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Criteo広告とは?仕組み・特徴の解説!実際の配信事例も紹介

Criteo広告とは?仕組み・特徴の解説!実際の配信事例も紹介

Crtiteo広告とは

Crtiteo広告とは

画像引用::Criteo公式サイト:広告ギャラリー

Criteo広告は、ユーザーの検索・行動履歴を元に広告を自動で配信できる、ダイナミックリターゲティング広告サービスです。数多くあるリターゲティング広告サービスの中でも、Criteoは広く認知されています。

非常に高性能な広告エンジンと、蓄積された膨大なデータを基にした独自のアルゴリズムで、ユーザーの興味関心に応じてパーソナライズした広告バナーを適切に判断して配信します。

「一度購入をしようとカートに入れたけれど思い止まった商品がなぜか広告に出てくる」という現象は、Criteo広告をはじめとするダイナミックリターゲティング広告の仕組みによるものです。

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Criteo広告の仕組み

Criteo広告の仕組みについて詳しく見ていきましょう。Criteo広告では「既存ユーザー」と「新規ユーザー」の両者に、別々の仕組みで広告を配信しています。

既存ユーザーへの配信(リターゲティング配信)

既存ユーザーへの配信(リターゲティング配信)

広告主のサイトに訪れたことがある、もしくは利用したことがある既存ユーザーに向けたリターゲティング配信では、まずユーザーが閲覧した商品のIDや品番を取得します。

その後、商品の名称や詳細、遷移先URLなどがまとめられた「データフィード」と呼ばれるデータベースから、該当の商品詳細を広告として配信します。

新規ユーザーへの配信(類似配信)

新規ユーザーへの配信(類似配信)

広告主のサイトにまだ一度も訪れたことのない新規ユーザーに対しては、Criteo広告を配信している他のサイトの過去閲覧・購入履歴からデータを分析します。

過去3か月分のユーザー動向データを分析し、興味関心のあるカテゴリを特定した後に最適な商品を広告として配信します。この際も、商品詳細情報はデータフィードから取得します。

Criteo広告の3つの特徴・メリット

Criteo広告の特徴とメリットとして、大きく次の3つが挙げられます。

バナーの自動作成

通常、バナー広告を配信する際のクリエイティブは自社で用意する必要があります。対してCriteoでは「データフィード」と呼ばれる商品詳細をまとめた一覧表からデータを取り込み、商品画像・リンク先・価格などがセットになったバナーを自動で作成してくれます。

ディスプレイ広告では配信面に合わせたバナークリエイティブを用意する必要があり、そのためのコストがかかりますが、Criteoではこれらを省略できます。

さらにサイズやボタンの配置、レイアウトなどを組み合わせ、17兆通りにもなるパターンの中からユーザー単位で最適なフォーマットをAIが判断してくれるため、クリック率の向上が期待できます。

膨大なデータを基にした最適な広告配信

Criteoでは、1日7億人のアクティブユーザーから「何のデバイスから見たか」「商品をカートに入れたか」「何の商品をいくつ買ったか」などといったデータを収集し、高性能な広告エンジンがリアルタイムで学習・解析することで、適切な広告の生成が可能になっています。

参考::Criteo公式サイト

Criteo広告の配信期間が長くなればなるほどAIの学習が進み、広告ターゲティングの精度も高まっていきます。

Yahoo!をはじめとした国内主要サイトへの豊富な配信面

CriteoではYahoo! JAPANをはじめ、Meta、Google、食べログ、Livedoor NEWSなどといった多くの主要サイトへの配信が可能で、日本国内のインターネットユーザーの92.6%にリーチできます。

数多くの広告サービスがある中で、月間150億PVといわれているYahoo! JAPANのトップページに出稿できるサービスはあまり多くありません。

参考::Criteo媒体資料 2021年11月版

また、入札のタイミングもAIが見極め、最も効果的だと判断された際に広告配信を行います。

Criteo広告の配信メニュー

ここからは、Criteo広告の配信メニューについて詳しく解説していきます。

料金はクリック課金(CPC課金)

Criteoの課金形態は、広告がクリックされる毎に費用が発生する「CPC(クリック)課金」となっています。

Criteo側は広告配信先へ、広告が表示される毎に費用が発生する「CPM(インプレッション)課金」によって買い付けを行なっています。広告がクリックされる回数よりも広告が表示される回数の方が多いので、Criteo側はクリックが見込める媒体に適切な広告配信を行わなければ利益を得ることができません。そのため、Criteoは確実に利益を得るためにもデータとAIを駆使し、高いクリック率が見込める広告を配信しています。

ターゲティングの種類

Criteo広告は、リターゲティング広告以外の配信メニューも豊富です。

  • Retargeting(リターゲティング):広告主のサイトに一度でも訪問したことがあるユーザーに対する広告
  • Prospecting(プロスペクティング):顧客になる見込みが高い、まだサイトに訪問したことのないユーザーに対する広告
  • Customizable(カスタム):検索ワードや時間、年齢、場所など条件を自由に組み合わせた広告
分類 広告メニュー 詳細
Retargeting(リターゲティング) Retargeting 広告主のサイトに一度でも訪問した
ことがあるユーザーに対する広告
Prospecting(プロスペクティング) Similar Audience アカウント単位での擬似拡張
Customizable(カスタム) Lookalike Audience ユーザー単位での類似拡張
RDAC Audience 楽天データを元にした配信
Commerce Audience 購買データを元にした配信
Persona Audience ペルソナを元にした配信
Location Audience 位置情報を元にした配信

参考・引用:
New Solutions:Audiences
新しいオーディエンス/セグメント機能のご紹介

広告フォーマットの種類

Criteoの代表的な広告フォーマットは、データフィードを使用する「Dynamic Ads」とデータフィードを使用しない「Adaptive Ads」の2種類が主となります。

Dynamic Ads

Dynamic AdsはCriteoの代表的なバナーです。

データフィードから情報を参照し、17兆通りもあるデザインパターンからユーザー毎にパーソナライズした広告クリエイティブを自動で生成し、配信できます。

Adaptive Ads

Adaptive Adsは、データフィードがなくても配信できる広告クリエイティブです。バナーの構成要素であるロゴ・CTA・見出しなどを細かく設定し、バナーを作成できます。

商品の数が少ないケースではAdaptive Adsがおすすめです。

動画・アプリ広告も対応

上記の2種類以外に、動画やアプリの広告にも対応しています。

動画広告には視聴完了を促すためのエンジンが用意されていたり、アプリ広告では過去にアプリを利用していたユーザー向けのリテンション広告が可能であったりと、しっかりとコンバージョンを促すための機能やメニューが充実しています。

Criteo広告開始までの流れ・必要なもの

実際にCriteo広告を開始するまでの流れと、必要なものについては次の通りです。

出稿条件と最低費用を確認する

Criteo広告を新規で配信する場合、もしくは配信を一定期間以上停止していた場合には、広告主のサイトが一定以上の規模であるかどうかの審査がCriteo社によって行われます。

出稿条件は

  • 商品数:1点以上
  • クリック単価(CPC):20円以上
  • 訪問者数:1,500UU/日、もしくは直近1か月間で4万UU/月以上
    です。この他、CVRやKPI、平均購入単価なども審査対象となります。

また、Criteoの最低申込金額が50万円と定められています。

Criteo(もしくは代理店)と契約

Criteo広告を開始するには、Criteoとの直接契約、もしくは認定代理店との契約を結ぶ必要があります。

直接契約の場合はデータフィードやタグの実装に関する知識が必要であるのに併せて、その他設定をすべて広告主がおこなう必要があるため、社内にCriteoの運用経験者がいる場合はおすすめです。

Criteo広告運用に知見のある人がいない場合は、運用に関するさまざまなサポートをおこなってくれる認定代理店との契約がよいでしょう。予算や実績とのバランスを鑑みながら、自社にフィットした代理店を選びましょう。

商品データフィードの作成

商品データフィードの作成

商品データフィードは、Criteo広告でバナーを自動作成するにあたって必須となるものです。商品画像・価格・在庫状況・リンク先などの項目を商品名や商品コードごとにCSVファイルにまとめます。

在庫切れの商品の広告を配信しないように、商品データフィードは常に最新の状態でなければなりません。毎日もしくは数日に一度更新できるフローを構築しておきましょう。

Criteoタグのカスタマイズと実装

サイトの各ページにタグを設置することで、広告からの商品ページ閲覧数やカートへの追加数などといったユーザーの行動を計測・収集できるようになります。

Criteoタグには以下の7種類があります。

  • 訪問タグ
  • コンバージョンタグ
  • ホームページタグ
  • 一覧ページタグ
  • 商品タグ
  • カート追加タグ
  • カート・申し込みページタグ

中でも「訪問タグ」「コンバージョンタグ」は設置が必須で、その他は推奨とされています。収集したいデータに合わせて、設置するタグを選び実装します。

自社での実施が難しい場合は代理店に依頼

Criteo広告の実装経験がある人が社内にいる場合は、Criteo社との直接契約による運用が可能ですが、そうでない場合は代理店への依頼がおすすめです。

Criteo広告の運用は、タグの設置が運用成果に大きく関わります。初心者による運用はかなり難易度が高いため、代理店と契約し、Criteo担当のエンジニアに運用を任せるのがベターでしょう。

代理店の多くは、商品フィード作成ツール(クローラー)を持っており、サイトリニューアルの際の修正や、在庫状況・価格変更などの対応を迅速におこなうことが可能です。

Criteo広告の認定代理店

Criteo認定代理店とは、Criteo広告導入において優れた知識やスキルがあることをCriteoから認定された広告代理店です。星の数が1〜5まであり、数が多いほど高いスキルを持っていることが証明されています。

Criteo広告の運用をメインに考えている場合は、Criteo認定であるかどうかを基準に広告代理店を選ぶことをおすすめします。

>Criteo認定代理店の一覧はこちら

弊社株式会社デジタルアイデンティティもCriteo認定代理店として、Criteo広告の運用サポートをおこなっています。不動産・旅行・EC・人材などリターゲティング広告を活用することの多い業界ではもちろん、単体商材での実績も増加しています。

Criteoをはじめとする広告のご相談は無料でおこなっておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

>> Criteo広告についての無料相談はこちらから

Criteo広告の運用を代理店に依頼するメリットは?

自社でも運用可能なCriteo広告を代理店に依頼するメリットには、次の3つが挙げられます。

リソースを最適化できる

Criteo広告は高度なリターゲティング広告です。その分、専門的な知識や経験、広告出稿までの作業時間が必要になります。

Criteo代理店に運用を依頼すれば、これらの作業を全て任せることができるため、社内のリソースを最適化することが可能です。

Criteo広告の運用を成功させるには、Criteo広告に関する知識やこれまでの経験なども大きく関わってきます。社内の未経験者が模索しながらCriteo広告運用を進めるよりも、プロのCriteo代理店に任せる方が費用対効果という意味でもリソースの最適化を図れるでしょう。

マーケティング担当を雇わなくてよい

自社で効率的にCriteo広告を運用していくとなると、経験のあるマーケティング担当を雇うことになるでしょう。年収に500万円程度、必要な機材の設置に100万程度と計600万円以上のコストがかかることになります。

対してCriteo代理店による広告運用代行では、広告費の20%程度でマーケティングの役割も果たしてくれるため、マーケティング担当を雇用するコストを抑えることができます。

LPやWebサイトの改善も依頼できる

Criteo広告のクリック率は高いにも関わらずCVRが低い場合は、広告からたどり着いたユーザーに刺さるLP・Webサイトになっていないことが原因と考えられます。

この場合、LPやWebサイトの改善が必要になりますが、効果的なサイトの作成は簡単なものではありません。

Criteo代理店では、Criteo広告に適したLPやWebサイトへの改善や提案もおこなってくれるため、Criteo広告の効果を最大限に引き上げることが可能です。

Criteo広告代理店の失敗しない選び方

Criteo広告を取り扱っている広告代理店は数多くあります。その中で、失敗しない広告代理店を選ぶには次の2つのポイントに注目しましょう。

Criteo広告運用の実績があるか

前述した通り、Criteo広告の運用には専門的な知識が必要になります。広告代理店のHPなどから、どのような会社の広告を取り扱ってきたかの実績をチェックしましょう。

これまで培ってきた経験と実績から的確なアドバイスを受けられることがあるため、より効果的なCriteo広告の運用が期待できます。

Criteo以外の広告媒体も取り扱っているか

場合によっては、Criteo以外の広告媒体を選んだ方が売上のアップに繋がることもあります。これらの判断を的確に下し、適した広告媒体を提案してもらえるよう、Criteo以外の広告媒体も取り扱っている広告代理店を選ぶのがおすすめです。

Criteo広告しか取り扱いのない代理店の場合、他の選択肢がないため効果を得るまでに時間とコストが余計にかかってしまうおそれがあります。

Criteoの実際の配信成功事例

ここからは弊社でのCriteo配信事例を元に、効果や運用のポイントについて解説していきます。

CPAが約半分に!スポーツ用品 EC事業者様のCriteo改善事例

スポーツ用品のEC事業者様でCriteoの改善をおこなった事例です。

実施概要

  • 入札戦略の変更:手動入札 → 自動入札(CPA目標)
  • TDの改修・バッジの適用
  • フィードのカテゴリー分け
表示回数 クリック数 クリック率 クリック単価 コスト CV CV率 CPA
改善施策 実施前 1,887132 19704 1.04% ¥23 ¥459,801 87 0.44% ¥5,285
改善施策 実施後 1,091,783 13,505 1.24% ¥24 ¥323,561 120 0.89% ¥2,696

実施施策の解説

Criteoの成果改善では、クリエイティブ改善の影響が大きく、表示商品・レイアウトの最適化といった学習環境の整備が重要になります。

今回おこなった施策のひとつが、クリエイティブ改善にあたる商品名の改善です。
それまでは、『【中古(商品カテゴリ)】(商品名)』といった形式で商品名を登録していましたが、実際の広告表示では『(商品名)』部分が切れてしまっていました。中古であるということは、バッジ機能を活用することとして、タイトルを商品情報のみに変更するようにしました。

また、学習環境の整備のため、フィードのカテゴリーを最適化しました。
従来は「トップス x シャツ x 半袖」といった商品属性に基づくカテゴリーを採用されていましたが、この方法では「男性向け or 女性向け」「どのブランドか」という情報が学習されません。

そのため、「トップス x メンズ x (ブランド名)」のようにカテゴリーを最適化。これによりユーザーごとの属性や興味に基づいてCV見込みの高い商品を表示させることが可能になります。

>> Criteo広告についての無料相談はこちらから

まとめ

ユーザーの興味や関心をAIで分析して自動で作成されたバナー広告を配信できる Criteo広告は、非常に優秀なリマーケティング広告です。

分析されたデータから類似ユーザーへのアプローチもできるため、新規顧客の獲得にも効果的。配信の最低条件があることや、運用の難易度が少々高いという懸念点はあるものの、 Criteo広告を導入することにより売上やKPIの達成率は大きな改善を見込めるでしょう。

より効果的に Criteo広告を運用するのであれば、弊社をはじめとした実績やノウハウが豊富な認定パートナーとの契約がおすすめです。

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