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Facebook広告の「審査落ち」とは?要点と効果、作成方法のまとめ

世界中で使われているSNSの1つであるFacebook。
日本では利用者は横這いですが、東南アジアをはじめとして世界では多くの人が利用しています。
そんなFacebookに広告を出すことは有効な広告戦略の1つといえるでしょう。
しかし、Facebook広告には審査があり、どんな広告でも載せられるわけではありません。
今回は、Facebook広告の審査に落ちやすい広告の特徴から、審査に落ちないために気をつけるポイントを解説します。

「Facebook広告で効果がでなくなったときどうする?」プロの思考方法をお教えします。


 

そもそも「審査落ち」って何?審査落ちと広告ポリシー

Facebook広告は、掲載前にFacebookの広告ポリシーに沿った内容かどうかが審査されます。広告ポリシーとは、サイト上で許可・禁止されている広告の内容と操作について説明しているものです。この審査に落ちることを「審査落ち」と言います。通常、広告は24時間以内に審査されますが、さらに時間がかかる場合もあります。

審査落ちしやすいFacebook広告クリエイティブの特徴

では、どんな広告が審査落ちしやすいのでしょうか?審査落ちしやすい広告の特徴を文と素材に分けて紹介します。

「Facebook広告で効果がでなくなったときどうする?」プロの思考方法をお教えします。

審査落ちしやすい広告文

審査落ちしやすい広告文の特徴は以下の4つです。

  • 提供される商品やサービスを明記していない
  • 個人の属性や特徴に触れるようなテキストを使用している
  • 不快な言葉を使用している
  • 虚偽や誇張表現を使っている

それぞれを詳しく見ていきましょう。

提供される商品やサービスを明示していない

Facebook広告では、どんな会社、商品、サービス、ブランドを宣伝しているのかを明示する必要があります。そこで、以下の対策をしておきましょう。

  • コンテンツへの直接アクセス、ゲームのダウンロード、購読サービスである場合は、その旨を明記する
  • 直接リンクするランディングページでも、十分な商品情報を提供する

個人の属性や特徴に触れるようなテキストを使っている

個人の属性や特徴を断定または明示することはできません。例えば、以下のようなものに触れるテキストは禁止されています。

  • 氏名
  • 人種
  • 年齢
  • 民族
  • 宗教
  • 性同一性
  • 性的指向
  • 身体的および精神的障害
  • 健康状態
  • 経済的状況
  • 犯罪歴
  • 労働組合への所属

不快な言葉を使用している

不適切な表現、文法などの誤りがあってはいけません。以下は正しく使用しなければなりません。

  • 氏名
  • 記号
  • 数字
  • 文字

虚偽や誇張表現を使っている

事実と異なる表現をしてはいけません。例えば、有料であるコンテンツを無料で利用できるかのように宣伝したり、製品やサービスの効果を誇大宣伝したり、情報や結果を捏造して提示してはいけません。

審査落ちしやすい広告素材

ここまで審査落ちしやすい文章の表現を見てきました。
では、審査落ちしやすい広告素材にはどんなものがあるでしょうか?
審査落ちしやすい広告素材は以下の5つです。

  • 肌の露出度が高く、性的な内容を想起させる素材
  • 体の一部や問題点を強調して見せている素材
  • 誤解を招くようなボタンの配置
  • Facebookのブランドガイドラインに反している素材
  • 過度にテキストを含む画像素材

肌の露出度が高く、性的な内容を想起させる素材

Fecebook広告では、以下のような画像を使用することができないので、気をつけましょう。

  • 性行為の暗示
  • ヌードの暗示
  • 肌や胸の谷間の過度な露出
  • 性的に挑発的なポーズ
  • 腹部、臀部、胸部など、体の個別の部位に焦点を当てる(本来は性的な意味合いがない場合も含む)
  • 性的な事柄を暗示する表現

体の一部や問題点を強調して見せている素材

広告を見た人に否定的な自己イメージを抱かせる可能性があるため、以下のような素材の使用は禁止されています。

  • 体の問題点を強調したり、一部をアップで見せている
  • 特定の体を理想の例または好ましくない例として描写している
  • 体重計やメジャー(ダイエットの広告に使用する場合は避けたほうが良い)
  • 健康状態、脱毛、医療処置、歯科処置、肌の手入れ、ダイエットに関連した「使用前/使用後」画像

誤解を招くようなボタンの配置をしている

本来存在しない機能があると思わせるなど、誤解を生むような素材は使用禁止です。以下はその例です。

  • 画像をクリックで再生する動画のように見せるもの
    例:再生ボタンのように見える横向き三角、その他一時停止、停止、早送り、巻き戻しボタンのように見える要素
  • 偽のお知らせ表示
    例:Facebookの新着お知らせバッジ、友達のオンラインステータス表示のように見える緑の丸など
  • チェックボックス、ラジオボタン、複数のオプションやアクションを提案するボタン
    例:「はい」/「いいえ」、「送信」/「キャンセル」など

Facebookのブランドガイドラインに反している素材

FacebookやInstagramのブランドを提携、後援、支持をほのめかすような方法で利用することは認められていません。以下のような行為は禁止されています。

  • 広告内でFacebookやInstagramの機能を模倣したり、Facebookのアイコン、画像、スクリーンショット、商標、著作物を使用する
  • 「Facebook」を小文字始まりで「facebook」と表記する
  • 古いロゴを使用する
  • FacebookまたはInstagramブランドの一部を社名、マーク、その他一般名詞と組み合わせたり、デザインの中にFacebookまたはInstagramを最も特徴的または顕著な要素として表示する(自社ブランドと「Insta」や「gram」という言葉を組み合わせることも含む)

過度にテキストを含む画像素材

画像内のテキストとは、広告の画像に埋め込まれた文字、文字ベースのロゴ、ウォーターマークなどを指します。動画広告の場合はサムネイル、ページ広告の場合はプロフィール写真にも同じルールが適用されます。テキスト量に関するポリシーが適用されないものは以下の6つです。

  • 本屋アルバムのカバー
  • 製品画像(ロゴ部分だけをクローズアップした画像は認めらません。必ず製品全体が表示されている画像を使用する必要があります。)
  • ゲームのスクリーンショット
  • イベントのポスター(スポンサーのロゴ内の文字もテキストとみなされます。)
  • チャート、グラフ、雑誌や新聞の紙面、映画やテレビ番組のポスター
  • 利用規約などのリーガル表記(広告ないの製品に適用される場合)

上記以外では、テキストが多過ぎると審査に落ちる確率が高いでしょう。
非承認になる可能性がある画像内のテキストの例は以下の3つです。

  • テキストベースのロゴ
    主にテキストで構成されるロゴは、サイズや配置に関係なく全てテキストとみなされます。
  • 透かし
    透かしは、不可欠な場合、ブランドガイドラインに従っている場合でもテキストとみなされます。
  • 数字
    すべての数字はテキストとみなされます。

文字情報は広告のテキストフィールドに入力するようにしましょう。どうしても画像に埋め込む必要がある場合は、小さめの字で簡潔な文面にまとめるようにしましょう。

 

その他の禁止事項

Facebook広告の審査では、広告で使われているテキストや素材以外にも禁止事項が定められています。
代表的なものは以下の4つです。

  • ランディングページが正常に機能していない
  • たばこ関連の広告配信
  • 非合法的なものや行為を促す広告配信
  • 成人向けコンテンツの配信

それぞれを詳しく見ていきましょう。

ランディングページが正常に機能していない

ランディングページは以下の条件を満たしている必要があります。

  • リンク先URL
    どのブラウザー、OS、キャリアから参照しても正しく機能している
  • IPアドレスによるアクセス地域制限
    特定の地域以外からはアクセスできないウェブサイトを宣伝する広告は承認されない場合があるため、確認しましょう。
  • エラーページ
    リンク先URLは未完成のサイトやエラーページであってはいけません。トラッキングURLを使用する場合は、意図したランディングページに正しく転送されるか確認しましょう。
  • ポップアップ
    ページを開いたとき、または離脱しようとしたときに、ポップアップやポップアンダーを表示して移動を妨げないようにする。
  • 自動ダウンロード
    ページを開いたときにマルウェアやスパイウェアのダウンロードを自動的に開始したり、コンテンツを開くために追加のプログラムやアプリケーションを要求しないようにする。

たばこ関連の広告配信

Facebook広告では、たばこや関連器具の販売や利用を宣伝または促進することは禁止されています。

非合法的なものや行為を促す広告配信

他にも、以下の行為は禁止されています。

  • 非合法薬物、娯楽用薬物、関連器具の販売や利用を宣伝または促進するもの
  • 非合法な行為に寄与したり、それを促進または宣伝したりするもの
  • 非合法な商品やサービスへの言及や宣伝を含むもの
  • 法律またはFacebook広告ガイドラインで禁止されているコンテンツを含むもの

上記のように非合法な商品を販売するための広告は配信できませんが、マリファナなどの非合法な薬物の合法化を提唱するページは、そのような薬物を販売しないかぎり、ポリシーに準拠しているとみなされることもあります。

成人向けのコンテンツの配信

以下のようなサービスの販売や使用の宣伝はすることができません。

  • 成人向け玩具
  • 成人向け動画
  • 成人向け出版物
  • 成人向けのショー
  • 性的増進製品
  • 外科手術を伴わない豊胸製品

 

審査落ちを続けるとどうなるのか?

ここまでFacebook広告で審査落ちの可能性が高い内容や、禁止事項を見てきました。では、Facebook広告の審査に落ち続けるとどのようなリスクがあるのでしょうか。審査に落ち続けると、Facebookの広告アカウントが停止になることがあります。

アカウント停止

広告がFacebookの広告ポリシーや利用規約に違反してしまった場合、アカウントが停止することがあります。アカウントが停止してしまったら、Facebookサポートに問い合わせてアカウントを復活させるか、新しくアカウントを作り直しましょう。

Facebook広告の審査落ちを防ぐための対処法

Facebook広告の審査落ちを防ぐためには、Facebook広告ポリシーに反しないこととと、広告関連度診断を常に意識することが大切です。

「Facebook広告で効果がでなくなったときどうする?」プロの思考方法をお教えします。

Point1.Facebook広告ポリシーに反しない

冒頭で説明したように、Facebook広告ポリシーとは、どのような内容の広告が認められるかについての指標です。このポリシーに反している場合は、審査落ちする可能性が非常に高いです。違反しないように気をつけましょう。

Point2.広告関連度診断を常に意識する

広告関連度診断は、広告が目的に達していない場合にどこを調整するのかを判断する時に使うことができます。意識するようにしましょう。

広告関連度診断とは

広告関連度診断は以下の3つを指標としています。

  • 品質ランキング
    広告の品質がどのように評価されるか
  • エンゲージメント率ランキング
    ターゲット層が同じ広告と比較した場合の予想エンゲージメント率の評価
  • コンバージョン率ランキング
    ターゲット層と最適化の目的が同じ広告と比較した場合の予想コンバージョン率の評価

広告関連度診断は数値で評価を行うのではなく、「平均より上」「平均」「平均より下」という表記で評価を行います。「平均より下」は、下位35%、20%、10%とさらに3段階に分けられ、合計5段階で評価されます。

Point3.落ちた要因の分析と広告の再編集

承認されない場合には、広告を編集し審査に再提出することができます。

広告関連度診断を考慮して、クリエイティブを変更しよう

クリエイティブを変更する際は、以下の表を参考にしましょう。

広告関連度診断 原因 推奨事項

品質ランキング

エンゲージメント率ランキング

コンバージョン率ランキング

平均以上

平均以上

平均以上

関連度に問題はありません。 広告の目的に沿って最適化しましょう。

平均以上

平均以上

平均より下

広告がコンバージョンにつながっていません。 広告のコールトゥアクションまたはポストクリック体験を改善するか、購入意向の高いオーディエンスをターゲットに設定します。商品やサービスの中には、必然的にコンバージョン率が低くなるものがあります。コンバージョン率が期待どおりの場合は、広告の調整は不要の可能性があります。

平均以上

平均より下

平均以上

広告が関心を集めていません。 オーディエンスとの関連度を高める方法を検討する(例えば、広告を魅力的にする、興味深い内容にする、目を引くものにする)か、広告に反応する可能性の高いオーディエンスをターゲットに設定します。

平均より下

平均以上

平均以上

低品質な広告と見なされています。 クリエイティブアセットの品質を改善するか、広告の品質を高く評価してくれそうなオーディエンスをターゲットに設定します。低品質とみなされるクリエイティブは使用しないでください。

平均以上

平均より下

平均より下

広告が関心を集めていないか、コンバージョンにつながっていません。 オーディエンスとの関連度を高める方法を検討する(例えば、広告を魅力的にする、興味深い内容にする、目を引くものにする)とともに、広告のコールトゥアクションまたはクリック後のエクスペリエンスを改善します。あるいは、広告に反応してコンバージョンに至る可能性が高いオーディエンスをターゲットに設定します。

平均より下

平均より下

平均以上

低品質な広告と見られており、関心を集めていません。 クリエイティブアセットの品質を改善するとともに、オーディエンスとの関連度を高める方法を検討します。(例えば、広告を魅力的にする、興味深い内容にする、目を引くものにする)。あるいは、広告の品質を高く評価し、関連度が高いと感じてくれる可能性が高いオーディエンスをターゲットに設定します。低品質とみなされるクリエイティブは使用使用しないでください。

平均より下

平均以上

平均より下

誘導的または物議を醸しそうな広告です。 宣伝対象の商品またはサービスを明確に表す広告となるよう調整します。商品やサービスの中には、必然的にコンバージョン率が低くなるものがあります。低品質とみなされるクリエイティブは使用しないでください。

平均より下

平均より下

平均より下

全面的に改善の余地があります。 ターゲティング戦略、クリエイティブ、最適化の目的、クリック後のエクスペリエンスなどを見直してみてください。

(引用元:How To Use Ad Relevance Diagnostics

まとめ

今回はFacebook広告の審査落ちの概要や対策について解説しました。
Facebook広告は、掲載前にFacebookの広告ポリシーに沿った内容かどうかが審査されます。
この審査に落ちると、広告を掲載できなかったり、アカウントが停止されたりします。
Facebook広告ポリシーをしっかり確認したり、広告関連度診断を参考にすることで、審査落ちしない広告を作成することができます。
本記事でご紹介した例なども参考にしながら、ぜひ審査落ちしない広告をつくってみてください。

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