- 運用型広告
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スマートフォンの普及などに伴い、現代では多くのSNSが誕生し、マーケティングにも活用されています。そのなかでも特にTwitterは最新の動向に敏感なユーザーが多く、アクティブユーザー数も多いため、企業が活用するべきSNSプラットフォームのひとつです。
本記事ではそんなプラットフォームを活用したTwitter広告についてご紹介します。
あまりTwitterに馴染みのない方も、実際に広告の出稿を検討している方もぜひ参考にしてみてください。
Twitter広告とは
Twitter広告はその名のとおり、Twitterで配信できる広告を意味します。
投稿先の代表的なものとしてはトレンド欄やタイムライン上などがあり、他の投稿と違和感なく自然な形で掲載することが可能です。
また、広告の効果を高めるためには、Twitterというプラットフォームにどのような特徴やメリットがあるのか理解することが重要です.
Twitter広告配信の特徴と主な目的
Twitter広告は多くの場合、認知拡大や集客を目的とし利用されます。
Twitterユーザーには、能動的に情報を探している(情報検索をおこなっている)若年層が多く、公式アカウント発信の情報も他のSNSより受け入れられやすい特徴があります。
さらに、出稿した広告が「いいね」や「リツイート」されることにより、ユーザー間で情報を共有してもらえるため、二次拡散が期待できます。
そのためキャンペーンやブランドの認知施策とTwitter広告は相性が良いといえます。
Twitter広告を使用するメリット
Twitter広告を利用するメリットは、エンゲージメントが高まり拡散されることで広告費以上の成果が期待できることです。
初回接触のユーザーに対しては広告費が発生する一方、「いいね」や「リツイート」によって拡散されたツイート(二次拡散)に対しては費用がかかりません。
また、広告に対するエンゲージメントを高め拡散してもらうために、さまざまなフォーマットやターゲティングがあります。
Twitter広告で認知を広げた後に、ディスプレイ広告やリスティング広告でアプローチするなど、段階的な広告戦略を展開することも可能です。
Twitter広告の目標設定
Twitter広告は配信の目的に応じて、課金対象や入札戦略が決まっています。
本章では配信目的ごとに定められている課金体系と入札タイプを紹介します。
配信の目標
Twitter広告の配信時に設定できる配信目標は以下の8つです。
キャンペーン作成時に選択画面が表示されます。
広告施策の目標に応じて、適切なキャンペーンを選択しましょう。
キャンペーン目標 | 概要 |
---|---|
リーチ | できるだけ多くのユーザーに広告を配信し認知を拡大したいときに選択する |
動画の再生数 | 動画の再生数が最大化されるように広告を配信し商品やサービスを理解させたいときに選択する |
プレロール再生数 | 特定の動画を視聴しているユーザーに動画を配信でき、視聴率を高めたいときに選択する |
アプリのインストール数 | モバイル端末ユーザーを中心に、アプリのダウンロードが促進したいときに選択する |
Webサイトのクリック | Webサイトへ訪問やコンバージョンの最適化など、獲得施策をおこなうときに選択する |
エンゲージメント数 | ツイートへの「いいね」や「リツイート」を増やし、拡散を狙いたいときに選択す |
フォロワー数 | ユーザーに公式アカウントの存在を認知させ、フォロワー数を増やしたいときに選択する |
アプリのエンゲージメント数 | 特定のアプリをインストールしているユーザーに、アプリ内での行動を働きかけたいときに選択する |
課金体系
Twitter広告の課金体系は以下の6つです。
設定したキャンペーン目標によって、課金対象は決まっています。
不安な方は管理画面で確認しておくとよいでしょう。
- CPM(インプレッション課金)
- CPV(動画再生数課金)
- CPAC(アプリクリック/インストール課金)
- CPC(クリック課金)
- CPE(エンゲージメント課金)
- CPF(獲得フォロワー課金)
入札戦略
Twitterの運用型広告では以下3つの入札方法を選択できるため、広告予算やキャンペーン目的によって適切に使い分けます。
弊社では基本的にコントロールしやすい「目標入札単価」か「上限入札単価」での配信を推奨しています。
- ■自動入札
- 最小限の予算で最も広告目的が達成されるように自動で入札単価を調整してくれます。
適切なCPAを想定できない場合などに設定するとよいでしょう。 - ■目標入札単価
- 設定した目標CPAに収まるように入札単価を調整します。
最適化されるまでに期間を要する場合があり、配信終了時のCPAが目標値に近づくように入札するので注意しましょう。 - ■上限入札単価
- 事前に設定した金額内で入札単価を調整します。
設定した金額以上を請求されることがない反面、機会損失が発生する可能性もあるので注意しましょう。
Twitter広告のフォーマット
Twitter広告には大きく分けて5種類の広告フォーマットがあります。
本記事では特に利用機会の多い3種類に絞ってご紹介します。広告出稿の目的に合わせたフォーマットを選択するようにしましょう。
プロモ広告
プロモツイートはターゲットユーザーに広告主アカウントのツイートを配信することができます。
ツイートを表示できる画面はタイムライン上と検索結果ページ、プロフィールページの3種類があり、基本的にはすべての面への配信が推奨されています。
キャンペーン設定時に広告配信目的(リーチや再生数など)を選ぶことができ、それに合わせた課金体系・入札戦略を選択します。
フォロワー獲得広告
フォロワー獲得広告はその名のとおり、ターゲットとするユーザーに自社の公式アカウントをおすすめする広告フォーマットです。
サービスやブランドの認知度を向上させ、顧客との関係性づくりや新たなファンの獲得を目的として利用されます。
「おすすめユーザー」欄やアカウント検索画面、タイムライン上にフォロワー獲得広告は表示され、ユーザーにフォローされたタイミングで課金が発生する仕組みになっています。
トレンドテイクオーバー
トレンドテイクオーバーとは、Twitterの検索画面に表示できる予約制の広告メニューです。
「話題を検索」ページの「おすすめ」と「トレンド」タブに掲載されるトピックの一番上、利用者のタイムライン、プロフィールページに表示されます。
Twitterを利用しているユーザーのほとんどが目にする箇所に配信されるため、ユーザーの興味を惹いたり、ユーザー同士の会話を促進することが可能です。
配信できるのは1日1社のみ(0時~24時の24時間制)で、買い取り制となっています。
配信を検討する際は、広告代理店もしくはTwitter社への問い合わせが必要です。
ターゲティングについて
Twitter広告ではユーザーの利用行動に基づいたさまざまなターゲティングが可能です。
目的に応じてターゲットを定め、メッセージを的確に届けられるように工夫することが広告施策を成功させるためには不可欠です。
Twitter独自のターゲティング
ユーザー行動に基づく9つのターゲティングがあります。
詳細なターゲティングが可能な反面、絞り込みすぎてオーディエンスのボリュームが小さくなりすぎないように注意しましょう。
ターゲティング手法 | 概要 |
---|---|
フォロワー | 特定のアカウントをフォローしている人や、その類似ユーザーに広告を配信できる |
類似ユーザー | 自社アカウントのフォロワーに似た利用者にリーチできる |
興味関心 | カテゴリーリストから利用者の興味関心トピックを選んでオーディエンスを指定できる |
キーワード/絵文字 | 特定のキーワードで投稿したユーザー、そのツイートを見ているユーザーにリーチできる |
映画とTV番組 | リストから指定した映画・TV番組に関するツイートをしているユーザー、そのツイートを見ているユーザーにリーチできる |
イベント | リストから選んだイベントに関するツイートをしたユーザー、そのツイートを見ているユーザーにリーチできる |
テイラードオーディエンス | 自社Webサイト訪問者データやメールアドレス、モバイルIDをもとに、既存顧客にリーチできる |
会話トピック | Twitter利用者が関心のある会話トピックをリストから選んでオーディエンスを指定できる |
ツイートエンゲージャー | 特定のツイートにエンゲージメントしたユーザーに、再度広告を配信することができる |
デモグラフィックターゲティング
ユーザーの行動属性ターゲティングだけでなく、デモグラフィックターゲティングも設定可能です。2つのターゲティング手法を組み合わせて、適切なオーディエンスを作成しましょう。
ターゲティング手法 | 概要 |
---|---|
地域 | 国・地方(関東/関西/九州etc)・都道府県 |
言語 | 日本語や英語、チュニジア語など |
性別 | 男性/女性 |
携帯キャリア | 国内の主要キャリアに加え、世界30ヵ国国以上のキャリア会社 |
端末 | iOS、Androidをはじめとした端末種 |
クリエイティブの種類
Twitter広告で利用できるクリエイティブフォーマットには大きく分けて10種類です。
ユーザーに届けたい情報や広告の出稿目的に応じて、最適なものを選択しましょう。
フォーマット | 概要 |
---|---|
テキスト広告 | 一般的なツイートと同じフォーマットでタイムライン上に表示される |
画像広告 | 静止画やGIF形式などの画像をテキストと併せてタイムライン上に表示することができる |
動画広告 | 最長140秒までの動画をテキストと合わせてタイムライン上に表示することができる |
モーメント広告 | ブランドストーリーに沿ったツイートや動画・画像が並ぶタイムラインに遷移させることでブランド理解を高めることができる |
カルーセル広告 | 2~6個の画像または動画を組み合わせて1つの広告に集約し配信することができる |
Amplifyプレロール | インストール型の動画広告でTwitterコンテンツパートナーが配信する動画の冒頭に表示される |
Twitterライブ | Twitter上でライブ配信をおこない、フォロワー以外も視聴視聴可能にすることでファンを増やすことができる |
カンバセーションボタン | 動画または画像の下部にハッシュタグ(#)を含んだ選択肢としてのCTAを配置した状態でタイムライン上に表示される |
ブランド絵文字 | ブランドオリジナルの絵文字を、広告主の指定したハッシュタグ(#)とともに表示させることで、ブランドの認知を高めることができる |
投票機能 (動画・画像付き) |
動画・画像の下部に2~4択のアンケートを設置することで、エンゲージメント律や視聴率を高めることができる |
広告効果を高めるコツ
独自のフォーマットやターゲティング手法を用いてユーザーとの接点を作り出せるのがTwitter広告のメリットです。
ここでは、より広告の効果を高めるための推奨設定を紹介します。
Twitterに適したクリエイティブを制作する
多くのTwitter利用者はタイムラインや検索結果画面で情報を探しており、興味のない投稿は目を止めることなくスクロールしてしまいます。
そのため、一目で広告とわかるテキストや画像、ありきたりなクリエイティブには見向きもしてくれないでしょう。
そこで、以下ではTwitter広告のクリエイティブを制作する際に意識すべき点をまとめました。エンゲージメントの高い広告の多くはこれらの要素を含んでいる場合が多いので参考にしてください。
- 季節的流行やトレンドを取り入れている
- 冒頭の1文(動画の場合3秒)で簡潔に内容が伝わる
- テキストが箇条書きで簡潔である
- 利用者の共感を得やすい内容である
- 価格など詳細情報が明示されている
- スクエア型の画像(動画)を利用している
- 商品/サービスのメリットが明確化されている
- ユーザーのネクストアクションが明示されている
- 音声OFFでも視覚で理解することができる(動画の場合)
適切なターゲティングを設定する
Twitterにはユーザー行動や興味関心に基づく独自のターゲティング手法が揃っています。
ターゲティング機能を使いこなすためには、組み合わせの「AND/OR条件」について理解しておく必要があります。しかし、オーディエンス特性は常に設定することができますが、機能ターゲティングとカスタムオーディエンスはいずれか一方しか設定することができません。
そのため、キャンペーンを分けて別々のターゲティングで配信することを弊社では推奨しています。
また注意点として、別のキャンペーンで同じユーザーに広告が配信されないような設定を心がけましょう。
カスタムオーディエンスを利用する
カスタムオーディエンスとは自社サイト訪問者やアプリ利用者、既存顧客のデータをリスト化しTwitterにアップロードすることで、特定のユーザーにアプローチできるターゲティング手法です。
自社サイトの訪問履歴がある、既存顧客に似た傾向を持っているなど、確度が高いユーザー層に絞って配信することで、広告の成果を高めることが期待されます。
設定には少し手間がかかりますが、Twitterでしか獲得できないユーザーが存在するため、広告を配信することをおすすめします。
ユーザーによる拡散を狙う
Twitter広告をはじめとしたSNS広告のメリットはユーザーが反応(いいねやリツイートなど)することで、費用をかけることなく広告が拡散される点にあります。
広告として宣伝要素も重要ですが、コンテンツとしての面白味がなければユーザーが興味を持ち、拡散してくれることは無いでしょう。
また、裏を返せば悪い評価も拡散されやすく企業やサービスのイメージを落としてしまうリスクを孕んでいます。
他社の成功事例やターゲットユーザーの特性をつかんで、バランスの取れたクリエイティブを制作することが、拡散性を高めるコツです。
まとめ
Twitter広告には他の媒体にはないターゲティングやフォーマットが揃っており、痒い所に手が届く広告配信が可能です。
その効果を高めるためにはTwitterのユーザーや機能を理解することと即時性、拡散性が重要です。
自社でTwitter広告を配信した実績がない場合は、広告代理店に依頼や相談することをおすすめします。
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