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近年、GA360を活用してサイトを効果的に運用する動きがありますが、GA360についてどこまで理解しているでしょうか?
今回は、GA360の実践的な機能や導入のメリットなどをご紹介します。
目次
GA360とは?
GA360とは、Google社が提供しているGoogleアナリティクスというウェブ解析ツールの有料版です。そもそもGoogleアナリティクスとはwebサイトを訪問するユーザーの流入経路やサイト内での動向を分析し、マーケティングにつなげることが可能なツールです。GA360では通常版と比較して、より詳細かつ正確なデータを活用できます。
GA360が利用されるようになった背景
近年のデジタル化により、デジタルマーケティングはビジネスにおいて特に重要です。
また、ユーザーの行動や属性が膨大なデータとして蓄積され、それを活用しサイトにアクセスするユーザーがどのようなニーズを持っているのか、どのような消費行動を行うのかを分析し改善していく必要があります。
このような背景があるため、膨大なデータを処理できるサービスが必要であり、それを可能にするため誕生したのがGoogleアナリティクスです。また、更に詳細かつ正確なデータを活用することがマーケティングをより効果的にすることから、GA360が利用されるようになりました。
Googleアナリティクス(通常版)については【GAとは?】Googleアナリティクスとは何か分かりやすく解説します!をご覧ください。
GA360と通常版の違いは?
では、GA360とGoogleアナリティクス通常版ではどのような違いがあるのでしょうか。
以下にて代表的な5つのポイントをご紹介します。
ヒット数の上限
Googleアナリティクスでは、アクセスデータを「ヒット」という単位で設定しており、これを元にデータの分析が行われます。また、その上限数に違いがあり、通常版は1ヵ月で1000万ヒット、GA360はプロパティ単位で1ヵ月20億ヒットとされています。超過分のデータについては反映されるものの、精度は保証されていません。GA360はヒット数の上限にかなり余裕があるため、ヒットが集中する大規模なサイトを運営しても安心して使用できます。
データ反映までの時間
データの反映は、プロパティからのヒットの収集、データ処理などの工数を要し、通常版では当日収集したデータの反映におよそ24時間かかります。一方でGA360は4時間で反映されるため、収集したデータを比較的早く活用できます。いち早く施策効果・状況を確認し、次の手を打ちたい企業にとってはこのデータ反映までの時間を重要にしています。
素早い分析に役立つデータの例としては、下記のような点があげられます。
- アナリティクス データの新しいフィルタの効果
- eコマースサイトへの変更が商品販売に影響を与えているかどうか
- 新しい見出しへのユーザーの反応
通常版では対応していない他サービスとの連携
Googleサービス内の連携もスムーズです。Google広告やデータポータル、オプティマイズと連携し効率的にサイトで収集したデータを活用することが可能です。またsalesforceで貯蓄している商談アプローチなどのセールスやマーケティング情報をGoogleアナリティクスにインポートする事が可能になっています。そのためGoogleアナリティクスで取得したオンラインデータとsalesforceが持っているオフラインデータを組み合わせることで、より効果的にビジネスへ活用できるでしょう。
手厚いサポート
GA360では通常版にはない手厚い有人サポートを受けることが可能なため、導入前から導入後までフォロー体制が整っています。
具体的なサービス例は以下のとおりです。
- お客様窓口対応
- 業務時間外の対応
- サービス導入に対しての教育
GA360の費用について
GA360は、Google marketing platformのサービスの1つで、GA360単体では月額130万円(月10億回ヒット)です。10億ヒット以上に関しては段階の課金制度になっています。
GA360の導入メリット
次に、GA360を導入するメリットについてご紹介します。
ユーザ属性での分析が可能
ユーザー属性とインタレストカテゴリのデータからは、ユーザーの年齢や性別に加え、オンラインでの活動や購買行動から判断されるユーザーの興味や関心についての情報も入手できます。
データ分析で得られたユーザーの興味関心を元に、自社のビジネスに最適な施策を考えてみましょう。
インサイトの連携がしやすい
様々なGoogleサービスに対して取得したデータをもとにアプローチが可能です。
具体的には、ディスプレイ&ビデオ 360、Google 広告、AdSense、AdMob、アドマネージャーと連携ができます。
レポートが見れる
日々検索されるアクティビティをリアルタイムで把握できます。
利用できるデータは[サマリー]、[地域]、[トラフィック]、[コンテンツ](モバイルアプリのプロパティの場合は [スクリーン])、[イベント]、[コンバージョン] の6種類です。それぞれ詳しく解説します。
利用できるデータ | 解説 |
---|---|
サマリー | アクティブ ユーザー数の多い上位10件のページ、各ページのユーザーのソース、および各ページの アクティブ ユーザーの数が表示されます |
30分以内のアクティブユーザーの所在地が表示されます |
|
トラフィック | 現在サイトに滞在しているユーザーの参照元となったメディアやソースが表示されます。特定のサイトやキャンペーンを経由したアクティブ ユーザーの割合を確認することもできます。 |
コンテンツ | 直近30分間で閲覧されたページまたはスクリーンが表示されます。 |
イベント | イベントのリアルタイム配信が表示されます。 |
コンバージョン | URL へのアクセスとイベント目標に基づくコンバージョンのみが表示されます。 |
コンバージョン経路の確認が可能
次の3種類のレポートで、コンバージョン経路と各チャネルの貢献度を比較分析することができます。
- コンバージョン経路
- 所要時間
- 経路の数
これらのレポートでコンバージョン経路におけるチャネル接点や、ユーザーが購入やコンバージョンを達成するまでにかかった時間を把握することが可能です。
GA360はどのようなサイトが使うべきか
GA360を使うべきサイトは下記のとおりです。
- 大量のデータを分析したいサイト
- 精度の高い分析をしたいサイト
- 手厚いサポートを希望するサイト
特に自社サイトへのアクセスが1000万以上ある企業や、大規模サイトを運営している企業は必見です。ただし、GA360では月に100万円近くのコストがかかるため導入検討は慎重に行いましょう。
GA360を効果的に利用するためには?
Googleアナリティクス360では、非サンプリングレポートでの高精度なデータ分析、BigQueryへのエクスポート、データドリブンアトリビューションといった高度なツールとの併用がおすすめです。他にも、データの収集や更新頻度、レポート作成などを網羅したサービスレベルの契約、処理上限の引き上げ、専任スタッフによるサポートといったメリットも多数あるため適宜うまく活用しましょう。
まとめ
多くの企業がGoogleアナリティクスを自社の分析ツールとして使用しています。
「大量のデータを精密に分析し改善していきたい」「取得したデータをもとにこれからウェブマーケティングに力を入れていきたい」「通常版では大量のアクセスに耐え切きれず使用できる機能が制限されるため十分に解析を行えない」など考えている方におすすめです。本記事を参考に、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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