- 制作
- 更新日:
記事LPについて聞いたことはありますか?
広告手法として一般的になりつつある記事LPですが、どういった広告で、どんな効果があるのかわからないという人は非常に多いです。
今回は記事LPの概要と効果、作成方法について解説します。
目次
LPとは
LPは「Landing Page」の略で、以下2つの意味を持っています。
- Webサイトにおいて、サイト訪問者が最初に目にするページ。
- 検索結果やリスティング広告、バナー広告、SNSから流入した訪問者を資料検索や問い合わせなどのアクション誘導することに特化したページ。
Webマーケティングの場面では、主に後者の意味で使われます。
ランディングページ(LP)での集客獲得にお悩みの方は、こちらの記事をご覧ください。
記事LPとは
記事LPとは、読み物型のランディングページのことで、記事とLPの両方の要素を持っています。
ユーザーはあからさまな広告を避ける傾向があるのですが、記事LPは広告らしさを感じさせない自然なLPであるため、離脱されにくい傾向にあります。
今までは、広告からLPに遷移する方法が主流でしたが、最近では広告とLPの間に記事LPを挟む手法が注目されています。
記事LPと記事、LPそれぞれとの違い
記事LPと記事、記事LPとLP、それぞれの違いについて説明します。
記事LPと記事の違い
記事LPと記事は目的が異なっています。
記事の目的は、ユーザーが知りたい情報を提供して、ユーザーの悩みや疑問を解決することです。
一方、記事LPは企業の商品やサービスの良さを伝え、最終的に商品やサービスが必要だと実感してもらい、利用してもらうことです。
そのため、記事はそのページを読めば、ユーザーが抱えている問題が解決する構成になっていることが多いのですが、記事LPはそのページで大体は解決できるものの、最終的にはリンク先のページの商品やサービスを使わないと解決できない構成になっています。
記事LPとLPの違い
記事LPとLPは、ユーザーに商品やサービスを利用してもらうという目的は同じですが、アピール方法が違います。
通常のLPは企業のサービスや商品の魅力や根拠などアピールしたい内容を全面に押し出し、ユーザーにアピールします。
一方、記事LPは、具体的な商品説明というよりかは、ユーザが抱えている問題に寄り添って、商品やサービスのアピールをします。
つまり、記事LPとLPは、商材のすごさを直接伝えるかどうかが違います。
記事LPの効果
記事LPには様々な効果があります。4つの効果を紹介します。
- 潜在層、準顕在層へのアプローチ
- ユーザーの購買プロセスの省略
- LPの内容の補足
- LP作成前の訴求テスト
潜在層、準顕在層へのアプローチ
ユーザーは関心度の大きさによって、以下の3つの階層に分けられています。
- 潜在層:商品やサービスについて知らない。
- 準顕在層:ニーズはあるが、商品やサービスについて知らない。
- 顕在層:ニーズがあり、商品やサービスについて知っている。
記事LPは、潜在しているニーズを引き出したり、商品やサービスについて知ってもらうことで、ユーザーの態度変容を促す効果があります。
そのため、商品やサービスについて知らない潜在層や準顕在層のユーザーを顕在層へと導くことができます。
ユーザーの購買プロセスの省略
ユーザーは商品やサービスを購入する際、以下のようなプロセスで行動しています。
- 商品について知る。
- 商品に興味をもつ。
- 商品を調べる。
- 類似品と比較する。
- 商品を購入する。
ユーザーのほとんどが商品やサービスが購入する価値があるのかどうかを調べてから購入するので、その際にユーザーは購入ページから離脱してしまいます。
しかし、記事LPは購入ページに行く前に、商品やサービスの重要性や必要性をユーザーに伝えることができるので、「商品を調べる」「類似品と比較する」というプロセスを省略することができます。
LPの内容の補足
記事LPはLPの内容を補足し、より真実味を与えることができます。
例えば、実際に使用して、効果があったという体験談があれば、一気に信用度が増します。
LP作成前の訴求テスト
LPは一つの訴求で話が進んでいくので、その訴求がユーザーが求めているものとずれてしまっていた場合、成果をあげることができず、損をしてしまいます。
なので、まず記事LPで訴求テストを行い、ユーザーがどの訴求を求めているのか調べることで、より効果的なLPを作ることができます。
構成のポイント
記事LPの構成を考える際の2つのポイントを紹介します。
ペルソナの設定
記事LPでアピールする訴求を考えるために、ペルソナ(persona)を設定します。
ペルソナとは、商品やサービスの典型的なユーザー像のことです。
ペルソナを決める時は、全員に共通する内容よりも、実際にその人物が実在していると想定して、年齢、性別、職業、価値観、ライフスタイルなど詳細な情報を設定し、その人物の悩みに訴求した方がより効果的です。
「どんな悩みを持っていて・何が原因で・どうなりたいのか」。の3つを決めることによって、訴求の内容を決めることができます。
アプローチ方法の設定
ペルソナを設定したら、ユーザーのBDFをリサーチします。BDFとは、ビリーフ・デザイア・フィーリングスのことです。意味は以下の通りです。
- ビリーフ:固定観念・思い込み
- デザイア:欲求・願望
- フィーリングス:感情・喜怒哀楽
これらをリサーチすることで、訴求力の高い記事を作成することができます。
ライティングのポイント
構成をもとに、ユーザがどのような情報を求めているのか、どのような流れで商品やサービスを紹介するのかを考えながら、記事を作成します。ユーザーに記事を最後まで読んでもらうためには、以下のユーザーの3つの壁を理解して、記事を作成することが重要です。
- 読まない
- 信じない
- 行動しない
読みたくさせるための工夫
ユーザーに離脱せず、LPを読んでもらうためには、キャッチコピーが魅力的で、記事が読みやすいことが重要です。そのための工夫を紹介します。
タイトルと見出しの工夫
LPのヘッドの部分で多くの人が離脱してしまっています。記事を読んでもらえるかどうかは、タイトルと見出しにかかっています。ここでは、タイトルや見出しに関する3つの工夫を紹介します。
- 2フレーズに分ける
→2フレーズに分けることで、リズムが良いタイトルになり、ユーザーの興味を引くことができます。
- 記号を活用する
→【】、「」、!、?などの記号を入れることで、ひとめ見て内容がわかりやすくなります。
- 数字による訴求を入れる
→数字による具体的な訴求を入れることで、ユーザーの興味を起こさせることがで
きます。
記事の工夫
次に、記事を最後まで読んでもらうための4つの工夫を紹介します。
- ひらがな、カタカナ、漢字をバランスよく使う
→漢字:ひらがな:カタカナ=2:7:1の割合が最適だと言われています。どれかの文字に偏っていると読みにくくなり、ユーザーが離脱する可能性が高くなります。
- 文字数を1500字程度におさめる
→記事が長すぎるとユーザーが飽きてしまい、離脱してしまいます。しかし、ユーザーの検討が慎重になる高価格な商品は多少文字数が増えてしまっても、詳しく説明した方が良いです。 - 画像や図を入れる
→文章ばかりだと見た瞬間に読む気が失せてしまうし、読むのに疲れてしまうので、画像や図を適度に入れるのが好ましいです。目安は1つのコンテンツに1つの画像です。
- 重要な部分を目立たせる
→重要な部分とそうでない部分を視覚的に分けることによって、記事にメリハリがつき、読みやすくなります。また、ユーザーが文章を読み飛ばしながら読んでいる場合でも、重要な部分を読み落さずに読むことができます。目立たせる方法としては、太字にする・色を変える・文字背景に色を敷くなどがあります。
信じてもらうための工夫
商品やサービスを利用してもらうためには、一般的な考えや、専門家の発言などでユーザーの思い込みを外し、信じてもらう必要があります。思い込みや固定観念を外す工夫を紹介します。
- 客観的なデータを入れる。
→第三機関によるデータを入れることで、信憑性が上がります。
- ライター情報を入れる。
→名前、写真、紹介文を載せることで信憑性が上がります。もし執筆者が記事内容にマッチした趣味や経歴を持っている場合は、それも記載すると良いです。
- 過度な売り込みをしない。
→記事LPは、ユーザが抱えている問題に寄り添うことで、商品やサービスのアピールをするものです。そのため、一方的な売り込みをするのではなく、ユーザーにとって有益な情報(問題を解決するための情報)を提供することが重要です。しかし、有益な情報だけでは、ユーザーの購入のモチベーションをあげることができません。ユーザーに有益な情報:商品のPR情報=3:7が理想的とされています。
行動してもらうための工夫
記事LPの目的は商品やサービスを利用してもらうことです。そのため、記事を読んで信じてもらうだけでなく、ユーザーに行動してもらわなければなりません。商品に対して興味を持たせ、行動してもらう工夫を紹介します。
- テキストリンクを設置する。
→記事本文の商品・サービスについての情報をテキストリンクにすれば導線が増え、ユーザーに行動してもらえる確率が高くなります。
- 導線ボタンの文言を文脈に合わせる。
→過度な売り込みに値する表現は避ける必要があります。記事LPの場合は、「ご購入はこちら」のような直接的な文言よりも、「〇〇を詳しくみる」のような記事LPの文脈に沿った文言の方が効果的です。 - リンク先を通常LPにする。
→記事LPはPR情報が少なく、いきなり購入へ繋げるよりも、購入ページとの間に通常LPを挟んだ方が良いと考えられます。ページ数が増えることで、ユーザーが離脱してしまう恐れもありますが、通常LPを挟んだ方がユーザーの購入意欲を高めることができます。
- 限定性を利用する。
→限定性をアピールすることで、今すぐ行動する理由を作ることができます。「〇〇名様限り」と人数を限定したり、「夏にぴったりの〇〇」など季節を限定することで、行動の理由を明確化し、購入を現実的に検討してくれます。
まとめ
今回は記事LPの概要や作成方法について解説しました。
記事LPは記事とLPの両方の要素を持った読み物型のランディングページのことで、広告らしさを感じさせない広告として、潜在層や準顕在層に効果的です。
ユーザーのBDFを考慮することと「読まない」「信じない」「行動しない」という離脱の原因を解消することで、より効果的な記事LPを作成することができます。
記事LPを活用してみてはいかがでしょうか。
広告運用やSEO、解析・Web製作など、当社はWebに関わるベストソリューションをご提供しています。お悩み・ご相談も受け付けておりますので下記のボタンからお気軽にご連絡ください。
自社サイトのウェブアクセシビリティ状況、診断してみませんか?
株式会社デジタルアイデンティティでは、ウェブアクセシビリティ診断サービスを提供しています。
2024年4月、障害者差別解消法の改正施行に伴い、2024年6月から一般企業にも「合理的配慮」が義務化されています。
これに伴い、努力義務である「環境の整備」に含まれるウェブアクセシビリティについても、対応を進める企業が増えています。
こんなお悩みはありませんか?
- どこからウェブアクセシビリティ対応に手をつければ良いかわからない…
- 今のサイトで問題のあるページを一覧化して欲しい…
- ウェブアクセシビリティの具体的な改善方法を知りたい…
WCAG2.2に準拠した診断項目・達成基準で、問題のあるページをリスト化してページ単位で問題点をリストアップ。
課題点が明確になるので、具体的な改善アクションに繋げることができます。
また、診断後の改善作業を弊社にワンストップでご依頼いただくことも可能です!
ぜひお気軽にご相談ください!