Yahoo! JAPAN認定のセールスパートナーとは?星制度の仕組みや広告会社の選び方を紹介

運用型広告
2024-5-15
更新日: 2024-5-29
DMブログ編集部

「Yahoo広告でなかなか成果が出ていない方」や「Yahoo!広告を運用したいけど人手が足りない方」の中には、広告代理店への依頼を検討されている方もいるのではないでしょうか？
そんな方には、Yahoo!JAPANに公式に認定されている「セールスパートナー」の利用がおすすめです。

セールスパートナーは、Yahoo!広告の運用に関して専門的な知識やノウハウがあるだけでなく、Yahoo!Japanから専用のツールや情報、サポートが提供されており、それらを活用して広告効果を最大限に高める施策を提案してくれます。

今回は、Yahoo! JAPAN認定のセールスパートナーに関して、概要や利用するメリットをご紹介します。セールスパートナーの中から依頼先を選ぶときのポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Yahoo! JAPAN認定の「セールスパートナー」とは

セールスパートナーとは、Yahoo! JAPANによる厳正な審査のもと、Yahoo!広告運用における実績とスキルを認められ、「正規代理店」として正式に契約している広告会社のことです。

セールスパートナーは、実績に基づくノウハウやYahoo! JAPANによる特定のサービスや支援を活用し、広告効果の最大化を目的としたコンサルティングや運用サポートをおこないます。

セールスパートナーの3つの特徴

セールスパートナーの主な特徴として、以下3つの役割が挙げられます。

PDCAによる改善
議題解決をサポートする
効率化を図る

セールスパートナーは、「広告の分析、効果検証、改善（PDCA）」や「広告運用の議題発見と解決のサポート」をおこないます。広告主の代わりにこのような役割を担うことで、広告主が広告運用にかける工数や人件費の負担を軽減し、効率的かつ効果の高い広告運用の実現をサポートします。

セールスパートナーの認定基準

セールスパートナーの認定を受けるには、Yahoo!JAPANの定める以下の審査基準をクリアすることが条件です。審査はYahoo!JAPANによって厳正におこなわれます。

法人企業であること

反社会的勢力と関係がないこと

Yahoo! JAPANの検索結果における「関連検索ワード」や、検索入力欄の「キーワード入力補助機能」に対して、任意の語句を表示させるサービスの取り扱いがないこと*

貴社や取引先企業の所有するアカウントが各種ガイドラインに準拠していること

広告料金の決済においてクレジットカードを利用する場合は、自社名義のカードを利用できることもしくは、 Yahoo! JAPANセールスパートナー専用の企業間決済サービス**を利用する方針であること

半年以内にYahoo! JAPANセールスパートナーアカウントとして月額200万円以上の販売見込みがあること

6の根拠として、下記の条件を1つ以上満たしていること – Yahoo!広告検索広告・Yahoo!広告ディスプレイ広告（運用型・予約型）の販売実績として、前四半期における売上金額の月平均が100万円以上であること – 弊社以外のWEB広告の販売実績として、前四半期における売上金額の月平均が200万円以上であること – 販売ターゲットが既に20社以上あり、かつYahoo!広告検索広告・Yahoo!広告ディスプレイ広告（運用型・予約型）の販売実績として、前四半期における売上金額の月平均が50万円以上であること

* 検索表示結果を人為的に操作するこれらの行為は、ユーザーの検索に対する満足度を低下させるため、弊社ではスパム行為として禁止しております。
** セールスパートナー専用の企業間決済サービス：詳しくは弊社担当営業にお問い合わせください。
引用：「Yahoo! JAPANセールスパートナー契約について-メリットおよび一般アカウント運用との相違点について-」／LINEヤフー

分野に特化した「認定パートナー」とは

「認定パートナー」とは、特定の分野において優れた実績を残しているセールスパートナーのことです。下記3つの種類に分かれています。

広告運用認定パートナー
動画広告認定パートナー
広告審査認定パートナー

それぞれの認定パートナーの特徴や得意分野を把握し、広告運用の目的に合ったパートナー選びをしましょう。

広告運用認定パートナー

広告運用認定パートナーとは、いわゆる「運用型広告のエキスパート」です。Yahoo!広告の「検索広告」と「ディスプレイ広告（運用型）」の運用において豊富な知識・ノウハウがあり、実際の運用実績が基準以上のセールスパートナーが認定されています。

検索広告、ディスプレイ広告（運用型）の広告効果を最大化させたい方におすすめです。

動画広告認定パートナー

動画広告認定パートナーとは、いわゆる「動画広告のエキスパート」です。Yahoo!広告の扱う動画広告の運用において豊富な知識・ノウハウがあり、実際に運用実績が基準以上のセールスパートナーが認定されています。

ディスプレイ広告（運用型、予約型）の広告効果を最大化させたい方、動画広告の配信・運用を考えている方におすすめです。

下記記事では動画広告の基礎知識についてまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。
＞＞YDA（Yahoo! ディスプレイ広告）の動画広告について徹底解説！

広告審査認定パートナー

広告審査認定パートナーとは、Yahoo!広告の運用において深い知識を持つセールスパートナーです。「検索広告」または「ディスプレイ広告（運用型）」の広告出稿において、Yahoo! JAPANの定める掲載基準を遵守し、高い透明性を保持しているセールスパートナーが認定されます。

なお、広告審査認定パートナーの認定は、Yahoo! JAPANの定める「星制度」において星3つ以上のセールスパートナーに限定されています。

検索広告、ディスプレイ広告（運用型）の広告効果を最大化させたい方におすすめです。

セールスパートナーの星制度とは

セールスパートナーの「星制度」とは、Yahoo! JAPANの定める売上基準を満たすセールスパートナーに対し「★（星）」を進呈する制度です。
星の進呈は半期ごとにおこなわれ、拡販実績が優れているほど星の数が多くなります。

セールスパートナーの企業例

2024年4月現在は、1つ星から7つ星までのパートナーが存在します。
下記の表は、実際に星を進呈されている企業のうち、7つ星、6つ星、5つ星、4つ星のパートナーを選出したものです。

	企業名	認定パートナー
7つ星パートナー	株式会社サイバーエージェント	動画広告
6つ星パートナー	株式会社アイレップ	広告運用、動画広告、広告審査（検索広告）
6つ星パートナー	株式会社電通デジタル	動画広告
5つ星パートナー	GMO NIKKO株式会社	広告運用
5つ星パートナー	株式会社セプテーニ
4つ星パートナー	株式会社デジタルアイデンティティ	広告運用
	株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ	広告運用
	株式会社オプト	広告運用
	株式会社CARTA COMMUNICATIONS	広告運用
	ソウルドアウト株式会社
	株式会社DYM
	トランスコスモス株式会社	広告運用、広告審査
	株式会社メディックス	広告運用
	株式会社ワンスター	広告運用、動画広告

参照：「セールスパートナーの一覧」LINEヤフー

セールスパートナーを利用するメリット

Yahoo!広告の運用においてセールスパートナーを利用することで、下記4つのメリットが得られます。

出稿できる広告の種類が増える
最新情報や公式レポートを確認できる
Yahoo! JAPANのサービスを受けられる
業務の生産性向上を図ることができる

出稿できる広告の種類が増える

一般のアカウントでYahoo!広告を運用している方は、出稿できる広告の種類が「検索広告」「ディスプレイ広告(運用型)」に限られています。
セールスパートナーは、上記の2種類に加えて「ディスプレイ広告（予約型）」「動的ディスプレイ広告」「ターゲティング広告」の広告出稿が可能です。

セールスパートナーを利用することでこれらの広告出稿が可能になるため、アプローチの幅を広げることができます。

Yahoo! JAPANのサポートを受けられる

セールスパートナーはYahoo!Japanから特定のサービスや支援が提供されており、上記に記した専用ポータルサイトのほかに、専用のサポートダイヤルや担当人員なども用意されています。セールスパートナーを利用することで、これらのサポートを間接的に受けることが可能です。

業務の生産性向上を図ることができる

広告効果の最大化や広告運用の効率化を実現させるためには、ノウハウの蓄積や定期的なPDCAの循環をおこなうリソース・コストを確保する必要があります。
セールスパートナーを利用することで、工数や人件費を削減しながらこれらの業務をプロに委託できるため、低いコストで効果的な広告運用が期待できます。

セールスパートナーを選ぶポイント

セールスパートナーを利用してYahoo!広告を運用する場合、どのパートナーを選ぶかによって自社の広告運用の成果は変わります。
セールスパートナー選びにおいて確認したい6つのポイントをご紹介します。

パートナー種別
過去の実績
予算
担当者の対応力や相性
対応範囲の広さ
中途解約の可不可

パートナー種別

「広告運用認定パートナー」「動画広告認定パートナー」「広告審査認定パートナー」など、パートナーによって得意分野や強みは異なります。パートナー種別を参考に、自社が広告を出稿する目的の達成を得意とするパートナー選びをしましょう。
認定パートナーに選出されていない代理店の場合は、具体的な強みを聞いて確認することがおすすめです。

過去の実績

過去の実績からは同業種での実績数や広告制作の技術力（クリエイティブ力）などがわかります。「自社の業界・商材の広告出稿を得意としているのか」や「実際の広告のイメージやクオリティ」などを把握するためにも、判断材料として確認しておくことがおすすめです。

予算

セールスパートナーを選ぶ基準として、「予算内で依頼できるか」は重要です。
Yahoo!広告での広告出稿にかけられる予算を確認し、各社の料金と比較しましょう。

一般的に広告出稿金額の20%が運用手数料の相場ですが、手数料がネットなのかグロスなのか、最低出稿金額が設定されているかなど、各セールスパートナーごとに異なるため、サイトを確認したり問い合わせて確認しましょう。

担当者のスキル・対応力

会社全体としてはセールスパートナーとして実力があったとしても、担当者・運用チームのスキルや対応力が低ければ、良い結果が出ることはありません。
担当者のスキル・対応力の高さ、コミュニケーション力なども、広告運用の成果を左右するポイントです。
「広告運用の知識・ノウハウ」「レスポンスの速さ・正確さ」や「コミュニケーション能力の高さ」」などに着目すると判断しやすいので参考にしてみてください。

対応範囲の広さ

自社の外注意図が明確な場合やテスト施策の場合は別ですが、セールスパートナーを選ぶうえで複数の施策から状況に応じて最適な施策を選択できるかは重要です。
広告媒体を限定されないことはもちろん、マーケティングの全体戦略やブランディング、動画・LP作成、SEO対策、UI/UX改善といった各種ソリューションに対応できる代理店を選びましょう。

中途解約の可不可

実際に広告運用のサポートを依頼した結果、イメージと違ったり思うような成果を得られなかったりすることもあるため、中途解約が可能なパートナーを選ぶことがおすすめです。

まとめ

今回はYahoo!Japanのセールスパートナーについてまとめました。セールスパートナーを利用することで広告運用の効果の最大化や効率化が期待でき、生産性を高められるというメリットがあります。Yahoo!広告や広告運用に関する知識やノウハウの勉強にもなるでしょう。
Yahoo!広告での広告出稿をされている方や視野に入れている方、効率よく効果の高い広告出稿を実現させたい方は、セールスパートナー利用の検討をおすすめします。