【2025年6月】Googleコアアップデートが開始！

Googleは、2025年6月30日午後11時30分頃（日本時間）に、コアアップデートを開始し、2025年7月17日17時頃（日本時間）にロールアウトの完了を発表しました。

前回のコアアップデートは2025年3月14日に開始し、3月27日に完了したため、約3ヶ月ぶりのアップデートとなりました。

この記事ではコアアップデートの影響と対策を解説します。
前回のコアアップデートの情報についても下記にまとめておりますので、参考にしてみてください。

【2025年3月】Googleコアアップデートの影響と対策

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1 【2025年6月】コアアップデートの概要
2 2025年6月のコアアップデートの特徴
3 2025年6月のコアアップデートの影響
4 順位が戻らない場合はプロに相談を
5 まとめ
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【2025年6月】コアアップデートの概要

Googleは、2025年6月30日午後11時30分頃（日本時間）に、Google公式X（旧Twitter）でコアアップデートの開始を発表しました。

Today we released the June 2025 core update. We'll update our ranking release history page when the rollout is complete: https://t.co/bOclYyVtYH

— Google Search Central (@googlesearchc) June 30, 2025

弊社和訳
本日、2025年6月のコアアップデートをリリースしました。リリースが完了次第、ランキングのリリース履歴ページを更新します。

X（旧Twitter）：https://x.com/googlesearchc/status/1939694716007977160

Google公式サイト：https://status.search.google.com/incidents/riq1AuqETW46NfBCe5NT

2025年6月のコアアップデートの特徴

現時点では、今回のアップデートに関する具体的な特徴や変更点についての公式発表はありません。そのため、通常のコアアップデートと同様の調整が行われていると考えられます。今後の検索順位の変動などを注意深く確認していくことが重要です。

2025年6月のコアアップデートの影響

次に、現時点でのコアアップデートの影響とその対策について解説します。

全体の順位変動状況

アルゴリズムの全体の順位変動状況
出典：Advanced WEB RANKING

日本における順位の変動状況です。
アップデート開始後、特に変動が大きくなり、アップデート完了後の2025年7月19日には10ptと、検索順位に大きな変動があったことがわかります。通常よりも順位変動が活発な状態です。

ジャンル別のキーワード順位状況

弊社では、さまざまなジャンルについて1,000キーワード以上の順位変動を定点観測しています。

今回は、アップデート前（6月23日）からアップデート完了後（7月23日）までの期間を分析対象とし、順位変動が大きかったキーワードをご紹介します。

※計測ツール：GRC
※指標：縦＝変動幅　横＝日付
※対象キーワードで検索した際に表示される100位圏内のサイトの順位が、どの程度動いたのかを指数化して表現しています。

なお、Googleがスクレイピングの取り締まりを強化した影響で、GRCでGoogleの順位取得が出来ていません。このため、Yahoo順位での比較となりますが、Yahooは「Googleと同じ検索アルゴリズム」を使用しているため、傾向に大きな差異はないと考えております。

▼転職系キーワード

【「転職」の変動状況】
「転職」KWの変動状況
「転職」単ワードでの検索順位の変動はアップデート開始日、中盤（7月10日）、アップデート完了日に大きな順位変動が見られています。
アップデート期間中にはターゲット特化型の転職サイトの順位上昇に対して、一部、一般的な転職サイトで順位の下振れが観測されています。※下記グラフ参照

一般的な転職サイト順位
ターゲット特化型転職サイト順位
ターゲットに特化したサイトが上位表示されるようになっていることから、その分野における専門性がGoogleに高く評価されやすい傾向があると考えられます。結果として、アップデート後はそれぞれアップデート以前の順位に戻りつつある状況ですが、アップデート後も順位変動が見込まれるため、注視していく必要があります。

▼住宅系キーワード

【「注文住宅」の変動状況】
「注文住宅」KWの変動状況
「注文住宅」単ワードでの検索順位の変動はアップデート開始直後と終盤、アップデート完了後に順位変動が見られています。
コアアップデート前後の上位表示サイトの傾向変化としては、一般的な注文住宅ページの多くで10位圏内表示率が悪化してる状況です。一方、エリアページでランクインしているケースがいくつか見られています。※下記グラフ参照

一般的な注文住宅サイト順位
目黒区の注文住宅ページ順位
渋谷区の注文住宅ページ順位
※弊社オフィス（東京都渋谷区恵比寿）環境で計測したデータ

注文住宅のサイトの中でも、エリアページのランクインが見られるようになったことから、検索が行われた地域に特化したコンテンツが評価される傾向（ローカライズの影響）があると考えられます。

▼今回のGoogleコアアップデートから見えてくること

まず特筆すべきは、特定の分野における専門性や権威性が、これまで以上にGoogleに高く評価されているという点です。これは、情報過多の時代において、Googleがより信頼性の高い情報源をユーザーに提供しようとしている表れだと考えられます。
また、検索が行われた地域に特化したコンテンツが優位に評価される傾向が見られました。これは、ローカル検索の重要性が増していることを示唆しています。

そして、コアアップデートのたびに検索順位が大きく変動する傾向は今回も健在でした。これは、Googleが常に検索アルゴリズムを改善し続けている証拠であり、SEO対策をするためには常に最新の動向にアンテナを張り、変化に対応していく必要があります。