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音声検索「VSO」の7つの対策方法【特徴や今後の傾向について】

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Tanaka Yuta

TanakaYuta SEO Div. コンサルタント

現在までに100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードで上位表示を実現。薬機法管理者の資格を有しているいること、SEOライターとして自身でもライティングができることから、広告表現が難しい医療・美容・健康を得意領域としている。「成分名」や「〇〇 効果」などの難関キーワードでの上位表示実績多数。SNSでの情報発信にも力を入れており、約10,000名のフォロワーを獲得している。

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検索エンジンで上位を取るための対策といえば「SEO」が主流ではありますが、世界全体に目を向けてみると、「音声検索」も主流になりつつあります。検索エンジンで大きなシェアを獲得しているGoogleの調査によれば、ユーザーの検索方法の20%は音声検索とのデータも出ています。

つまり、今後の検索エンジンでアクセスを集め、売上を伸ばしていくためには、SEOに加えて音声検索への対策も必要不可欠となるでしょう。そこでこの記事では、音声検索の特徴や重要なポイントを解説するとともに、音声検索の7つの対策方法を解説します。より強固なWebサイトを作るためにも、ぜひ今後の参考としてお役立てください。

音声検索とは?

まずは、音声検索の概要についてご説明します。音声検索とは、「Hey,Siri」や「OK,Google」など、音声でスマートフォンに語りかけ、検索する方法のことを指します。

以前まではテキストを入力して検索する方法が大半を占めていましたが、AppleのSiriをきっかけに広く認知されるようになりました。

VSOは音声検索最適化のこと

「検索エンジン最適化」のことをSEO対策と呼びますが、音声検索最適化のことを「VSO」と呼びます。VSOはSEO対策の一環であるため、SEO対策により力を入れていくのであれば、必然的にVSOにも注力していく必要があります。

年を追う毎に音声検索システムの精度は向上しており、それに伴ってユーザーが音声で検索している頻度も増えているため、音声検索対策の重要性に気づいた今こそ取り組むべき施策の1つと言えるでしょう。

音声検索の特徴

音声で検索しているユーザーは増えていますが、なぜテキストではなく、音声で検索するのでしょうか。そこには、音声検索ならではの2つの特徴が考えられます。

  • テキスト検索にはないメリットを秘めている
  • 入力スピードが速い

それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。

テキスト検索にはないメリットを秘めている

音声検索では、スマートフォンやタブレットの画面を見ずに検索することができます。たとえば、車を運転しながらでも、スマートフォンに語りかけるだけで、行きたい目的地への道順や、最寄りのガソリンスタンドなどを調べられます。

つまり、ユーザーからすれば画面を見る必要性がないため、テキストにはないストレスフリーで利用できるといったメリットがあります。

また、なんらかの事情で画面を操作することが困難な方や、ユーザーインターフェースを操作することが困難な方でも音声入力は可能であるため、音声入力はバリアフリーの観点から見ても大きな魅力を秘めています。

入力スピードが速い

2つ目はシンプルでもあるのですが、テキスト検索と比較して、入力スピードが速いことも特徴です。時間がないときに特に煩わしく感じるタイピングも、音声入力では必要としません。

様々な分野で効率化が重要視されている現代では、テキスト検索よりも理にかなった検索方法だと言えるかもしれません。

音声検索に重要な2つのポイント

ユーザーにとっては気軽に利用できる音声検索ですが、Web Site運営者の方は、いくつかのポイントを抑えておく必要があります。ここでは、Googleの「ジョン・ミューラー氏」が下記の動画で解説している、音声検索の2つのポイントについて紹介します。

結論を簡潔にまとめる

まずは、自社のWebサイトが音声検索の「回答」で使用されるため、結論を簡潔にまとめることがポイントだとされています。そのためには、コンテンツの冒頭部分に、キーワードに対する結論をまとめておくことが対策として考えられるでしょう。

また、音声検索は「話し言葉」として入力される傾向にあるため、ユーザーが実際に話し言葉として入力しそうな言葉を選ぶことも重要です。

構造化データを対策する

次に、構造化データを対策することもポイントです。Googleは、音声検索でユーザーのニーズに最も合致している回答を目指しているため、Googleのロボットが内容を理解しやすいように、構造化データを対策する必要があります。

また、ユーザーの音声検索に対するニーズを調べるためには、実際のクエリ(検索キーワード)を調べる方法が一番です。

クエリ=ユーザーニーズと考えられるため、クエリを調べたら、上述したコンテンツの冒頭部分に、クエリに対する結論を述べてあげる方法が望ましいでしょう。

音声検索「VSO」の7つの対策方法

ここまで、音声検索の特徴や重要なポイントなどを解説してきました。ここからは、音声検索対策である「VSO」の7つの対策方法を紹介します。

  • 音声検索に役立つFAQページを作成する
  • ロングテールキーワードで対策する
  • 話し言葉を意識する
  • レスポンシブでスマホ・PCのどちらにも対応させる
  • ページスピードを改善する
  • 「https」に対応させる
  • ローカルSEOも同時に対策する

それぞれのポイントを順番にご説明します。

音声検索に役立つFAQページを作成する

まずは、音声検索に役立つFAQページを作成しましょう。FAQページとは、自社のWebサイトのコンテンツに対して良くある質問をまとめたページのことです。FAQページは「話し言葉」に内容を合わせやすいため、音声検索対策に役立ちます。

また、実際にFAQページを作成する際は、「5W1H」を意識すると、より話し言葉に合わせやすくなります

  • 〇〇っていつ?(When)
  • 〇〇はどこ?(Where)
  • 〇〇は誰が作ったの?(Who)
  • 〇〇ってなに?(What)
  • 〇〇はなぜ〇〇なの?(Why)
  • 〇〇のやり方を教えて・〇〇はどうすれば良い?(How)

コンテンツに対するFAQページを、上記の形に当てはめて作成してみましょう。

ロングテールキーワードで対策する

次に、3語以上で構成されるロングテールキーワードでコンテンツの対策をしましょう。ユーザーは「クレジットカード」のような1語で音声検索をするケースは少ないため、3語以上のキーワードで対策をすることで、よりユーザーニーズに近しい結論を述べることができます。

たとえば、「20代におすすめのクレジットカードを教えてほしい」と音声検索したのであれば、キーワードは「20代 クレジットカード おすすめ」となります。このように、VSO対策を強化するのであれば、ユーザーが実際に音声で検索するであろうキーワードから、逆算して考えることも大切になるでしょう。

話し言葉を意識する

上記で「ロングテールキーワードで対策しよう」と解説しましたが、同時に、話し言葉を意識することも大切です。ユーザーは、テキスト入力のようにぶつ切りでは検索しないため、タイトルや見出しに、実際にユーザーが話すであろう言葉を含めてみましょう。

また、少し長めな話し言葉を含めることと、難しい単語を使用せず、なるべくシンプルにすることも重要です。

VSOでは気をつけなければいけないポイントが複数あり大変ではありますが、まずは「ユーザーが話しそうな言葉を、シンプルにまとめる」ことを意識してみましょう。

レスポンシブでスマホ・PCのどちらにも対応させる

音声検索では、必然的にスマートフォンもしくはタブレットで行われることが考えられます。そのため、コンテンツはスマートフォン向けに作成するか、レスポンシブデザインを取り入れて、スマホ・タブレット・PCのどの端末にも対応できるようにしておくことが重要です。

ページスピードを改善する

音声検索では、ユーザーの音声入力に対して、できる限り早く回答を返せることが重要視されています。そのため、Webサイトのページスピードを改善することが大切です。また、ページスピードはVSOに限らず、SEO対策の観点から見ても非常に重要です。

ページスピードを調べるためには、Googleが提供している「Google PageSpeed Insights」を利用してみることをおすすめします。

URLを入力することで、Webサイトのスピードの点数と改善点が表示されるため、自社でも取り組めそうなものから徐々に改善していきましょう。

Webサイトの表示速度の計測&改善方法を徹底解説!

「https」に対応させる

基本的なことではありますが、「https」に対応させることも大切です。「https」は常時SSL化と呼ばれるもので、通信を暗号化してユーザーのプライバシーを守ります。

httpsに対応していないWebサイトは、Google Chromeで「保護されていない通信」と表示されてしまうため、ユーザーからの信頼性を考慮し、できる限り早めに対応することをおすすめします。

【SSL化を急げ!】Chrome 68にて非SSL化のHTTPサイトは常に警告が表示されるように SSL化の対応方法など

ローカルSEOも同時に対策する

最後に、ローカルSEOも同時に対策することが重要です。ローカルSEOとは、ユーザーの居住地や現在地によって変わる、「特定の場所に特化した検索結果」で上位表示を狙う対策のことです。

なぜ音声検索でローカルSEOが重要かと言うと、ユーザーは音声で「場所」を調べるケースが多いためです。たとえば、上述した「ガソリンスタンド」の場所もそうですし、美容室や、近所の飲食店を音声で検索することもあるでしょう。

こういった特定の地域で検索結果に自社のコンテンツを上位表示させるためには、titleタグや見出しタグ・本文に、地名キーワードや特定地域のURLを貼ってみるのがおすすめです。

また、ローカルSEO対策では「Googleマイビジネス」への登録も必要不可欠だと言えるでしょう。Googleマイビジネスは無料で利用できるため、今後の音声検索対策のためにもぜひ登録しておくと良い結果を生む可能性が高まるでしょう。

ローカルSEOの対策方法とランキング要因【MEOとの違いも解説】

まとめ:音声検索対策で競合に差をつけましょう

音声検索対策である「VSO」の方法や、重要なポイントなどを解説してきました。音声検索の精度は年々向上しているため、今後もニーズが高まっていくことは間違いないでしょう。だからこそ、VSOの重要なポイントを理解し、適切に対応していくことが求められます。

しかし、VSOだけを対策しても、本来の「SEO対策」での成果に直結することはまずありません。また、安定したアクセスや売上を上げるためには、SEO対策こそ本格的に取り組むべきだと言えるでしょう。

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