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先日、Googleのウェブスパムチームの責任者であるマット・カッツ氏がGoogleウェブマスター用公式YouTubeチャンネルにおいて<strong>タグと<b>タグのSEO効果の違いについて言及していましたので、その紹介をしていきましょう。
(Is there a difference between the “strong” and “b” tags in terms of SEO? – YouTube-2013/10/21)(Google’s Matt Cutts: No Reason To Fret Over “strong” & “b” Tags-2013/10/21 by Amy Gesenhues)
“strong”タグと”b”タグの違いとは?
こちらの動画はマット・カッツ氏がウェブマスターからの質問に答えるという形式となっており、その質問内容は以下になります。
SEOの視点から、テキストの特定の単語を強調するために用いられる<strong>タグと<b>タグの違いは何かありますか?
ユーザの視点からは両方とも囲んだ単語は太文字になります。
どのようなシチュエーションで2つのタグを使い分けるべきでしょうか?
(Jean-Marc G ,フランス パリ)
上記の質問に対して、マット・カッツ氏は以下のように回答しています。
ランキング、スコアー、その他の検索の要因に関して、Googleでは<strong>タグであろうと<b>タグであろうと違いはなく同じように扱います。
それは、囲んだ単語を斜体にする<em>タグと <i>タグにおいても同様です。
2つのタグの使い分けについては、<strong>タグは公の場での技術的な専門用語に、<b>タグは何かしらの意味のある用語に用います。
ただし、実際にはどちらもすべてのブラウザで単語を太文字にするだけです。
従ってどちらであろうと心配する必要はなく、好きな方を使ってください。
以上より、現状、Googleの解釈としては<strong>タグ、<b>タグどちらを用いても検索順位には影響を与えないことがわかります。
“strong”タグと”b”タグの本来の意味
ただし、本来のW3Cで定めれているHTMLの文法上の意味は以下のようになります。
■<strong>タグ
文法上論理的な強調を意味します。
■<b>タグ
単なるデザイン的な見栄え上の太文字を意味します。
Googleの解釈とW3Cで定めれている文法定義とには差異があるものの、今後Googleの判断基準に組み込まれる可能性もあり(可能性は低いと思われますが・・)、今まで通り、ウェブマスターのモラルとして、W3Cで定めれているHTMLの文法定義には従う必要があると考えます。