近年、多くの企業が自社のブランディングや商品・サービスのマーケティングにInstagram(インスタグラム)を活用しています。
Instagramでのブランディング・マーケティングを効果的におこなうためには、どのようなユーザーがどのような経路で投稿を見ているか、などを分析する必要があります。
この記事ではInstagramの分析方法や、見るべき指標、業界ごとの分析の違いなどInstagramを分析するうえで知っておくべきことを徹底解説します。
目次
Instagramを分析する4つの方法
Instagramを分析する方法は1つではありません。ここではInstagramを分析する4つの方法を紹介します。
アカウント分析
1つ目の分析方法は「アカウント分析」です。アカウント分析とは、自社で運用しているInstagramアカウントの状態を知るための分析方法を指します。
Instagramの分析の代表格であり、特に重要視されている分析方法です。
アカウント分析ではInstagramのスマホアプリから閲覧可能なインサイト機能を活用します。インサイト機能では、投稿の閲覧数や反応数などを確認できます。
インサイト機能についての詳細は以下の記事をご覧ください。
インスタのビジネスアカウントとは?切り替え方法やメリットをご紹介!
競合分析
2つ目の分析方法は「競合分析」です。競合分析とは、自社が運用するInstagramアカウントとジャンルや属性、フォロワー数などが近しいアカウントを分析することを指します。
競合分析をおこなう場合インサイトを確認することは不可能なため、ブラウザ版のInstagramから投稿のいいね数を確認するほか、プロフィール文や投稿内容など自社の運用に活かせられる要素を確認する必要があります。
フォロワー分析
3つ目の分析方法は「フォロワー分析」です。フォロワー分析とは、自社が運用しているInstagramアカウントのフォロワーについて知るための分析方法です。
インサイト機能から自社アカウントのフォロワーの年齢層やアクティブな時間帯といったユーザー属性を調べられます。
フォロワー分析に基づいた投稿をおこなうことで、より多くの閲覧数や反応数を得られます。
ハッシュタグ分析
4つ目の分析方法は「ハッシュタグ分析」です。ハッシュタグ分析とは投稿の際にどのようなハッシュタグをつけるべきかを調べる分析方法です。
運用アカウントの過去の投稿でどのようなハッシュタグが流入を生み出しているか、競合のアカウントの投稿にはどのようなハッシュタグがつけられているかを調べることで、より効果的なハッシュタグをつけられます。
ただしInstagramにおけるハッシュタグからの流入数は約0.5%と少なく、ハッシュタグのデータを集めるのも難しいため、上記3つの分析方法よりも優先度は低いです。
Instagramを分析するうえで重要な指標
Instagramの分析をするうえでどのような指標に注目すればよいのでしょうか?ここではInstagramの分析で特に重要視されている指標を6つ紹介します。
エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、1つの投稿に対しどれくらいの「アクション」があったかを示す指標のことです。エンゲージメント率が高いほどその投稿がユーザーの感情を動かしたと考えられるため、注目すべき指標といえます。
エンゲージメント率はInstagram内では確認できないため手動で計算するか、エンゲージメント率を算出できる分析ツールを用いる必要があります。
エンゲージメント率はおこなわれたアクションを、インプレッション数(投稿が表示された回数)かリーチ数(投稿を見たユーザー数)で割ることで算出できます。
この際、エンゲージメントに含まれるアクションは以下になります。
- いいね!
- コメント
- フォロー
- 保存
- シェア
フォロワー数
フォロワー数はInstagram運用において重要視されるKPIの1つです。
SNSのなかでもInstagramは特にフォロワー数が人気度・認知度を示すため注視する必要があります。
フォロワー数のなかでも特に注目すべきなのが「フォロワー増加数」です。
フォロワー増加数とは、指定した期間内にどれだけフォロワーが増えたかを示す指標で、マンスリーとデイリーのものを確認するとよいでしょう。その際KPIとなっているフォロワー数をどれだけ達成できているかの進捗率も見ておくのがおすすめです。
ハッシュタグ数
Instagramでは1つの投稿に30個までハッシュタグをつけることができ、フォロワー以外のユーザーに投稿を届ける役割があります。また、自社が仕掛けたハッシュタグの数を見ることで、情報がどれだけ拡散されたかがわかります。
そのため、自社製品のサービスやキャンペーンがどれだけ拡散されているか、を知るためにハッシュタグ数に注目する必要があります。
Instagramのキャンペーンについての詳細はこちら|デジタルマーケティングブログ
また、ハッシュタグ数と同時に過去投稿でどのようなハッシュタグから流入があったのかを分析すると、より多くのユーザーに閲覧される投稿をする手助けになります。
投稿保存数
投稿保存率とはリーチ数に対し、どれだけ保存数を獲得したか、を示す指標です。この指標を見ることで投稿の質を測れます。
また、投稿の保存は再閲覧の可能性が非常に高い点もポイントです。
Instagramのアルゴリズムは、ユーザーがアプリに長時間滞在することが目的として設計されています。再閲覧によりアプリ滞在時間が伸びることはInstagramにとっても好意的で、保存率の高い投稿はInstagramによるレコメンドに載りやすくなります。
プロフィール遷移率
プロフィール遷移率とは、投稿を見たユーザーがどれだけプロフィールに遷移したかを表す指標です。プロフィールに遷移したユーザー数をリーチ数で割ることで算出できます。
この指標を見ることでプロフィールの魅力やユーザーの興味関心度合がわかります。例えば、遷移率が低く投稿を見るだけのユーザーが多い場合、フォロワーを増やす機会を損失している、と捉えられます。
ホーム率
ホーム率とは、フォロワーのなかでどれだけのユーザーが投稿をフィード(タイムライン)から閲覧しているかを示す指標です。ホーム率が重要視される理由は、Instagramによって拡散されるかどうかが、フォロワーからのエンゲージメント率の高さに由来するからです。
Instagramによってレコメンドされる前段階として、投稿はフォロワーにのみ表示され、そこでどれだけエンゲージメントを獲得できたかによって投稿へのInstagramからの評価が変わります。Instagramによって拡散されるには保存のようなエンゲージメントを獲得する必要がありますが、そもそも投稿を見てもらわなければエンゲージメントを獲得することはできません。
ここで注意すべきなのがInstagramのフィード・ストーリーの表示に関するアルゴリズムです。Instagramのフィード・ストーリーの表示順は時系列ではなくユーザーとの親密度にあります。親密度が低いとユーザーに投稿を見てもらえないという事態に陥ってしまいます。
ホーム率はフォロワーのなかでどれだけのユーザーが投稿をフィードから閲覧しているかを示し、かつフォロワーとの親密度を示す指標でもあるのです。
業界・マーケティング施策ごとに必要な分析は異なる?
Instagramのマーケティング活用が向いている業界として、Instagramの主なユーザーである若い女性と親和性の高い、アパレル、化粧品、旅行、飲食などがあげられます。
業界によって必要な分析方法や見るべき指標などは異なるのでしょうか?
結論、業界による分析方法に大きな違いはありません。
ただし、業界により特に重要視すべき指標はいくつか存在します。
飲食やカフェ、ホテルといった実店舗を持つ業界は「ハッシュタグ数」に注目するとよいでしょう。ユーザーが実店舗を訪れた際、どういったハッシュタグで投稿をおこなっているのかなどを確認することでより拡散されやすい投稿をおこなえます。
また、アパレルや化粧品といったECサイトを持つ業界は「プロフィール遷移率」に注目するとよいでしょう。プロフィールに自社ECサイトへの導線を持つ場合、プロフィール遷移率は自社の売上に直接つながる重要な指標だといえます。
ただすべての数値を分析するのではなく、何を目的としてInstagramアカウントを運用し、目的達成のためにどのようなことをおこなうべきか考えながら分析をすることが重要です。
Instagramの分析が重要視される理由
Instagramの分析が重要視される理由は、自社のアカウント運用が想定通りうまくいっているかを数値で確認するためです。
SNSで発信する以上、投稿内容には自信を持って発信していると思いますが、陥りがちな落とし穴として主観的に判断してしまうことがあげられます。「これはいい投稿だ」と直感的に決めつけるのではなく、分析を通し客観的なデータを得ることで自社アカウントの強みや改善点を正確に把握できます。
Instagramの分析にツールは必要か?
Instagramの分析は有料版のツールを使用せずとも、自社内で実施できます。見るべき数値や指標の意味をしっかりと理解していれば誰でも可能です。
ただし、通常のInstagramインサイトでは確認できない指標や数値に関しては、各投稿の膨大なデータから算出しなければなりません。
自社内で分析を進めていくなかで工数が大きく時間がかかってしまう場合などは、分析ツールの導入を検討したほうがよいでしょう。
Instagramの分析ツールには分析のみならず、投稿やキャンペーンの作成・管理をおこなえるツールも存在します。
ツールの導入を検討する際はそういった副次的な機能も視野に入れながら選ぶことをおすすめします。
キャンペーン分析にはキャンペーン管理ツール「CAMPiN」がおすすめ
弊社デジタルアイデンティティにご依頼いただければ、Instagramのキャンペーンを制作・実施できる管理ツール「CAMPiN」を用いて、キャンペーンの企画や実施、分析をご支援することが可能です。
画像引用元:CAMPiN(キャンピン)
CAMPiNは、簡単にキャンペーンの作成や管理、分析がおこなえるツールです。通常のInstagram単体だと確認できないハッシュタグ投稿の表示/非表示機能や効果測定機能が備わっております。
また、キャンペーンの管理画面ひとつで応募者集計、コメント集計、LIKE数集計、同時使用ハッシュタグ集計など複数の集計を確認できます。集計結果のデータをCSV形式でダウンロードすることも可能です。Googleアナリティクスとも連携が可能なため効率的に正確なデータを取得することができます。
これまで約800社の導入実績から蓄積されたInstagramの運用ノウハウを活かし、Instagramアカウント運用を徹底支援いたします。
詳しいサービス内容については、CAMPiNのページをご覧ください。
CAMPiNのサービスページはこちら
まとめ
今回はInstagramの分析方法について紹介しました。
近年、流行のSNSとして注目を浴び、多くの企業がマーケティングに活用しているInstagram。投稿内容やフォロワー、競合について分析し理解を深めることでより効果的なInstagram運用が可能になります。
また、Instagramの分析をより正確かつ効率的におこないたいと考え、Instagram分析ツールの利用も視野に入れている方はぜひ弊社にご問い合わせください。今回紹介した「CAMPiN」を用いて分析やキャンペーンの管理など幅広くご支援させていただきます。
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