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この記事は Movable Type Advent Calendar 2020 の21日目の記事です。
DI制作チームの能勢です。最近は、ほとんどのウェブサイト構築案件でCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)が利用されています。管理画面からページ作成や編集ができ、画像をアップロードしたりPDFをアップロードしたりと、ウェブサイトで想定されるさまざまなケースに対応することができます。
今回は、Movable Type (MT) 案件で利用されるプラグインをまとめてみました。これからMTでサイト構築する人の何かしらの手助けになればなと思ってます。
目次
Movable Type (MT) とは
MTを知らない人も多くなってきましたので、まずはMTの説明から。WordPressを知っている人が多いので、WPとの違いを絡めて簡単に説明します。
主にスタティックパブリッシング(静的出力)をメインとしたCMSです。ダイナミックパブリッシング(動的出力)もできますが、MTのメリットとしては薄いです。静的出力できるので、アクセスに強く、セキュリティティにも安全な面が多いのが特徴です。
通常のウェブサイトにおいて、ブログ・ページを作る・管理するという面では機能不足はありません。また、有償ライセンスとなり、セキュリティパッチも提供されるので、オープンソースがNG!という場合には候補に上がることが多いCMSだったりします。
また、WPとの大きな違いは「複数のサイト管理」ができることではないでしょうか。WPは MU という機能をONにすると複数サイト管理ができるようになります。しかし、あまり利用しているユーザーが多いという話は聞きません(知っている人は利用している感じ)。MTは標準で複数サイト管理ができるので、1つのCMSにまとめたい!という場合にもメリットが高いです。
さて、ここからはさまざまなサイト構築において、どんなMTプラグインがあるのかみていきましょう。
MTプラグインディレクトリ
まずはここをチェック!MTで利用できるプラグインやテーマが一覧で見ることができます。ここにないプラグインもあるのですが、まずはMTプラグインディレクトリをみてから探しましょう。
エンタープライズ向け
エンプラ案件の場合は、あとからあれこれ追加してプラグインの干渉を気にするよりも、まとまったプラグインが利用できる方がリスクが少ないです。もともとMT自体の機能ではほとんどの案件は対応できると思いますが、ウェブサイトは成長していくものなので機能拡張ができる方が嬉しいですよね!
イントラサイト向け
社内の情報共有やファイル共有などに利用されるイントラサイト。シングルサインオン(SSO)が必要な場合は、Movable Type Advancedを利用するとLDAP連携ができるようになります。イントラの場合、パブリックな案件とは違った要件がでてくるのですが、MTはベースがしっかりと作られているのでイントラ対応もバッチリです。
同期プラグイン
ステージング環境と公開環境を同期したい、ファイルを転送したい、という要件は非常に多くあります。セキュリティの関係上、公開環境では動的なファイルを置けない、システム経由でないとファイルをアップロードさせないなど、背景はさまざまです。MTクラウドには標準で同期機能があるので、それを利用するのも手かもしれません。
- PowerSync
- Uploader for Movable Type
- Movable Type staging pack
- Movable Type SmartSync Pack
- MT S3 Transfer
最近はAWS S3が公開環境ということもあるので、どこからどこに同期をかけるのかはしっかりと確認しておきましょう。以下のページで詳しく比較されています。
ワークフロー(承認機能)
承認フローを持つことで、正しい情報の公開ができるようになります。権限分け、段階的な権限、承認および公開とステップをふんでページ公開ができるようになります。
フォーム作成
WordPressでは豊富にあるフォームプラグインですが、MTにももちろんあります。フォームのデザインもMTテンプレートで作成できるので、統一したデザインにすることができます。
多言語対応
最近は多言語化されているサイトが多くなり、コーポレートサイトだと日英が基本となってきています。そんな時に便利なのが多言語プラグインです。翻訳も必要なのか、サイト構造を多言語対応するのかなど、要件もさまざまなのでしっかりと整理しておきましょう。
予約システム
お店の予約や施設予約など、ウェブからの予約を実現できるのものインターネットの良いところですよね。MTでももちろん実現が可能です。
会員管理、閲覧制限
会員サイトの構築や、会員情報の管理もMTで可能です。また、会員のみが閲覧できる機能もあります。会員サイトをMTで作るケースはそこまで多くないかもしれませんが、いざというときのために。
EC・カート
こちらもそこまで多くはないかもしれませんが、MTでECサイトを構築することが可能です。
アクセシビリティ
東京オリンピックの話もあり、世間的にはアクセシビリティへの関心が高まってきていますね。MTにもアクセシビリティに対応するプラグインがあります。
管理画面を使いやすくしたい
運用が始まると管理画面の使いやすさによって、運用負荷が大きく変わってきます。MTプラグインはもともと使いやすい管理画面ですが、さらに使いやすくするプラグインがあります。
最後に
10年前からウェブ制作に関わっている方にはおなじみにMTですが、まだまださまざまなサイトで利用されています。やはり一番の特徴は「スタティック・パブリッシング」ではないでしょうか。静的なファイルを吐き出せること、HTMLだけでなくjsonやxmlなどさまざまなファイルを出力できることなど、ほかのCMSにはない特徴を持っています。
サイトの要件によって最適なCMSを選ぶのもテクニカルディレクターの仕事なので、今回は一番得意なMTの話を書いてみました。弊社ではSEOを強化したMT案件、CMS案件を実績として多く持っています。エンタープライズ向けの大規模案件にも対応していますので、案件のご相談お待ちしています!
明日は rmasco さんです。某案件ではお世話になりました!
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