多くの企業がInstagram(インスタグラム)で自社のアカウントを作成し、商品やサービスをアピールするために日々マーケティング活動をおこなっています。
Instagramを用いてのマーケティングにはさまざまな方法がありますが、なかでもおすすめなのはキャンペーンの実施です。Instagramでキャンペーンを実施することで、フォロワーの増加や自社サイトへの集客率UPなど、多くの企業が目的を達成しています。
この記事では、Instagramのキャンペーンの概要、実施する手順、成功事例、失敗を防ぐコツなど、これからキャンペーンをおこなうにあたり知っておくべきことを徹底解説します!
目次
Instagramのキャンペーンとは?
Instagramのキャンペーンは、SNSを活用してできるマーケティング施策の一つです。具体的には、フォローと投稿をシェアした方、投稿にいいねとコメントをした方など、設定した応募条件を満たした方のなかから抽選で、自社の商品をプレゼントするといったキャンペーンが実施されています。
フォロワーの獲得、商品やサービスのPR、実店舗への来店数の増加などを目的として実施されることが多く、実際に、旅行・観光、美容・コスメ、食品・グルメなど、幅広い業界の企業がInstagramでキャンペーンをおこなっています。
現在、企業のマーケティング活動においてSNSは欠かせない存在になりつつあります。また、SNSを活用したマーケティングが多様化していくなか、Instagramのキャンペーンは日々盛んにおこなわれています。Instagramのアカウントを持っている方はすぐに実施できるので、認知拡大や集客のためにInstagramのキャンペーンに取り組んでみてはいかがでしょうか。
Instagramのキャンペーンに関する規約
Instagramでは、プロモーションガイドラインとコミュニティガイドラインを公式に定めています。キャンペーンのやり方次第では違反になる恐れもあるので、よく確認しておきましょう。
プロモーションガイドライン
プロモーションガイドラインは、プロモーション(コンテンツ、懸賞など)の案内や運営においてInstagramを利用する際に守らなければならない方針を定めたものです。具体的に、プロモーションガイドラインには下記のことが記載されています。
- プロモーション(コンテスト、懸賞等)の案内や運営のためにInstagramを利用する場合、ページ作成者は、次の事項を含めて、当該プロモーションを合法的に運営する責任を負います。
・公式ルール
・規約と資格要件を設定すること(年齢や居住地の制限等)。
・プロモーションおよび提供される賞品や賞金に適用される規則や規制を遵守すること(登録、規制上必要な承認の取得等)。- コンテンツに誤ったタグを付けたり、そうするように他の利用者を仕向けることはできません(利用者が写っていない写真に利用者自身をタグ付けするよう仕向けるなど)。
- Instagramでのプロモーションについては以下の点にご留意ください。
・Instagramが応募者または参加者に関与することはないこと。
・プロモーションはInstagramが後援、支持、または運営するものではなく、Instagramにまったく関係していないことの認識。- 弊社は利用者によるプロモーション運営を支援しません。また、弊社はユーザーコンテンツの使用に同意が必要かどうかについて、または必要な同意を取得する方法についてアドバイスすることはできません。
- 弊社のサービスを利用してプロモーションを運営する利用者は、自己責任で運営することについて同意するものとします。
引用:プロモーションガイドライン | Instagramヘルプセンター
上記のとおり、公式ルールを定める、規約と資格要件を設定する、提供する商品や賞金に適用される規則や規制を守ることで、キャンペーンの案内や運営が可能になります。
また、キャンペーンで活用するタグ付けに関しても気をつけるべきです。ガイドラインでは、「コンテンツに誤ったタグを付けたり、そうするように他社の利用者を仕向けることはできない」と定めてあります。つまり、投稿する写真に関連性のないタグを付けることを依頼するのは規約違反になります。そのため、キャンペーンの応募にあたりタグ付けを依頼する際は、写真と関連性があるタグのみを応募条件にするよう注意しておきましょう。
コミュニティガイドライン
コミュニティガイドラインは、Instagramの全利用者にとって安全でオープンな環境を作り出すために方針を定めたものです。具体的に、コミュニティガイドラインには下記のことが記載されています。
- 写真や動画は、自分で撮ったか、共有する権利を得ているもののみをシェアしてください。
- 多様なオーディエンスに配慮した写真と動画を投稿してください。
- 有意義で誠実なやり取りを大切にしてください。
- 法律を守ってください。
- Instagramコミュニティの他のメンバーを尊重しましょう。
- 利用者同士が支え合う環境を大切にし、自傷行為を美化するような投稿は避けてください。
- 報道の対象となるような出来事について投稿するときは、慎重におこなってください。
引用:コミュニティガイドライン | Instagramヘルプセンター
Instagramに登録する際には、コミュニティガイドラインの内容に同意することが求められます。そのため、登録時に同意したにも関わらず規約違反の行為をした場合は、コンテンツの削除やアカウントの停止といった措置がとられる可能性があります。
キャンペーンを実施するにあたり特に気をつけるべきなのは、「有意義で誠実なやり取りを大切にしてください。」の項目です。ここでは、「「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出たりしないでください。」と定められています。つまり、キャンペーンのプレゼントで現金はもちろん、金券やギフト券を渡すことはガイドラインに抵触する可能性が高いので注意しましょう。
Instagramでキャンペーンを実施する手順
ここから、実際にInstagramでキャンペーンを実施する際の手順についてお伝えします。スムーズにキャンペーンを実施するために確認しておきましょう。
キャンペーンの目的を決める
まずは、Instagramでキャンペーンを実施して達成したい目的を決めましょう。目的を決めるためにも、あらかじめ自社の現状分析や課題の抽出をおこなっておくのがよいです。
キャンペーンの目的としては、主に下記のものが考えられます。
- 新しいフォロワーの獲得
- 商品やサービスの認知拡大
- 自社のサイトへの集客
- 体験者の口コミの収集
- 写真や動画素材の収集
各企業によって、Instagramのキャンペーンで達成したい目的は異なります。目的次第で、最適なキャンペーンの内容や応募条件が決まってくるので、明確に決めておきましょう。
キャンペーンの内容を決める
目的が決まったら、キャンペーンの内容を決めていきます。具体的には、予算、プレゼント内容、応募条件、ハッシュタグの選定、実施期間や時期などを決めていきましょう。
また、よりよいキャンペーンにするためにも、自社だけでなく参加するユーザーにとってもメリットがある内容を考えるべきです。今の時期を踏まえてプレゼントは適切か、少しでも多くの方がキャンペーンに参加できるかなど、ユーザーにとって魅力的かつ他社と差別化が図れるように細かい内容を考えてみましょう。
キャンペーンに関する投稿をする
内容が決まったら、実際にキャンペーンに関する投稿をします。投稿する写真には、ひと目でキャンペーンとわかるように、フォロー&いいねキャンペーン、プレゼントキャンペーンなどのテキストを記載するのがおすすめです。少しでも多くのユーザーに見てもらうために、投稿文やハッシュタグにもこだわりましょう。
また、Instagramの広告機能を使って、キャンペーンに関する写真や動画を記載するのもおすすめです。うまく広告機能を活用できれば、ユーザーの性別や年齢など、的確なターゲット層へ情報を届けられます。
投稿後の効果を測定する
キャンペーンの投稿後は、応募が集まるのを待ちつつ、定期的に効果を測定していきます。事前に設定した目的を達成できたかどうか、また達成できた要因はどこにあるかなど、効果を分析してみましょう。
参加したユーザー数が少なかった場合は、応募条件が厳しかったのかもしれません。他にも、多くのユーザーに情報を届けられていなかった可能性も考えられます。効果を測定することは、次回のキャンペーンにも活かせることなので、丁寧に分析しましょう。
キャンペーン期間が終わり次第抽選で当選者を決めて、当選通知DMを送信したり、プレゼントの発送をおこないます。
Instagramのキャンペーンの応募条件の種類
Instagramのキャンペーンの応募条件には、いくつかの種類があります。ここでは、代表的な4つの種類についてお伝えします。
ハッシュタグ付き投稿
ハッシュタグ付き投稿では、指定したハッシュタグを付けて写真や動画を投稿することが応募条件になります。自社の企業名や商品名とキャンペーンに関する文言のかけ合わせなど、オリジナルのハッシュタグを付けて投稿したユーザーのなかから当選者を決めます。
ただハッシュタグを付けるだけでなく、キャンペーンに沿った写真や動画をユーザーのアカウントで投稿してもらうことを、投稿文に記載しておきましょう。商品やサービスに関する投稿をしてもらうことで、認知拡大はもちろん、口コミや素材の収集といった効果も期待できます。
フォロー&いいね
フォロー&いいねは、アカウントのフォローとキャンペーンの投稿にいいねをすることが応募条件になります。ユーザーが写真や動画を用意する必要がないので、手軽に参加できるのが特徴です。
手軽な分、キャンペーンを通して多くのフォロワーを獲得できる可能性があります。また、投稿に付いたいいねの一覧から当選者を選ぶだけなので、キャンペーン全体を簡潔にできるのもメリットです。
フォロー&コメント
フォロー&コメントは、アカウントのフォローとキャンペーンの投稿にコメントをすることが応募条件になります。いいねに比べてコメントは一手間かかるので、参加のハードルがややあがります。
少しでも多くのユーザーに参加してもらうために、商品の感想や欲しい理由など、コメントのお題を決めておくのがよいです。多くのコメントを集めることは、ユーザーからの口コミを収集することにもつながります。
メンションまたはリポスト
メンションは、@から始まる自社のアカウントIDを、ユーザーが写真や動画を投稿する際に、紐付けることが応募条件になります。メンションを付けることで、ユーザーの投稿から自社のアカウントに誘導する導線を作ることが可能です。
また、リポストは自社のキャンペーンに関する投稿を、ユーザーのアカウントで引用し、再投稿することが応募条件です。キャンペーンに関する投稿をそのままユーザーのアカウントにシェアできるので、商品やサービスの認知拡大につながります。
【業界別】Instagramのキャンペーンの成功事例
実際に、Instagramのキャンペーンを実施している企業の事例を紹介します。
旅行・観光:ホテルニューオータニ大阪
大阪城の近くにあり、西日本最大級の宴会場を備えているホテルニューオータニ大阪では、スーパーいちごビュッフェへの招待キャンペーンをInstagramで実施しています。
具体的な内容は、「スーパーいちごビュッフェ2022〜新・ホテルでいちご狩り〜」という、あまおうショートケーキやいちごタルトなど、さまざまないちごスイーツのビュッフェのご利用券が当たるキャンペーンです。応募条件は、フォローといいねとコメント。投稿文には「リポストなどで当キャンペーンを広めてくださると〈当選率がUP〉するかも!?」といった記載もあり、多くのユーザーに情報が届けられる工夫が施されています。
美容・コスメ:ちふれ
美容液や化粧水、口紅などを提供している化粧品メーカーのちふれでは、ホリデーシーズン限定品のキャンペーンをInstagramでおこなっています。
ちふれからのクリスマスプレゼントと題して、アイライナー、マスカラ、ネイルなどの7点セットを30名にプレゼントするキャンペーンです。投稿文には、各アイテムのおすすめポイントが記載されています。また、投稿画像の2枚目以降は偽アカウントに関する注意事項が記載されていて、ユーザーがやるべき対処法がまとめられています。
食品・製菓:森永製菓
チョコレートやビスケットをはじめ、ココア、ケーキミックス、アイスなどの食品や製菓を販売している森永製菓では、新商品のプレゼントキャンペーンをInstagramで実施しています。
今回のキャンペーンでは、チョコパイやエンゼルパイ、小枝など、人気のシリーズに期間限定で登場する苺味の商品が当選者にプレゼントされるようになっています。応募条件は、フォローといいねだけといった手軽な条件です。森永製菓では、毎月新商品や人気商品をプレゼントするキャンペーンをInstagramでおこなっています。
家具・家電:ディノス
家具や家電をはじめ、ファッション、雑貨などさまざまなアイテムを取り扱っているディノスでは、家電製品のキャンペーンをInstagramで実施しています。
キャンペーンの対象商品は、「BALMUDA The Gohan」という炊飯器です。フォロー&コメントが応募条件で、コメントにはブラックかホワイトか欲しい色を指定するよう投稿文に記載があります。また、好きな新米の食べ方に関するエピソードのコメントを選考の参考にするといった記載もあり、多くの口コミを収集できる工夫が施されています。
ベビー・育児:ピープル
純国産お米のおもちゃシリーズや知育おもちゃなどを取り扱っているピープルでは、クリスマスプレゼントキャンペーンをInstagramでおこなっています。
新商品の「いたずらやりたい放題ハウス」をはじめ、「白いわんぱくジム」、「全身でブロック~入って遊べるセット~」の3点が対象商品です。応募条件はフォローといいねで、当選者は欲しい商品を選べるようになっています。クリスマスシーズンにぴったりなInstagramのキャンペーンといえます。
Instagramのキャンペーンで失敗を防ぐコツ
ここから、Instagramのキャンペーンで失敗を防ぐために抑えておくべきコツを紹介します。
できるだけ応募のハードルを低くする
できるだけ多くのユーザーに参加してもらうために、応募のハードルは低くすべきです。キャンペーンに関する投稿を見たとしても、応募条件が複雑であればユーザーは参加する意欲をなくしてしまいます。
Instagramには、投稿をじっくり読むユーザーばかりではなく、スクロールしながら多くの投稿を流し読みしているユーザーも多い傾向があります。そのため、応募条件はできるだけ簡単でわかりやすく設定することが大切です。
インフルエンサーにキャンペーンの告知を依頼する
インフルエンサーにキャンペーンの告知を依頼すれば、一気に多くのユーザーに情報を届けられます。インフルエンサーとは、SNSでフォロワー数万人、数十万人など多くのファン(フォロワー)を抱えて大きな影響力を持っている方のことです。
自社の商品やサービスと親和性の高いインフルエンサーに告知を依頼すれば、最適なターゲット層に情報を届けられます。インフルエンサーに告知を依頼したい方は、キャスティング方法について解説している「インフルエンサーにPRを依頼したい!3つのキャスティング方法と事例」をご覧ください。
管理ツールを有効活用する
Instagramのキャンペーンを実施するなら、管理ツールの導入をおすすめします。管理ツールを導入すれば、キャンペーンを効率よく進めたり、細かい分析をおこなったりすることが可能です。
Instagramのキャンペーンに関する管理ツールを提供している企業は複数あり、サービス内容はそれぞれ異なります。特定のハッシュタグが付いた投稿を自動で収集したり、各投稿データを解析したりできるツールもあるので、ぜひ活用してみましょう。
弊社では管理ツール「CAMPiN」を用いたご支援が可能
弊社デジタルアイデンティティにご依頼いただければ、Instagramのキャンペーンに活用できる管理ツール「CAMPiN」を用いて、アカウントの運用をご支援することが可能です。
画像引用元:CAMPiN(キャンピン)|Instagram・Twitterのキャンペーン製作・管理ツール
CAMPiNは、簡単にキャンペーンの作成や管理がおこなえる管理ツールです。キャンペーン作成ページを開いて、必要な情報を入力していくだけで、自動でキャンペーンを作ることができます。お申し込みから最短3日でアカウントが付与されてキャンペーンページの作成に移れるので、なるべく早くキャンペーンをおこないたい方におすすめです。
これまで約800社の導入実績があり、キャンペーンの実施回数は2,400回を超えているため、SNSにおけるキャンペーンを成功に導くノウハウが蓄積されています。価格は初期費用10万円〜、月額費用5万円〜。キャンペーンの開催数の制限はないので、契約期間中は追加料金を気にすることなく何度でもキャンペーンを実施できます。
詳しいサービス内容については、CAMPiNのページをご覧ください。
まとめ
今回は、Instagramのキャンペーンについて詳しく解説しました。
自社の商品やサービスをPRすることはもちろん、新しいフォロワーの獲得、口コミや素材の収集をおこないたいなら、Instagramを使ってキャンペーンを実施してみましょう。すでにInstagramのアカウントを持っているなら、すぐに始めることも可能です。
また、より効率よく効果的なキャンペーンを実施するために、管理ツールの活用も検討してみましょう。「キャンペーンで数多くのフォロワーを獲得したい」「キャンペーンの効果を効率よく分析したい」などをお考えの方は、ぜひ弊社にお問合せください。今回紹介した「CAMPiN」を用いてご支援させていただきます。
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