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強調スニペットとは?Google検索結果の、やたら目立つアレの話

強調スニペットとは?Google検索結果の、やたら目立つアレの話

私がご紹介します

Saito Yui

齊藤優衣

SEOのことがまったく分からない!という方でもわかりやすい、やさしい記事を発信していきます。
また、就職・転職活動中の方に向けて、会社の内側をお見せするコンテンツを随時更新中です。「どんな会社なんだろう」「どんな雰囲気なんだろう」というギモンや不安をどんどん解消!ぜひご覧ください。

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こんにちは、SEO担当の齊藤です。
Googleを使っていると、「昨日までこんなの無かったよね?!」という新しい表示が追加されることがあります。逆に、今年2月に消失した検索結果画面の右側の広告枠のように「あれ、昨日まであったアレ消えた?!」という逆パターンもあります。

このようにGoogleは、よりユーザーのためになる検索エンジンを目指して日々変化し続けています。
今回お話しする「強調スニペット」という機能も、そのひとつです。

強調スニペットとは

強調スニペットとは、ユーザーがGoogle検索で「○○とは」等の質問クエリを入力した際に、検索結果画面の上部に回答となる情報を強調して表示するしくみのことです。
強調スニペットにはウェブページから抽出された回答の概要のほか、ページへのリンク、ページタイトル、URLが表示されます。ユーザーにとっては求める情報を素早く手に入れることができ、ウェブマスターにとっては効果的にユーザーの注目を集めることができます。

どこに表示されるの?

SEOとは検索結果

見覚えありますよね?赤枠で囲んだ部分が「強調スニペット」です。強調スニペットには、Webページから抽出された文章と画像、ページへのリンク、ページタイトル、URLが表示されます。「SEOとは」という検索キーワードに対して、ちょうど回答になる部分が抜粋されています。

表示される位置は一番上だったり広告枠と自然検索欄の間だったりしますが、上の図のように四角く囲まれて強調されるので、普通の検索結果よりもかなり目立ちます。

どんな時に表示されるの?

ではこの強調スニペット、どんな時に表示されるかというと…すべての検索結果に表示される訳ではありません。実際、出たり出なかったりします。
Googleは強調スニペットが表示される条件について、検索キーワードが質問であると判断された場合に表示されるとしています。(参照:検索結果での強調スニペット – Search Console ヘルプ)

ここで、更にいくつか例を挙げてみます。

「SEO」検索結果

出ませんでした。質問形式ではないからでしょうか?

「SEOって」検索結果

SEOって検索結果

出ました。「SEOとは」と同じページの同じ文章が引用されています。

「IT」検索結果

IT検索結果

「SEO」で出なかったので出ないと思ったのですが、こっちは出ました。

この他にもいくつかの単語で検索してみましたが、キーワードによって出たり出なかったりします。
逆に「○○とは」のような質問っぽいキーワードで検索した場合も出たり出なかったりするので、このキーワードなら絶対に出る!という基準はなく、ユーザーがどんな情報を求めているかをGoogleが推測して表示しているようです。

スマホ検索結果画面

ちなみにスマホ検索でもご覧の通り。一度に表示できるエリアがPCに比べて狭いので、その分インパクトも倍増です。

表やリストまで!強調スニペットの種類

強調スニペットでよく見るのは文章を引用する形式ですが、実はそれだけではありません。

seokakaku-results

「SEO 価格」で検索してみたところ、SEO対策費用の相場が表形式で表示されました。スペースの問題で省略されていますが、この表が挿入されているのは元となったWebページのかなり下の方。いかにGoogleがしっかりとページをクロールしているか分かります。

リスト(順番)

googleパスワード変更検索結果

「Google パスワード変更」のように手順の需要が高いキーワードでは、順番付きのリストが表示されました。「[パスワードの変更]ページにアクセスする」から、そのままパスワードの変更ページにアクセスできます。

画像と文章

スーパームーン検索結果

先日話題になった「スーパームーン」は画像付き。検索した対象がどんなものなのか、一目見て分かります。

動画

PPAP検索結果

まだまだ人気沸騰中のPPAPこと「ペンパイナッポーアッポーペン」で検索したところ、大きく元動画へのリンクが。
アーティスト情報や、別バージョンの曲についても教えてくれます。

このように、強調スニペットには様々な表示形式があります。
今回ご紹介した形式はスマートフォンからの検索でもばっちり表示されます。PCに比べて一度に表示できる範囲が狭いスマホでは、PC以上に目立って見えます。

強調スニペットとして表示されるためには?

Googleは現状、意図的に自分のページを強調スニペットとして設定する方法はないとしています。
(参照:検索結果での強調スニペット「自分のページを強調スニペットとして設定できますか?」 – Search Console ヘルプ)

このページでGoogleは、強調スニペットについて、「ユーザーの質問に回答しているページ」がプログラムで検出され、その結果を表示すると繰り返し説明しています。
ユーザーの利便性を第一に考えているGoogleが、ユーザーの検索行為を阻害する低品質なページをはじくためにどれだけの時間とアップデート費やしてきたか考えれば、ちゃんとした文章もないのに小手先のテクニックで自分のページを強調させようとする試みがどれだけ無駄か分かります。

ですが、少しでも強調スニペットに選ばれやすくするために心がけるべきポイントがいくつかあります。

Googleのプログラムが理解しやすい形式でページを作る

Googleは、プログラムで強調スニペットを選んでいることを明らかにしています。そのため、どんなに素晴らしい回答を書いてもプログラムが内容を読んで理解できなければ意味がありません。

例えば、

  • Googlebotがページやサイトを正しくクロールできる
  • 見出し構造が最適化されており、ページの内容を正しく伝えられている
  • 画像ではなくテキストで内容が記述されている
  • 表はTableタグ、リストは対応するリストタグなど、htmlが正しい形で記述されている

などです。
これらは強調スニペットだけでなく、通常のSEO対策においても重要とされるポイントです。

強調スニペットが「回答」であることを意識する

強調スニペットは質問に回答するための役割を担うため、以下のようなポイントに気を付けることで強調スニペットとして表示される確率が上がるかもしれません。

  • 回答にあたる部分は簡潔に書き、「と思われる」「考えられる」などの結びを避けてはっきりと言い切る
  • 質問と回答の両方をページに書く(見出しに質問、本文に回答 など)
  • 質問に関連する事柄についてある程度網羅する
    (Googleはコンテンツの量と質を見ている。文字数が多ければいいという訳ではないが、情報量の少ないコンテンツは質も低いことが多い)
  • 回答に対応する画像を近くに置く(理由は後述)

強調スニペットは予告なく変更・更新される

表示されれば多数の流入を獲得できる強調スニペットですが、「一度表示されたらずっとそのまま」ではありません。現在表示されている内容よりももっと回答として適した情報を見つけたら、そちらに変更するしくみになっています。
強調スニペットは検索順位10位以下のサイトからも選ばれるようですが、そうなると強調スニペット表示が終わったとたんに流入が激減してしまった…ということも起こります。そのため、強調スニペットに表示されたから安心!ではなく、安定して流入を獲得するための手段を普段からちゃんと確保しておく必要があります。

こんな事故もある

最後に、この記事を書くきっかけになった事例をご紹介します。

エバンジェリスト検索結果

「エバンジェリスト」の検索結果です。一見まったく問題ない、単語の意味を解説してくれる親切な強調スニペットですが…お分かりいただけたでしょうか?
よく見ると表示されている画像がおかしいことになっています。いったい何の画像かとWebページに飛んだところ…なんとサイドナビの広告バナー。確かにコンテンツ内に画像が無く、この他に引っ張ってこれそうな画像も見当たりませんでしたが、こんなところから画像を引っ張られることもあるようです。
画像を添えづらいテーマもありますが、なるべく適切な画像を用意してあげたほうが良さそうです。

本質に立ち返るのが一番の近道

Googleの理念に「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」というものがあります。結局のところ、「ユーザーのためになるのはどんなコンテンツか」を意識して運営していくのが一番の近道ではないでしょうか。
自分が何か調べものをしているとき、質問と回答が簡潔に対応している方が分かりやすいですよね。更にそのページ内で関連する事柄について述べられていれば、手間なく情報を得ることができます。

そのためには、ユーザーが何を求めていて、その欲求に応えるためにどんなコンテンツが必要なのかをしっかりと考える必要があります。「強調スニペット」というと何か特別な施策が必要なように思えますが、本質は何も変わりません。

まとめ

日々進化し続けるGoogleの検索エンジン。しかしデザインや仕組みが変わっても根幹となる理念は変わっていません。本質を理解し、ユーザーのためになるWeb作りを心がけていきましょう。

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