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【セミナーレポート】#mtddc Meetup TOKYO 2016 全セッションレポート!

MTDDC Meetup TOKYO 2016まとめ

私がご紹介します

Kaneko Yoshiaki

KanekoYoshiaki SEO Div. チーフコンサルタント

2014年よりSEOアナリストとしてさまざまな規模・業種のサイトを担当。 WordPressやMovable Typeのユーザーコミュニティが主催するセミナーへの登壇経験多数。制作・システムサイドの知見を活かし、不動産サイトや超大規模ECサイトなどの複雑なサイトへのSEOコンサルティングや、リニューアル時のSEO基盤形成などを得意とする。

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※画像制作:株式会社HAMWORKS

去る11月12日(土)に、MTDDC Meetup TOKYO 2016が開催されました。弊社デジタルアイデンティティはゴールドスポンサーとして、また、本記事の著者・金子と弊社小林はMT東京のメンバーとして、またまた金子はランチセッションの登壇者として、がっつり参加させて頂きました!

MovableTypeを軸に、技術的なトピックだけでなく、ディレクションやマーケティングなど、幅広いテーマのセッションが行われました。朝10時から懇親会も含め夜の19時までと長丁場ではありましたが、非常に有意義な時間となりました。お越しいただいた皆さま、ならびに登壇された方々、スポンサーの皆さま、誠にありがとうございました。

少し長いですが、全セッションのレポートを作成しましたので、参加できなかった方は参考にしていただけると!

目次

基調講演:Movable Type でつくる CONNECTIVE な世界(シックス・アパート株式会社 取締役CTO 平田 大治氏)


基調講演はシックス・アパート株式会社CTOの平田さん。これまでのシックス・アパート社の歴史とともに、今後のリリース予定についてもご紹介いただきました。
また「Movable TypeでつくるCONNECTIVEな世界」として、近年Webの世界で言われているトピック(セキュリティ・常時SSL化・分散メディア・モバイルユーザーの増加・SNSの台頭・マーケティング部門との連携・・・)に対して、CMS、そしてMovable Typeができることについてお話いただきました。Webで求められるものが多くなるとともに、CMSでできることもどんどん増えていて、とても便利になりました。私達もうまく活用して、信頼感のある提案をしたいものです。特に分散型メディアのお話はすぐに提案したいクライアント様がたくさん出てきました…


今後を考えるきっかけになる、MTDDCの基調講演にふさわしいセッションでした。

ロフトワークが実践する「CMSを導入したい人とCMSを導入する人とのギャップの埋め方」の秘訣!(株式会社ロフトワーク シニアテクニカルディレクター 大森 誠氏)


最初のルームAのセッションは、株式会社ロフトワークのシニアテクニカルディレクターである大森誠さんが「『CMSを導入したい人とCMSを導入する人とのギャップの埋め方』の秘訣!」というテーマで始まりました。


クライアントワークにおいてCMSを導入する際、CMS導入によって解決される課題(=現場にある既存の課題)はバラバラであるという点から、まずは課題を分析した上できちんと課題解決のプロセスを確立し、その上で最適なCMSを提案することが重要であるという、現場の感覚にすごく寄り添ったお話でした!

CMS導入に限らず、課題の分析と、論理的な解決プロセスの確立、そして実践というフローはどんな場面でも心がけないといけないな…!という気づきを得られたセッションでした。

Marutto Tsunagaru ネタフル流ブログ運営術([N]ネタフル コグレマサト氏)


プロ(=その道で生計を立てていく)ブロガーとしてのブログ運営術やスタンスについてご紹介いただきました。

コグレさんご自身のWeb上での活動を振り返りつつ、月間100万PVを誇る情報ブログ「ネタフル」がどのようにして誕生したのか、またそこからどのように活動が派生したのか等、内容のぎっしりつまったセッションでした。セッションの中で「最初は成果が出なくても、一度始めたことはやめない」というお話がありましたが、このコグレさんのスタンスは、Webのみならず様々な試みに通じるのではないでしょうか。

Movable Type Data API SDK for Swift を使った事例(仮)(オリンパスソフトウェアテクノロジー株式会社 藤 治仁氏)

登壇された藤さんは書籍これからつくる iPhoneアプリ開発入門 ~Swiftではじめるプログラミングの第一歩~ Swift3/Xcode8対応の著者。


セッションでは書籍の中からDataAPI SDK for Swiftをつかった事例をデモをつかってご紹介いただきました。
私は正直DataAPIがどんなものか分かっていなかったのですが、「こんなものも引っ張ってこれるのか~」と新たな可能性を感じました。早速弊社のメディアチームにシェアです!

成果につながるコンテンツマーケティングの基本(株式会社デジタルアイデンティティ SEO Div. 金子 睦朗氏)

こちらについては別記事「【セミナーレポ】MTDDCで「成果につながる!コンテンツマーケティングの基本」で登壇しました #mtddc」にてまとめております!フォローアップ要素も盛り込みましたので、ぜひご覧ください。

Movable Type営業会議〜経営・営業・ディレクター・エンジニア視点で考える勝てるプレゼン、デモ、見積もり、開発の考え方〜(アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生氏)

Movable Type 営業会議のフォローアップ(その1. ターゲットによってアピールポイントを変える) – Junnama Online

開始5分前位に会場入りしたアルファサード株式会社 野田さん!

野田さんのセッションでは、プレゼンに勝つために、誰に何を見せると効果的かを実際のケースを元にご紹介いただきました。
企画・広報・総務部門はワークフロー重視!情報システム部門は「多機能」アピールが効く!など、ターゲット毎の具体的なMTでのアピールポイントがわかりやすかったです。

セッションの最後に紹介した、プラグインの他言語対応では、大阪弁、博多弁を披露し、野田さんらしく面白いセッションでした!

RE:ゼロから始めるMT生活(仮)(株式会社LIG バックエンドエンジニア 徳山 翔悟氏)

株式会社LIGの徳山翔悟さんのセッションは開始早々ルームがいっぱいになっていて、注目度の高さが伺えました。
徳山さんはふだんからLIGブログでもMovableTypeに関するTipsをたくさん公開していて、このセッションではカスタムフィールドの利用やmetaタグの設定などの項目に対して、WordPressとMovableTypeそれぞれで作業する場合の方法について紹介していました。

軽快な語り口で笑いを取りつつ話を進めるスタイルに、みんな楽しみながら耳を傾けているのが印象的なセッションでした!

MTビジネスでの押さえておきたいポイント5つ 〜これからor久々に MTビジネスされる方向け〜(株式会社スカイアーク ソリューション開発マネージャー 平栗 健太郎氏)

ビジネスでMTをやるからには、という観点で、気をつけるべきポイントを5つご紹介いただきました。
MTを使ったWebサイトをビジネスでやるからこその永続性の大切さ、経営目線、営業目線など多角的な視点でCMSを考える事の重要性は改めて考えさせられました。お客さんの声を緻密に拾って施策に反映していくプロセスはすごいな~と思ってしまいました。

長年MTでビジネスをやられている方だからこそ知っているノウハウを聞けて貴重な時間でした。

Connect with Data API(藤本 壱氏)

MovableType関連の本も沢山出されている藤本さんのセッションは、実際にその場で披露してくれるデモセッションでした。

「Connect with Data API」をテーマにした内容で、MovableTypeを通常のようなCMSとして使うのではなく、DataAPIと連携させて使う、アプリのデータを格納しておいて使うなど、そんな使い方もできるんだ!と新しい発見がありました。C#対応をさせ、Xamarin(ザマリン)を使うことで、アンドロイドアプリ、アイフォンアプリ両方を同じソース(完全同じではないけど)で運用できるなど、アイデア次第で色々と便利になるんだなと、感心させられるセッションでした。

作るツールから支えるツールへ 〜Movable Typeと外部システムの連携事例〜(株式会社ジャクスタポジション 代表取締役/ウェブディレクター 西山 泰史氏・株式会社インセンブル 代表取締役 濱内 勇一氏)

MovableTypeと外部システムの連携に関して、実際の事例をもとに、ECシステムをMovable Typeとどう連携させるかという課題について、ジャクスタポジション社開発の「SkeltonCart」をはじめとしたシステム・プラグインを用いた方法をご紹介いただきました。

競争が激しいECの世界でモノを売っていくためには顧客とのリレーションが必要で、そのためには開発者・運営者ともに柔軟に対応できるシステムづくりが必須なのだなぁと実感しました。そんな観点からも、セッションのタイトルである「作るツールから支えるツールへ」というテーマの重要性を改めて考え直したいと思いました。

潜入!超有名ブランドECサイトの裏側(ダイアモンドヘッド株式会社 山下 真吾氏・宮本 耕介氏・菱沼 有二氏)

ECサイトの制作からシステム開発、写真・動画の撮影、配送までをワンストップで提供されているダイヤモンドヘッド株式会社から3名が登壇され、アパレル系ECサイトの裏側をたっぷり語って頂きました。

特に広告代理事業がメインの弊社にとっては、ECシステムに特化した広告効果測定システム「APIAS」のパートは興味深かったです。

MovableType.net で、「つながり」をもっと簡単に(シックス・アパート株式会社 プロダクトマネジャー 早瀬 将一氏)

シックス・アパート株式会社の早瀬さんからは、MovableType.netの実演デモセッション!MovableType.netの便利な使い方をご紹介いただきました。

WordPressサイトからのインポートも、URLを入れるだけで、記事の画像をぬいてきて記事に組み込んでくれたり、画像をアイテムに入れてくれるなど、非常に便利な機能を初めて知りました!
常時SSLはボタン1つで完了。フォームもドラックドロップで簡単に作れる。ページの差し替えも今のページはそのままに、未来投稿できる。変更箇所の比較もマージでわかりやすい。などなど、今すぐMovableType.netを使ってみたくなるセッションでした!

日本語Webフォントを活用してWebサイトの価値を高めよう!(ソフトバンク・テクノロジー株式会社 Webフォント エバンジェリスト 関口 浩之氏)

MTDDC MEETUP TOKYO 2016 | Webフォント講座

web上のフォントデータを呼び出すことで、どの端末で閲覧しても決まったフォントが表示される「Webフォント」。このセッションでは、日本語Webフォントの魅力や事例、導入方法についてご紹介いただきました。

Webフォントを使えばいちいち画像のalt属性にテキストを打ち込む手間がなく、テキストなので修正も非常に簡単に行える…というのは、SEO的にも非常に魅力的です。最近では多くのハイクオリティなフォントが簡単かつ素早く安価に呼び出せる仕組みが整ってきているそうなので、手間や表示速度や価格面でWebフォントを敬遠していた方は、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

WordPressとDrupalの頭痛がするほどすごいところ 〜 海外CMSと国産CMSの顕著な違いについて 〜(株式会社ミツエーリンクス 取締役/言問株式会社 代表取締役 藤田 拓氏)

世界的にみればWordPressとDrupalのシェアはすごく多いにも関わらず、国内では(特に大手企業で)否定されがちです。そんな2つのCMSのすごいところをご紹介いただきました。

WordPressとDrupalがどんなサイトで使われているのかを取り上げ、セキュリティの万全さをアピールされていました。ホワイトハウスもDrupalなのはびっくりでした(オバマさんのときから)!ちなみに藤田さんが関わったWP案件でセキュリティ問題はゼロとのことでした。

ユーザーが多い・GPLだけあってテーマもプラグインも多いということも取り上げられていました。プラグインはもはやCMSの域を超えてるものもあって、ただただ関心しておりました~。”

Movable Type ×Fluentdによる柔軟なシステム接続(アイデアマンズ株式会社 代表取締役 宮永 邦彦氏)

MovableTypeとデータ連携プラットフォームである「Fluented」を連携させるプラグイン「mt-plugin-fluent」をつかった、さまざまなソリューションをデモを交えてご紹介いただきました。

Microsoft Azure Search をつかった全文検索や、InfluxDB と Grafanaをつかったパフォーマンスの可視化など…これまで小さなWebサービスレベルでもいちいちプログラムを書かなければいけなかった部分を簡略化できたり、スケーラビリティを持たせたシステムにできたりと、使い所のイメージがふくらむセッションでした。

ユーザー体験設計とWebサイト構築から導く企業ブランディング(株式会社コンセント 関口 裕氏)

株式会社コンセントの関口裕さんのセッションは、立ち見がでるほどの超満員で非常に注目度の高いセッションでした!
「ユーザー体験設計とウェブサイト構築から導く企業ブランディング」というタイトルで、クライアントの課題がWebサイト構築にはとどまらない、より大きなものであった場合にどう解決するか?という事が主題でした。

CMSをユーザーとのコミュニケーションをデザインするものであると定め、実際にCMSを活用した事例を紹介しながらサイト構築を通じて企業のブランディングをどうやって作っていくのか?というお話をとても細やかにお話してくださいました。

今さら聞けない!?Webアクセシビリティに取り組む理由(株式会社ミツエーリンクス 取締役社長 兼 CTO 木達 一仁氏)

Webにおけるアクセシビリティの必要性と取り組み方についてご紹介いただきました。

Webアクセシビリティと言うとデザインを制限するもの・一部の人のためのものと捉える方も少なくありませんが、それが大きな間違いであるとハッとさせられるセッションでした。
技術的な話や難しい話は一切抜きにして、アクセシビリティの本質に立ち返った内容となっております。スライドが公開されているので、ぜひご覧ください!

Movable Typeで承認ワークフロー(小粋空間 荒木 勇次郎氏)

ある一定以上の規模をもつ企業や官公庁が、記事を公の場に公開する上で、各部署の担当者や上長に内容を確認してもらうというフローは、予想以上に煩雑なものです。責任者以外は確実に編集できないようにしたり、確認依頼を容易に投げられるようにしたり…と、MTの標準機能では痒いところに手が届かないことも多くあります。

それをMTのみで実現できるようにしたのが今回のプラグインでした。どういった機能を設けたのか、どのように動作するのか、といった部分を実際のデモで細かい部分まで見せて頂きました。

MT7を先取り!? DataAPI と Riot.js で作るユーザフレンドリーなダッシュボード(bit part 合同会社 柳谷 真志氏)

CMSを入れるということは運用がある前提のはず。しかしMT標準の管理画面(ダッシュボード)は汎用的な分すこし煩雑で、マニュアル必須。もしダッシュボードをクライアントごとにカスタムできたらマニュアルも不要でステキ…?という考えのもと、少しとっつきづらい&学習コストが高いMTのダッシュボードのカスタマイズを、DataAPI と Riot.js を使ってカンタンにできるよ、という内容を、デモも交えてご紹介いただきました。

ホスティング事業者からみたセキュリティ(株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ クラウドホスティング事業本部 開発推進部 情報セキュリティスペシャリスト 山田 直哉氏)

クラウドサービスの台頭で、より自由度が増したホスティングサービスですが、自由さと引き換えに疎かになりがちなのがセキュリティ。実際のデータをもとに、インターネット世界でどれだけ悪意ある第三者からの攻撃があるのかを取り上げ、それに対してどういった技術で対応しているのかについて紹介いただきました。

「現実世界の犯罪と違い、インターネット世界は攻撃する側の手間とコストがとても低い」という言葉はとても印象的でした。後手に回りがちなセキュリティ対策…つらいときにはホスティング事業者様にお願いしましょう!餅は餅屋!

大規模メディアサイトで使う Movable Type(エムロジック株式会社 代表取締役 田島 誠氏)

総記事数5ケタの超大規模メディアサイトのシステムも含めたリニューアル案件をもとに、大規模サイトで留意すべきポイントをご説明いただきました。

膨大なDB、増え続けるテンプレートとどう戦うか、3年後、5年後を見据えてどういった構成にすべきか…勉強になる話がとても多かったです。エムロジックさんならではのプラグイン導入のお話も面白かったです!

CMS座談会(Movable Type:柳谷 真志氏 WordPress:大曲 仁氏 concrete5:菱川 拓郎氏 Drupal:白根 健司氏 モデレーター:常盤 拓司氏)

終盤、Twitterのハッシュタグ「#mtddc」を大いに賑わせていたのはこちらのCMS座談会でした。
国内外の主要CMSの要人が一同に介し、それぞれの愛するCMSへの思いの丈を存分に「ぶちまける」といった趣の、非常に和気あいあいとしたセッションでした。


豪華すぎる登壇者は、
Movable Type:柳谷 真志氏
WordPress:大曲 仁氏
concrete5:菱川 拓郎氏
Drupal:白根 健司氏
という並びで、長丁場であるにも関わらず、席は最初から最後まで超満員でした!
フランクな語り口でずっと笑いの絶えないセッションが、MTDDCというお祭りの最後を華やかに飾っていました。

webアプリケーションの可能性を広げる超高速プラグイン開発(アルファサード株式会社 代表取締役 野田 純生氏)

MTDDC、最後はやはりこの方、アルファサード株式会社の野田さん!

Movable TypeやPowerCMS をベースエンジンとしてサイト構築の際に、カスタムプラグインを作成することで webサイトを多機能なwebアプリケーション化する方法をご紹介いただきました。簡単に実現させるために、プラグインを作るためのプラグインを作っていたり、本当にすごいと思わされるセッションでした。なにより、あの小さめのノートPCでマウスもなく、高速プラグイン開発を披露できるなんてw
時間を予定通り大幅に延長した野田さんのセッションは、楽しくためになる内容でした!

まとめ

長丁場でしたが、最後までご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
また、スポンサーの皆さま、登壇いただいた方々、その他お手伝い頂いた方々、改めて本当にありがとうございました。

全てのセッションが終わったあとは、スポンサー・登壇者・参加者を含めた懇親会でした!LTあり、プレゼント企画ありと大盛り上がりでした。
懇親会の模様についてはMTDDCのお知らせでもまとめていただいておりますのでご覧ください。

その他 #mtddc 2016 まとめ記事

随時追加予定です!

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