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インハウスマーケティングとは?メリット・デメリット、成功するための具体的な方法まで解説

インハウスマーケティングとは?メリット・デメリット、成功するための具体的な方法まで解説

マーケティング業務を外注せず、自社内で行うインハウスマーケティング。DX化の進歩や競争の激化により、導入を検討する企業様も増えてまいりました。

しかし、「実際のところインハウスと外注どっちがいいの?」「インハウスマーケティングの導入手順は?」などの疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではインハウスマーケティングにおけるメリット・デメリットや、成功するための具体的な方法を解説します。

インハウスマーケティングとは

インハウスマーケティングとは、マーケティング業務を代理店や制作会社などの外部リソースへ委託せず、内製化することを指します。

インハウス化しやすいマーケティング領域

Webマーケティング施策は、比較的インハウス化しやすい領域といえます。具体的には以下のような施策が挙げられます。

  • 運用型広告
  • SEO
  • LPO・EFO

いずれも低コストで実施できるケースが多く、知識やノウハウのある経験者が社内にいればインハウス化しやすいです。

運用型広告

運用型広告とは、リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告など、運用することを前提とした広告媒体です。あらかじめ、出稿費用や期間、内容が決まっている予約型広告とと異なり、1回の広告表示ごとにリアルタイムで入札が行われ、予算・ターゲット・広告クリエイティブなどを調整して運用することが可能です。

運用型広告は少額での出稿が可能で、アカウントを作成して広告クリエイティブを用意すれば開始できるため、インハウス化しやすいのが特徴です。

ただし、それぞれの媒体を効果的に運用するためには、経験やノウハウが必要になります。また、画像や動画などの広告クリエイティブを作成する場合には、マーケティング担当者にくわえてデザイナーが必要な点に留意しましょう。

SEO

SEOとは、検索エンジン最適化のことでWebページを検索結果画面の上位に表示させ、検索ユーザーを自社サイトへ誘導する施策です。主に、サイトの内部構造の最適化や良質なコンテンツを作成する内部対策と、被リンク・サイテーションの獲得をおこなう外部対策にわかれます。

SEOマーケティングは社内にSEO経験者かつ中長期的に取り組める体制が揃っていると実施しやすい施策です。ただし、結果が出るまでに半年〜1年程度の時間が必要なこと、コーディングやライティングなど必要なスキルが多岐にわたるため、担当者のスキルセットによっては、社内の他の部署の協力も必要になることに注意しましょう。

LPO・EFO

LPO(ランディングページ最適化)は、自社のランディングページに訪問したユーザーを「問い合わせ」や「申し込み」などのコンバージョン率を向上させるための施策のこと。
EFO(エントリーフォーム最適化)は、各種フォーム内での離脱率を減らし、コンバージョン率を向上させるための施策を指します。

いずれも知識やノウハウがあり、マーケティング領域において戦略立案から実行、改善までのすべてに対応できる人材がいればインハウス化が可能です。しかし、Googleアナリティクス(GA4)やヒートマップツールなど、専門的なツールの活用は必須なため、適任者のスキルセットを確認しておきましょう。

インハウス化できないマーケティング領域はある?

インハウス化できないマーケティング領域は、以下のものが挙げられます。

  • マス広告や交通広告などのオフライン広告
  • Webサイトのトップページ上部に表示される純広告(メディアの広告枠を買取り掲載する広告)

どちらも代理店に発注しないと出稿できない場合が多く、すべてをインハウス化するのは難しい領域です。

インハウスマーケティングのメリット

インハウスマーケティングのメリット
インハウスマーケティングにおける主なメリットは以下の通りです。

  • 外注費(コスト)を削減できる
  • 意思決定から反映までを迅速化できる
  • ノウハウを社内に蓄積できる
  • 商材や顧客への理解が深い

外注費(コスト)を削減できる

インハウスマーケティングはコスト削減につながります。代理店や制作会社への諸費用をカットできるため、浮いた費用分CPAの許容値が上がったり、ほかの広告媒体に回したりなどが可能です。また、企業全体においてもキャッシュフローの改善や投資の拡大に役立つでしょう。

意思決定から反映までを迅速化できる

意思決定から反映までを迅速化できるのもインハウスマーケティングのメリットです。社内完結の仕組みづくりをしておけば問題点の発見から改善まではもちろん、新しい施策への取り組みもスピーディーになり、マーケティング領域において重要なPDCAがすばやく回せます。

ノウハウを社内に蓄積できる

マーケティングにおける戦略立案、実行、改善までの独自データやノウハウを社内に蓄積できるのもインハウス化のメリットです。蓄積したデータは新規施策や人材育成にはもちろん、既存商材の品質向上にも役立ちます。

商材や顧客への理解が深い

商材や顧客への理解が深いチームで業務に挑めるのもインハウスマーケティングの強みです。商材についての予備知識があるため、着手までがスムーズなのはもちろん、ユーザー行動や数値のわずかな変化にも気付きやすく、ニーズに応えたマーケティングが実現します。

インハウスマーケティングのデメリット

インハウスマーケティングのデメリット

インハウスマーケティングにおけるデメリットは、以下のような点が挙げられます。

  • 専門性の高い人材が不可欠
  • 属人化する可能性がある
  • 最新情報やトレンドの収集が難しい

専門性の高い人材が不可欠

マーケティング領域をインハウス化するには、SEO対策や広告運用、アクセス解析など、各業務に精通した人材が不可欠です。適任者が不足している場合には採用や育成が必要になり、一時的に外注するよりコストがかかってしまう場合もあります。また、離職などの理由で適任者が不在になった際の対応も検討が必要です。

属人化する可能性がある

マーケティング領域は専門性が高いため、属人化しやすい傾向にあります。担当者が限定され業務がブラックボックス化すると、担当者が何らかの理由で離れた際に業務が滞ってしまいます。ノウハウがリセットされてしまうため、普段からナレッジ共有やノウハウの言語化・マニュアル化をしておくなどの対策が必要です。

最新情報やトレンドの収集が難しい

最新情報やトレンドの把握が難しくなる点もインハウスマーケティングのデメリットです。マーケティング領域はトレンドの推移が激しく、ツールやプラットフォームの仕様変更も多く発生します。代理店や専門業者との関係を絶ってしまっていると、情報や技術のアップデートをすべて自社でまかなう必要があります。

インハウスマーケティングを成功に導く5つのポイント

インハウスマーケティングを成功に導く5つのポイント
インハウスマーケティングを実施するにあたって、押さえておくべきポイントを5つご紹介します。

インハウス化すべき領域を見極める

はじめにインハウス化すべき領域を見極めましょう。業務内容によっては外注したほうが効率がいい場合もあります。費用対効果やリソースを考慮したうえで、インハウス化する業務と外注する業務で線引きしましょう。

施策のコアとなる部分は、インハウス化するのがおすすめです。とくに、専門性の高い商材の販促や中長期的な施策は、市場ニーズや顧客の傾向、直近の売上データに基づいた分析が可能な社内で戦略を練ると、競合他社との差別化が図りやすいでしょう。一方、短期的な施策は外注してリソースに余裕を持たせておくと効率的です。

代理店や制作会社との関係性を見直す

インハウス化するにあたって、代理店や制作会社との関係性を見直しましょう。マーケティング業務すべてを内製化しても、定期的に研修、コンサル、情報提供などを依頼し、意見交換する場を設けておくと、トレンドや仕様変更への適応がしやすくなります。

また、これまで外注していた会社や支援が可能な会社に、インハウス化が軌道にのるまでのサポートを依頼するのもおすすめです。

インハウス化の体制を整える

人材育成や体制づくりは、時間とコストをかけてでも取り組みましょう。マーケティング領域は幅広いため、経験者であっても専門性の照らし合わせは必須です。

採用をおこなう場合には、職種や必要なスキルを見極めて募集する必要がある他、円滑に業務をスタートできるような受け入れ体制を構築しておくことも必要でしょう。

また、属人化を防ぐためのナレッジ共有も重要です。マニュアルやツールを用いた引き継ぎ体制を整え、定期的に社内ミーティングを行うなど、業務や成果が担当者に依存しないための仕組みづくりを徹底しましょう。

インハウス化は徐々に適用する

すぐに開始できる施策から順次インハウス化しましょう。一度にすべての業務をインハウス化しようとすると、社内リソースへの負担が大きく、施策も半端になってしまいます。優先順位に悩む場合は費用対効果を高めやすい施策や効果が反映されやすい施策から適用するのがおすすめです。

ツールを活用して効率化を図る

ツールを活用してマーケティング業務の効率化を図りましょう。とくにデータ収集、分析、管理に活用できるMA(マーケティングオートメーションツール)やCMS(コンテンツ管理システムツール)の導入は必須ともいえます。インハウス化によって削減したコストを有料ツールにあてるのもおすすめです。

とはいえ、複数のツールを使い分けるのは難しいため、目的を明確にしたうえで業務を簡略化できるツールを選定しましょう。

インハウス化支援の成功事例

インハウス化支援の成功事例
弊社が担当したインハウス化支援の成功事例をご紹介します。

6ヶ月で広告運用インハウス化!CPAも半減【アットホーム様】

アットホーム様の広告運用インハウス化に際して、弊社が半年間併走した事例です。取り組みの結果、CPAが半分以下になるなど広告運用において大幅な改善がみられました。支援内容や成果の詳細は、以下の記事でご確認ください。

【インタビュー】アットホーム様の広告運用インハウス化成功の秘訣!経緯から課題、今後の展望まで

まとめ

社内のノウハウ蓄積やPDCAサイクルの迅速化、コスト削減などがメリットとして挙げられるインハウスマーケティングですが、人材育成や採用、慎重な仕組みづくりが必要なため、0からのスタートは容易ではありません。

マーケティング領域のインハウス化を成功させるには、自社のリソースに見合った方法を取り入れるのがポイントです。状況によってインハウスとアウトソーシングを使い分けたり、支援を受けたりしながら丁寧に体制を整えていきましょう。

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