- 運用型広告
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Facebook広告を運用していくなかでキャンペーン内の広告セット複数作成してしまい、管理が行き届かなくなった経験はございませんか?
もしくは、アカウント設計時にキャンペーンと広告セットの分割方法で頭を抱えた事がある方もいるのではないでしょうか?
本記事では、Facebook広告運用者の皆さまが悩むポイントの1つである、広告セットの分け方について解説します。
目次
Facebookのアカウント構成
まず始めに、Facebookのアカウント構成をおさらいしましょう。
Facebook広告のアカウントには、キャンペーン・広告セット・広告と大きく3つの階層があります。
このなかで、最も重要といっても過言ではないのが、広告セットです。Facebook広告を配信する際、広告セットをどのように分割・設定するかが成果に大きく影響します。
広告セットの分け方は配信の目的や規模にもよりますが、基本的には広告主の予算区分やターゲティングメニュー別で分けることが推奨されています。
では、どのように単位で広告セットを区切ればよいのでしょうか?
その答えを、次章以降で解説します。
広告セット数は必要最小限にする
結論からお伝えしますと、広告セットは必要最小限の個数で配信することが鉄則です。
少ない広告セットによるシンプルなアカウント構成が望ましい理由は大きく以下の3点です。
- 各広告セットにコンバージョン数を蓄積するため
- ユーザーに最適な広告を配信するため
- 運用効率を高めるため
それぞれご紹介します。
各広告セットにコンバージョン数を蓄積するため
広告セットの分割を最小限に抑える最大の理由は、コンバージョン(CV)データを蓄積です。
Facebookは広告セット単位で最適化に必要なデータを集積し、配信の精度を高めるため、広告セットを細分化してしまうとデータも分散してしまうのです。
媒体の最適化機能がはたらくために必要なCV数は、各広告セットあたり1週間で50CV以上 といわれています。
Facebook広告の優れたターゲティング機能を最大限に活用し、広告成果を高めるためにも、CVデータが溜まりやすいアカウント構成を意識しましょう。
ユーザーに最適な広告を配信するため
広告セットをターゲティング別で細かく分けたとき、同じユーザーに対し複数の広告セットから広告が配信されている可能性が高まります。
たとえば、広告セットAではスキンケアに興味関心を持つ人を、広告セットBでエイジングケアに興味関心を持つ人をターゲティングしているとします。
このとき、広告セットA,B間で同じ系統のユーザーを配信対象としているため、本当に出したい広告を表示できない可能性があります。
最適なユーザーに広告を配信できず見込み客を逃してしまう恐れがあるため、ターゲティングは細かく分けずに広告セットで重なりがないように整理するべきなのです。
運用効率を高めるため
広告セットを必要最小限にすることで、運用の工数や管理の効率化にもつながります。
日々の入札調整や広告の精査、入稿などの業務を減らすためにもシンプルなアカウント構成を推奨しています。
広告セット単位でターゲティングや入札、広告を管理するため、その数が多いほど作業量は多くなります。キャンペーン全体を効率的に管理し、適切な施策を実施するためにも広告セット数は少なくするべきです。
広告セットを統合する際の注意点
広告セットの数が少ないほうが広告成果が高まるといえども、むやみに減らせばよいわけではありません。
この章では、広告セットをコンパクトにまとめるために意識すべきポイントを紹介します。
ターゲティングが被らないよう除外設定をする
広告セットを分割するにあたって、同じユーザーに広告が配信されないように、ターゲティング軸を見直す必要があります。
ターゲティングの重なりをなくすために最初におこなうべきは除外設定です。
サイト来訪ユーザーやCVユーザー、既存顧客リストなどを適切に設定することで、余計なコストを使うことなく、効率的に配信ができます。
リターゲティングや類似ユーザー配信はFacebook広告でよく使われるターゲティング手法ですので、その効果を高めるための配信設定を確認しておきましょう。
広告セット内の広告は6本前後に保つ
広告セットを適切な個数に分割(統合)しているにも関わらず、配下の広告が整理されていなければ成果が伸びにくい可能性があります。
Facebook広告の成果をより高めるためには、ターゲットユーザーに対し適切な広告を出し分けることが重要です。ターゲットによって相性のよいクリエイティブは異なるため、広告セット毎で成果よい広告は変わります。
それぞれCV獲得数やCPAが安い広告を残しながら、適切な本数で配信することで、キャンペーン全体の成果も改善されるでしょう。
広告セット分割(統合)後におこなうべき施策
最後に広告セットを適切に分けた後に実施することでパフォーマンス改善が期待できる施策をいくつか紹介します。
次の打ち手を探している方はぜひ実施されてみてはいかがでしょうか?
アセットカスタマイズでの配信
アセットカスタマイズとはFacebookとInstagramの配信面に応じて、適切なクリエイティブを出し分ける配信手法です。1つの広告を配信面に応じて別のクリエイティブで表示できるため、獲得効率の向上が期待されます。
その反面、入稿時の作業がやや複雑で工数も要します。広告セットが少なければ、入稿に割く時間も少なく済むので実践されてみてはいかがでしょうか?
配置ごとに訴求や遷移先URLを変更できるため、広告効果の改善が期待されます。
キャンペーン単位での予算最適化に切り替える
Facebook広告はデフォルトでは広告セット単位で日額予算が設定されます。広告セットが多いとその分予算の進捗確認や配分に工数がかかることでしょう。
広告セットを適切な個数に分割できたなら、「キャンペーン予算の最適化」に変更するとよいでしょう。
キャンペーン予算の最適化とは、広告セット単位ではなくキャンペーン単位で日予算を設定することで予算を流動的に活用し、CV数の最大化と効率化を図るものです。
もちろん、広告セットを分割(統合)しなくとも、キャンペーン予算最適に変更することは可能です。しかし、広告セットが最適な形で分かれていない場合、パフォーマンスの高い広告セットに予算が適切に分配されないなどのデメリットが生じる恐れがあります。
広告セット毎で使用できる予算が限られているなどの事情がない限りは、広告セットをまとめて管理し、キャンペーン予算の最適化を利用しましょう。
まとめ
本記事ではFacebook広告の設定・運用時に悩むことの多い、広告セットの分け方について解説いたしました。
広告セット毎にターゲティングや配信面を細かく分けることは、CVデータ収集効率や運用管理の観点から推奨されておりません。今一度、自社のFacebookアカウントを見直し、広告効果を最大化できる形に変更を加えてみてはいかがでしょうか?
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