- Google Analytics, 解析
- 更新日:
2024年3月25日、Googleアナリティクス4の「コンバージョン」が「キーイベント」に名称変更されました。
今までコンバージョンで慣れていた方の中には、急に名称が変わって戸惑われた方も多いのではないかと思います。
今回はこの名称変更について、背景や違いなども含めて、わかりやすく解説していきます。
- GA4における「コンバージョン」から「キーイベント」への名称変更
- 名称変更の理由・背景
- 「キーイベント」と「コンバージョン」の違い
【無料】GA4 x BigQueryセミナー、開催中!
「BigQueryで何ができるかわからない…」「複数の流入経路のクロス分析医を行いたい…」
という方に、GA4 x BigQueryの連携手順から活用方法、実際の導入事例まで、現場のプロがわかりやすく解説。
無料セミナーでGA4xBigQueryの活用方法が身につきます。
目次
Googleアナリティクス4の「コンバージョン」が「キーイベント」に名称変更
今回の「キーイベント」への名称変更の背景には、Google広告での「コンバージョン」と区別をするという意図があります。
GoogleアナリティクスとGoogle広告の「コンバージョン」は名称こそ同じでしたが、異なる計測方法で測定されていたことで、Google広告とGoogleアナリティクスとの間で数値のズレが生じており、ユーザーが混乱する原因となっていました。
この問題を解消するため、Googleアナリティクスでは「キーイベント」という名称に変更されることになりました。
これにより「コンバージョン」の定義が統一され、Googleアナリティクス上でGoogle広告の数値を確認できるようになります。
- イベント:ウェブサイトやアプリでの特定の行動インタラクションを測定します。
- キーイベント:ビジネスにとって重要だと、お客様がマークをつけたイベントです。キーイベントはアナリティクスのレポートには表示されますが、Google広告のレポートや入札の直接的な対象にはなりません。
- コンバージョン:アナリティクスのキーイベントから作成されたコンバージョンは、Google広告のレポートと入札の対象になり、アナリティクスの広告レポートにも表示されます。
引用元:Googleアナリティクス
(管理画面に表示されるポップアップの記述より抜粋)
また、Googleアナリティクスでは設定次第でどのような内容でも「コンバージョン」にすることができました。
そのため、コンバージョンより広義な「キーイベント」という名称の方が認識にズレが出にくくなるとも考えられます。
ユーザー側での設定の変更などは不要
今回の名称変更によって、ユーザー側での作業は必要ありません。
Googleアナリティクスでコンバージョンとして設定していたものは、自動でキーイベントとして変更されます。Google広告側も作業の必要はありません。
ただし、Google広告で今後新しくコンバージョンを作成するには、Google広告内でGA4のキーイベントを紐付けたコンバージョンを作成する必要があります。
「キーイベント」「コンバージョン」の概要
最後に、Googleアナリティクスのヘルプに記載されている「キーイベント」「コンバージョン」の概要を和訳・引用してご紹介します。
キーイベントとコンバージョンについては動画でも解説されていますので、併せてご覧ください。
[GA4] コンバージョンとキーイベントの比較
コンバージョンとキーイベントの違いを理解する
Google 広告とアナリティクス全体でコンバージョンを測定およびレポートする方法をよりシンプルかつ直感的に作成するために、コンバージョンの定義方法を統一します。
以前は、アナリティクスでコンバージョンとしてマークされた重要なイベントは、Google 広告のコンバージョンの測定方法とは異なる方法で測定されていたため、Google 広告とアナリティクスの間に不一致が生じていました。
今後、ビジネスの成功にとって重要なアクションを測定するイベントは「キー イベント」と呼ばれるようになります。キーイベントからの行動データを使用して、Web サイトやアプリ全体のユーザー エクスペリエンスを向上させることができます。
「コンバージョン」とは、広告キャンペーンのパフォーマンスを測定し、入札戦略を最適化するために使用する重要なアクションを指します。 Google 広告とアナリティクス全体で「コンバージョン」の定義が統一されたことで、初めて、Google 広告とアナリティクスの両方のレポートで一貫したコンバージョンベースのパフォーマンス指標を表示できるようになりました。
重要なイベント
キー イベントは、ビジネスの成功にとって特に重要なアクションを測定するイベントです。誰かがアクションを実行してイベントをトリガーすると、キーイベントが Google アナリティクスに記録され、Google アナリティクス レポートに表示されます。
収集したイベントはどれも重要なイベントになる可能性があります。キーイベントを測定するには、アクションを測定するイベントを作成または特定し、そのイベントをキーイベントとしてマークします。イベントをキー イベントとしてマークすると、アクションを実行したユーザーの数を確認し、ユーザーをアクションの実行に導いたすべてのチャネルにわたるマーケティング パフォーマンスを評価できます。
次のフローは、イベントをキー イベントとしてマークする方法を示しています。つまり、イベントがビジネスの成功にとって重要である場合、そのイベントを Analytics でキー イベントとしてマークできます。
イベント → キーイベント
例ユーザーが Web サイト上の潜在顧客獲得ページの 90% までスクロールするタイミングを知ることが重要です。ユーザーがページの 90% までスクロールすると、ユーザーがページを最後まで読み、サインアップ フォームを閲覧したことがわかります。この例では、管理者の[キー イベント]ページで「スクロール」イベントを特定し、そのイベントをキー イベントとしてマークして、より強化された行動レポートを提供できます。
コンバージョン
コンバージョンは、Google アナリティクスのキー イベントから Google 広告で作成され、Google アナリティクスと Google 広告の両方で重要なアクションを測定する一貫した方法を提供します。コンバージョンは、プラットフォーム間で一貫したコンバージョン数を提供することでマーケティング戦略を改善し、広告キャンペーンを理解して最適化するのに役立ちます。キーイベントとは異なり、コンバージョンは Google 広告での入札とレポートの対象となります。
コンバージョンを作成するには、重要なインタラクションを測定するキー イベントを特定し、Google 広告で Google アナリティクスのキー イベントに基づいて新しいコンバージョンを作成します。 Google 広告でコンバージョンを作成すると、コンバージョン データは Google 広告と Google アナリティクスの間で共有されるため、プラットフォーム間で同じデータを表示できます。
次のフローは、Google アナリティクスのキー イベントから Google 広告コンバージョンを作成する方法を示しています。つまり、イベントがビジネスの成功にとって重要である場合、そのイベントを Analytics でキー イベントとしてマークできます。次に、キー イベントが広告キャンペーンの最適化とパフォーマンスの測定にとって重要である場合は、アナリティクスのキー イベントから Google 広告でコンバージョンを作成します。
イベント → キーイベント → コンバージョン
例「scroll」イベントをキー イベントとしてマークすることに加えて、「generate_lead」イベントをキー イベントとしてマークしたいとします。 「scroll」イベントを使用して Google 広告戦略を通知することもできますが、代わりに「generate_lead」イベントを使用することもできます。「generate_lead」イベントは、ユーザーが見込み客獲得の際に登録フォームに記入したことを通知するためです。フォームをスクロールするときだけでなく、ページの表示も可能です。
「generate_lead」イベントをキー イベントとしてマークすると、Google アナリティクスのキー イベントに基づいて Google 広告コンバージョンを作成し、マーケティング戦略を最適化できます。 Google 広告コンバージョンを作成すると、Google アナリティクスでもコンバージョンが作成され、2 つのプラットフォーム間で共有されます。
【無料】GA4 x BigQueryセミナー、開催中!
株式会社デジタルアイデンティティでは、GA4 x BigQueryセミナーを開催しています。
アクセス分析のスペシャリストがGA4xBigQueryの連携手順から活用方法、実際の導入事例までわかりやすく解説!
こんなお悩みはありませんか?
- 「BigQuery」で実際に何ができるのか分からない…
- GA4の標準レポートより、もっと詳細に分析したい…
- 複数の流入経路をまたいだクロス分析を行いたい…
- 「BigQuery」を導入したいが、設定や使い方が難しそうで不安…
GA4とBigQueryを連携させることで、通常のGA4では不可能な高度なアクセス分析が可能になるほか、複数の流入経路をまたいだクロス分析も可能になります。
BigQueryを活用してみたい方は、ぜひ、以下のページからお気軽にお申し込みください!





