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「Google Search Console」ウェブマスターツールが名称変更 – 変更点やAndroidアプリ向け新機能まとめ

私がご紹介します

Kaneko Yoshiaki

KanekoYoshiaki SEO Div. チーフコンサルタント

2014年よりSEOアナリストとしてさまざまな規模・業種のサイトを担当。 WordPressやMovable Typeのユーザーコミュニティが主催するセミナーへの登壇経験多数。制作・システムサイドの知見を活かし、不動産サイトや超大規模ECサイトなどの複雑なサイトへのSEOコンサルティングや、リニューアル時のSEO基盤形成などを得意とする。

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こんにちは。

既にたくさんのサイトで紹介されていますが、2015年5月20日、Googleは「Google ウェブマスターツール」の名称を「Google Search Console(Google サーチコンソール)」という名前に変更したことを発表しました。

Googleウェブマスター向け公式ブログ

Google曰く、

従来のいわゆる「ウェブマスター」は、ウェブマスター ツールのユーザーの一部でしかないということがわかってきました。

今後は Google Search Consoleとしてさらにサービスを充実させて参ります。ウェブマスターの皆様をはじめ、さまざまなタイプのユーザーの皆様に Google Search Console をご利用いただき、検索結果でのコンテンツの表示の診断や改善にお役立ていただければと思います。

とのことで、

  • ウェブマスターツールはSEOの専門家やサイト運営者だけでなく、マーケティング担当者・プログラマー・デザイナー・アプリエンジニアなど色々な人が使っていたため、利用者と実態が合致していなかった
  • 今後はウェブマスター向けだけではなく、アプリ開発者向けなどコンテンツの種類を問わないさまざまな機能の拡充をしていく予定

こうした背景を踏まえた上での改名だったことが想像できます。

もともとウェブマスターツールはsitemap.xmlをGoogleに認識させるためのツール「Google Sitemaps(グーグル サイトマップ)」として2005年に誕生しました。最近では自分のサイトにスパムペナルティが適用されているかを知ることができる「手動による対策」機能や、ページの表示速度を計測し改善策を提示してくれる「PageSpeed Insights」など色々な機能が追加され、Google Analyticsに引けをとらない解析ツールとしても活用できるようになっていました。

(そのほか、Search Consoleの活用方法は「SEO対策に役立つGoogleウェブマスターツールの6つの機能」で紹介しています。)

今後はウェブサイトにまつわる機能だけにとどまらない、Google検索全般に対応したツールになるのではないでしょうか。

名称が変更になったことによる変更点は?

5月20日の段階ではただ単に名称が変わっただけで、機能面での変更点はあまり見受けられませんでした。

しかし、5月22日に「Search Console にアプリ開発者向けの便利な機能をご用意しました」という発表がされるなど、早速「ウェブサイトにまつわる機能だけにとどまらない、Google検索全般に対応したツール」としてのアップデートが行なわれているようです。

現在、Search Consoleに登録できるのはAndroidアプリ(Google Playに登録されているアプリ)のみですが、「iOS アプリ内のコンテンツも Google 検索に表示されるようになりました」という発表もあるので、近いうちにiOSアプリもSearch Consoleに登録できるようになるのではないでしょうか。

App IndexingもiOSに対応し、これからますますアプリ向け機能が追加されることが予想されるSearch Console。まずは5月22日に追加された機能をしっかり理解して、ウェブサイトだけでなく、アプリにおいても検索の統計情報を調査できるようにしておきましょう。

Androidアプリ向けにSearch Consoleに追加された機能まとめ

Search Consoleに名称が変更になり、AndroidアプリとGoogle検索におけるさまざまな統計情報を取得することができるようになりました。

「検索アナリティクス」で検索結果画面からのクリック数・表示回数・CTR・掲載順位を確認可能に

ウェブサイトでは一般的に用いられている「検索アナリティクス(旧・検索クエリ)」ですが、これがAndroidアプリでも使用できるようになりました。

自分のアプリが検索結果画面に何回、どんなキーワードで表示されていて、CTRやクリック数はどれくらいかを、ウェブサイトと同じように確認することが出来るようになります。

Search_Analytics_for_app

この機能を使って、

  • 重要視しているアプリ内コンテンツがきちんとたくさんの流入数を獲得できているか
  • キーワードと表示されているアプリ内コンテンツの関連性は高いものになっているか
  • そもそもGoogle検索結果画面からの流入数はどれくらいあるのか

等を調査して、アプリの改善につなげることができます。

どうしてもGoogle Play ストア上でのランキングや掲載順位にばかり目が行きがちですが、Search Consoleを導入してクリック数を見てみたら、意外と検索結果画面上からの流入が多かった、なんてこともあるかもしれません。

アプリ内コンテンツがどのようにインデックスされているのかを確認できる「アプリ用Fetch as Google(アルファ版)」

サイトがどのような形でインデックスされているかを確認したり、Googlebotにページの存在を伝えたりすることができる「Fetch as Google」ですが、これのアプリ向けのアルファ版がリリースされました。

fetch_as_google_for_app

上記のような形で、どのアプリURIが、いつ、どんな言語で、どんなGooglebotに、どのようにインデックスされたのかを確認し、正しくインデックスされていなければ、どこに原因があるのかを探って、改善することができます。

ちなみに…「Google Search Console」という名称について

発表から1ヶ月弱、呼び方が変わったことに未だに慣れず、どうしても旧名称で呼んでしまっています。(名称が変更になったことを知らない方も多いので、「Search Consoleで確認して…」と言っても通じないこともあります。)

巷では「サチコ」「サチコン」と呼ばれているようですが、あまりしっくりきません。これまでの呼び方を変えるのは簡単ではないですね。

ちなみに、Google公式では「Search Console」という名称を使用しています。Search Console ヘルプセンターウェブマスター向け公式ブログ等で確認できます。

ウェブマスターツール時代には「ウェブマスターツール」とカタカナ表記だったのですが、Search Consoleに変わり、「サーチコンソール」とカタカナ表記はしないようです。

Search Consoleという名前に早く慣れて、機能も充実することを願っています!

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