
Web広告施策でCVRが伸び悩んでいる、潜在層にアプローチしたい、といった場合、アンケートLPが有効な打ち手となる可能性があります。
アンケートLPは従来の一方的な情報提供型のランディングページ(LP)とは異なり、ユーザーの回答を通じて興味や課題を引き出し、商品・サービスへの関心を自然に高めていく仕組みが特徴です。
本記事では、アンケートLPの基本的な定義や、通常のLPや記事LPとの違いについて解説します。
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目次
アンケートLPの定義
アンケートLPとは、ユーザーに対してアンケート形式の質問を通じて商品・サービスへの興味や課題を引き出し、潜在的なニーズを顕在化させることを目的としたランディングページのことです。
通常の一方的な情報提供型のLPとは異なり、簡単な質問に対して回答する形式でユーザーの心理的ハードルを下げ、商品・サービスへの関心を高めながら自然にコンバージョンを促すことができます。
通常のLP、記事LPとの違い
アンケートLPは、通常のLPや記事LPと比べて、役割や特徴が異なります。以下の表にまとめました。
項目 | 通常のLP | 記事LP | アンケートLP |
---|---|---|---|
構成 | 一方的に商品・サービスを訴求する | 読み物形式で商品・サービスの魅力を伝える | ユーザー参加型で質問を通じて関心を引き出す |
目的 | 商品・サービスの直接訴求、即CV | 読者の興味喚起と理解促進、間接的なCV | 潜在層の課題顕在化、自然なCV導線 |
特徴 | CTAが目立つ。直線的に商品説明が進む | 専門性の高いコンテンツで納得感を与える | 質問回答を通じてユーザーに「気づき」を与える |
ユーザー心理 | 売り込み感が強い | 読み進めるうちに商品理解が深まる | 参加型でハードルが低く、自然に興味が生まれる |
このように、アンケートLPは「ユーザー参加型」という点で他のLPとは大きく異なり、特に潜在層のニーズを自然に引き出すとともに、潜在的な課題・悩みに気づかせることも可能な点が特徴です。
アンケートLPのメリット・デメリット
アンケートLPには、ユーザー参加型ならではのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
ここでは、導入を検討する上で知っておきたいメリットとデメリットについて解説します。
メリット
悩みの顕在化・自分ごと化
アンケート形式の質問を通じて、ユーザーが自らの悩みや課題に気づくきっかけを作ることができます。これにより、商品やサービスに対する興味や必要性が「自分ごと」として感じられるようになり、購入や申込への意欲を高めやすくなります。
心理的抵抗の軽減
一方的な売り込みを感じさせず、あくまで「アンケートに答えるだけ」というライトなアプローチから始めることで、ユーザーの心理的ハードルを下げやすくなります。その結果、商品・サービスの情報を受け取ってもらいやすくなります。
CVRの向上
悩みや課題を顕在化させ、ユーザーが自分にとって必要な商品・サービスであると感じることで、コンバージョン率(CVR)の向上が期待できます。
双方向コミュニケーションでデータ収集できる
ユーザーの回答データを蓄積することで、ニーズ分析やターゲティングに活用できる点もメリットのひとつです。例えば、どの質問に対してどのような回答が多いのかを分析することで、広告やクリエイティブの改善にも役立てることができます。
通常のLPと比較して作成が容易
アンケートLPは、通常のLPに比べて必要な素材数やコーディング工数が少ないのも特徴。主な要素が「ファーストビュー」「オファー」「設問内容」と少ないため、様々なパターンを作成しやすく、PDCAが回しやすい、パーソナライズしやすい、といったメリットがあります。
デメリット
商品の詳細な説明は難しい
一方で、アンケートLPは手軽さが重要なので、複雑なサービスや専門性の高い商材を詳細に伝えるのが難しい場合があります。特に、商品自体のスペックや機能比較など、詳細情報の訴求には通常のLPや記事LPの方が適していると言えるでしょう。
アンケートLPの作り方
それでは、アンケートLPをどのように作成すればよいか、具体的に解説していきます。
STEP1:コンバージョンまでのストーリー設計
まずは、ゴール(コンバージョン)までのストーリーを描くことが大切です。
どのようなターゲットが、どの課題や悩みを抱え、どのように解決策として商品・サービスを受け取るのか。
この流れを明確にし、アンケートLP全体の構成や設問の方向性を決めていきます。
例えば、エンジニアスクールを例にすると、以下のようなストーリーが考えられます。
- 今のお給料に満足していますか?(対策の必要性)
- 転職で収入アップを目指すならエンジニアスキルを身につけるのが近道!(必要性)
- でも、独学では難しく転職市場で重要な実践的なスキルも身につきません(課題喚起)
- このスクールなら、現役エンジニアのメンターがサポートしつつ、実際の案件をベースにした教材で実践的なスキルを最短で身につけられる(そのスクールの必要性)
- 今ならアンケートに答えると、初月の受講料が10%OFF!(申込の後押し)
STEP2:魅力的なファーストビューの作成
LPで最初に目に入る「ファーストビュー」は、ユーザーが回答を始めるかどうかを決める重要なポイントです。
この段階で、アンケートに回答することで得られるメリット(例:無料診断、限定特典、特別割引など)を提示し、ユーザーのモチベーションを高めます。
特にユーザーにアクションしてもらう必要があるため、思い切ったインパクトのある訴求が必要です。
このファーストビューが魅力的かどうかが、アンケートLPの成否をわけるポイントにもなります。
上記のエンジニアスクールの場合、以下のようなメリットが考えられます。
- 初月の受講料割引(50%OFF、半額など)
- 入学金
- オリジナル教材プレゼント
- メンターとの初回面談無料
STEP3:アンケート設問の作成
アンケートLPの核となるのが「設問」です。 ここでは、ユーザーに無理なく回答してもらうためのポイントを解説します。
【設問作成のポイント1】回答しやすい質問を意識する
ユーザーが回答に負担を感じないよう、選択式やYes/Noで簡単に答えられる質問を中心に設計します。
回答を進める中で徐々に興味を深めてもらう流れを意識しましょう。
また、1分以内で全質問に回答できるくらいを意識すると良いでしょう。
【設問作成のポイント2】潜在的な課題に気づかせるような質問
アンケートを通じて、ユーザーが自分の課題や悩みに気づくことができるような設問を用意します。
「こんなことでお困りではありませんか?」という問いかけをすることで、課題を顕在化させやすくなります。
例えば、化粧品の例であれば、以下のような質問が考えられます。
- 夕方になるとお肌の乾燥や化粧崩れが気になることはありませんか?
- 洗顔後につっぱり感を感じることはありませんか?
- 最近、肌のくすみや毛穴の開きが気になることはありませんか?
- 年齢とともにお肌のハリが失われてきたと感じることはありませんか?
【設問作成のポイント3】商品に関する理解が深まるような質問
設問の中で商品・サービスの特徴やメリットをさりげなく盛り込み、ユーザーが回答するうちに自然と理解を深めてもらえるようにします。
商品に関連する設問を加えたり、回答部分に商品に関する情報を紹介したりすることで、購入や申込への関心を高めることができます。
例えば、サプリメントの例では、以下のような質問と回答が考えられます。
- 【質問】今後どんな生活をしていきたいですか?
【回答例】
□ 毎日エネルギッシュに仕事したい
□ 家族と一緒に健康に過ごしたい
□ 何歳になっても趣味を楽しみたい - 【質問】体が衰える原因のひとつとなる〇〇という成分について知っていますか?
【回答例】
□ はい、知っている
□ いいえ、知らなかった - 【質問】〇〇という成分を摂取することで、マウスの肉体年齢が大きく若返った実験結果をご存知ですか?
【回答例】
□ はい、知っている
□ いいえ、知らなかった - 【質問】下記は〇〇という成分を含んだサプリメント「(商品名)」です。魅力的に感じるものをお選びください。
【回答例】
□ 〇〇が10,000mgも配合されていること
□ 1日1回、3粒で手軽に続けられること
□ 特許を取った製法で精製されていること
□ 安全性の試験に合格した向上で生産されていること
□ 1日当たり約230円で継続しやすいこと
STEP4:CV導線の設計
アンケート終了後のゴール(コンバージョン)への導線も重要です。
回答後に特典ページや商品説明ページへスムーズに誘導するなど、回答直後の温度感が高い状態を逃さずに次のアクションへつなげましょう。
ボタンやコピーの工夫によって、ユーザーが迷わずコンバージョンできる導線を作ることが大切です。
アンケートLPの活用がおすすめな商材・業界
アンケートLPは、BtoC、BtoB、DtoCといったビジネスモデルを問わず、無形・有形の商品・サービスに幅広く活用できる手法です。
特に、ユーザー自身がまだ気づいていない潜在的なニーズを抱えている層や、興味はあるものの詳細までは把握していない層へのアプローチに効果的です。
そのため、そういったユーザー層が多い商材・業界が特に適していると言えます。
以下に、アンケートLPが特に有効な商材・業界についてご紹介します。
ただし、設問の作り方や商材の見せ方などで応用が効くため、その他の商材・業界でも十分活用可能です。
美容・健康
ユーザーごとに肌質や健康状態、悩みの種類が異なるため、アンケートで悩みを引き出してから最適な商品を提案することで、ユーザーの「自分ごと化」を促進できます。
保険
ライフステージや家族構成、保険への関心度などによって最適なプランが変わります。 アンケートを通じて、ユーザーの状況に合わせた提案を行うことで、納得感のある訴求が可能です。
金融商品
投資経験やリスク許容度、資産運用の目的などがユーザーによって大きく異なるため、アンケートを活用して関心度を段階的に高めながら、最適な商品への誘導がしやすくなります。
転職
現職の不満や希望する条件、スキルレベルなど、ユーザーの状況が多様なため、アンケートで悩みや希望を引き出してからサービスを提案するのが効果的です。
婚活
理想のパートナー像や婚活の悩み、理想のライフスタイル、結婚までの期間など、個人差が大きい分野です。 アンケート形式で悩みを顕在化させることで、サービスに対する関心を高められます。
不動産
賃貸か購入か、エリア、価格帯、家族構成など、ユーザーごとに希望条件が異なります。 アンケートLPなら条件整理と同時に理想の物件提案まで自然に導くことができます。
資格
資格取得の目的(転職、キャリアアップ、副業など)や現在のスキルレベルに応じて最適な講座・学習プランを提案しやすくなります。
スクール
学びたい内容や目的、受講期間、サポートの有無などが人それぞれ異なるため、アンケートでニーズを掘り起こし、最適なコースや特典の提案につなげることができます。
【CVR約1.87倍】アンケートLPを活用した実際の事例
ここからは株式会社デジタルアイデンティティで、実際にアンケートLPを活用した成功事例をご紹介します。
ご提案時の状況
Web広告経由の申し込み件数の増加を課題とされていました。
Web広告全体の成果を見た時、特にリターゲティング広告経由のCVRが低く、伸びしろがあると判断し、リターゲティング広告の配信にアンケートLPを導入することで、従来のLP(以下、通常LP)活用時以上のCVR改善を目指しました。
課題解決のプロセス
リターゲティング広告の対象となるユーザーは、既に一度商品に接触しているため、一定の関心を持っていると考えられます。しかし、通常LPでは画一的な情報提供になりがちで、リターゲティング広告の対象ユーザーに対するコミュニケーションとしては改善の余地があると判断し、アンケートLPの導入をご提案しました。
今回の事例では、以下のような設計を行いました。
ファーストビューでの呼びかけ
「〇〇のアンケートにご協力ください」といった形で、ユーザーにアクションを促します。
設問設計
・ユーザーが抱えている可能性のある症状(例:「最近、疲れやすさを感じますか?」「季節の変わり目に体調を崩しやすいですか?」など)に関する質問を設定する。
・選択式の簡単な質問にすることで、ユーザーの回答ハードルを下げる。
・設問の合間に、商材に含まれる成分や、それがどのように作用するのかといった、商品の予備知識を自然な形で盛り込む。
▼アンケートLPの構成イメージ
成果
アンケートLPを導入し、通常LPと効果を比較した結果、以下の通り大きな改善が見られました。
今回の施策が成功した主なポイントは、以下の2点と考えられます。
ユーザーの症状や悩みに寄り添った設問設計
アンケートには、ユーザーが潜在的に抱えている可能性のある症状や、その改善に効果が期待できる成分に関する内容を盛り込みました。これにより、ユーザーは「自分ごと」として捉えやすくなり、結果として、商品への理解を促進しやすくなったと考えられます。
回答を通じたニーズの顕在化と購買意欲の醸成
アンケートに回答するプロセスを通じて、ユーザーは自身の悩みやニーズを再認識します。そして、その解決策として商品が有効である可能性を感じることで、自然な流れで購買意欲を高めることが可能となります。これが、CVRの向上に繋がったと考えられます。
担当者からのコメント
今回のアンケートLP施策によるCVR1.87倍に改善できた要因は、企業からの一方的な情報提供ではなく、ユーザー自身に問いかけ、アンケートを通じて潜在的なお悩みやニーズを顕在化させやすくできた点にあると考えています。
特にリターゲティング配信においては、いかに商品への理解と納得感を「自分ごと」として深めてもらうかが、効果を高める鍵であると実感しました。
まとめ
本記事では、アンケートLPについて詳しく解説してきました。
アンケートLPは、従来の一方的な情報提供型LPと異なり、ユーザー参加型で悩みや課題を引き出しながら商品・サービスへの関心を高められる有効な施策です。
特に、潜在層や興味はあるもののまだ明確にニーズを感じていない層へのアプローチに最適であり、幅広い業界や商材で活用されています。
CVRが伸び悩んでいる場合や潜在層へのアプローチを検討している場合は、ぜひ、アンケートLPの導入を検討してみてください。
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