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リダイレクトとは?仕組みや種類、設定からテストの方法まで解説

リダイレクトとは?仕組みや種類、設定からテストの方法まで解説

Webサイトのリニューアルやメンテナンス、期間限定のキャンペーンを行う際に不可欠な「リダイレクト」。

しかし、「リダイレクト設定は重要って聞くけど、どんな場面で使うの?」
「どこで設定できるの?具体的な方法は?」
など、リダイレクトについて疑問をもっている方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではリダイレクトの仕組みや種類をはじめ、設定やテストの方法、注意点までを解説します。

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リダイレクトとは

リダイレクトとは、WebサイトやページのURLを変更した際、古いURLから新しいURLへ自動的に転送する仕組みのことです。例えば、以下のような場面で使用します。

    【主な使用シーン】

  • サイトやページのリニューアルに伴うURL変更
  • ドメイン変更
  • WebサイトのSSL化(http→https)
  • URLの「www」の統一

リダイレクトを設定すれば、古いURLにアクセスしたユーザーを新しいURL先に転送できるのはもちろん、クローラー(Webサイトの情報収集をする自動プログラム)に新URLの存在を知らせることができます。

リダイレクトが重要な3つの理由

URLを変更した際、なぜリダイレクトが必要なのかみていきましょう。ここでは3つの理由を解説します。

ユーザビリティの低下防止

リダイレクトが重要な理由の1つ目は、ユーザビリティ(使いやすさ・快適さ)の低下防止です。

例えば、ユーザーがURL変更前のブックマークページにアクセスした場合、リダイレクト設定されていないと「404 not found(エラーページ)」が表示されます。そうすると、サイトやページがなくなったと勘違いされたり、新たなページを探す手間をかけてしまったりなど、ユーザビリティの低下につながりかねません。

ユーザーが快適に新しいページを閲覧できるようにするためには、リダイレクトによる自動転送が不可欠です。

検索順位の引き継ぎ

リダイレクトが重要な理由の2つ目は、検索順位の引き継ぎです。リダイレクト設定されていないと、検索エンジンはURL変更後のページを新規ページと判別し、これまでの評価がリセットされてしまうため、表示順位が下落する可能性があります。

とくに、MFI(Googleのクローラーがモバイル版のページを重視してインデックスする方法)が適用されている現在では、PC版サイトとスマートフォン向けサイトで異なるURLを使用している場合、PC版ページにリダイレクト設定をおこなっていないと評価が下がる原因になります。

参照:Google「モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法」
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/mobile/mobile-sites-mobile-first-indexing?hl=ja

重複コンテンツの回避

リダイレクトが重要な理由の3つ目は、重複コンテンツの回避です。内容が重複した異なるページが存在すると、検索エンジンは優先して評価すべき対象を判別できず、評価が分散してしまいます。そのため、内容が似通ったコンテンツはリダイレクト設定し、統合することが重要です。

例えば、近年セキュリティの観点から推奨されているSSL化を実施する際、HTTPとHTTPSの両方のバージョンが存在していると重複コンテンツとみなされてしまうため、HTTP→HTTPSのリダイレクト設定が必要になります。

リダイレクトの種類

リダイレクトの種類を大別すると「サーバーサイドリダイレクト」と「クライアントサイドリダイレクト」の2つにわかれます。

サーバーサイドリダイレクト クライアントサイドリダイレクト
処理場所 サーバーが処理する ブラウザが処理する
速度 直接転送のため速い ページ読み込み後の転送のため遅い
SEOへの影響 評価を引き継ぐため有利 検索エンジンが適切に処理しない場合があるため不利
設定の難易度 サーバー権限が必要なため難しい HTMLやJavaScriptで設定できるため簡単

ここからは、それぞれの特徴を詳しく解説します。

サーバーサイドリダイレクト

サーバーサイドリダイレクトとは、サーバーによってリダイレクト処理し、即座にユーザーのブラウザで新しいページを表示する方法です。旧ページのインデックスや評価を引き継ぐことができるのも特徴です。Googleでは、クロール効率やSEO評価などの観点から、サーバーサイドリダイレクトを推奨しています。

参考:Google「リダイレクトとGoogle検索」
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/301-redirects?hl=ja#serverside

    【仕組み】

  1. ユーザーが「旧URL」にアクセス
  2. 同時にサーバーが「新URLへ移動」のHTTPステータスコードを返す
  3. ブラウザでは新URLが表示される

サーバーサイドリダイレクトでは、「301リダイレクト」と「302リダイレクト」のどちらかを利用するのが一般的です。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。

301リダイレクト 302リダイレクト
転送期間 永続的 一時的
目的 元のURLに戻すことがない場合のURL変更を伝える 一時的にURL変更するページであることを伝える
検索結果 転送先のページを表示 転送元のページを表示
利用シーン
  • サイトやページのリニューアルによるURL変更時
  • ドメイン変更時
  • SSL化(httpからhttps)
  • など

  • メンテナンスやキャンペーン時
  • A/Bテスト
  • など

301リダイレクトは、永続的な転送を設定するものです。301リダイレクトを設定すれば、検索エンジンはページが恒久的に移動したと認識するため、元のページのインデックスや評価が保持されます。主にWebサイトのリニューアルやドメイン変更時などに使用します。

301リダイレクトの詳細については、以下の記事をご覧ください。
>>301リダイレクトとは?重要性や302との違い、設定方法、注意点を解説

一方、302リダイレクトは一時的な転送を設定するものです。検索エンジンには「将来的に元のURLに戻す」と認識され、検索結果には旧URLが表示されます。そのため、メンテナンスやキャンペーンページへの遷移に用いられるのが一般的です。302リダイレクトはあくまで一時的であるため、1~2週間程度の設定にとどめるようにしましょう。

302リダイレクトの詳細については、以下の記事をご覧ください。
>>302リダイレクトとは?301との違いや設定から確認の方法までを解説

クライアントサイドリダイレクト

クライアントサイドリダイレクトとは、ブラウザ(例:Google Chrome、Microsoft Edge、Safariなど)側でリダイレクト処理する方法です。サーバーが指示をだすのではなく、ページ内に記載された情報をブラウザが読み込んで転送します。「○秒後に新しいページに移動します。」と表示されるのが特徴です。

    【仕組み】

  1. ユーザーが 「旧URL」 にアクセス
  2. 旧ページが開く
  3. ページ内のJavaScriptやHTMLの設定によって新URLへ転送

HTMLやJavaScriptを用いるため、比較的設定しやすいのが利点ですが、サーバーサイドリダイレクトよりも処理速度が遅く、検索エンジンに適切に処理されない可能性があるなどのデメリットもあります。

そのため、サーバーへのアクセス権がないレンタルブログや無料サービスなどでリダイレクトを設定するときや、広告ページ→本ページのように特定のページを一度表示させてからリダイレクトしたいときなどに使用する場合が多いです。

具体的な設定方法

リダイレクトの設定方法は主に3つあり、それぞれ以下のように分類されます。

サーバーサイドリダイレクト
  • .htaccess
クライアントサイドリダイレクト
  • JavaScript
  • meta refresh

ここからは、それぞれの設定方法を解説します。

.htaccess

1つ目は、Googleが推奨している.htaccess(エイチティーアクセス)での設定方法です。.htaccessとは、Webサーバーの動作を制御するファイルのことで、テキストエディタで作成します。例えば、ページ単位で設定する場合は以下のコードを使用します。

RewriteEngine On
RewriteRule ^aaa$ https://www.example.com/bbb [R=301,L]

上記のコードは「/aaa」で終わるURLにアクセスした場合に、「https://www.example.com/bbb」のURLにリダイレクトするというコードになります。「/aaa」や「https://www.example.com/bbb」の部分は、ご自身のサイトに合わせて設定を変更してください。

また、上記以外にも、ディレクトリ単位やドメイン単位での設定、URL正規化のための設定など、用途別にさまざまな設定方法があります。

用途別のリダイレクト設定方法の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

JavaScript

JavaScriptでリダイレクトを設定する場合、設定したいページの内に以下のようなコードを記載します。

  <script>
    setTimeout(function() {
      window.location.href = "https://example.com";
    }, 5000); // 5000ミリ秒(=5秒)後にリダイレクト
  </script>

このコードの場合、5秒後にリダイレクト処理が行われます。数字を変更することで遷移が行われるタイミングを任意に設定できます。「https://www.example.com」は、リダイレクト先のURLなので、リダイレクトさせたいURLに変更してください。

ただし、リダイレクトを機能させるには旧ページを残しておく必要があるうえに、JavaScriptを無効にしているブラウザではリダイレクトが機能しない点に留意しましょう。

また、クライアントサイドでのリダイレクトは、ステータスコードを返すことができず、「301リダイレクト」としての設定はできません。SEO評価を完全に引き継ぎたい場合は、サーバーサイドのリダイレクトを推奨します。

meta refresh(HTMLタグ)

meta refreshを使用してリダイレクト設定する際は、HTMLの内に以下のようなmetaタグを記述します。

<meta http-equiv="refresh" content="5; URL=https://example.com">

上記コードの「5」の部分はリダイレクト処理が発生するまでの秒数です。任意の秒数に変更してください。「https://www.example.com」は、リダイレクト先のURLなので、リダイレクトさせたいURLに変更してください。

また、JavaScriptの場合同様、「301リダイレクト」としての設定はできません。特に「0秒」などの極端に短い時間での設定は、検索エンジンも評価しづらく、ユーザー体験としても悪くなる可能性があるので避けた方が良いでしょう。

リダイレクト設定で注意すべきこと

リダイレクト設定で注意すべきこと
リダイレクト設定する際に注意すべきことを紹介します。

リダイレクトチェーンとループ

リダイレクト設定する際は、リダイレクトチェーンとループに注意しましょう。どちらもユーザビリティの低下やSEOに影響する可能性があります。

リダイレクトチェーンとは、ゴールとするページまでリダイレクトによる遷移が複数回連なる状態のことです。複数のリダイレクト処理が重なるため、ページの読み込み速度が遅くなったり、クロール効率が悪くなったりする可能性があります。とくに長く運営しているサイトでは、リダイレクトが複雑化しリダイレクトチェーンが起こりやすくなるため、定期的に管理を見直しましょう。
リダイレクトループは、リダイレクトが無限に繰り返されエラーがでてしまう状態のことです。例えば、ページA→ページB、ページB→ページAと、ページA・B間をループします。リダイレクトループが起きるとどのページにもアクセスできなくなるため、発生した場合にはどこにミスがあるのかを特定し、早急に対処しましょう。

解除のタイミング

302リダイレクトはメンテナンスやキャンペーンが済んだ時点で解除する必要があります。設定が長期にわたると検索エンジンが古いURLを新しいものとして認識してしまう可能性があるため、リダイレクトを1ヶ月以上継続したい場合は301リダイレクトを設定しておきましょう。

一方、301リダイレクトはユーザビリティ維持のためにも、できるだけ永続的にリダイレクトしておくことが推奨されています。
例えば、ドメインを移管した場合、リダイレクト設定を維持するには古いドメインも継続して契約しておかなければなりません。コストの関係などでリダイレクトを解除したい場合には、最低でも1年以上経ってから行いましょう。くわえて、URL変更前ページへのアクセスがないかを確認してから解除することをおすすめします。

リダイレクト警告

リダイレクト設定をした際、警告がでる場合があります。リダイレクト警告とは、ユーザーがリンクをクリックした際に、ブラウザや検索エンジンによって「このリンクは別のURLへリダイレクトされます」と警告が表示される現象のことです。
ユーザーをフィッシングサイトや悪意あるページに誘導するリスクがある場合に発生することが多いですが、リダイレクトの設定ミスや技術的な問題で発生するケースもあるため、設定時は細心の注意をはらいましょう。技術面での考えられるミスは以下のとおりです。

  • リダイレクト設定が重複している又は誤っている
  • SSL化されていない
  • リダイレクト先がリンク切れしている
  • 短縮URL(元のURLを短く変換したもの)を使用している

設定後のテスト方法

リダイレクト設定後は必ずテストを行なうようにしましょう。複数のページに設定している場合、すべてのページを確認してください。

ブラウザで確認する

リダイレクト設定したら、ブラウザで旧URLへアクセスし、正しく転送されるか確認しましょう。転送先のページが正常に表示、機能しているかも確認してください。キャッシュの影響を考慮して、シークレットモード(プライベートブラウズ)の使用を推奨します。

リダイレクトチェックツールを利用する

リダイレクトが正しく機能しているかを確認する専用のツールを利用するのもおすすめです。複数のURLを一括チェックしたり、異なるOSやブラウザでの挙動を確認したりできるため、とくに規模の大きいサイトや多くのリンクをもつサイトでのテストに役立ちます。

例えば、ohotuku.jpでは以下のようにURLを入力するだけで、どの種類のリダイレクトが何回行われているかを確認できます。
リダイレクトチェックツールを利用する
画像元:https://ohotuku.jp/redirect_checker/

ただし、ツールによってはクライアントサイドリダイレクトはチェックできない場合がある点に留意しておきましょう。

Google Search Consoleを活用する

Google Search Consoleの「ページ登録インデックスレポート」機能でエラーが起きていないか確認する方法もあります。

Google Search Consoleで表示される「ページにリダイレクトがあります」という文言は、301リダイレクトまたは302リダイレクトによって、Googleのクローラーが該当URLにアクセスできない場合に発生します。自分で設定したURLが表示されている分は問題ありませんが、意図せずリダイレクト設定されている場合は、対象URLを確認し原因の特定が必要です。

対処法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>「ページにリダイレクトがあります」の原因と対処法|サーチコンソールのリダイレクトエラー

まとめ

リダイレクトとは、WebサイトやページのURLを変更した際に、旧URLから新URLへ自動的に転送する仕組みのことを指します。SEO評価やユーザビリティを維持しながらWebサイトを運営するには、リダイレクト設定が欠かせません。

代表的なリダイレクトとして、301リダイレクト(永続的)と302リダイレクト(一時的)が挙げられます。検索結果や解除のタイミングなどに違いがあるため、それぞれの特徴を理解したうえで、適切なリダイレクトを設定することが重要です。

設定後はブラウザやリダイレクトチェックツールなどを用いて、リダイレクトが正しく機能しているか必ずテストしましょう。

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