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広告のクリック率はいいのに、なぜかコンバージョン数が増えない…。
そんな場合は、広告運用の改善のほかにLPOに注力するのも1つの手かもしれません。
しかし、LPOとは実際にどんなことをすればいいのでしょうか?
LPOの方法や注意すべきポイントなどについてご紹介します!
目次
LPとは
LPは「Landing Page」の略で、
- 広義では、Webサイトにおいて、サイト訪問者が最初に目にするページ
- 狭義では、検索結果やリスティング広告、バナー広告、SNSなどから流入した訪問者を資料請求や問い合わせなどのアクション誘導することに特化したページ
のことを指します。
ミズーリ科学技術大学の研究によると、ユーザーは約0.2秒で訪問したWEBページの第一印象を判断し、約2.6秒の間で第一印象に最も影響を与えている箇所を判断しているそうです。
When viewing a website, it takes users less than two-tenths of a second to form a first impression, according to recent eye-tracking research conducted at Missouri University of Science and Technology. But it takes a little longer – about 2.6 seconds – for a user’s eyes to land on that area of a website that most influences their first impression.
(引用元:https://news.mst.edu/2012/02/eye-tracking_studies_show_firs/)
つまり、ユーザーは約2.6秒の間に、ページに掲載されているテキストや写真、イラストなどに目を向け、ページの良し悪しを判断しているということになります。第一印象が悪いページに何度も訪れるユーザーはいないでしょう。
そのため、ウェブページの第一印象は非常に重要であり、ユーザーの離脱を防ぐためにも、ユーザーファーストのLPを作ることが大切なポイントです。
LPOとは
LPOとは、「Landing Page Optimization」の略称で、「LP(ランディングページ)最適化」と訳されます。
「LP(ランディングページ)最適化」とは、一言でいうと、コンバージョン率(CVR)を上げるために、LPの問題点を解決することです。
LPOを行うことで、サイト訪問者が求めている情報を簡単に入手できるようにしたり、途中でサイトから離脱したりしないようにすることが期待できます。
LPOを行う手順
実際にLPOを行おうと思っても、何から始めればいいかわからないと思います。
そこで、LPOを行う手順をこれから紹介したいと思います!
問題点を洗い出す
まずは、アクセス解析などを用いて現状を把握し、現在のLPの問題点を洗い出します。
問題点を洗い出す際には、LPOを通して最適化したい指標を念頭に置きながら考えるといいでしょう!
よく使われる指標としては、
- CVR(コンバージョン率)
- CTR(クリック率)
- 直帰率(サイト全体の訪問数のうち1ページ目のみ訪問して離脱した確率)
などがあります。
例えば、最適化したい指標をCVRと置いた場合、
「コンバージョンの多いLPと少ないLPでは何が違うのか」、「LPからコンバージョンまでの間にどのようなページが閲覧されているのか」などに注目しながら、LPの問題点を分析していくといいでしょう。
仮説を立てる
次に、問題点の原因は何なのか、仮説を立てます。
例えば、広告のクリック率は高いがコンバージョン率が低い場合、
- ユーザーが求める情報をきちんと伝えることができてないのではないか
- 広告とLPの関連性が低いのではないか
- 申込フォームの入力項目が多すぎるために離脱するユーザーが多いのではないか
- コンバージョン導線が弱く分かりにくくなっているのではないか
など、問題点によって様々な仮説を考えることができます。
改善策を考え検証する
仮説を立てたら、その仮説から問題点を解決するための改善策を考えます。
先ほど挙げた例を用いると、
- ユーザーが求める情報をきちんと伝えることができてないのではないか
→ユーザーのニーズに合うようなテキスト情報や画像、イラストを使用する - 広告とLPの関連性が低いのではないか
→広告で使用しているキーワードやフレーズをLP内でも使用する - 申込フォームの入力項目が多すぎるために離脱するユーザーが多いのではないか
→入力項目は必要最低限にするか、入力必須項目には「必須」と明記する - コンバージョン導線が弱く分かりにくくなっているのではないか
→色やデザイン、配置などを見直し、ボタンの位置をわかりやすくする
のような改善策が考えられます。
改善策を考えたら、その改善策を検証していく必要があります。
検証方法としてよく用いられるのは、「ABテスト」という方法です。ABテストとは、広告のバナー等の画像やLP内のイラストなどをAパターンとBパターンの2パターンを用意して「どちらがより良い成果を出せるのか」ということを検証するものです。
(「ABテスト」についての詳しい解説については「一度は聞いたことがある「ABテスト」とは?概要と実施方法まとめ」の記事をあわせてご覧ください。)
改善策を検証するために必要な箇所で、一定数のユーザーが流入するまでABテストを行い、効果測定を行います。そして、効果が高いパターンを残していくことで、最適なLPを作成していきます。
LPOを行う上でのポイント
LPOを行う際には、いくつかのポイントがあります。
今回はいろいろなポイントの中でも特に重要な4つのポイントをご紹介します!
ユーザーが欲しい情報が目に入りやすいようにする
ファーストビューとは、Webページにアクセスしたときに、スクロールせずに見ることができるブラウザの画面範囲のことを指します。「1.LPとは」でも説明したように、ユーザーは約2.6秒で第一印象を判断しています。そのため、その約2.6秒の間にユーザーが求めている情報が目に入るようにLPを作成するようにしましょう。
訴求ポイントを強調したレイアウトにする
商品やサービスの特徴がユーザーにきちんと伝わらなければ、ユーザーは商品を購入したり、サービスを利用したいと思いません。競合との違いを明確にアピールするためにも、訴求ポイントが強調されるようなレイアウトにしましょう。
コンバージョンにつながるボタンが目立つようにする
「資料請求」や「申込み」などのコンバージョンにつながるボタンは、ユーザーがボタンを探す手間が省けるように、強調しましょう。
スマートフォンやタブレットでも見やすいように工夫する
ユーザーはパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからもLPに訪れる可能性があります。そのため、パソコンの画面上だけでなく、スマートフォンやタブレットでLPを閲覧したときのファーストビューにもこだわる必要があります。
まとめ
LPOについての理解を深めることはできたでしょうか?
問題点を洗い出し、仮説を立て、検証を行い、改善をするというローテーションを繰り返し行うことが、LPOにおいては重要です。
LPに訪れるユーザーのニーズをきちんと把握したうえで、検証を繰り返し、多くのコンバージョンを獲得できるLPの完成を目指しましょう!
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