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こんにちは。Googleが提唱している「YMYL」という概念をご存知でしょうか?この概念に該当するページは、SEOの観点を抑えながら制作しないと、意図しない順位下落の発生や、セッション数の下落など、大きな影響を受けてしまう可能性があります。
今回は「YMYL」とはどういうジャンルのページなのか、どのようなことに気をつけてページを制作すべきなのか、などについてご紹介します。
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YMYLとは?
YMYLとは「Your money or Your life」の略称で、Googleが検索の評価基準をまとめた「検索品質評価ガイドライン」の項目の一つです。
具体的には「人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性にあるページ」のことを指します。
これにあたるページは検索ユーザーの暮らしに与える影響が大きいとされています。したがって、こういった要素が含む情報の中に、誤った情報や悪意のある情報が表示されると、検索ユーザーの暮らしの質を大幅に下げてしまったり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
Googleのサービス・プロダクトは一貫して、ユーザーに有益で正しい情報を届けることをミッションとしています。さらに、ウェブ検索は非常に多くの方が利用する公共性の高いものです。そのため「間違った情報が多く掲載された検索結果しか返さない検索エンジン」というイメージがつかないためにも、Googleは検索結果の品質向上に向けた取り組みを多く行っています。YMYLに関する内容のページの評価についてもその一環で、情報ソースが不明であったり内容の信用性が薄いと判断されたりすると、サイトの評価を下げるアルゴリズムを導入しています。
YMYLに該当するジャンル
- 以下にある6つのジャンルはYMYLに該当するといわれているジャンルの例です。
- ショッピングや金銭の取引を行うページ
- お金に関するページ
- 医療に関するページ
- 法律に関するページ
- 重要なニュース記事や公的情報ページ
- その他YMYLに該当する可能性の高いページ
ショッピングや金銭の取引を行うページ
Webサイトで商品を購入したり、決済するページが該当します。
日本でもネット決済が身近なものとなりました。Web上での買い物はスピーディーで簡単になり、以前よりも購入までのハードルが下がっています。特にECサイトは、クレジットカード番号や自宅の住所を入力することの多いサイトです。そのため、ECサイトはそのサイトが信用に足るものである、そのような情報を入力しても大丈夫なサイトである、ということをユーザーに感じてもらえるようなサイトであるべきです。
お金に関するページ
保険や年金、税金など生きていくうえで必要不可欠な情報が記載されているページがYMYLに該当します。また投資信託やローン、クレジットカードなどの情報もこの項目に該当します。
医療に関するページ
病気や疾患、薬などの健康に関するページもYMYLに該当します。
ユーザーが誤った情報を信じて行動に移してしまった場合、ユーザーに何らかの悪影響を及ぼしてしまいかねません。そのため常に正確な情報が記載されているサイトが上位表示されます。
法律に関するページ
こちらも生活していくうえで必要不可欠な情報で、結婚や離婚などの法律に関するページがYMYLに該当します。
重要なニュース記事や公的情報ページ
国際的なニュースや災害、公的機関に関する情報を扱うページもYMYLに該当します。
サイトによってはフェイクニュースが記載されていたり、誤った情報にユーザーが騙されてしまう可能性があるためYMYLの適用範囲になっています。
その他YMYLに該当する可能性の高いページ
上記のような分野に直接関連はありませんが、人々の人生や生活に大きな影響を与えるであろうジャンルも、YMYLに該当します。例えば自動車に関するページや養子縁組に関するページなどです。
YMYLとSEOの関係性
YMYLに該当するジャンルのコンテンツでは、Googleの品質ガイドラインに基づき「信頼性」がより高く求められます。なぜならYMYLに該当するコンテンツは、ユーザーの生活や健康に直接影響を与える内容だからです。信頼できる内容かどうかで評価が左右されます。
そのためこの分野でコンテンツを作成するときは他の分野の時よりも「正確性」「信頼性」が重要になります。
実際に、YMYLに該当する健康や医療といった分野の検索結果では、行政・教育機関のような公共機関や企業や医療機関が提供する情報が優遇されて表示されています。
また、ユーザーにとって分かりやすい情報であることも重要です。正確で信頼できる情報、専門家が発信している情報だからといって、専門用語ばかりでコンテンツが構成されると、検索結果に上位表示されるとは限りません。
ユーザーにわかりやすい言葉を用いることで、検索結果に表示されやすいという副次的なメリットもあります。同じ事柄について紹介している文章であっても、検索ユーザーになじみのない専門用語を用いて書かれたページと、なじみのある単語を多く用いて書かれたページとであれば、後者のほうがよりわかりやすく、またページとキーワードの関連性を検索エンジンが認識しやすくなることが理由です。
そのため、情報の信頼性と正確性を担保したうえで、ユーザーにとってわかりやすい情報を提供することがYMYL分野のSEO対策として重要になるわけです。
YMYLとE-A-Tの関連性
YMYL分野においてSEOを考えていく上で、考えなければならない概念がE-A-Tです。
E-A-Tとは「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」のことで、それらの頭文字をE-A-Tと呼ばれています。
Googleのアルゴリズムがページ内容を評価する際には、下記の様な項目を重視していると言われています。
- ページの目的
- 専門性/権威性/信頼性(E-A-T)
- メインコンテンツの質と量
- Webサイト運営者やコンテンツ作成者の情報
- Webサイト運営者やコンテンツ作成者の評判
中でもYMYL分野と言われるテーマを取り扱っているページの場合には、E-A-Tが特に重要視されます。そのため検索結果での上位表示を目指すためには、コンテンツの内容だけでなく、コンテンツ作成者は誰なのか?運営者は誰か?というところまで重要になってきます。
今まではYMYLとSEOの関連性について触れてきました。ここからは具体的なSEOの対策について解説します。
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YMYLジャンルのSEO対策のポイント
YMYLに関するコンテンツを作成していく上では、以下の点について気をつけるべきです。
ただし、以下の対策を行ったからといって、必ずしも検索結果順位が向上するとは限りません。なぜならGoogleの評価アルゴリズムも常に変化していますし、E-A-T要素のスコア化は困難なためです。
しかし、Googleが提唱するサイトの評価方法に則ったサイトの内容にすることで、検索順位の向上につながる可能性は高まります。そして何よりユーザーにとって質のいい情報を提供することにつながります。
そのため即効性がある対策ではないですが、しっかりと押さえるようにしてください。
Webサイトの情報を充実させる
Webサイト自体の情報をできる限り多く開示することで、信頼できるWebサイトであることをアピールしましょう。
具体的には、サイトの運営者が誰なのかを明記する、お問い合わせフォームを作成する、プライバシーポリシーや利用規約を明記したページを作成する、ECサイトであればキャンセル、返金ポリシーを明記する、などが挙げられます。
著者情報を正しいものにする
専門性の高いページなのであれば、ページの執筆者が誰かを明記することも効果的です。各コンテンツの作成者が誰なのかがGoogleに伝わるように、
- 作成者個人のプロフィールページを作る
- ページ内にも作成者の専門性が分かりやすくまとまっているプロフィールを書く
- 作成者個人のブログやSNSからリンクを貼ってもらう
などを行いましょう。
コンテンツの正確さを確認できるようにする
作成したコンテンツの内容が誤っていないか確認できるようにしましょう。
上位表示されている多くのサイトは、情報の間違いが人の生命に影響を与えるコンテンツの場合、その分野の専門家に監修もしくは添削を受けています。
ただし、専門家のアドバイスを受けた場合、内容が専門的になりすぎてユーザーに伝わりずらくなってしまうかもしれません。一般のユーザーにも内容が理解できるように言い回しや表現を工夫しましょう。
公的機関の情報を使用する
専門家にアドバイスを求めることが難しい場合もあると思います。その場合、公的機関の情報のみを参考にし、参考サイトや出典を明記するなど、情報の精度を高めるようにしましょう。
コンテンツがユーザーの求める情報になっているかを確認する
YMYL分野に限ったことではありませんが、コンテンツの内容が、サイトに来てほしい検索ユーザーが探している情報に合致しているかどうかを常に意識するようにしましょう。
とはいえ、一つのページに多くの内容を盛り込みすぎると、ページの内容が煩雑なものになり、ページが見ずらく、結果として不利益なものになってしまいます。
そのため、各ページで見てほしいユーザー層を考え、「そのユーザーが求めている情報は何なのか?」「その情報をしっかりと過不足なく提供できているかどうか?」を意識するようにしましょう。
SSL化( https://~ で始まるURL)する
サイトがSSL化されていない場合は、こちらも対応しましょう。
ユーザーにサイトが安全であるということを与える指標になります。
情報を更新する
掲載している情報を適宜更新して、最新の情報を掲載するようにしましょう。
古い情報は間違った情報をユーザーに伝えてしまう可能性があります。
Googleマイビジネスの登録をする
実店舗を運営する場合はGoogleマイビジネスを使うことも効果的です。これはGoogleマップ上で住所や営業時間など自店舗の情報や写真、クーポンやお知らせ・ニュースの投稿ができるサービスです。登録にはGoogleから認証がいるものの、多くのユーザーが目にする場所であることや、正確な情報の記載が求められる場であるため、検索ユーザーからの信頼を得ることができます。
まとめ
今回はGoogleが検索の評価基準をまとめた「検索品質評価ガイドライン」の項目の一つであるYMYL(Your money or Your life)についてまとめました。ユーザーの生活に重大な影響を及ぼす可能性があるジャンルですので、正確な情報を伝えるように心がけましょう。
また上に挙げたSEO対策を施し、サイトの評価にとっても良いコンテンツを作成してみてください。
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