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【事例つき】SDGs(持続可能な開発目標)ってなに?SDGsはマーケティングにどう活きるのか

sdgs

皆さん、SDGs(持続的な開発目標)って聞いたことがありますか?
SDGsはエス・ディー・ジーズと読みます。
2018年時点で、日本国内のSDGs認知率は14.8%とまだまだ認知が広がっていません…
出典:「SDGsに関する生活者調査

SDGsは、今後ビジネスにおいて世界的に重要なキーワードとなってくるでしょう。
この記事では、SDGsとはなにか、SDGsに取り組むことで自社にどのように貢献するのか、SDGsに取り組む日本企業の事例、SDGsのロゴの使い方について解説していきます。

SDGs(持続可能な開発目標)とは

SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、「Sustainable Development Goals」の略で、日本では「持続可能な開発目標」と訳されます。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択された、国連加盟193か国が2016~30年の15年間で達成するために掲げた17の目標のことです。
またSDGsでは、それらを達成するための具体的な169のターゲットが定められています。

SDGsはMDGsに代わって定められた

SDGsは2000年に国連で採択された「MDGs(エムディージーズ)/ミレニアム開発目標)」が2015年に達成期限を迎えたことを受け、MDGsに代わる新たな世界の目標として定められました。
MDGsでは、先進国による途上国の支援が中心となっていましたが、SDGsでは「誰ひとり取り残さないことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標」となっているのが特徴です。

それぞれの目標の意味

では、SDGsのそれぞれの目標と意味をみていきましょう。
まずは17の目標のロゴを見てみましょう。
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出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/000270935.pdf

次に、それぞれの目標の意味を見ていきましょう。

目標 意味
目標1(貧困) あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
目標2(飢餓) 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
目標3(保健) あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
目標4(教育) すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
目標5(ジェンダー) ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
目標6(水・衛生) すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
目標7(エネルギー) すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
目標8(経済成長と雇用) 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
目標9(インフラ、産業化、イノベーション) 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
目標10(不平等) 各国内及び各国間の不平等を是正する。
目標11(持続可能な都市) 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
目標12(持続可能な生産と消費) 持続可能な生産消費形態を確保する。
目標13(気候変動) 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
目標14(海洋資源) 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
目標15(陸上資源) 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
目標16(平和) 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
目標17(実施手段) 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。

出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/000270935.pdf

それぞれの目標の具体的なターゲットに関しては、外務省のサイトをご確認ください。

世界各国のSDGs達成状況

2015年9月に採択されたSDGs。
世界各国の達成状況はどのようになっているのでしょうか?
Sustainable Development Solutions Network(SDSN)とBertelsmann Stiftungの専門チームがまとめたSustainable Development Report 2019のランキングとスコアが掲載されています。
この資料によると、トップ3はデンマーク(スコア85.2)、スウェーデン(同85.0)、フィンランド(同82.8)と北欧勢が続きます。
日本はスコア78.9で15位となっています。
今後も世界各国がSDGsの達成に向けて尽力することが求められます。

出典:https://sdgindex.org/reports/sustainable-development-report-2019/

SDGsは自社の利益に貢献するの?

ここまでSDGsとはなにかについて解説しました。
ここまで聞いて一つ疑問が浮かんでくるでしょう。
「企業がSDGsに取り組むことで自社の利益に貢献するの?」

企業は営利法人であるため、社会貢献だけを考えることはできず、常に利益を上げていくことが求められます。
企業がSDGsに取り組むことによって自社の利益に貢献するのかどうかは、とても気になるところだと思いますが、ご安心ください。
SDGsは企業の利益に貢献する可能性が高いです。
これからその理由を説明していきます。

ESG投資の市場規模は年々拡大

まず第一の理由は、ESG投資の市場規模は年々拡大をしているからです。
ESG投資とは、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(企業統治)に配慮している企業を重視、選別して行なう投資のことです。
ESG評価の高い企業は事業の社会的意義、成長の持続性など優れた企業特性を持つということになります。
このESG投資の伸び率を見ると、2014~2018年で150%以上となっています。
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出典:ESG時代におけるSDGsとビジネス

日本の割合はアメリカやヨーロッパに比べてまだまだ規模が小さいですが、4年間で260倍の規模になっています。
今後も、このESG投資の規模は大きくなっていくでしょう。

SDGsの共感度の平均は73.1%

二つ目の理由は、消費者のSDGsの共感度が高く、自社製品のマーケティングやブランディングにおいて有効だからです。
電通が全国の10~70 代の男女計1,400 名に調査したところ、SDGsに共感すると回答した割合の平均は73.1%でした。
個別の目標への共感度ランキングは以下のようになっています。

目標 意味
目標6(水・衛生) 81.8%
目標3(保健) 79.2%
目標11(持続可能な都市) 76.5%
目標14(海洋資源) 76.5%
目標16(平和) 75.7%
目標7(エネルギー) 75.5%
目標2(飢餓) 75.4%
目標15(陸上資源) 75.1%
目標8(経済成長と雇用) 73.7%
目標4(教育) 73.1%
目標9(インフラ、産業化、イノベーション) 72.7%
目標17(実施手段) 71.4%
目標1(貧困) 70.1%
目標10(不平等) 69.6%
目標12(持続可能な生産と消費) 66.0%
目標13(気候変動) 65.2%
目標5(ジェンダー) 64.6%

出典:「SDGsに関する生活者調査

上記を見ると、消費者のSDGsへの共感度は総じて高いことが分かります。
つまり、SDGsは単なる社会貢献だけでなく、消費者の共感を得ることができるものなのです。

3割の消費者がSDGsに取り組む企業に共感を持つと回答

第三に、SDGsは自社のブランディングにおいて効果を発揮するからです。
上記の電通の調査によると、SDGsを認知している消費者は、
「SDGsは、今後世界的に重要になってくると思う」33.3%
「SDGsを取り入れている企業には信 頼感・好感を持ちやすい」30.0%
「SDGsの考え方に共感している」22.2%
と回答しています(複数回答可)。
出典:「SDGsに関する生活者調査

自社でSDGsに取り組んでいることを積極的にアピールすることで、自社のブランドイメージ向上に大きく貢献するでしょう。

日本企業のSDGs事例

ここまで、SDGsに取り組むことで自社の利益にどのように貢献するかを見てきました。
ここからは、実際に日本企業がSDGsに取り組んだ事例をいくつかご紹介します。

味の素株式会社:発展途上国で栄養バランスを改善

味の素株式会社は、ベトナムの学校で給食プロジェクトを行っています。
これは単にベトナムの子どもたちの栄養バランスを改善するだけでなく、企業のブランドイメージを向上し、将来的な需要を創り出すことに貢献をしています。
これは、SDGsの以下の目標に関する事業です。

目標 意味
目標1(貧困) あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
目標2(飢餓) 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
目標3(保健) あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

出典:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/activity/csr/pdf/2017/csr_03-10.pdf

日本電気株式会社:人工知能によって食品ロス・廃棄を削減

日本電気株式会社(NEC)は、在庫情報や販売情報を人工知能を活用したデータ流通基盤「需給最適化プラットフォーム」上で共有し、バリューチェーン全体で需給を最適化することで、食品ロス・廃棄、過剰な生産、売れ残りによる無駄な資源・輸送エネルギー消費、労働力不足を解決する事業を行っています。
これは、SDGsの以下の目標に貢献するものです。

目標 意味
目標7(エネルギー) すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
目標8(経済成長と雇用) 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
目標9(インフラ、産業化、イノベーション) 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
目標12(持続可能な生産と消費) 持続可能な生産消費形態を確保する。

出典:https://jpn.nec.com/profile/sdgs/case/03.html

野村ホールディングス株式会社:金融・経済教育の推進

野村ホールディングス株式会社は、健全な資本市場の形成と資金循環を目的として、金融経済教育・啓発活動を行っています。
これによってSDGsの目標4の達成に寄与しているでしょう。

目標 意味
目標4(教育) すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。

出典:https://www.nomuraholdings.com/jp/investor/library/ar/csr/data/ca_leaflet.pdf

このように、SDGsへの貢献は発展途上国向けのビジネスだけでなく、日本国内のビジネスにおいても可能なのです。
このほかにも、日本企業はSDGsに様々な取り組みをしています。
ほかにどのような取り組みがあるのかは、外務省のサイトをご覧ください。

SDGsのロゴの使い方

ここまで、日本企業のSDGsに対する取り組みをご紹介しました。
ここからは、SDGsのロゴの使い方を見ていきます。
今回は大まかに紹介しますので、詳しく知りたい方は国際連合広報センターのサイトをご覧ください。

国連主体用と非国連主体用の2種類がある

まず、ロゴの使用ルールには、国連主体用と非国連主体用の2種類があります。
ほとんどの場合、非国連主体用のルールが適用されると思いますので、今回は非国連主体用のルールをご紹介します。

非国連主体ロゴとSDGsロゴの間にスペースと縦線を入れる

非国連主体ロゴとSDGsのロゴの間にはスペースと縦線を入れる必要があります。
縦線は、0.5ポイントで100%黒色である必要があります。
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資金調達用と商業目的用でルールが違う

また、非国連主体用の中でも、資金調達用と商業目的用で若干ルールが違います。
非国連主体ロゴの高さに対するSDGsのロゴの比率が変わってくるので、しっかりと確認してください。

所定の文言が必要な場合も

SDGsロゴ・バージョン2や、カラーホイールを使う場合には、「(主体名/私たち)は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています」という文言を添える必要があります。
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出典:https://www.unic.or.jp/files/SDG_Guidelines_AUG_2019_Final_ja.pdf

その他禁止事項が設定されている

他にも、拡張したり、書体を変えたり、影をつけたりしてはいけないなどの禁止事項があります。
デザインルールに違反しないように注意しましょう。
sdgs5

出典:https://www.unic.or.jp/files/SDG_Guidelines_AUG_2019_Final_ja.pdf

まとめ

2015年に国連で採択された、17の目標から成るSDGs。
日本政府も、全国務大臣を構成員とする持続可能な開発目標推進本部を設置し、SDGs達成のための施策を進めています。
SDGsは、消費者の共感が得られやすいという調査結果が出ており、自社のマーケティングやブランディングにおいて重要になってくるでしょう。
この機会にSDGsについて知り、自社でもSDGsの達成に取り組んでみませんか?

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