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Google Bardとは?使用感やChat GPT・Bingとの性能を比較!

Google Bardとは?実際に使った感想とChat GPT・Bingとの比較を解説

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Tanaka Yuta

TanakaYuta SEO Div. コンサルタント

現在までに100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードで上位表示を実現。薬機法管理者の資格を有しているいること、SEOライターとして自身でもライティングができることから、広告表現が難しい医療・美容・健康を得意領域としている。「成分名」や「〇〇 効果」などの難関キーワードでの上位表示実績多数。SNSでの情報発信にも力を入れており、約10,000名のフォロワーを獲得している。

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Chat GPTをはじめとする会話型AIサービスは、質問に対してまるで人間のように回答する流暢さで大きなムーブメントを起こしています。検索エンジン最大手のGoogleも自社製の会話型AIサービス「Google Bard」をアメリカ・イギリスで公開し、日本での一般公開が待たれている状況です。

本記事ではGoogle Bardを使用したユーザーの評判や、検索エンジンとの連動について解説します。
あわせてGoogle BardとChat GPTやBingとの違いも紹介しますので、会話型AIサービスについて理解を深めたい方はぜひご覧ください。

Google Bardとは?

Google Bard(バード)とは、Googleが開発した会話型AIサービスのことです。Bardとは英語で「吟遊詩人」という意味で、その名の通り人間が話すような自然な文章で回答を返してくれることが期待されています。

本記事を執筆している2023年4月5日時点では、日本においてGoogle Bardはまだ一般公開されていません。

Chat GPTに代表される他の会話型AIサービスと同じように、Google Bardは次のようなことが可能です。

  • ユーザーの質問に答える
  • 文章を作成する・校正する
  • 情報をまとめる
  • ソースコードを生成する
  • 小説や詩を創作する
  • 文章を翻訳する

Google Bardのベースとなっているのは、Googleが開発した「LaMDA(Language Model for Dialogue Applications:対話アプリケーションのための言語モデル)」という大規模言語モデルです。

LaMDAは膨大なテキストデータを使ってトレーニングされ、「直前の単語につながる可能性が最も高い次の単語を予測する」仕組みで、文章を生成します。

Google Bardが発表された背景は?

Google Bardは、2023年2月6日にGoogleのサンダー・ピチャイCEOの声明の中で発表されました。Google Bardが発表された背景には、Chat GPTの流行が大きく関係しています。

Chat GPTはOpenAIが開発した会話型AIサービスで、2022年11月30日に一般公開され人気を集めています。2023年1月には、Chat GPTのアクティブユーザー数は1億人を記録しました。

Googleは2021年から大規模言語モデルLaMDAを開発していましたが、一般ユーザーが自由に使える会話型AIサービスを提供する点でChat GPTに出遅れました。

会話型AIサービスの流行により、Google検索で築いた地位が揺るがされることを懸念し、自社製の会話型AIサービスを発表する運びとなったとみられます。

Google Bardは2023年3月21日(米国時間)に、アメリカとイギリスで一般公開されましたが、日本での公開時期は未定です。

Google BardはGoogle検索と連動

Google Bardは、Google検索と連動し、インターネット上からリアルタイムな情報も取り込むことができると予想されています。

Chat GPTはインターネットに接続されておらず、2021年までのデータしか学習していないため、最新の情報に弱いところが欠点です。

また、現時点では会話型AIサービスの回答には誤りが多く含まれています。
そのため会話型AIサービスの回答が本当に正しいかどうか、インターネット検索や書籍などでチェックする必要があります。

既にChat GPTを元にしたBingがインターネット上の最新情報を取り込んだ回答を作成できるとして話題ですが、同様の機能がGoogle Bardにもあるということですね。

Google Bardの使用感は?

気になる英語版のGoogle Bardの性能についてですが、現状では「Chat GPT」やChat GPTを元にした「Bing」に軍配が上がるという状況のようです。

あのGoogleが発表したチャットボットだけに、大きな期待を抱いたユーザーが幻滅したというコメントをSNS等で発信しています。

Google Bardの残念な点

英語圏ユーザーが実際に使用した感想としては、以下の2点が目立ちます。

  • 回答が遅い
  • 回答が正確でない(解答が出ない)

回答が遅いことについては、Chat GPTやBingと比較しての感覚値ですが、かなり遅いと感じるようです。

また、Google検索をすればすぐに答えがわかるような、単純な知識を問う質問についても回答が返ってこない場合があるとのこと。
さらに、Chat GPTやBirdがこなすような、数学の問題やコーディングの課題についても、正確でなかったり、そもそも回答が来ない場合もありました。

これは、使用している言語モデルによる違いのようです。Google Bardで使用されている 「LaMDA」は、Chat GPTやBingは「GPT」ほどには最適化が進んでいないようです。

この点については、Google側でも問題を認識しており、CEOのピチャイ氏は、ニューヨークタイムズ紙のインタビューに「レーシングカーの競技に、チューンアップした大衆車を投入したように感じている」とコメントしています。

「Chat GPT」「Bing」との比較

Google BardとChat GPT、Bingの違いをまとめると、次のようになります。

Google Bard Chat GPT Bing
開発元 Google OpenAI マイクロソフト
リリース日 日本では未定 2022年11月30日 2023年2月7日
インターネット接続 ×
参照元表示 × ×
回答の正確性 ×
回答速度 ×

Chat GPTは、AI研究所であるOpenAIが開発した会話型AIサービスです。ベースとなる大規模言語モデルはGPT-3.5、もしくはGPT-4です。

Bingはマイクロソフトが提供する検索エンジンで、AIチャット機能が利用できます。BingのAIチャット機能はChat GPTがベースになっていますが、GPT-4を検索専用に開発した大規模言語モデルが搭載されています。

BingのAIチャット機能は、Chat GPTと異なりインターネットに接続されているため、最新の情報を収集可能です。Google Birdについても、Google検索との連動が前提ですので、インターネット接続されており、最新情報にアクセスできます。

またBingのAIチャット機能では、回答の参照元となるWebページへのリンクが表示されます。参照元を自分の目ですぐに確かめられるリンク機能は、AIの回答の不確実性を人の目でカバーするのに便利です。

参照元のリンク表示機能は、現時点ではBingのみの機能で、Chat GPTに参照元のリンク表示機能はなく、Google Bardもリンク表示機能はありません。

回答の正確性については、Google Bardは単純な質問にも答えられない場合があります。Chat GPTとBingはシステムには差はありませんが、ネットに接続して最新情報にもアクセスでき、参照元も教えてくれるBingの方が一番と言えるでしょう。

回答速度は、Chat GPT・Bingは同じくらい。Google Bardは少々遅く感じます。

Google Bardはアップデートで劇的な進化を遂げる?

GoogleのCEOであるピチャイ氏は、先述のニューヨークタイムズ紙のインタビュー中で「推論であれ、コーディングであれ、数学の質問に対するより優れた応答であれ、より高い能力を実現するモデルであるPaLM(Pathways Language Model:パスウェイ言語モデル)のいくつかに基づくようにする予定だ」とコメントしています。

また、Google社員のJack Krawczyk氏もTwitterで、同様にPaLMの導入や性能の向上に関するTweetを行っています。

PaLM導入のアップデートは近日中とのことですが、どの程度の改善が見られるかが注目です。

Google Bardを含めた会話型AIサービスの注意点

Google Bard・Chat GPT・Bingと3つの会話型AIサービスを紹介しました。これらの会話型AIサービスを活用するときの注意点を3つ解説します。

正しい情報であるかを判断できる知識が必要

会話型AIサービスの回答には、誤りや捏造が多く含まれている点に注意が必要です。

会話型AIサービスは大量のテキストデータをもとに回答するため、元のデータが誤っていたり、思想的に偏りがあったりすると、AIは事実でない回答をします。また会話型AIサービスは、分からないことを分からないと答えず、回答を捏造する場合もあります。

AIから返ってきた回答が本当に正しいかどうか判断できる知識や、自ら調べて判断できる能力が必要です。

悪用される危険性もある

会話型AIサービスに悪意のあるコードやメールの文面を書かせ、フィッシング詐欺に悪用するケースも考えられます。また会話型AIサービスに特定のテーマに関する文章を書かせ、電子書籍として販売することも可能です。

開発元も違法行為に対して対策を講じるでしょうが、会話型AIサービスへの質問の仕方によっては悪用される危険性があります。

ゼロクリック問題が加速する可能性がある

会話型AIサービスが即座に望む回答をしてくれたら、時間を使ってWebページを読みに来るユーザーが減る恐れがあります。

従来のゼロクリック問題は、検索結果ページでユーザーが知りたい情報を得て、Webページをクリックしない事態が起きることでした。
会話型AIサービスの登場は、ゼロクリック問題をさらに加速させるかもしれません。

会話型AIサービスはインターネット上のコンテンツを利用して知識を蓄えているにもかかわらず、コンテンツ生産者に広告料という見返りがなくなる事態が危惧されます。

会話型AIの導入で検索エンジン・SEOはどう変わるのか?

会話型AIサービスは検索エンジンのようにキーワードを考える必要がなく、自然な話し言葉を打ち込むだけで回答を得られます。

従来の検索方法では、ヒットしたWebページを読み、欲しい情報が書いてある部分を探し、その情報が正しいかどうか精査するという過程をたどっていました。
会話型AIサービスは、今まで人間が行っていた精査や要約を経た回答を素早く提示します。

情報を得る方法が、現状の検索スタイルから会話型AIサービスへと変化した場合、SEO施策を講じても思うような成果が得られなくなる可能性があります。
しかし会話型AIサービスを使うにしても、現状では回答が正しいかどうかを調べるために検索エンジンの存在は必須です。

会話型AIサービスが、即座に検索エンジンに取って代わる事態にはならないでしょう。

まとめ

Google Bardとは、Googleが開発した会話型AIサービスです。会話型AIサービスはChat GPTの登場で盛り上がりを見せていますが、GoogleもGoogle Bardを開発し、追従する形となりました。

ただし、現状ではまだまだ先行する2社のサービスには及ばないというのが、実際に英語版を使用したユーザーの感想です。

Googleのが予告したPaLMによるアップデートが、どの程度インパクトがあるものなのか、Chat GPTやBingに追いつけるようなものなのか注目ですね。

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