- 検索アルゴリズム
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こんにちは。4月26日、Googleがアルゴリズムの更新を発表しました。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: Google 検索における最新の品質向上について
アメリカ大統領選挙の際、大手ニュースメディアに酷似したサイトが間違ったニュースや偏った見方をしたニュースを提供する「フェイクニュース」が問題となりました。
また、2016年末にはGoogleで「ホロコースト」と検索すると、ホロコーストの存在を否定するような記事が上位表示され、話題となりました。
ホロコースト否定サイトが検索結果上位に…グーグル、表示改良へ
今回のアルゴリズムアップデートは、これらフェイクニュース(偽ニュース)が検索結果に表示され、拡散されることを防ぐためのアップデートとのことです。以下、概要と今後の対策についてご紹介します。
アップデートの概要 何が変わったの?
今回の発表は細かく分けると全部で3つあります。
「検索品質評価者ガイドライン」の改訂、ランキングシグナルの再調整(アルゴリズムアップデート)、そしてフィードバックのためのツール導入です。
「検索品質評価者ガイドライン」の改訂
1つ目の発表は、「検索品質評価者ガイドライン」の改訂です。このガイドラインの中に、
誤解を招く情報、予期せぬ不快な検索結果、悪意のある行為、根拠のない陰謀説などを含む低品質なウェブページについて、より詳細な例
が追記されたとのことです。
では、そもそも「検索品質評価者ガイドライン」とは何なのでしょうか。
Googleは、検索結果画面に載せるページ順番(順位)について、アルゴリズムを用いて決定しています。アルゴリズムの中身(何項目存在していて、どの項目がどれくらい重要なのか等)については公開されていませんが、「”コンテンツの新しさ”や、”検索されているクエリがページ内に現れる回数” 等を含む、数百ものシグナル」などがあります。
近年は機械学習や人工知能の技術が導入され、アルゴリズムはどんどん自動化されているとは言え、人間の目でしか判断できない部分もまだまだあります。フェイクニュース問題などはその最たる例ですね。
そのような問題を解決するために、Googleでは以前から、外部のスタッフ(「検索品質評価者」と言うらしいです。普通に求人が出ているという噂も。)を使って、検索結果が正しいものになっているか、求めていた情報は出てきたか、などの項目をチェックしてもらっています。
この評価者に配られているのが「検索品質評価者ガイドライン」というものです。
これまでは公開されていなかったのですが、2015年辺りからGoogleはウェブ上にPDFで公開するようになりました(英語のみですが)。
中には、Googleがどんなページを「質が高い」と判断し、どんなページを「質が低い」と判断するのか、また、Googleはどんな検索結果を返したいのか、などが細かく書かれています。英語で長いので、お時間のある際にぜひ読んでみて下さい。
これまでも「YMYL(Your Money Your Life)」についての解説・判断基準など、多くの改訂版が出されています。
今回は、このガイドラインの中に、フェイクニュースに代表される誤解を招く・悪意のある・不快なページについての解説や判断基準などが追加された、ということになります。
ランキングシグナルの再調整(アルゴリズムアップデート)
「検索品質評価者ガイドライン」の改訂だけでなく、実際のアルゴリズムのアップデートも行われているとのことです。これにより、先述のホロコースト問題は解決しているとのことです。
実際にGoogleのアルゴリズムがどのようにしてフェイクニュースか否かを判断しているかは、アルゴリズムの仕組みが公表されていないので不明です。
フィードバックのためのツール導入
Googleの検索結果画面には、実際の検索結果だけでなく、検索ボックスにキーワードを入れると他の検索キーワード候補を表示してくれる「オートコンプリート機能」や、「SEOとは」のような疑問を含むキーワードに対してすぐに答えを返してくれる「強調スニペット」(参考:強調スニペットとは?Google検索結果の、やたら目立つアレの話)などの便利な機能を提供してくれています。
これら機能についても、フェイクニュースや不適切な情報が表示される可能性が高いです。
実際、政治家や有名人の名前を検索ボックスに入れると、オートコンプリートのところに有象無象のよくわからないサジェストが表示されますよね。
オートコンプリート機能についてはこれまでGoogleにフィードバックを送る機能がありませんでしたが、今日から追加になったとのことです。
これまで上記の赤枠のエリアには何も表示されていませんでしたが、「不適切な予測の報告」という表示がされています。
ブログによると、オートコンプリートについてはかねてからGoogleに多くの苦情(ブログ内では「厳しいご意見」との記載)があったようで、Googleとしても早急に対応しなければならないと考えていたのかもしれません。
強調スニペットについては以前からフィードバックを送信する機能が備わっていましたが、よりかんたんに送信することができるようになったとのことです。
これまでも「フィードバック」という表示はありましたが、アイコンがついてより目立つようになりました。
「フィードバック」をクリックすると、この画面になります。今までよりも直感的でわかりやすくなり、かつ「人種差別的または悪意のある不適切な回答です」「下品または露骨な性表現を含む回答です」などの項目が増えています。
このアルゴリズム変更によるSEO対策はあるのか?
このブログをお読みになっているの中には、フェイクニュースを扱うニュースサイトを運営している方はいらっしゃらないかもしれません。笑
そのため、今回のアルゴリズム変更における対策というものは、あまりないと言えます。
ただし、間違った情報や精度の低い情報、内容が有用でない情報について、順位を下げるアルゴリズムを導入したと2017年の2月に発表されています。(参考:【速報】キュレーションメディアに影響?日本語検索限定で質の低いコンテンツの順位が下がるアルゴリズム導入)
そのため、オウンドメディアやニュースメディアを運営されている方は、今一度、情報の正確性や精度について見直し、少しでも不安がある場合は修正することをおすすめします。
最近では、病気の症状や美容情報などについてのニュースメディアでは、医師の監修をすべての記事で入れるようにしている流れもありますし、医師や専門家など権威ある方の監修を受けることも、一つのSEO対策となるのではないでしょうか。
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