターゲット層や目的に沿った集客方法を選択することが大切です。
検索キーワードと内容にズレがある
検索結果からの集客(SEOやリスティング広告など)を考えている場合、検索キーワードとLPの内容にズレが生じている場合、失敗しやすいです。
特にファーストビューに検索ユーザーが求めていない情報が集中していると、ユーザーはすぐに離脱する原因になってしまいます。
ターゲットユーザーの分析を丁寧に行い、ユーザーの検索意図を理解したうえで、検索キーワードとLPの内容に整合性を持たせましょう。
ページ外へのリンクが多い
LPOを成功させるには、なるべくリンクを設置せずにLP内で情報を完結させることが大切です。
別のページへのリンクは、たとえ同じサイト内であったとしてもユーザーの途中離脱を促進させてしまうため、CVRの向上が難しくなります。
また、リンクはユーザーの意識を集める要素となるため、不要なリンクを設置しないことでユーザーはLPの内容に集中できるため、CVへの確率が高まります。
もし、ユーザーにとって必要な情報があるのなら、LP内で補足できるように工夫するようにしましょう。
LPOツールを活用しよう
LPOツールは、継続的なLPOの運用に役立つアイテムです。
LPOで成果を得るためには、継続的なPDCAサイクルの循環が重要となります。
ただし、LPは要素の組み合わせ方により豊富に作成することができるため、効果検証を人力で行うには、膨大な時間と労力を要します。
そのため、LPOツールを活用して自動的に分析を行うことで、作業効率が上がり、手間と時間のコスト削減につながります。
LPOツールは用途によって様々な種類があります。
おすすめの無料ツール、有料ツールをそれぞれ2つずつご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
おすすめ無料LPOツール:Googleアナリティクス(GA4)
Googleアナリティクス(GA4)は、Google社が無料で提供しているアクセス解析ツールです。
主にユーザーの行動分析に特化した機能が多く、LPにアクセスしたユーザーの属性情報や流入経路を分析することができます。
また、分析結果から、ユーザーの未来の行動を予測することも可能です。
ターゲットとなるユーザー像を把握するのに最適なツールです。
Google Analytics(GA4)の設定方法や使い方を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
GA4(Google アナリティクス4)の設定方法と使い方を分かりやすく解説
おすすめ無料LPOツール:Firebase A/B Testing
Firebase A/B Testingは、Google社が無料で提供しているサービスです。
同じくGoogle社が提供するFirebase Remote Configを使い、A/Bテストの設定・評価を行うことができます。
また、収益や維持率といった指標を最大化するための検証も可能です。
おすすめ有料LPOツール:SiTest
SiTestは、株式会社グラッドキューブが運営する、有料のWebサイト解析ツールです。
ヒートマップや録画機能によるユーザー行動分析が可能であり、ほかにもA/Bテスト、パーソナライズなど豊富な機能が搭載されているため、Webサイトの課題発見から改善までの一元化が可能です。
料金の詳細については、要見積もりとなるため、まずは問い合わせてみることをおすすめします。無料で使えるフリープランや、有料プランの無料トライアルの用意もあるため、試しやすいツールです。
おすすめ有料LPOツール:ミエルカヒートマップ
ミエルカヒートマップは、株式会社Faber Companyが運営する、有料のヒートマップツールです。
3種類のヒートマップ機能を駆使し、ユーザー心理を多角的に分析することが可能です。
オプションとして、期間比較A/Bテスト機能やクリックリンク確認機能なども搭載されています。
料金プランは、無料プランを含めて6種類にわたり、Webサイトの規模に応じたプランを選択することが可能です。
まとめ
LPOについての理解を深めることはできたでしょうか?
問題点を洗い出し、仮説を立て、検証を行い、改善をするというPDCAサイクルを繰り返し行うことが、LPOにおいては重要です。
今回は、弊社で実際に対応したLPOの成功事例についてもご紹介しました。
LPOを行う上で様々な疑問や不安をお持ちの方も多いかと思います。
弊社では、無料LP診断も行っております。
「なぜ効果が出ないのか?」
「ペルソナ設定は正しいのか?」
「どの施策から進めれば良いのか?」
など、現状のLPを分析し、ユーザーに行動を起こしてもらうためのストーリーを組み立てます。
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