モバイルの普及や新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインで買い物をするユーザーは増えてきています。
こうした状況下において、オンラインでいかに集客を行うかは重要なポイントとなります。
本記事でご紹介するGoogleショッピング広告は、Googleが提供している広告サービスの1つで、オンラインでの集客促進を目的としています。
オンライン集客に課題を感じている方や、Googleショッピング広告を検討している方はぜひ本記事をご一読ください。
目次
Googleショッピング広告とは
Googleショッピング広告は、Google広告で使用できるサービスの1つで、Googleが持つ様々な配信面に、画像を用いた広告を掲載できます。
本章では、Googleショッピング広告の概要をご説明します。
※Googleショッピング広告のショーケース広告は2021年4月上旬に廃止されており、
本記事のGoogleショッピング広告は商品ショッピング広告を指しております。
Googleショッピング広告の市場から考える検討余地
昨今の新型コロナウイルスの影響もあり、EC市場は年々成長しています。
そのためオンラインでの競合も多く、自社サイトへのユーザーの集客も難しくなってきている状況です。
画像引用元:電子商取引に関する市場調査の結果の取りまとめ
Googleショッピング広告は、ユーザーの検索に合わせて自社の商品を宣伝することが可能な小売業向けの広告で、購入確度の高いユーザーを自社サイトへ集客することが可能です。
自社サイトにおいて売り上げを拡大したい場合、Googleショッピング広告の使用は検討する必要があるでしょう。
Googleショッピング広告の特徴
Googleショッピング広告は、Googleが提供する小売店向けの広告メニューです。商品の詳細情報をユーザーの検索結果に応じて表示することで、サイトへのアクセスや実店舗への来店を増やし、質の高い見込み顧客を獲得できます。
主な特徴は以下の通りです。
- 検索という能動的な行動を行った購入確度の高いユーザーに広告配信が可能
- 検索結果画面の上部に画像で表示されることで、視認性が向上
- テキストや画像、価格、サイズ等、検索広告よりも多くのコンテンツを表示可能
広告の掲載場所
Googleショッピング広告は下記の4つの場所に掲載されます。
(スマートショッピングキャンペーンの場合は下記以外にYouTubeとGmail面にも掲載されます)
ショッピングタブでは、商品購入を検討しているユーザーに大して広告を配信することが可能であり、購入確度の高いユーザーの獲得が見込めます。
費用・課金形式
Googleショッピング広告はクリックした分だけ料金がかかるCPC課金(Cost Per Click)の形式です。広告主が設定した予算や入札単価の中で広告が配信でき、広告がクリックされなかった場合は、料金が発生しません。
広告掲載までの流れ
Googleショッピング広告は、Google Merchant Center(※1)に登録されたデータフィード(※2)をGoogle広告に送信した後、Google広告が送信されたデータフィードとユーザーの検索語句の関連性を判断し、広告配信を行うというものです。
広告表示は、Googleによって判断されるため、テキスト広告のように検索キーワードを登録する必要はありません。
詳しい始め方は、下記の「Googleショッピング広告の出稿方法」をご覧ください。
※1 Googleの様々なサービスで、ユーザーに自社商品の情報を表示するためのツール。
※2 自社の商品データを広告配信フォーマットに変換して送信する仕組み。
(補足)データフィードの種類
データフィードには下記のようなものがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
商品ID | SKU など商品別に値を設定 |
商品名 | 商品ページと同じ商品名。最大150文字まで |
商品説明 | 商品ページの説明と同じ説明。最大5,000文字まで |
商品リンク | 商品ページのURLを記入 |
商品画像リンク | 画像のURLを記入 |
在庫状況 | in stock(在庫あり)、out of stock(在庫な)、preorder(予約) |
価格 | 商品の税込価格を記入 |
gtin | 商品の国際取引商品番号(GTIN)日本はJANコード |
MPN(製品番号) | gtinを入力していない場合に必須 |
Googleショッピング広告のメリット
Googleショッピング広告には検索広告や、ディスプレイ広告と比較して、多くのメリットが存在します。
視認性の高さ
Googleショッピング広告は、画像で表示され、検索広告よりも上部に掲載されます。
画像表示は画面の占有率が高いため、視認性が高く、ユーザーの目につきやすいという特長があります。
また、1回の検索で複数商品の広告が表示されることもあり、露出度の増加につながります。
購入確度の高いユーザーの獲得
Googleショッピング広告では、競合も含め多くの商品の画像と説明が並んでいます。
そのため、Googleショッピング広告を経由したユーザーは、商品そのものの画像や特徴を見て、比較・検討してからサイトを訪問するため、より確度が高いと言えます。
Googleショッピング広告はこのような購入確度の高いユーザーにアプローチできます。
クリック単価が安価
Googleショッピング広告は広告掲載枠が多く、1枠の競合が少ないので、設定しているKWにもよりますが、リスティング広告よりもクリック単価が安価な傾向にあります。
Googleショッピング広告のデメリット
Googleショッピング広告は前述したような様々なメリットがありますが、デメリットも存在します。
作業行程が複雑
Googleショッピング広告では、データフィードをGoogle Merchant Centerにアップロードする必要があります。
データフィードを作成するには、複数の情報(商品名、商品の説明、商品のリンク等)を商品数の数だけ用意する必要があるので、時間と手間がかかります。
また、在庫状況によって商品データを更新しなければ、広告配信の審査に落ちてしまい、配信できないこともあるので注意が必要です。
キーワード単位で入札調整ができない
Googleショッピング広告では、Googleがデータフィードとユーザーの検索語句の関連性を判断し、広告配信を行います。
これにより広告配信が最適化され、運用の手間が省けますが、キーワード単位の細かい入札を行うことはできません。
例えば、「ベッド」と「ベッド フレーム シングル」が検索され、「ベッド フレーム シングル」の方が自社商品との関連性が高い場合、後者の方が、検索条件が詳細なため、ニーズが顕在化していると考えられます。
その際に「ベッド フレーム シングル」で配信を強めたいという考えになりますが、Googleが広告配信をコントロールしているため、手動で配信を強めることができません。
もちろん、Googleで最適化されていく部分ですが、最適化されるまでに無駄な費用が発生する可能性があります。
Googleショッピング広告の出稿方法
Googleショッピング広告の設定に必要な作業は下記3点です。
- Google Merchant Centerの開設
- データフィードの作成と登録
- Google広告でのショッピングキャンペーンの設定
Google Merchant Centerアカウントの開設
まずは、Google Merchant Centerのサイトにアクセスします。
「始める」をクリックした後、ビジネス名や、購入チャネルを記入し、「アカウントを作成」をクリックします。
これでアカウント作成できましたが、さらにGoogleのサービスを利用するために必要なウェブサイトの登録をする必要があります。
上記無料リスティングの「ウェブサイト」または右上のスパナ内の「ビジネス情報」>「ウェブサイト」から設定することができます。
その後、登録した Web サイトの所有者が本当にこのアカウントを作成した方なのかを確認するため、ショップの Web サイト所有権の確認と申請を行います。
証明する方法は下記3点があります。実施しやすい方法を選択して確認と申請を行います。
- ホームページにHTMLタグを追加する、またはHTMLファイルをアップロードする
- Google アナリティクスのアカウントを使用する
- Google タグマネージャーのアカウントを使用する
※Google Merchant Center1つに対して登録できるウェブサイトは1つまでです。
複数のサイトを所有している場合はアカウントを追加するか、アドバンスアカウントを使用する必要があります。
データフィードの作成と登録
Google Merchant Centerに商品情報を登録するためにはデータフィードを作成する必要があります。
データフィードの作成方法は下記の3つです。
- Google スプレッドシートを使い商品データをアップロードする
- Excelで作成し、テキスト形式またはXML形式でアップロードする
- データフィードを使い商品データを送信する
本記事では1のGoogleスプレッドシートを用いる方法をご紹介します。
まず左側の「商品」をクリックし、「商品フィードを作成」を選択します。
基本情報で、「販売先の国」と「言語」を選択した後、名前と入力方法で、メインフィードの名前を入力します。
フィードの設定方法では「Google スプレッドシート」を選択します。
作成したGoogle スプレッドシートを開くと、下記のようになっています。ここに商品情報を入力していきます。
完成したフィードをGoogle Merchant Center に送信します。
Google Merchant Center の商品 > フィードから作成したフィード名 を選択します。
「今すぐ取得」をクリックして、ファイルのアップロード日時が変更されていれば完了です。
アップロード後は、数日間Googleの審査が行われます。
審査が通過した後はGoogle Merchant Centerの「概要」の画面の「プログラミングの管理」からショッピング広告の「開始」を選択し、広告リンクなどの設定をします。
これでGoogle Merchant Centerでの設定は完了です。
Google広告ショッピングキャンペーンの設定
最後にGoogle広告でショッピングキャンペーンを設定します。
- Google広告にログインし、左側メニューの「キャンペーン」を押します。
-
プラスボタン(+)を押して「新しいキャンペーンを作成」を押します。
-
キャンペーンタイプの選択で「ショッピング」を選び「続行」を押します。
-
「スマートショッピング キャンペーン(※3)」か「通常のショッピング キャンペーン」を選択します。
※3「スマートショッピングキャンペーン」を選択すると、機械学習によりYoutubeやGmailなどのGoogleネットワークにも掲載されます。
最後に広告グループを作成して、ショッピング広告のキャンペーン作成は完了です。
Googleショッピング広告の運用ポイント
最新の商品情報を詳細に設定
フィードに詳細な商品情報を入れることで、ユーザーの検索意図に近い商品を表示させることができ、クリック率が高くなります。
たとえば、「女性用の23cmのサンダル」の購入を促進したい場合、「サンダル」という商品名だけでなく、「女性(性別)」、「23cm(サイズ)」をフィードに加えることで、「サンダル 女性用 23cm」といった、より詳細な語句で検索を行ったユーザーに対して広告が配信されます。
そのため、購入確度の高いユーザーに、フィードに「サンダル」のみの情報を入れたときよりも多く広告が配信されます。
また、在庫状況も最新情報に保つ必要があります。
フィードが更新されていないために「在庫あり」と表示されているが、実際にECサイトを訪問すると「在庫切れ」になっているケースがあります。
この場合、ユーザーへの印象が悪くなり、かつ無駄なクリックにつながるので、無駄な広告費を払うことになります。
ユーザーに合わせた画像を作成
Googleショッピング広告は画像広告であり、画像次第でクリック率が大きく変化します。
そのため、その画像が見やすいか(明るさや画質)や、使用感が伝わるかを確認しながら画像を作成、選定する必要があります。
また、検索結果画面に表示される場合は、競合他社の製品と並んで広告が掲載されるので、商品の強みを押し出せている画像かどうかも確認する必要があります。
テキストに関しても、ユーザーが広告を見たときにその商品が何であるかがわかりやすいテキストを設定する必要があります。
掲載後の運用調整
Googleショッピング広告ではキーワード設定はできませんが、除外キーワードの設定は可能です。目標KPIに到達していない効果の低いキーワードを除外することで費用対効果を向上させることができます。
まとめ
Googleショッピング広告を始めるには、Google Merchant Centerのアカウント開設や、フィードの作成など、テキスト広告やディスプレイ広告と比較して、多くの作業が必要になります。ただ、購入確度の高いユーザーに対して、画像を用いた視認性の高い広告を配信できるので、ECでの売上増加につながりやすいというメリットがあります。
ECでの広告配信を行っている方は是非一度検討してみてください。
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