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企業がマーケティングをする上で広告施策の費用対効果を把握することは非常に重要です。
しかし、リスティング広告やFacebook・Twitter広告等のオンラインでの効果測定は可能でも、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ等のオフラインでの効果測定はイメージがつきにくいのではないでしょうか。
これらオフラインでの効果測定は「コールトラッキング」によって可能となります。
本記事では、コールトラッキングの基本事項から実際のサービスの選定基準まで解説します。
目次
コールトラッキング(電話効果測定)とは?
コールトラッキング(電話効果測定)とは、「電話でのお問い合わせから、顧客情報を測定・分析すること」です。
専用のコールトラッキングツールを導入することで、「いつ・どこから・どのくらい」着信が来たのかを計測することができるだけでなく、施策に対する費用対効果を検証・分析することもできます。
補足:電話CV(コンバージョン)に関して
電話CV(コンバージョン)は大きく3種類に分類することができます。
- 購入につながる可能性が高いお問い合わせ
- 電話番号の間違い
- 意図しない誤操作による発信
通常の媒体では、上記の3要素が混在した状態となっており、実際の有効なお問い合わせ件数を数えることができません。
コールトラッキングツールを使用することで、顧客からのお問い合わせを詳細に分析し、効果的な施策へと繋げることができるようになるため、電話が重要なビジネスにおいては、必要不可欠なツールです。
コールトラッキングツールの仕組み
コールトラッキングツールと電話システムの大きな差異は、カスタマージャーニーのデータを取得できるか否かという点にあります。
測定・分析をしたい媒体毎にそれぞれ別の電話番号を付与することで、顧客が電話をかけた際に、どの媒体を経由して電話をかけたのか追跡することができる仕組みになっています。
- 顧客が各広告媒体を経由して、電話をかけます。
- 広告媒体に応じてそれぞれ別の番号が付与されており、コールトラッキングシステムへと繋がります。
- 顧客情報(いつ・どこから・どのくらい・どのような内容)のデータをコールトラッキングシステムに蓄積します。
- 広告主、媒体運営者の電話に繋ぐため、コールトラッキングシステムから着信を転送します。
- どの広告媒体か分かる状態で顧客からの電話を受信します。また、通話終了後は広告媒体や通話記録等を基にした分析を確認できます。
※ツールによって機能が異なる場合があります
コールトラッキングツール導入のメリット
①費用対効果の検証
コールトラッキングツールの導入により、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ等の広告媒体からの流入経路や流入数を測定・分析することができるため、どの広告媒体の費用対効果が高いのかを検証することが可能です。
これにより、注力すべき広告媒体を明確にでき、より効率的に顧客を獲得できます。
より効率的な広告媒体を調査したい場合におすすめです。
②見込み顧客の流出防止
通話情報を蓄積することができるため、営業時間外の電話や止むを得ず対応することができなかった電話等の見込み顧客の流出を防ぐことができる点も大きなメリットです。
コールトラッキングツールを導入することにより、以下の機能を使用することができます。
※ツールによって機能が異なる場合があります
- 着信時間帯の記録
- 電話番号の記録
- 通話内容の記録
- 対応可能な電話への転送
③自動音声案内サービス(IVR機能)による効率化
ツールに付属する自動音声案内サービス(IVR機能)により電話対応の工数を減らすことが可能です。
また、音声での自動オペレーションにて担当部署に転送することもできるので、業務効率化が期待できます。
電話でのお問い合わせが多く、オペレーション工数が足りていない場合におすすめです。
④ユーザーの一次情報の獲得
コールトラッキングツールの通話録音機能により、ユーザーのリアルな声を取得することも大きなメリットとして挙げられます。
数字などの管理上のデータだけでなく、ユーザーから直接取得した信頼度の高い一次情報を活かすことで、自社のマーケティングにおいてより具体的な施策を打つことができ、競合他社との差別化を図れます。
数字上のデータには表れないユーザーの深層心理を知りたい、さらに質の高いマーケティング施策を打ちたいという場合におすすめです。
コールトラッキングツールの選び方
ここまで、コールトラッキングツールの概要やメリット等、基本的な部分を解説してきました。
この章では、実際に導入する際にチェックすべき項目を紹介します。
コールトラッキングツール導入の際のポイントは以下の通りです。
ツールの費用対効果
長期的に利用することを想定して、どのくらいの費用対効果が見込めるのか、必要最低限な機能(レポート分析機能、発信者番号表示機能、通話記録機能、自動音声案内機能等)が備わっているかを事前に調査しましょう。
また、ツール自体の料金だけではなく、設置費用や工数削減による人件費等も考慮すると良いでしょう。
他ツールとの連携の可不可
他のツールと連携することでより効果的に広告の精度を向上させることができます。
具体的には、以下の2つの項目が重要です。
- Google Analyticsとの連携
コールトラッキングによる電話データをGoogle Analyticsにインポートすることでユーザーの行動分析ができるようになります。
例えば、購入に繋がった電話問い合わせのみをCVとしてカウントすることで、効果の高い広告について、より詳細な情報を把握することができます。 - Google,Yahoo!広告との連携
Google,Yahoo!広告を電話CVデータのインポートに対応させている場合、直接それぞれの広告の管理画面上でデータを集計・管理することができます。
広告とコールトラッキングツールのデータを、別々にExcelで集計する手間を省くことができるので業務の効率化に繋がります。
また、電話CVをGoogle,Yahoo!広告にインポートすることで、webと同様に自動入札が可能になり、自動入札のスピードと正確性が上がります。
おすすめのコールトラッキングツール4選
①Call Data Bank
画像引用元:https://call.omnidatabank.jp
- 【特徴】
- Call Data Bankは、独自のアルゴリズムを搭載した業界最先端のコールトラッキングツールで、特許技術により大幅なコスト削減を実現しています。
自動音声案内機能やIVR機能をはじめとした豊富な電話機能が備わっていること、Google AnalyticsやSalesforce(CRM)のような多くのツールと連携することができること、広告媒体の流入経路だけではなく顧客の検索KWを確認することができること等、集客を想定しているコールトラッキングツールです。
また、従量課金であることも無駄な費用が発生することがないのでおすすめです。
今なら、他社からの乗り換えにより最大100,000円の割引のキャンペーンを行っているので、使用しているコールトラッキングツールに満足していない場合は、ぜひ確認してみてください。 - 【費用】
- 初期費用:0円~
月額費用:従量課金制
※特別対応プランもあり
②AdSiP
画像引用元:https://adsip.freebit.com/
- 【特徴】
- AdSiPは、「0120」番号保有数業界トップクラスのコールトラッキングツールです。
大手通信キャリアとの提携により大量の電話番号情報を保有しており、通話料や番号料などを安価で提供することが可能です。
また、 電話番号は、用途に応じてweb画面上から発行可能で、通話ログはリアルタイムで把握することができます。
最低利用契約期間が1ヶ月のため、短期間の広告の効果測定ができる点が大きなメリットです。 - 【費用】
- 初期費用:2,000円~
月額費用:従量課金制
③CallTracker
画像引用元:https://www.calltracker.jp/
- 【特徴】
- CallTrackerは、Webメディア・雑誌・TV・ラジオなどの様々な広告からの電話をトラッキングできるツールです。
電話からの流入を可視化するために、2005年から開始した国内初の電話測定ASPサービスで、顧客の幅広いニーズに対応できるように、効果測定だけでなく、CV最大化のためにサービスを常にアップデートしています。
基本的な機能から珍しい機能まで、顧客層に応じた豊富な機能がある点が大きなメリットです。
「無料トライアル」や気軽に導入できる「スターターパック」というプランもあるので、コールトラッキングツールを実際に使用してみたい、正直効果が分からないので導入に踏み込めない方は、ご確認ください。 - 【費用】
- 初期費用:0円~
月額費用:6,500円~(5番号プラン)
④ADgainer
画像引用元:https://adgainer.co.jp/features.html
- 【特徴】
- ADgainerは日本で初めて電話におけるオンライン広告の効果測定を開始したコールトラッキングツールです。
ADgainer独自の着信履歴と広告効果計測システムで、リアルな電話の問い合わせを可視化できます。
また、広告の設定~運用~最適化まで一気通貫で行っており、今まで、広告主が手作業で管理していた作業もシステムが代行するので、簡単で安心、かつ正確です。
分析のためのツールが豊富な点がメリットで、広告運用の最適化を繰り返しながら確実にCVを上げたい方におすすめです。 - 【費用】
- 初期費用:要問合せ
月額費用:6,000円~
まとめ
今回の記事では、コールトラッキング(電話効果測定)の基本事項からツールの選定基準に関してご紹介しました。
コールトラッキングにより、電話による広告の流入経路の測定・分析をすることができるので、顧客の購買行動を把握できていない、施策に対する宣伝効果が分からないという方は、ツールの導入を考えてみると良いでしょう。
また、コールトラッキングツールを導入する際には、課題を明確化した上で最適なサービスを選択しましょう。
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