こんにちは!
今回は、あまりこのブログでは扱わない、API周りの話題を取り上げたいと思います。
(弊社エンジニアにいろいろヒアリングしつつ…改めて勉強になりました。)
10月20日に廃止される「スクリプトを用いたCSVファイルダウンロード」についてと、
新しい「検索アナリティクスAPI」についてを取り上げます。
ClientLogin API を用いたCSVダウンロードが10月20日で廃止に
Googleでは、セキュリティの観点から、2015年4月20日からClientLoginのサポートを廃止していました。
それに伴って、古いウェブマスターツールAPIの廃止・新しいAPI(Search Console APIという名前になりましたね)のリリースや、
検索アナリティクスAPIのリリースなどを行ってきました。
しかし、検索クエリのダウンロード機能だけは、ClientLogin APIでの提供を続けていました。
(利用者が多かったからでしょうか?)
そのため、この方式を用いてコマンドライン上で検索クエリを取得したり、
ツールを作ってカンタンに検索クエリがダウンロードできるようにしていた方も多いかと思います。
サーチコンソールでも、新しくなった「検索アナリティクス」ではクエリを最大999個までしか取得できないため、
こちらの機能を使って取得していた方もいるかもしれません。
しかし、2015年10月20日をもって、この機能が廃止されることが、Googleより発表されました。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: スクリプトを用いた CSV ファイル ダウンロードについてのお知らせ
しかし、そこで取得できるデータは新しい検索アナリティクスのものではなく、すでに廃止された ClientLogin API に基づいたものでした。
とのことで、やはりGoogleとしてはClientLogin方式を廃止したかったのかもしれませんね。
これからは新しい「検索アナリティクスAPI」を使おう!
これまでのClient API を用いたクエリのダウンロードはできなくなってしまいましたが、
「検索アナリティクスAPI」としてリニューアルされたAPIをGoogleは2015年8月ごろにリリースしています。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: 検索アナリティクス API のご紹介
Search Console APIを既に活用している方や、Googleの他のAPIを使っている方であれば、
同じ方式に統合されたほうが何かと使い勝手がいいでしょうし、
検索アナリティクスAPIになって機能も強化されているようなので、10月20日までに移行したほうがよさそうです。
検索アナリティクスAPIになって良くなった点・悪くなった点
8月にリリースされた「検索アナリティクスAPI」になって良くなった点・悪くなった点をいくつかご紹介したいと思います。
良くなった点:より詳細なデータを取得可能
これまでのClient APIを用いたクエリのダウンロードでは、ただ単にクエリと表示回数・クリック数などの一覧がCSVでダウンロードできるだけでした。
しかし、検索アナリティクスAPIでは、より詳細なデータを取得できるほか、クエリをさまざまな観点からソートすることもできます。
ウェブマスター向け公式ブログでは、下記の例が紹介されていました。
- データの存在を確認する(要求できる最新のデータを調べる)
- クリック数で並べ替えた上位 10 位の検索クエリ
- 上位 10 位のページ
- インドにおける上位 10 位の検索クエリ
- インドにおける上位 10 位のモバイル検索クエリ
「インドにおける~」とかは使いみちがイマイチ想像できませんが(笑)、
「クリック数で並べ替えた上位 10 位の検索クエリ」をGoogle Analyticsの流入数データと照らしあわせて、
流入の多いページにどんなキーワードで流入してきたかを調査するのに役立ちそうです。
悪くなった点:クエリの取得数が5,000件までに…。
これは一番痛いかもしれません!
これまでは無制限にダウンロードできていたクエリに、取得数制限が掛かってしまいました…。5,000件です。
それでも、サーチコンソール上からは999件までしかダウンロードできないので、
それだけでも利用する価値はありますよね。
それに、検索アナリティクスAPIはこれからも機能追加の予定があるとGoogleは述べているため、
今後の展開に期待ですね!!
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