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2019.4/10 新たな検索コマンドとして「before:」「after:」が実装
2019年4月10日、Googleは新たな検索コマンドとして「before:」「after:」のテストを開始しました。このコマンドを活用することで、特定の期間内での情報を調べやすくなったり、トピックにまつわる過去のある時期の情報をつかみやすくなります。
Google SearchLiaisonのTwitterアカウント(@searchliaison)では、下記のような投稿がされています。
For many searches, surfacing fresh information often ensures the best relevancy. However, sometimes people want to find older yet also relevant information. Our tools have long made this possible. Now we’re testing new before: and after: commands to make this even easier….
(訳:多くの検索において、新しい情報を表示させることが最も高い関連性を示すというケースはよくあります。しかしながら、時として古い情報を見つけたいユーザーも多くいます。私たちのツールは、長きにわたってこういったことを実現してきましたが、それをさらに簡単にするため「before:」「after:」コマンドをテストします。)
このように、Googleでは「クエリに対する新鮮な情報を返す」ことが重視されています。
また、速報性が高い情報やシーズナルなコンテンツなどが検索結果に反映されることも確認されてきました。
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とはいえ、何か調べものをするときやトピックにまつわる歴史・経緯を知りたいときに、
「期間を指定して検索できると便利だな」と考えるユーザーは少なくないはずです。
2009年以来、Googleでは日付で検索結果を絞りこむ機能を提供していましたが、今回テストリリースされた「before:」「after:」の検索コマンドでは、より手軽に検索が行えるようになっています。
従来のツール機能を用いた絞り込みが、検索ボックス内でフィルタリングできるようになるのでとても便利ですね。
では、次に「before:」「after:」の使い方を確認してみましょう。
検索コマンド「before:」「after:」の使い方
コマンドの使い方の説明に入る前に、まずは既存の期間指定機能をおさらいしましょう。
まずは検索窓にクエリを入力し、検索結果画面に遷移します。画面上部の[ツール]タブをクリックし、[期間指定なし]のプルダウンメニューや[期間を指定]から任意の期間を選択しましょう。
「before:」「after:」の使い方
この二つのコマンドは、それぞれ[検索クエリ][コマンド][日付]の順で入力することで、日付の前後の文書を返す仕様になっています。実例を見てみましょう。
このように検索クエリに続けて年数または年月日を指定します。
一枚目の画像のようにクエリに続けて年数のみを入力すると、before:は[2013-01-01]に、after:は[2013-12-31]にそれぞれ変換されて算出されます。
ちなみに日付指定には「/(スラッシュ)」を使うことができるほか、日にあたる数字は一桁の数字でも問題なく作動します。(下記三つは同様の内容になります。)
- 令和 after:2019-04-01
- 令和 after:2019/04/01
- 令和 after:2019-4-1
テスト実装とそれまでのあれこれ
発表があったGoogle SearchLiaisonのTwitterを見ると、この期間指定のコマンドが実装に至るまでの経緯がツイートされています。
この一年の間にbefore:&after:のコマンドが開発されてきたようですが、冒頭で少し触れた「コンテンツの新鮮さ」に関しての議論は2007年頃から行われていたようです。
Google’s long rewarded fresh content for queries where users likely want it. We discussed “query deserves freshness” in 2007:
https://www.nytimes.com/2007/06/03/business/yourmoney/03google.html …We shared building on it in 2011:
https://googleblog.blogspot.com/2011/11/giving-you-fresher-more-recent-search.html …For most queries, it works well. But what if you want older info?….
(訳:Googleはユーザーが望んでいると思われるクエリに対して、長い間新鮮なコンテンツを返してきました。2007年、私たちは「クエリは新鮮さに値する」と議論をし、2011年にそれを構築しました。これはほとんどのクエリでは上手く機能しますが、もしもユーザーが古い情報を求めていたとしたら…)
また、これから改善や修正を行なっていく予定であることにも触れられています。
We’ve been developing these new commands over the past year and are excited to share them for beta testing now. But we’re looking at some further possible improvements before we finalize them, in particular with date display….
(訳:私たちはこの一年でこれらの新しいコマンドを開発してきました。
そして今、ベータテストのためユーザーの皆さんにこれを共有できることにワクワクしています。ですが、私たちは日付表示に関する最終的な修正をする前に、さらにいくつかの改善を見込んでいます。)
加えて他のツイートでは、様々な理由からすべての文書の正確な日付を知ることは困難で、ニュース以外のコンテンツの日付を正確に取得するのは困難だということにも言及しています。
Googleでは最善の結果を出せるよう構築を進めていると思われますが、既存のツールを使用した結果とコマンドを用いた検索結果でブレが生じる場合も考えられるとのこと。
また、同時にニュース検索を除く場合の「日付順ソートオプション」という機能も廃止されたようです。
日付順ソートは、以前に日付フィルタリング機能を選択した場合のみ表示されるオプションで、ニュース検索以外で使用したユーザーは少なかったそうです。
このトピックの〆として「新しいテストを楽しんでみて。フィードバックを待っています。」とのツイートがされています。
皆さんもぜひ「before:」「after:」の新コマンドを使って、色々試してみてくださいね。
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