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「引用・言及」という意味を持つサイテーション(Citation)。
実はこのサイテーション、SEOの観点ではとても重要な指標なのです。
とはいえ、「サイテーションって何?」「聞いたことはあるけど、具体的に何を示しているか分からない…」という方も多いでしょう。
今回はそんな「サイテーション」について詳しく解説します。
サイテーション対策をしていない方やWebでの集客を狙っている方はぜひご覧ください。
目次
サイテーションとは
SEO業界でいうサイテーションとは、被リンクやa要素のリンクではない、他サイトからの引用・言及のことです。
「そのテーマについて、オンライン上でどれだけ語られているか」と言い換えてもいいかもしれません。
検索エンジンは被リンクを評価対象にしていると考えられていますが、同じようにサイテーションも評価対象の1つとして考えられている指標です。
検索エンジンがサイテーションとして認識する要素には次の3つがあります。
- ブランド名(サイト名、会社名、店舗名、サービス名など)
- 住所、電話番号
- a要素ではない、テキスト状のURL
上記の3つの要素が他サイトから引用・言及されたときにGoogleはサイテーションとして認識します。
また、サイテーションはGoogle mapで自社・自店舗を上位表示するためにとても重要です。
Google mapに関する検索エンジンの最適化(MEO)については次の項でご説明します。
MEO(ローカルSEOとは)
MEOとは「Map Engine Optimization」のことで、Google mapに対するマップ検索エンジンの最適化のことを指します。
また、Googleマップ検索をローカル検索と呼ぶことがあることから、MEOのことをローカルSEOということがあります。
ローカル検索では、主に「知りたいもの」と「地域名」が組み合わせて検索されます。
なかなかお店が決まらないときに、「Google Mapで上位に表示されている店舗に行く」という方も多いのではないでしょうか?
Google Mapで上位に表示されることで、新たな集客チャネルの獲得・見込み客の増加が期待できます。
MEO(ローカルSEO)に関する、さらに詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
関連:ベニスアップデートで対応必須!今行うべき3つのローカルSEO
サイテーションのSEO効果
Googleから明確な発表がないものの、サイテーションは被リンクと同じようにSEOに効果があると考えられています。
Google の Gary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏は、米ダラスで開催された State of Search 2017 カンファレンスの Q&A セッションで以下のようにコメントしました。
あなたのサイトがインターネットでどのように受け取られているかが、今日(こんにち)では重要だ。
たとえば、ソーシャルメディアでどんなふうに言われているかを Google は見ている。
被リンクが明示的なものに対して、サイテーションは暗示的なものです。
そのため、検索エンジンは被リンクの方が認識しやすく、SEO効果としては自然に獲得した被リンクの方が大きいと考えられます。
しかし、被リンクだけでなくサイテーションも意識することで外部施策の幅を広げることができます。
また、ローカルSEOにおいてサイテーションは大きな効果があります。
ローカル検索では検索対象が実在の店舗・場所になるので、引用・言及する際にリンクを使えるとは限りません。
したがって、サイテーションが評価対象になっていると考えられます。
サイテーションを獲得することで、Google Map検索で競合より上位表示される可能性が上がり、見込み客を増やすことに繫がります。
サイテーション効果を獲得するためには
サイテーション効果を獲得するためには、Webページとサイト情報を紐付けることが必要になります。
なぜなら、検索エンジンがWebページとサイト情報の関係性を認識していないと、いくら他サイトで引用されてもページ評価が高まることがないからです。
例えば、「デジタルアイデンティティ」と「https://digitalidentity.co.jp/」が結びついているとGoogleが認識していなければ、たとえ他サイトでデジタルアイデンティティについての引用・言及があっても、サイテーション効果は獲得できません。
サイテーション効果を獲得するまでの工程は以下の通りです。
- 検索エンジンに会社の存在・サービスの存在を伝える
- 引用・言及される価値のあるコンテンツを作成する
- 他サイトから実際に言及・引用される
上記の1に該当する「検索エンジンに会社の存在・サービスの存在を伝える」では、Webページとサイト情報を紐付けることが必要になります。
また、そのために以下の4つの対策が欠かせません。
- 自サイトのSNSページを作成する
- 自サイトの基本情報を構造化マークアップする
- 情報メディアに掲載する
- Googleマイビジネスに登録する
それでは詳しく解説していきます。
自サイトのSNSページを作成する
FacebookやTwitter、InstagramなどでSNSページを作成しましょう。
アカウント情報には自サイトの名前・概要説明・URLを記載しますが、その際に意識してほしいのが、概要説明に自サイトに関連するキーワードを含めることです。
そうすることで自社・サービスがどのようなものなのか、検索エンジンに伝えることができます。
また、SNSページを作成することでインターネット上での露出が増加し、引用・言及してもらえる可能性が高まります。
自サイトの基本情報を構造化マークアップする
Webページとサイト情報を紐付けるには、構造化マークアップが効果的です。
構造化マークアップとは、scheme.org が定める用語を使って HTMLに情報を付加することです。
構造化マークアップをすることによって、検索エンジンによりわかりやすく伝えることが可能です。
企業の場合、NAP情報やURLを構造化マークアップします。
NAPとは「店舗名(Name)」「住所(Address)」「電話番号(Phone)」のことです。
NAPは統一させておかないと評価が分散してしまうため、サイテーション効果が十分なものになりません。NAPは統一し、登録しましょう。
情報メディアに掲載する
自サイトを情報メディアに提載することも有効です。
他サイトに正しい自社情報を提載することで、サイテーション効果が期待できます。
ここで気をつけるポイントは、間違った情報を掲載されないように常に確認しておくことです。
もし自社情報が間違っている場合は、サイト運営者に連絡し、修正してもらいましょう。
Googleマイビジネスに登録する
自店舗がある場合は必ずGoogleマイビジネスに登録しましょう。
Googleマイビジネスとは、Googleが提供している無料ツールです。
これを利用すると、Google検索やGoogle mapなどのGoogleサービスで表示されるビジネス情報を管理することができます。
Googleマイビジネスに登録すると、Googleの評価向上を図れたり、Google mapに表示されるようになることで、ローカル検索からの流入などの新しい集客チャネルを獲得できたりします。
また、Googleマイビジネスは自店舗がない場合も登録できます。
まとめ
サイテーションについてご説明するとともに、MEO(ローカルSEO)やローカル検索についてもご説明しました。
サイテーション効果を獲得するためには、NAPを統一することやWebページとサイト情報を紐付けることが重要です。
また、MEOを意識することで新たな集客チャネルを獲得することができます。
特に自店舗があるビジネスの場合は、必ず対策しておきましょう。
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