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SSPとは?仕組みとDSPとの関係、選定ポイント、主要サービスを解説

SSPとは?仕組みとDSPとの関係、選定ポイント、主要サービスを解説

広告収益を最大化するのに重要なSSPですが、単語をみただけでは具体的なイメージがわきにくいですよね。

「SSPって何?初心者でも使える?」
「DSPとの関係は?」
「結局、どのサービスを使えばいいの?」

などの疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、SSPの仕組みやDSPとの関係をはじめ、選定するときのポイントや主要サービスを紹介します。

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SSPとは

SSPとは、Supply Side Platform(サプライサイドプラットフォーム)の頭字語で、Webメディアやアプリなどの広告枠を持つ運営者が、広告収益を最大化できるように支援する仕組みのことです。

DSPとの関係性

SSPと並列して挙げられることが多いDSPは、Demand-Side Platform(デマンドサイドプラットフォーム)の頭字語で、広告を出したい企業がインターネット広告を自動で出すために使用するシステムです。

DSPとの関係性

SSPとDSPが「対」となって広告主とメディア間を自動的にやりとりし、”最適な広告を最適なサイトに表示してくれる仕組み”であると覚えておきましょう。

SSPの仕組み

SSPはWebサイトやアプリにユーザーが訪れると瞬時に、「誰の広告をどの単価で表示するか」をリアルタイムでオークションし、最も収益率が高い広告を自動的に配信します。広告単価だけでなく、ユーザーとの関連性や広告の見やすさまで加味して、最適な広告を選ぶよう設計されているケースも多いです。

SSPとメディアの相性

メディアのジャンルやアクセス状況によってSSPとの相性は異なります。

向いている 向かない
  • アクセス数が多い(月間数十万~数百万PV推奨)
  • ユーザー層が幅広い
  • 広告レイアウトの自由度が高い
  • アクセス数が少なく、ニッチなジャンル
  • ブランドイメージを重視しているメディア
  • 広告主から直接声がかかるような人気メディア
    (利益的な部分)

広告の表示回数が多く、ユーザー層が幅広いメディアではRTB(リアルタイム入札)が活発になるため、収益が上がりやすい傾向にあります。

一方、ニッチなジャンルでアクセスユーザーが限られるメディアは、入札競争が起きにくくなるため、広告単価も低くなりがちです。 広告の表示回数が少なければ、収益がコストを下回ってしまう可能性もあります。

SSPを導入するメリット

SSPを導入すると「広告収益最大化」と「運用工数削減」の両立がかないます。ここからは具体的なメリットをみていきましょう。

広告の収益を最大化しやすい

SSPはリアルタイム入札(RTB)というオークション形式によって、最も高く入札した広告主の広告が表示されるため、固定単価で提供される広告よりも高い収益が得られる可能性が高くなります。

RTBでは広告主同士が広告枠を奪い合い、その結果として広告単価が上昇します。常に複数の広告主が入札に参加するため、より高い単価の広告配信にも期待できます。

一度にたくさんの広告主とやり取りできる

SSPは複数の広告ネットワークやDSPと接続されているため、自分で広告主を探して営業したり、交渉したりする手間が省けます。

手動で広告を出してもらおうとする場合、個別で企業に連絡し、条件をすり合わせ、掲載用のバナーを作成してもらったうえで、それぞれ掲載設定するというような工数が発生します。そうしたやり取りがすべて自動化されるのにくわえて、現実的に不可能な数百〜数千の広告主と同時にやり取りできるのがSSPのメリットです。

広告表示の管理がしやすい

SSPの多くは管理画面で広告のサイズや位置、ブロックしたい広告などを設定できます。複数の広告配信先の広告単価やパフォーマンスの確認も一括でできるため、初心者でも操作がわかりやすく、効率的な運用が可能です。

無駄なインプレッションが発生しにくい

SSPには、ユーザーの属性(年齢・性別・興味・過去の行動など)に合わせて広告を出し分ける仕組みがあるため、「ただ表示されるだけでクリックされない」無駄なインプレッションが発生しにくいことも利点です。

広告主側も「広告がムダに表示されず、成果につながりやすい」と判断するため、より高い入札単価で広告が配信される傾向にあります。その結果、”広告効果の向上→単価アップ→ 媒体側の収益アップ”という好循環が生まれます。

SSPを導入するうえで留意すべきこと

SSPを導入するにあたって留意すべきことを3つ紹介します。

質の低い広告が表示される場合がある

SSPを使えば広告の自動配信が便利になる一方、表示される広告を完全にコントロールするのが難しいため、怪しい広告やユーザー体験を損なう広告が表示されるリスクがあります。

メディアの信頼やブランド価値を損なわないためには、信頼性の高いSSPを選ぶのはもちろん、フィルター機能(ブロック設定)をうまく活用すると良いでしょう。

収益が安定しにくい

SSPはオークション形式(RTB)で広告が決まるため、広告単価が変動しやすい点にも留意が必要です。オークションの競争状況に左右されるのはもちろん、広告市場は時期によっても単価が大きく変動します。

また、SSPを介すことで発生するシステム(仲介)手数料が差し引かれるため、直接広告主と契約して掲載する「純広告」より、1件あたりの収益が低くなる可能性もあります。そのため、収益を安定させるためには純広告やアフィリエイトを併用するなど、SSPだけに頼りきらない工夫が大切です。

効果的に運用するには多少の知識が必要

SSPを効果的に運用するには、ある程度のスキルが必要であることも留意しましょう。例えば、以下のような運用テクニックが収益に影響します。

  • 広告枠の作り方(どこに、どのサイズで、いくつ設置するか)
  • ブロックリストの使い方(不適切な広告やジャンルの除外方法)
  • 収益レポートの見方(どのページ・枠が稼げているかの把握)

上記の知識がないままだと、収益が伸びなかったり、ユーザーの離脱につながったりする可能性があるため、右も左もわからない場合には設定サポートや丁寧な導入マニュアルが備わったSSPを選ぶのがベターです。

SSPを選定するときのポイント

実際にSSPを選定するときに重要なポイントを紹介します。

収益性を最大化できる仕組みか

SSPを選ぶ際は、「どれだけ効率よく広告収益を上げられるか」に注目することが重要です。

広告収益は、以下の式で計算できます。

【広告収益 = インプレッション数 × eCPM ÷ 1,000】

※eCPM = 1,000回表示あたりの平均収益

収益性を判断するときは、 eCPMがどれくらい高いかを確認しましょう。

広告主やDSPとの接続数が多いSSPは、RTB(リアルタイム入札)で競争が起きやすくなり、高単価の広告が表示されやすい傾向にあります。

そのほか、

  • ヘッダービディング(Header Bidding)※同時入札に対応しているか
  • AI最適化(どの広告をいつ出すのが最も高いかをAIが判断)の表記があるか

など技術力に強みがある仕組みか、といった項目を確認するのがおすすめです。

日本語対応・UIがわかりやすいか

SSPを選ぶ際は日本語に対応しているか、UI(管理画面)が直感的でわかりやすいか、も重要なポイントです。とくにはじめて導入する場合は、操作画面がわかりにくいと設定ミスや分析の見落としにつながる恐れがあるため、必ず確認しておくことをおすすめします。

また、収益・広告表示回数・クリック数などが見やすいかまでチェックしておくと、PDCAを回すのに役立ち、運用のストレスを軽減できます。

フィルター機能が備わっているか

どのような広告を表示するかを細かくコントロールできるフィルター機能が備わっているかもSSPを選ぶうえでの重要なチェックポイントです。

例えば、ギャンブルや出会い系などのセンシティブなジャンル、偽情報や誇大広告に見えるバナーが頻繁に表示されてしまうと、メディアの信頼を損ねる可能性があります。そのため、以下のような機能があるかを確認しておくのがおすすめです。

  • カテゴリごとの広告ブロック(例:健康・金融・アダルトなど)
  • 特定の広告主やドメインの除外設定
  • 単価の低い広告や動画広告の非表示オプション

ただし、フィルターをかけすぎると参加する広告主が減り、オークションの競争が弱まって収益が下がるリスクがあるため、「どこまで許容できるか」をメディアの方針とユーザーのニーズに応じて調整することが大切です。メディアの世界観を壊さず、収益性も確保できる設定を心がけましょう。

設定したい媒体に適しているか

SSPは媒体(Webサイト、スマホアプリなど)の特性に適したものを選びましょう。Webサイトやアプリの種類によって、収益化の方法や最適な広告配信方式が異なるため、それぞれの媒体に特化したSSPを選ぶことで、効率の良い運用が実現します。

主要SSP6選

ここでは主要なSSPを6つ紹介します。

Google Ad Manager(旧Ad Exchange)
画像元:https://admanager.google.com/intl/ja/home/

    ▼こんなメディアにおすすめ

  • 中〜大規模なメディアサイト
  • 収益の最適化を本格的に図りたい
  • 複数の広告やネットワークを一元管理したい

Google Ad Managerは、Googleが提供する世界最大の統合型広告管理プラットフォームです。複数の広告ソースをリアルタイムで競わせる「Open Bidding(旧EB)」という独自の入札方式を採用しているため、高収益が望めます。

ネイティブ広告や動画広告などさまざまなフォーマットの広告をはじめ、純広告まで一元管理可能です。広告単位・枠単位・デバイス別など、多角的な分析ができます。ただし、審査ではある程度のPV数や品質基準が求められるうえに、初期設定には一定の知識が必要なため、中級者向けです。

Criteo

Criteo
画像元:https://www.criteo.com/jp/

    ▼こんなメディアにおすすめ

  • 離脱ユーザーに再アプローチしたい
  • 商品データを活用した広告を表示したい
  • オープンインターネット全体に広告を届けたい

Criteoは、フランス発のリターゲティング広告プラットフォームです。ユーザーの閲覧履歴をもとに、商品画像・価格・ロゴなどを自動で組み合わせ、1人ひとりに適した広告を作成、表示します。アプリのダウンロードやログインが不要なオープンインターネットへの広告掲載も可能です。

Logicad

Logicad
画像元:https://www.logicad.com/

    ▼こんなメディアにおすすめ

  • 安全性や透明度の高さを重視する
  • 広告効果を継続的に改善したい
  • 日本市場に最適化された広告を配信したい

Logicadは、ソニーグループのSMN株式会社が提供しているツールで、広告配信の透明性や安全性に優れているのが強みです。独自開発したAIがユーザーの行動パターンを分析し、コンバージョンしやすい層に広告を届けます。さらに、Logicadの有する膨大なデータをもとに自動的にPDCAを回すため、広告効果を継続して改善できるのも魅力です。

fluct

fluct
画像元:https://corp.fluct.jp/

    ▼こんなメディアにおすすめ

  • 日本国内メディアに特化している
  • Googleの広告管理ツールと連携したい
  • 導入支援を受けたい

fluctでは日本のWebメディアやアプリ向けに特化した広告配信プラットフォームを提供しています。Google系の広告もまとめて最適化できるため、すでにGoogle AdXなどを導入しているサイトとも相性が良いです。専任担当に導入サポートしてもらえるため、初心者でも活用しやすいでしょう。

忍者AdMax

忍者AdMax
画像元:https://admax.shinobi.jp/

    ▼こんなメディアにおすすめ

  • 小規模または開設して日が浅い
  • ニッチなジャンルや雑記系のメディア
  • 複雑な操作なくSSPを導入したい

忍者AdMaxは、個人ブロガー・中小サイト向けに特化した広告配信サービスです。アカウント登録すると即時にサイトの審査が行われます。審査後は広告タグを発行するだけで、掲載開始できます。PC・スマートフォンどちらのデバイスにも対応かつ様々なフォーマットが用意されている点もポイントです。

MicroAd COMPASS

MicroAd COMPASS
画像元:https://preview.microad.co.jp/services/adplatform/microad-compass/

    ▼こんなメディアにおすすめ

  • グローバルに広告を掲載したい
  • ブランドイメージを重視している
  • 大手広告主との接続実績を重視する

MicroAd COMPASSは、株式会社マイクロアドが提供する国産のSSPです。アジア圏を中心に海外展開しており、海外広告主との接続も可能です。大手の広告主や代理店と多数提携しているうえにクリエイティブ単位で配信の可否を確認できるため、ブランド価値の高い広告を掲載しやすいでしょう。

【初心者向け】SSP導入までの手引き

はじめてSSPを導入する方向けに押さえておきたいポイントを紹介します。

HTMLの知識がなくても導入できるものを選ぶ

広告を表示するためには多くの場合タグの設置が必要なため、HTMLの知識がない方は以下のようなSSPを選ぶのがおすすめです。

  • WordPress対応のプラグインがある
  • 「タグを1行貼るだけ」で設定できるシンプル設計 など

上記にくわえて、マニュアルが充実しているかも必ず確認しておきましょう。広告表示のプレビュー機能やテストモードが用意されているSSPを選ぶと、より安心して設定できます。

小規模サイトの場合は審査の通りやすさも大事

SSPを導入する際、審査が必要な場合がほとんどですが、小規模メディアや開設したばかりのサイトは審査に通らない可能性があります。そのため、「個人ブログでもOK」「導入支援あり」を謳っているSSPを選ぶのがおすすめです。

なお、審査では

  • 月間PV
  • コンテンツの質
  • ジャンルの明確さ

などを重視される傾向にあります。 最近では、審査不要・即日利用可能な初心者向けSSPも増えているので、まずはそういったSSPを利用してみるのも手です。

最低支払い額が低いサービスから始める

小規模メディアや開設して間もないサイトの場合、月の収益が数百円〜数千円の収益にとどまるケースも多いため、はじめのうちは最低支払額(出金額)が低いSSPを選ぶのがおすすめです。

支払い条件が厳しいと、収益が貯まるまで何ヶ月も待たなければならずコストばかりが嵩んでしまいます。 まずは 「最低支払い額が1,000円」「毎月振込対応」など、初心者や副業ブロガー向けに設計されたSSPで収益化の感覚をつかみ、PV数が伸びてきたら「高収益型のSSP」に乗り換えるのがマストです。

まとめ

SSPとは、Supply Side Platform(サプライサイドプラットフォーム)の頭字語で、Webサイトやアプリにユーザーが訪れた際に、最も収益率が高い広告をDSP内から自動的に選択して配信する仕組みのことです。

導入することで「広告収益最大化」と「運用工数削減」の両立がのぞめます。ただし、質の低い広告が表示されたり、収益が安定しなかったりするリスクもあるため、仕組みや機能を十分に把握したうえで導入しましょう。不安な場合は、導入支援を受けられるSSPを選ぶと無難です。

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