- 運用型広告
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Meta(Facebook、Instagram)広告の運用を考えている方の中には、Advantage+という単語は聞いたことあるけど詳しく理解していないという方や、これから知識を身に着けたいと考えている方も多いでしょう。
この記事では、広告運用に欠かせないMeta Advantage製品について解説します。Meta Advantage製品にはAdvantageとAdvantage+がありますが、2つの違いや使用するメリット、Advantage+の主要なサービスについて詳しく説明します。
Advantage、Advantage+とは
Meta Advantage、Meta Advantage+は、Meta(Facebook、Instagram)の広告自動化ツールセットの総称です。
Meta Advantage、Meta Advantage+を活用することで、広告の成果の向上がみられる場合に、詳細ターゲットの拡大やキャンペーン予算の最適化、類似オーディエンスの拡大などが自動化されます。
Advantage+で設定を手動で行う場合は、オーディエンスまたは、予算・入札、リンク先、広告の配置、クリエイティブのうち1つを自動化させることができます。
AdvantageとAdvantage+の違い
Advantage+とAdvantageの違いは、自動化できる範囲です。
Advantageは、手動でキャンペーン設定を行い、配信開始後に成果が向上した場合に、一部が自動化されます。Advantageには以下の3つの項目があります。
- Advantage 詳細ターゲット設定
- Advantage 類似オーディエンス
- Advantage のキャンペーン予算
一方、Advantage+はキャンペーンの作成から、キャンペーン、広告グルーブ、広告までの設定といったキャンペーン設定のフローで自動化させるか、または手動で設定しているキャンペーンの配置やクリエイティブといった重要な作業全体を自動化させるものです。
Advantage+には、の主要な項目には以下のようなものがあります。
- Advantage+アプリキャンペーン
- Advantage+カタログ広告
- Advantage+カタログ用クリエイティブ
- Advantage+クリエイティブ
- Advantage+ショッピングキャンペーン
表にまとめると以下のようになります。
(アップデートで名称が変わったものについては、カッコ内に旧称を記載しています)
Advantage | Advantage 詳細ターゲット設定 (※旧称:詳細ターゲット設定の拡大 ) |
---|---|
Advantage 類似オーディエンス (※旧称:類似オーディエンスの拡大) |
|
Advantage のキャンペーン予算 (※旧称:キャンペーン予算の最適化) |
|
Advantage+ | Advantage+ アプリキャンペーン (※旧称:Advantage+ 自動アプリ広告) |
Advantage+ カタログ広告 (※旧称:ダイナミック広告) |
|
Advantage+ カタログ用クリエイティブ (※旧称:ダイナミックフォーマットとクリエイティブ) |
|
Advantage+ クリエイティブ (※旧称:ダイナミック機能) |
|
Advantage+ショッピングキャンペーン |
Advantage、Advantage+を使うメリット
Advantage+を使うことで、以下のようなメリットを得られます。
- 広告のパフォーマンスを効率良く最大化
Advantage、Advantage+を設定すれば、広告の目標を達成するために、AIが自動でターゲティングなどを選定して配信するため、広告のパフォーマンスを効率化できます。 - 広告との関連性が高いオーディエンスに多くリーチ
キャンペーン全体を通してAIが活用されているため、広告に興味をもってくれそうなユーザーに、より適切なタイミングで広告を表示することが可能です。 - 広告運用にかかる時間と労力を削減
キャンペーン設定やターゲティングなどを自動化することで、今まで広告運用に費していた時間と労力を削減できます。
Advantage+の主要なサービス
Advantage+には様々なサービスがあります。今回はAdvantage+の主要なサービスについて解説します。
Advantage+アプリキャンペーン
Advantage+アプリキャンペーン(旧名称:自動アプリ広告)は、アプリインストールキャンペーンの成果をより少ない労力で最大化することを目指すものです。
機械学習によって、パフォーマンスの高いクリエイティブを、より関連性が強いオーディエンスに有効的な配置で配信できます。
手動設定のアプリ広告と比較して、広告主がキャンペーン作成時に入力する情報が少なくなり、オーディエンスの選択もシンプルになりました。
クリエイティブやオーディエンス設定、最適化の種類に関わらず、キャンペーン全体を最適化します。
Advantage+ カタログ広告
Advantage+カタログ広告(旧名称:ダイナミック広告)は、ユーザーの興味・関心や意向、アクションに沿って、広告を自動生成して配信する機能です。
Cookieの情報ではなく、性別や生年月日、職歴といったFacebook IDの登録情報を参照し、精度の高いターゲティングができるという強みがあります。
データフィード(商品データ)を活用して、各ユーザーにとって最適な商品・サービスの広告を配信できるため、効率的に運用できます。
クリエイティブのフォーマットは、シングル画像広告、カルーセル広告、ストーリーズ広告、コレクション広告の4種類です。
Advantage+ カタログ用クリエイティブ
Advantage+カタログ用クリエイティブとは、Advantage+カタログ広告で使用する広告フォーマットです。ユーザーが最も高い反応を示しそうなものを予測して、ユーザーごとに異なるフォーマット、クリエイティブ、リンク先を表示することが可能です。
そのため、メディアとテキストがどのように組み合わされても問題ないように作成する必要があります。それが難しい場合は「広告設定」の「Advantage+カタログ用クリエイティブ」のチェックを外して、設定を手動で行うこともできます。
Advantage+ クリエイティブ
Advantage+クリエイティブとは、シングル画像及びシングル動画の広告で、ユーザーが最も反応しそうなものを予測して、ユーザーごとにパーソナライズされたバリエーションを表示する最適化機能です。
この機能を使うことで、入力したクリエイティブ、広告設定、選択した配置に基づいて広告が自動作成されるため、パフォーマンスを最大化することが可能となります。
広告設定で「手動アップロード」を選択した場合にできる最適化の一部は、以下のとおりです。
-
◆シングル画像または動画フォーマットの場合の最適化
- 標準エンハンス(画像テンプレート、ビジュアルのタッチアップ、テキストの改善、関連度が高いコメントなど)
- 画像の明るさとコントラスト
- 音楽
- 3Dアニメーション
- 画像の拡大
-
◆カルーセルフォーマットの場合の最適化
- プロフィールエンドカード
- 音楽
- カルーセルカードのハイライト
- ダイナミック説明
- 関連度が高いコメント
「カタログ」を選択して、商品を使用したカルーセルを動的に作成する場合は、上記の最適化が利用できないことがあります。また、広告の目的を「トラフィック」「リード」「エンゲージメント」「売上」「アプリの宣伝」のうちいずれかにしておく必要があるため注意してください。
Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)
Advantage+ショッピングキャンペーン(以下ASC)は、ターゲット設定や最適化、クリエイティブ、リンク先といった設定プロセスを自動化させ、各ユーザーにとって適切な広告を配信できるショッピングキャンペーンです。
これまで解説してきたAdvantage+プロダクトは、既存の機能の名称変更やキャンペーン設定の一部機能のアップデートがされたものでしたが、ASCは2022年10月に自動化に特化したキャンペーンとして新しく登場したものです。
ASCは、手動設定のキャンペーンと比較して、主に以下の3点において優れています。
ターゲティング・配信面・広告クリエイティブの自動化
手動設定のキャンペーンでは、ターゲティングや配信面の設定について、広告主が考えなければなりませんでしたが、ASCはその必要はなくなりました。
ASCでは、配信先の国とクリエイティブの設定のみ行えば、あとは自動で広告が配信されます。アカウント構成を単純化し、ターゲット設定にAIを活用することで手動設定を最小限にし、最も価値が高いユーザーの特定を図ることができます。
ひとつのキャンペーンに複数の広告クリエイティブ形式を入稿可能
ASCでは最大150個までの広告クリエイティブが入稿できますが、その際に動画広告やシングル画像広告、カルーセル、コレクションなどのダイナミック広告などの形式を混合できます。
さらに、クリエイティブを追加すると自動で様々なターゲティングや配信面との組み合わせが試行され、どの組み合わせが高いパフォーマンスになるかが検証されます。
可能な限り多くの広告クリエイティブを追加することでAI学習の幅を広げることができます。これまで設定に費やしていた時間を、クリエイティブの改善や分析に充てることが可能です。
ひとつのキャンペーンで新規・既存ターゲットを配信可能
新規ユーザーと既存ユーザーを切り分けず、ひとつの広告キャンペーンで配信できるのは、ASCの大きな特徴と言えます。
広告主が新規ユーザーと既存ユーザーをそれぞれ切り分けて配信したい場合、これまでは「新規ユーザーへ多くリーチできる配信」「既存ユーザーへ多くリーチできる配信」の2つを作成しなければなりませんでしたが、ASCでは新規・既存のユーザーの切り分けは必要ありません。
Facebook上で定義した既存ユーザーリストを用いることで、新規と既存のユーザーの予算比率を指定して配信が可能です。また、その配信成果は、レポート上で通常のキャンペーン同様の指標で確認することができます。
自動化ソリューションには、配信オーディエンスが新規と既存のどちらかに偏り過ぎる、オーディエンス別の成果が細かく確認ができないといったデメリットが見られることもありますが、ASCではその心配はありません。
さらに、キャンペーンや広告グループの細かい設定が不要になることでデータが集約され、機械学習の効率も上がります。
まとめ
Meta(Facebook、Instagram)の広告自動化ツールであるMeta Advantage、Meta Advantage+の概要や導入メリット、Advantage+の主要なサービス内容について解説しました。
Advantage、Advantage+を活用することで、Meta広告運用に必要な設定を自動化できるため、これまで設定に費やしていた時間や労力を削減することができます。ぜひ積極的に活用しましょう。
広告運用を行う場合は、新機能や機能のアップデートといった最新の情報を収集しながら効果的に運用していくスキルが求められます。社内に広告運用のノウハウがない場合や思うような結果が出せない場合は、広告運用の外注を検討するのも良いでしょう。
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