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Search Consoleに「クエリグループ」機能が追加|検索意図ベースの分析が可能に

Search Consoleに“クエリグループ”機能が追加|検索意図ベースの分析が可能に

2025年10月27日、Google サーチコンソール(Search Console)に新機能「クエリグループ(Query groups)」の追加が公式ブログで発表されました。

この機能は、これまで個別に表示されていた検索クエリを、意味や意図が近いもの同士で自動的にグループ化するもの。
これにより「サイト訪問者の検索意図」を把握しやすくなり、トピック単位でのSEO分析・コンテンツ最適化が容易になります。

本記事では、クエリグループ機能の概要や仕組み、SEO・コンテンツ運用における活用のポイントをわかりやすく解説します。

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クエリグループとは?

Googleが発表した「クエリグループ(Query groups)」は、検索意図の近いクエリを自動的にまとめる新機能です。

Google公式の説明と導入背景

これまでSearch Consoleでは、ユーザーが検索したキーワードごとに個別のデータが表示されていました。しかし実際には、表現は異なっても同じ意図を持つ検索が多く存在します。

クエリグループでは、Googleの機械学習モデルがこれらの「意味の近い検索語句」を検出し、1つのグループ(意図クラスター)として集約し、グループごとの傾向を把握することが出来ます。

Googleの公式ブログでは、以下のように「ワカモレディップの作り方」という検索意図を例にというグループについて説明しています。

  • ワカモレ ディップの作り方
  • ワカモレ ディップのレシピ
  • ワカモレ ディップ レシピ
  • グアック ディップのレシピ
  • 簡単なワカモレ ディップのレシピ
  • シンプルなワカモレ ディップのレシピ
  • 簡単にできるワカモレ ディップのレシピ
  • 簡単なワカモレ ディップの作り方

引用:Search Console Insights にクエリ グループを導入|Google Search Central

「クエリグループ」導入の背景には、検索クエリの多様化と、SEOの分析対象が「キーワード」から「トピック・意図」へと進化している流れがあります。Google自身もこの変化に合わせ、Search Consoleをより戦略的なツールへと進化を図っていると考えられます。

表示場所と基本的な使い方

クエリグループは、左メニューの「分析情報」の「お客様のサイトにつながる検索語句」というカードで確認できます。


画像引用:Search Console Insights にクエリ グループを導入|Google Search Central

ここでは、検索意図ごとにまとめられたグループが「上位」「増加傾向」「減少傾向」の3カテゴリで表示されます。各グループにはクリック数や表示回数などの主要指標が付与されており、パフォーマンスを比較しながら確認できます。

グループをクリックすると、その中に含まれる具体的なクエリ一覧がドリルダウンで表示されます。これにより、「どのクエリが主要な流入元になっているか」「どんな意図が伸びているか」をより直感的に把握できます。

とくに、月次レポートやトレンド分析において「テーマ単位での変化」を追える点が、従来との大きな違いです。

また、グループごとに「上位」「増加傾向」「減少傾向」の区分が用意されているため、次のような活用が考えられます。

上位グループ サイト全体で最も流入を生んでいる主要テーマを特定できる
増加傾向グループ 新たに注目が高まっているトピックを早期発見できる
減少傾向グループ 検索需要が落ちつつあるテーマを把握し、リライトや改善を検討できる

どんな分析ができるようになるのか

クエリグループ機能を使用することにより、検索意図ごとの成果を確認できるため、コンテンツの方向性を判断しやすくなります。

具体的には以下のような活用方法が考えられます。

  • トピック単位での評価が可能に
    記事やページ単位ではなく、「テーマ」や「課題意図」ごとの流入状況を把握できる。
  • 伸びているテーマを早期に把握できる
    増加傾向のグループを見れば、検索需要が高まっている領域を素早く発見可能。
  • リライトや改善の優先順位づけが容易
    減少傾向グループから、検索関心が落ちているテーマを把握し、更新対象を明確にできる。
  • レポート作業の効率化
    類似クエリをまとめて集計できるため、定期レポート作成やトレンド報告の工数を削減できる。

SEOやコンテンツ運用において、「どんな意図の検索でユーザーが訪れているか」を把握することは、今後さらに重要になります。
クエリグループは、そうした意図分析を日常業務の中で手軽に行えるようにする機能といえるでしょう。

注意点と現時点での制限事項

クエリグループは非常に有用な機能ですが、いくつかの制限・注意点があります。
利用の際は以下の点を押さえておきましょう。

  • 段階的にリリース中(数週間程度)
    クエリグループ機能は段階的にリリース中の機能になります。Googleの発表によると、「今後数週間にわたって段階的にリリース」とあるため、まだ表示されていない場合は少し待ってみましょう。
  • すべてのWebサイトが対象ではない
    クエリグループの紹介記事内に「クエリの数が少ないサイトではクエリをグループ化する必要性が低いため、クエリの数が非常に多いプロパティでのみ使用できます。」とあるため、小規模サイトでは利用することは出来ないようです。ただ、どの程度のクエリ数が必要になるのかの基準は示されていないため、対象かどうかは管理画面で実装されるかどうかを待つしかありません。
  • 自動分類の精度は要確認
    検索意図の近いクエリをAIが自動で判別してまとめていますが、正しいグルーピングが行われているかはわかりません。分析に使用する際には、必ずクエリグループ内の具体的なキーワードを精査しましょう。

現段階では「検索意図を俯瞰的に把握するための新しい可視化機能」として活用するのが現実的です。
正式なAPI対応やレポート連携が追加されれば、より実務での分析活用が広がると考えられます。

まとめ

クエリグループ機能の追加されたことで、初心者でも簡単に「検索意図軸」での分析ができるようになりました。

AI検索への対応やLLMO対策に注目が集まる中、より本質的な「ユーザーニーズ」を捉えるための有用な機能と言えるでしょう。

今後は、単なるキーワード最適化ではなく検索意図から逆算したコンテンツ設計やサイト改善が、SEOの成果を左右する時代になっていくはずです。

ご自身のSearch Consoleにクエリグループ機能が追加されたら、ぜひ活用してみましょう。

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