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サイト運営をする上で、顧客の育成は気になりますよね。
積極的なユーザーを獲得するためには新規ユーザーを増やす施策に加えて、ユーザーの定着率を上げることも重要です。
なぜなら新規ユーザーよりもリピーターの方がコンバージョンに繋がりやすいからです。
そこで今回は、ユーザーがサイトへ何日後に再訪問しているのかを把握できる機能、「コホート分析」について説明し、一例としてGAを使用したコホート分析の手法をご紹介します。
目次
コホート分析とは
コホート分析とは、ユーザーを「行動ベース」でグループ化して分析する手法のことです。
例えば、ユーザーが減少するタイミングを把握することで、ユーザーの定着率増加のための施策を打つタイミングの目安を掴めます。
Googleアナリティクスのコホート分析では、特定の日に流入したユーザーを一つのグループとして、再訪率やコンバージョン率を調査できます。
今回ご紹介するGoogle アナリティクス(略称:GA)とは、サイトの分析やメディア運営に必要不可欠であり、日本で最も使われているアクセス解析ツールです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
コホート分析が重要視される理由
では、なぜコホート分析を活用する必要があるのでしょうか。
それは、ユーザーの定着率や再訪率を高めることで、売り上げの増加やリピーターの獲得に繋がるからです。
特にECサイトやオウンドメディアでは、ユーザーの定着率がLTV(Life Time Value)の向上につながります。
LTVに関して詳しくはこちらをご覧ください。
ECサイトは新規ユーザーの増加だけでなく、定期的に商品を再購入するリピーターを増やしていくことで売り上げが伸びていきます。
オウンドメディアでは、一度サイトを訪れたユーザーが何度もサイトに来訪することで、自社の製品やサービスへの理解を深めたり、ファンになってくれることもあるでしょう。
サイトから離脱するタイミングやページ滞在時間の把握など、ユーザー行動の理解はオウンドメディアの運用に欠かせません。
ここからは、GA上のコホート分析について詳しく見ていきましょう。
Google アナリティクスのコホート分析
GAの「ユーザー」>「コホート分析」を選択します。
基本的な使い方は、ディメンションを「コホートの種類」 、指標を「指標」から設定するだけです。
ただし、コホート分析には他の選択項目があるので、それぞれご紹介します。
必要な情報を抽出するため、以下の4つの項目からそれぞれ適切なものを選択します。
- コホートの種類
- コホートのサイズ
- 指標
- 期間
それぞれについて以下で詳しく説明します。
コホートの種類
コホートの種類とは、ユーザーがサイトでセッションを始めた日付です。
特定の日に流入したユーザーを一つのグループ(コホート)として分析する仕組みとなっています。
過去にセッションが記録されている日であれば、その範囲内で日付を変更できます。
コホートの種類を使い分けることで、平日と休日、キャンペーン実施などユーザー行動に影響を与える要素を分析することができます。
コホートのサイズ
コホートのサイズは、ユーザーの継続率を集計する期間単位です。
「日別」「週別」「月別」から選択します。
指標
コホート分析における指標は、ユーザー行動を示します。
ユーザーのセッション数や目標の完了数など、調査したい指標を選択しましょう。
期間
コホート分析の期間は、集計期間です。
GAレポートの集計期間とは異なり、コホートのサイズに応じて選択できる期間が変動します。
例えばコホートのサイズを「日別」に設定した場合、期間で選択できるのは「過去7日、14日、21日、30日」となります。
サイズを「週別」にした場合は、「先週、過去3週、6週」などと週単位で集計できます。
コホート分析の活用方法
コホート分析によってユーザーの定着率や離れていくタイミングを把握した後は、適切なマーケティング施策を実施してリピーターを獲得していきましょう。
見えてきた数値に対する方針の立て方について例を挙げながら見ていきます。
ユーザーの減少するタイミングで再訪を促す施策
ユーザーがサイトから離れていくタイミングを把握できた場合、再び訪問してもらうための施策を打ち出すことが重要です。
そこで、メールやリマーケティングなどを実施することで、ユーザーの再訪を促すことができます。
ただし、リピーター獲得に向けた施策は、ユーザーが閲覧していたページを把握し、適切な内容のものを届ける必要があります。
そこで、ユーザーの行動をより詳細に可視化し、自動的にメール施策を行うMAツールの活用がおすすめです。
MAツールとして代表的なPardotの詳細は以下の記事をご覧ください。
より正確なKPIを設定できる
コホート分析を実施すつことで、新規ユーザーがサイトを訪れ、再び来訪し、コンバージョンに至るまでの歩留まりを可視化できます。
そのため、1つのコンバージョンを得る為には、何人のリピーターが必要なのか、また、1人のリピーターを作るためには何人の新規ユーザーが必要なのかが明らかになります。
それによって、目標とするコンバージョンを獲得するためには、新規ユーザーを何人増やしたらいいのかが数値として見えてきます。
また、各フェーズでの歩留まり率により、どこがボトルネックになっているのかを分析できます。
指標分析でユーザー行動を捉える
セッション時間やページビュー数の減少するタイミングを捉えて、コンテンツ施策に活用しましょう。
メディアサイトの場合、文字数の多い記事や内部リンクの多い記事を公開することで、ユーザーのサイト内行動を活性化できます。
まとめ
GAのコホート分析は、特定の日にサイトを訪れたユーザーを1つのグループとして分析できる便利な機能です。
さまざまな施策をより効果的なタイミングで行うためにも、ぜひ活用してみてください。
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