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皆さんは「ABテスト」という単語をご存知ですか?あるいは、使ったことはありますか?
広告配信者やサイト運営者なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ここでは、「ABテスト」の意味を知らないという方や、単語は聞いたことがあるけれど実際に何をするか分からない、おおむね知っているけれどより詳しく知りたい…という方に向けて、ABテストの概要や方法について解説していきます。
目次
そもそもABテストってなに?
ABテストは、WEBマーケティングにおける手法の一つです。
WEBサイトや広告のバナー等の画像をAパターンとBパターンの2パターンを用意して
「どちらがより良い成果を出せるのか」ということを検証するものです。
場合によっては2パターン、3パターンと複数回の検証をするケースもあります。
ABテストは何のために実施するの?
広告におけるABテストの目的を端的に言うと、
「CVR(コンバージョン率)とCTR(クリック率)」の向上です。
ABテストを一定期間繰り返すことで、どちらのパターンがCVR・CTRの向上につながっているのかを検証し、CV(コンバージョン)獲得やクリックされるまでの効率化を図ることができます。
ABテストの対象となるのは?
広告
一口に「広告」と言っても様々な要素で構成されています。
例えばリスティング広告は、広告文と、LP(ランディングページ)の要素で構成されています。
LP(ランディングページ)は広告やリンクをクリックした先にあるWebページのことです。
この場合では広告文とLP、それぞれに対してABテストが可能となります。そのほかに、バナー広告におけるバナーに対してもABテストは可能です。
LP(ランディングページ)
前述のとおり、ホームページの中で訪問者が最初にアクセスしたページであるLPの構成はとても重要です。リスティング広告やFacebook、Twitter等のSNS広告をクリックしてユーザーがLPにたどり着いたとき、第一印象が良かったり、ページのレイアウトが分かりやすかったりすると、CVにつながりやすいです。
つまり、LPの内容でユーザーの行動は左右される、ということです。
「どのLPが最もCVR(コンバージョン率)が高いか」を検証するLPのABテストを行うことは、ユーザーがCVしやすいLPを作ることにつながります。
バナー
広告のバナーをユーザーがクリックするタイミングは、ほんの一瞬です。
「なんとなく見た目が良いから」、「印象的なフレーズが目についたから」など理由は様々だと思いますが、広告バナーをじっくり見てクリックする人は少ないです。
そのため、広告配信者は、ユーザーがバナー広告を見たその一瞬でクリックしてくれるような「勝ちパターン」となるバナー広告を作る必要性があるのです。
バナー広告のクリックに効率よく結びつくように、バナーの画像やバナー内のテキストにおいてABテストを行います。
広告文
広告文とはリスティング広告における広告文のことです。例えば、Googleのリスティング広告であれば「広告見出し1・広告見出し2・説明文」の3つで構成されています。
広告を配信する際、まず考えるのは「商材のアピールポイントを考えること」です。
例えば、商材がサプリメントだとします。
そのサプリメントの特徴が
- 他社に比べて安価
- 原材料がすべてオーガニック
- サプリメント人気ランキング3年連続1位
であったとします。
1つのアピールポイントに対して広告文を2本ずつ作成するとしたら、
上記3要素(広告見出し1・広告見出し2・説明文)の組み合わせは1つのアピールポイントに対して
2通り(広告見出し1)×2通り(広告見出し2)×2通り(説明文)=8通り
ありますよね。
3つアピールポイントがあるので、8×3=24通りの広告文が完成します。
この24本の広告を配信し続けるのは効率があまりに悪いですし、費用もかかります。
そこで、ABテストを行い、成果の悪いものは配信を停止します。
そして、CTR(クリック率)の高いものを残して低いものは排除します。そうすることで、クリックされやすい広告文に仕上げていくことができるのです。
WEBサイトのABテスト
例えば、トップページのABテストを行いたい場合、ABテストを行う箇所として
- ファーストビューの画像
- メインコピーの訴求
- アクションボタン文言
- フォーム画面やアクションボタン周辺
等が挙げられます。
これらを改善したより良いWEBサイトの仕様は、サイト内で訪問者の行動に関わります。つまりはCVR(コンバージョン率)の向上につながります。
アプリのABテスト
アプリのABテストには大きく分けて2種類あります。
1つ目はアプリストアページのABテストです。
これは、より多くのユーザーにアプリをインストールしてもらうためや、ランキング上位に表示させるために行います。
2つ目はアプリ内のABテストです。
これは、よりユーザーにアプリを使ってもらうためや、CV(コンバージョン)してもらうために行います。
ABテストってどうやるの?方法とテスト箇所
具体的に何をするの?
バナー内のテキスト(文字数)
テキストの量に差をつけるテストです。
バナー内に占めるテキストの割合が多いものと少ないもの、2パターンを用意し、どちらのほうが成果が高いかを調べます。
バナーの内のテキスト(テキストそのもの)
同じ訴求でも印象が変わるように言葉の言い回しを変えたものを複数パターン用意して検証したり、テキストのレイアウトやデザインを変えたものを用意して検証したりと、様々な方法があります。
バナーの画像
例えば
- 全くデザインの違うバナー
- 同じキャッチコピーでデザインの違うバナー
- 同じデザインだが人物の性別が違う
- シンプルなデザインと加工強めなデザイン
など様々なパターンを用意してテストを行い、勝ちパターンを見つけていきます。
広告文
まず、複数の訴求軸を用意し、それぞれに広告文を各3本程度考えましょう。
タイトル1、タイトル2は固定で説明文だけを変えたり、タイトル1だけ固定で、タイトル2と説明文は変えたりして一定期間広告を配信します。
その中で、数値の良いものからその要素を抽出して、次の広告文作成に反映します。
このサイクル(PDCA)を繰り返すことで、広告文の勝ちパターンを見つけていきます。
実施期間はどれくらい?ABテスト実施期間の目安
はっきりといつまでといった期間はありません。
2パターン用意していたら、そのAとBの数値に差が出るまで経過を見ていきましょう。案件ごとの予算によって配信ボリュームが異なるため、ABテストの結果がすぐ出るものもあれば、そうでないものもあります。
強いて言うなら短くても1週間、長くて1か月を目安で試してみることをおすすめします。
ABテスト実施中・実施後、数値は何をどう見ればいい?
ABテストの目的はCVRの改善なので、CVRの高いほうを採用してください。併せてCTRも重要です。CTRは流入数を測る指標となるので、CTRが高いものも注目してあげると良いでしょう。
ABテストツール「Googleオプティマイズ」
ABテストツールは多数ありますが、おすすめはGoogleが提供する無料ツール「Googleオプティマイズ」です。Googleアナリティクスと連携しておりCVRを含む様々な指標の比較ができ、HTMLやCSSを用いることなくテストを行うことができます。
詳しくはこちらで紹介しています。
まとめ
広告を配信することには、当然のことながら費用がかかります。その費用を少しでも有意義に使う1つの手段としてABテストというものがあります。ぜひ、ABテストをうまく使って、効率よくCVを獲得していきましょう。
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