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みなさんは「フリークエンシー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
また、聞いたことがあってもその意味を正しく理解できているでしょうか?
広告運用において効果の最大化を目指すには、指標のデータを正しく理解し、データをもとに運用に落とし込んでいくことが重要です。
今回はそんな運用広告における「フリークエンシー」という指標について、概要から対応策まで詳しく解説していきます。
目次
フリークエンシーとは
WEB広告におけるフリークエンシーとは、ユーザーが広告に接触した回数を指します。
「同じ広告が1日に何度も表示される」という方も多いと思いますが、その表示される回数がフリークエンシーです。
「フリークエンシー」と「リーチ」の違いとは?
フリークエンシーとよく混同されやすいリーチとの概念の違いについて説明します。
フリークエンシーとリーチの違いを理解するポイントとしては
- フリークエンシー:回数
- リーチ:人数
という観点で見るとわかりやすくなります。
フリークエンシーは「各ユーザーに広告が配信された回数」、リーチは「広告が何人のユーザーに配信されたか」ということを意味します。
指標の意味をしっかりと理解して広告運用に活用していきましょう!
フリークエンシーの最適な回数
次にフリークエンシーの最適回数について解説していきます。
一体、フリークエンシーの最適な回数は何回になるのでしょうか?
仮にフリークエンシーが過度に多い場合、ユーザーが不快感を抱いてしまう可能性があります。
例えばYouTubeで視聴したい動画があるのに、その動画を見る前に無関係の広告が表示されると、商材やサービスに対してネガティブな印象を持たれてしまうかもしれません。
配信する商材やサービスがユーザーの興味関心と合致していない場合、何度も同じ広告を表示すると嫌がられるケースが多くなります。
それとは逆に、興味関心が合致しているのに表示回数が少なすぎると獲得見込みが高いユーザーを取りこぼしてしまう可能性が高くなってしまいます。
このように、最適なフリークエンシーの回数は判断がつきにくく、大変難しいです。
しかし、何となくで配信の回数を決めてしまうのはリスクがあります。
最適なフリークエンシーはケースによって異なる
結局、フリークエンシーは多いほうと少ないほうどちらのほうがよいのでしょうか。
結論から言ってしまうと、これはケースによって異なります。
例えばWeb広告以外の集客方法を持たず、商材やサービスの認知獲得を目的とする場合、フリークエンシーを高く設定した方が効果が出ることがあります。
しかし、すでに商材への認知がある程度いき届いている場合や、煽り表現を用いた過激な広告などは、フリークエンシーが高いほどユーザーに不快感を与えやすい面もあり、従来の効果が期待できなくなってしまいます。
フリークエンシーをテストすることが重要
最適なフリークエンシーの決め方として、テストを行って数値を出したうえで判断することが重要です。
というのも偏った考えでフリークエンシーの回数を目安で決めてしまうとケースごとのフリークエンシーが最適かどうかの判断がつきにくくリスクがあるため事前に数値として出るテストをしておくことが大切なのです。
例えば、特定の配信回数以降のCV数やCPAの数値などを分析し、効果を数値で出せば、自社の広告の最適なフリークエンシーを判断することができます。実際にテストして割り出した回数と、あらかじめ想定していた回数との間にずれが生じる場合があるので、数値化することで明確に最適なフリークエンシーを判断することができます。
フリークエンシーが高まった場合はどうする?
それでは、もしフリークエンシーが高くなりすぎて広告の効果が低くなってしまった場合はどう対処すればよいのでしょう?
対応策の一つとして、バナーや広告文などのクリエイティブを変更して、同じ広告を何度も表示させることを減らすことで
、ユーザーへの不快感を和らげるといった対応も考えられますが、フリークエンシーが高まるたびに新しいクリエイティブを用意するのは大変ですよね。
そんなときに有効なのが、各媒体の機能である「フリークエンシーキャップ」の設定です。
フリークエンシーキャップ
フリークエンシーキャップとは、同一ユーザーへの広告表示回数に制限をかける機能です。
回数を設定すれば、設定回数以上同一ユーザーに広告が表示されなくなるため、あらかじめテストして数値化した最適なフリークエンシー回数をフリークエンシーキャップで設定すれば、広告の無駄打ちを減らし、コストの削減に役立ちます。
また、CPAの調整が図れる部分も便利なメリットです。
どんな制限がかけられるのか
フリークエンシーキャップの設定は各媒体ごとに異なりますが、詳細に制限を設定できる場合も多いです。
例えば
- 「~回まで表示」のような回数制限
- 「1か月に〇回」「1週間に〇回」「一日に〇回」などの期間制限
- 「クリエイティブごと」「1つの商材に関する広告のいずれか」などの広告に関する制限
などが代表的です。
一方で、そもそもフリークエンシーキャップの設定が仕様上できない場合もあるため、設定の可否や、制限の種類などをあらかじめ確認しておくことが重要です。
ユーザー単位での制限
フリークエンシーキャップを活用したフリークエンシーの制限は、1ユーザーに対する回数の制限です。
基本的にユーザーは「Cookie(クッキー)」を元に識別されます。
ちなみにcookieとはWebサーバーからユーザーのwebブラウザに送られる、ユーザーのデータを保存しておくためのファイルのことです。
cookieの付与はデバイス単位になるので例えば一人のユーザーがPCとスマホなど異なるデバイスを使用している場合、Cookie単位でのキャップは「5回」だったとしても、人単位で見たときは、「5回×2デバイス」で最大表示回数が「10回」になってしまうこともあります。
これを見落としてしまうと最適なフリークエンシーを設定したつもりでもユーザーに対して想定より多く広告を表示してしまう恐れがあります。
制限値は少ないほうがいい?
さて、フリークエンシーが高くなった場合の対応策を説明してきましたが、フリークエンシーキャップの制限値の設定が低ければ低いほどいいという事でもありません。
確かに同じ広告の表示が続くとユーザーが不快感を感じる危険性もありますが、「2 フリークエンシーの最適な回数」で説明した通り、フリークエンシーが少なすぎると見込み顧客を逃してしまう可能性も高まります。ユーザーに印象を残すため、ある程度の回数を届けつつも、配信の無駄打ちが無いように調整し、最適なフリークエンシーの数値を見極めることが重要になります。
フリークエンシーキャップの設定方法
フリークエンシーキャップの具体的な設定方法は下記になります。
ここではGoogle広告とYDNでの設定方法を説明します。
フリークエンシーキャップの設定方法:Google広告
Google広告では、管理画面のキャンペーン単位の「設定」項目中の「フリークエンシーキャップ」にて、制限をかけられます。
「視認範囲のインプレッション数に上限を適用する」を選択し、表示回数、頻度(期間)、階層(広告)を設定できます。
フリークエンシーキャップの設定方法:YDN
YDNもGoogle広告と同様に管理画面のキャンペーン単位で設定情報に遷移し、詳細設定にて設定を行うことができます。
こちらも表示回数、頻度(期間)、階層(広告)を設定できます。
媒体別フリークエンシーの成果の見方
最後にGoogle広告、YDNそれぞれの管理画面でのフリークエンシーキャップの確認方法について解説していきます。
Google広告
Google広告の管理画面では、キャンペーン単位の「表示項目の変更」中の表示項目「リーチの指標」で平均表示頻度にチェックを入れ、適用すことでフリークエンシー数を確認することができます。
YDN
YDNの場合は、レポート機能で「フリークエンシーレポート」という項目があり、このレポートを作成することで、フリークエンシーごとの成果を確認することができます。
まとめ
今回は「フリークエンシー」の指標としての意味から、広告運用に活用するための数値の見方や「フリークエンシーキャップ」機能の設定方法までを解説しました。
フリークエンシーを把握せず、何も対策しないままだと、良質な広告を配信しても効果が低くなってしまう場合があります。
フリークエンシーテストで最適な表示回数を把握して、フリークエンシーキャップで適切な回数に設定し、広告の効果の最大化を図ってみてはいかがでしょうか。
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