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【公式発表】Googleが「モバイルファーストインデックス」の実験を開始!~対応推奨項目から導入時期予測まで~

【公式発表】Googleが「モバイルファーストインデックス」の実験を開始!

私がご紹介します

Mutsumi Kobayashi

kobayashiMutsumi

2006年よりSEOコンサルタントとして活躍。デジタルアイデンティティSEO div.manager。金融、不動産、EC、アパレル、通信サービス、人材など業界・業種を問わず経験豊富。プログラマー資格を保有し、クライアントのシステム部と綿密に連携したコンサルティングを得意とする。直近は新規事業立ち上げ、自社メディア運営に携わるなど、組織強化や新規サービス開発にも従事。Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)保有者。

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2016年11月4日(金曜日)Googleはウェブマスターブログにて、「モバイルファーストインデックス(MFI)」の実験開始を発表しました。

To make our results more useful, we’ve begun experiments to make our index mobile-first.

先週10月13日~16日に開催されたPUBCON LAS VEGAS 2016で、GoogleのGaryIllyes氏がMobileFirstIndex「モバイルファーストインデックス」の採用を発表してからSEO界隈はザワついていましたが、公式な見解は初です。

やはりGoogleとしては、現在ほとんどの人がモバイルデバイスを使って検索しているのにも関わらず、ランキングシステムはデスクトップ(PC)のコンテンツを見ているために、PCとSPで表示させるコンテンツに差をつけているサイトの場合、モバイル検索ユーザーのUXを損ねる可能性があると危惧しているようです。

This can cause issues when the mobile page has less content than the desktop page because our algorithms are not evaluating the actual page that is seen by a mobile searcher.

確かに、PC版で見つけた情報をSPで確認しようとした際に、SP版サイトには掲載がなく、PC版表示に手動で切り替える。みたいなユーザーは以前ほどではないにしても一定数いるような気がします。
モバイル検索ユーザーのUXを損ね、Google検索を使ってくれなくなると困りますしね。

また、検索ユーザーとアルゴリズムのミスマッチはコンテンツの話だけではありません。
現状のGoogleアルゴリズムでは、ページの表示速度がモバイル検索のランキング要因として使われていますが、表示速度の判断として使われているのは、モバイル版ではなくデスクトップ版のページスピードなのです。
今回のMobileFirstIndex「モバイルファーストインデックス」によって、評価対象はモバイルになるので、この辺もセットで解決する可能性が高いと考えています。

GoogleのMobileFirstIndexにおける対応推奨事項

GoogleはMobileFirstIndexの導入にあたって、ウェブマスターに役立つ推奨事項を掲載しています。
一番初めに、レスポンシブサイトやダイナミックサービングなどの動的サイトにおいて、主要なコンテンツとマークアップが同じ場合は、何も変更する必要がないとの事。

If you have a responsive site or a dynamic serving site where the primary content and markup is equivalent across mobile and desktop, you shouldn’t have to change anything.

PC版サイトとSP版サイトでコンテンツ、マークアップが異なる場合は下記が推奨項目になります。

◆If you have a site configuration where the primary content and markup is different across mobile and desktop, you should consider making some changes to your site.
 
・Make sure to serve structured markup for both the desktop and mobile version.
Sites can verify the equivalence of their structured markup across desktop and mobile by typing the URLs of both versions into the Structured Data Testing Tool and comparing the output.
When adding structured data to a mobile site, avoid adding large amounts of markup that isn’t relevant to the specific information content of each document.

・Use the robots.txt testing tool to verify that your mobile version is accessible to Googlebot.

・Sites do not have to make changes to their canonical links; we’ll continue to use these links as guides to serve the appropriate results to a user searching on desktop or mobile.

◆If you are a site owner who has only verified their desktop site in Search Console, please add and verify your mobile version.

◆If you only have a desktop site, we’ll continue to index your desktop site just fine, even if we’re using a mobile user agent to view your site.

カノニカルタグの変更なしは安心しましたが、構造化マークアップやコンテンツの整理は非常に重そうな内容です。

Googleは兼ねてよりレスポンシブを推奨してきたしね!という事なのでしょうが、PC版とSP版で別URLになっているサイトの場合「構造化マークアップを両方に実装している」「コンテンツも全く同じです」というサイトは少ないのではないでしょうか。

少なくとも、私が管理してるサイトで、それを完璧にできていると胸を張れるサイトは1つもないような気がしますorz

よくあるケースとして「FAQなどのページはSP版では、展開ボタンになっている。」「PC版だと長すぎるコンテンツをSP版では一部制限している or SP版ではページングしている」等です。

ページングの場合はきちんとページネーションタグが設置されていれば、情報として一塊で評価される可能性もあると思いますが、制限しているサイトに関しては、どうするのか考えないといけないですよね。
そもそもSP版でのUXを考慮し制限しているので・・・。

ひとくくりにPC版とSP版でコンテンツに差異があるといっても、様々なパターンがありますし、大規模なサイトであれば精査だけでも、多大な労力がかかると容易に想像できます(涙)


  • ・PC版とSP版でコンテンツが対になっていないサイト
  • ・PC版とSP版でコンテンツの情報量が違うサイト
  • ・PC版とSP版でコンテンツのHTML記述が異なるサイト
  • ・PC版とSP版でコンテンツの構造が異なるサイト
  • ・PC版とSP版でコンテンツのSEO対策具合が異なるサイト(TD、内部リンクなど)

少なくとも上記のようなサイトの場合、MobileFirstIndexの影響は大きいと思います。

MobileFirstIndex「モバイルファーストインデックス」の導入はいつ?

さて、すでに実験が開始されているというMobileFirstIndex「モバイルファーストインデックス」ですが、実際の導入はいつ頃になるのでしょうか。

Googleの公式発表では今後数ヶ月にわたってというような表現だったので、約半年後位~なのではないかと予想します。(あくまで個人的予想)

We’ll continue to carefully experiment over the coming months on a small scale and we’ll ramp up this change when we’re confident that we have a great user experience.

それにしても、PC版とSP版で別URLになっているサイトにおいて、SEO施策の実装をPC版にしかしていないサイトは多いはず。(工数の関係で)

しかし、昔のような小手先のSEOではなく、本質としてユーザーの為になる施策を実施しているのであれば、当たり前にSP版にも実施しておくべきですよね。

出来ていない管轄サイトがあることに反省しつつ、下記猶予があると信じて、着実に精査実装していきたいと思います。

We anticipate this change will take some time and we’ll update you as we make progress on migrating our systems.

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