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これで丸わかり!HTTPステータスコード!

今や私達の生活に欠かせない、インターネット。
毎日の通勤時間にWebニュースをチェックしたり、趣味に関する情報を調べたりと、みなさんも日常的にWebサイトやWebページに触れているはずです。
そんな時に「ニュースが見られない」「ページが表示されない」など、エラーページに遭遇した経験がある方も多いのではないでしょうか?
例えば、何かを検索していてページを開いた瞬間に「403」や「404」という数字がブラウザに表示され、目的の情報に辿り着けないということもあるでしょう。
実はこれらの数字、「ステータスコード」と呼ばれる、サーバーからの一種の返答のようなものなのです。
今回はそんなステータスコードについて、詳しく解説していきます。

 

そもそもHTTPステータスコードとは?

冒頭で簡単にご紹介したステータスコードですが、厳密には「HTTPステータスコード」と呼ばれるものです。
端的に説明すると、HTTPステータスコードはWebサーバーからのレスポンスの結果を表す、3桁の数字コードのことを指します。
HTTPステータスコードの詳しい説明に入る前に、まずは私たちが普段見ているWebサイトがどのように表示されているか、おさらいしていきましょう。

ブラウザがWebサイトの情報を受け取る仕組み

 

普段何気なくWebページを閲覧している時でも、何らかのURLをクリックしてWebページを閲覧するまでには、下記のような手順を踏んでいます。

 

  1. Webブラウザから対象のWebサーバーに対してリクエスト(要求)が送信される
  2. リクエストを受け取ったサーバーからレスポンス(回答)が送信される
  3. サーバーから受け取った内容をWebブラウザが表示する

ここで念のため、「Webブラウザ」「Webサーバー」と言った用語についても併せて振り返ってみましょう。

Webブラウザ Webサーバー
Webページの表示・閲覧に使われるソフトウェア
(代表的なものにGoogle Chrome・Safariなどがある)
データやサービスを管理しているもの

1〜3の流れについて難しく感じるかもしれませんが、「お願いに対する返事」をネットワークを介して行っているだけなのです。
HTTPステータスコードはこの手順でいう2の部分、「リクエストを受け取ったサーバーの返事」に該当します。
「ページの結果はこうなっていますよ」という結果を数字で表しているんですね。
では、もう一度本題に戻りましょう。

 

HTTPステータスコードとは?

 

さて、本題のHTTPステータスコードですが、HTTPステータスコードというのは、Webサーバのレスポンスの意味を表現する3桁のコードなんです。
Webサイトの裏側で行われているやり取りなので、基本的には見えませんが、時々エラーで見えることがあります。

 

ステータスコードの主なカテゴリと意味

ステータスコード には100番台から500番台まで多くの種類があります。
まずはそれぞれの大まかな違いを見ていきたいと思います。

大カテゴリー 小カテゴリー
ステータスコード 意味 ステータスコード 意味
1xx Information 情報 102(Processing) 処理を継続中
2xx Success 成功 200(OK) 正しく表示されている
3xx Redirection リダイレクション
302(Moved Temporarily) 一時的にページを転送
304(Not Modified) リソースが未更新
4xx Client Error クライアントエラー 400 (Bad Request) リクエストが不正
401 (Unauthorized) 認証が必要
403(Forbidden) アクセス禁止
404(Not Found) ページが見つからない
410 (Gone) リクエストが消滅
5xx Sever Error サーバーエラー
500(Internal Server Error) サーバ内のエラー
503(Service Unavailable) サーバが一時的に利用不可

 

100番台のステータスコードは、「Webサーバがもう少し情報が欲しい」「処理に時間がかかる」というレスポンスを意味します。
また、200番台は処理が成功して正常にレスポンスができている状態を、300番台はリクエストの完了に追加処理が必要である状態をそれぞれ意味します。
400番台・500番台はリクエストの誤りやサーバーによる影響が考えられるので、表示された場合には原因を探ってみましょう。

 

100番台について詳しく&具体例を見てみよう!

 

100番台のステータスコードは、Webサーバがもう少し情報が欲しい、処理に時間がかかる、というレスポンスを返していることを意味します。
例えば「102 Processing」は現在処理を継続していることを意味するステータスコードです。

 

200番台について詳しく&具体例を見てみよう!

200番台は、処理が成功して正常にレスポンスができている状態を意味します。
ブラウザで正しくページが表示されている場合、ほとんどが「200 OK」というステータスコードを返しています。

300番台について詳しく&具体例を見てみよう!

300番台は、リクエストの完了に追加処理が必要である状態を意味します。
300番台の主なものには永続的にページを転送する「301 Moved Permanently」や、一時的にページを転送する「302 Moved Temporarily」があります。

この二つの違いですが、(メンテナンス等で)Webサイトを一時的に別の場所に移動させるものの、元の場所に戻す予定の場合は、302番のステータスコードを返すようにしておくと良いでしょう。
その他にも、リクエストしたリソースが更新されていないことを示す「304 (Not Modified)」というステータスコードもあります。
これでWebサイトが表示されている場合は、ブラウザ内のキャッシュに残っているコンテンツを使ってWebページを表示していることになります。
ちなみに、キャッシュとは一度アクセスしたサイトのデータを一時的に保管しておく仕組みです。

 

400番台について詳しく&具体例を見てみよう!

400番台は、Webブラウザからのリクエストに誤りがあって、レスポンスを返せなかったことを意味します。
この400番台が一番目にする機会が多いのではないでしょうか?
400番台の中では、アクセスが禁止されていることを意味する「403 Forbidden」、ページが見つからないことを意味する「404 Not Found」が代表的です。

 

【注意】ソフト404エラーについて

 

ここで、「ソフト404エラー」についてご説明します。
404のエラーの中には、Not Found以外に「ソフト404」と呼ばれるものがあります。
これは通常のNot Foundの404のステータスコードとは別物で、404のページのように見えるものの、
ステータスコードが「200 OK」で処理されていることを表します。

ソフト404が表示されるのは、1ページずつ作られたページではなく、プログラムによって自動生成されたページであるケースが多いです。
例えば、消費やサービスページを動的に生成するロジック組んだサイト。
こういったサイトでは、存在しない商品ページに対して、200番台のステータスコードが返されてしまうといったミスが発生しがちです。
プログラム・システムを構築する際には、抜け漏れがないよう入念にプログラムを見直してみましょう。

 

ソフト404エラーの悪影響について

 

ソフト404エラーはステータスコードが200で返されているため、検索エンジンがクロールしてしまいます。
クロールとは、検索エンジン内のロボットが、一つひとつのWebサイトを巡回し、サイトの情報を収集することです。
クロールされることは、Webサイトを上位表示する上で非常に大切です。

ソフト404エラーによって、Webサイトの評価が大きく落ちてしまうことは考えにくいでしょう。
しかし、サイト全体で慢性的にソフト404のページが量産されている場合、サイトの評価に悪影響が出る可能性があります。
ソフト404のページが大量にある場合、コンテンツのないページに対しても継続的なクロールを行うことで、本来コンテンツがあってクロールされるべきページのクロールが遅れたり、クロールの頻度が減ってしまうなどが考えられます。

 

ユーザーフレンドリーな404ページの作成

 

大規模なサイトなどでは、予期せず404ページが生成されてしまったり、リンク切れからページが表示できなくなってしまったりすることは珍しくありません。
Webサイトを作成する際には、そういったトラブルへの備えとして、ユーザーフレンドリーな404ページを作ることが推奨されています。
では、”ユーザーフレンドリーな”404ページとは一体どのようなものなのでしょうか?

      Googleではユーザーフレンドリーな404ページとして以下のことを奨励しています。
  • ユーザーに対して、探しているページが見つからないことを明確に伝えます。親しみやすく魅力的な言葉を使用します。
  • 404 ページを、サイトのその他の部分と同じデザイン(ナビゲーションを含む)にします。
  • 最も人気のある記事や投稿へのリンクの他、ホームページへのリンクを追加します。
  • 無効なリンクを報告する方法をユーザーに提供することを検討します。
  • この 404 ページがどれほどきれいにデザインされ、役に立つものであっても、Google 検索結果に表示したいとは誰も思わないでしょう。404 ページが Google や他の検索エンジンのインデックスに登録されないようにするため、存在しないページがリクエストされたときにウェブサーバーが実際の 404 HTTP ステータス コードを返すことを確認します。
  • アドレス変更ツールを使用して、Google にサイトの移転を通知します。

(引用元:404 ページのカスタマイズ – Search Console ヘルプ

つまり、第一に、親しみやすく魅力的な言葉を使うことが必要です。
第二に、ユーザーに探しているページが見つからないことを明確に伝えることが求められます。
第三に、最も人気のある記事や投稿へのリンクやホームページのリンク、無効なリンクを報告する方法をユーザーに提供することが重要です。
第四に、404ページが検索エンジンのインデックスに登録されないようにするため、存在しないページがリクエストされた時にウェブサーバーが実際の404HTTPステータスコードを返すことを確認することが必要です。
第五に、アドレスを変更し、サイトの移転を検索エンジンに通知することが必要です。
404ページは上記を踏まえて制作しましょう。

 

500番台について詳しく&具体例を見てみよう!

 

500番台は、サーバーがブラウザからのリクエストの処理に失敗した状態を意味します。
代表的なものとしては、バグなどでサーバの内部にエラーがあることを意味する「500 Internal Server Error」や、
アクセスが集中し過ぎなどでサーバが一時的に利用不可であることを意味する「503 Service Unavailable」などがあります。

 

よく使われるステータスコードは?

ここまで100番台から500番台のステータスコードを見てきましたが、最もよく使われるステータスコードは一体何でしょうか?
2019/2/21(米国時間)に「The Five Most Common HTTP Errors According to Google – Pingdom Royal」で、よく使われるステータスコードランキングが発表されました。
これは、Googleのデータに基づいて作成されたものですが、ランキングTOP5は以下のようになっています。

  1. 500(Internal Server Error)
  2. 403(Forbidden)
  3. 404(Not Found)
  4. 400 (Bad Request)
  5. 401 (Unauthorized)

やはり、Webブラウザからのリクエストに誤りがあって、レスポンスを返せなかったことを表す400番台のステータスコードが一番使われているようです。よく使われるステータスコードがわかったところで、皆さんも自分のWebサイトにエラーが出ていないか、今一度チェックしてみましょう。

Webサイトのステータスコードを確かめるには

ステータスコードは、検索エンジンのデベロッパーツールなどを利用して確かめられるほか、無料サイトでチェックすることもできます。
参考:HTTPステータスコードチェッカー

まとめ

 

今回は代表的なステータスコードを解説してきました。
100番台のステータスコードは情報不足、200番台は正常、300番台は追加処理が必要、400番台はWebブラウザからのリクエストに誤り、500番台はサーバーがリクエストの処理に失敗した状態を意味します。

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