Microsoft広告とは?特徴や広告の種類、Google/Yahoo広告との違いも解説

Microsoft広告は、BingやMSN、Outlookなど、Microsoftが提供するサービス上に広告を配信可能で、世界的にはすでに多くの企業に利用されています。
Google広告やYahoo!広告に比べるとまだ認知度は高くありませんが、競争率が低く、BtoB領域に強いという特長から注目を集めています。既存の広告媒体と併用することで、これまでアプローチできなかった層にリーチできる可能性も広がります。
本記事では、Microsoft広告の仕組みや特徴、活用方法についてわかりやすく解説します。

Microsoft広告とは？

Microsoft広告は、Microsoft社が提供している広告で、「adCenter」という名称で始まり、2019年に「Bing Ads」に改称、さらに、2019年に現在の「Microsoft Advertising（マイクロソフト広告）」に改称。
日本では、2022年5月より本格展開が始まりました。

Bing（ビング）、MSN、Outlookなど、Microsoft社が提供している媒体に広告を出稿することができます。

Google広告やYahoo!広告などと比較するとあまり聞きなれないかもしれませんが、今後成長する期待が高い広告媒体です。他社の広告とは配信できるターゲットが異なるため、すでに別の広告媒体を利用している方でも、Microsoft広告を併用すれば、これまでアプローチできなかった層にリーチできる可能性があります。

Microsoft広告の特徴

Microsoft広告の具体的な特徴をご紹介します。

BtoBに強い

日本の多くの企業がビジネス用のパソコンにWindowsを導入しており、企業内でBingが標準設定のまま利用されるケースも少なくありません。
Microsoft広告はBingに表示されるため、このようなビジネスパーソンをターゲットに広告を出すことができます。この点が、他社広告と比較してBtoBに強いといわれる理由です。

また、ビジネス特化型SNSの「LinkedIn（リンクトイン）」と連携することも可能です。LinkedInと連携すると、登録しているプロフィールをもとに、ユーザーに合わせた業界や職種の広告が配信可能です。

競争率が低い

競争率が低いのも大きな特徴です。
Google広告やYahoo!広告には多くの企業が出稿していますが、Microsoft広告はそれほど普及しておらず、ライバルが少ないと言えます。
そのため、クリック単価もほかの広告と比較すると低く、CPAを抑えながらCV獲得につなげることが期待できます。

Microsoft広告の種類

ここからは、Microsoft広告の種類についてご紹介します。
主に4種類の広告方法があります。

検索連動型広告（リスティング広告）

検索連動型広告とは、検索結果の枠に配信される広告のことを指します。
Microsoft広告では、Bingで検索した結果画面に連動して広告が表示されます。広告費は、クリックされるたびに費用が発生する「クリック課金」です。
Bingへ広告を配信ができるのは、Microsoft広告だけでなくYahoo!広告でも可能です。ただし、画像や動画などを使用しない「テキスト広告」のみとなります。

ちなみに、現在はYahoo!広告からもBingの配信面に出稿することができますが、今後は、Yahoo!広告はBing面での配信が減少し、将来的にBingにはMicrosoft広告からのみ配信可能になるといわれています。

オーディエンス広告（ディスプレイ広告）

Outlookのメールボックスの上、MicrosoftEdgeやMSNのトップページなどに配信される広告のことを、オーディエンス広告（ディスプレイ広告）といいます。
自然と目に留まる場所なので、広告効果が期待できます。
オーディエンス広告の費用には２種類あります。「クリック課金」と、広告が表示されるたびに費用が発生する「インプレッション課金」です。

ショッピング広告

Bingでは、Microsoft広告のみがショッピング広告を表示可能です。
ショッピング広告とは、Bingの検索結果画面上部やサイドにさまざまな商品が表示される広告です。
広告の枠内を見るとわかりますが、商品名、価格、送料が表示されるため、一目でユーザーが商品を選択しやすくなっています。

ショッピング広告も、「クリック課金」です。Google広告でも配信できますが、Microsoft広告は競合が少ないため、クリック単価が安くなる傾向にあります。

アプリ広告

Bingで検索した結果の画面に、アプリの広告が配信される仕組みです。
アプリ広告をクリックするとアプリストアへ飛び、アプリがインストールできます。こちらも「クリック課金」です。

Microsoft広告の活用法とターゲティング

Microsoft広告は、豊富なターゲティングオプションが特徴です。
年齢や性別や、デバイス別や地域・時間別など、細かく設定することが可能です。
特に、LinkdInとの連携機能を使えば、職種や役職といったビジネスに特化したターゲティングも行えます。
これらの機能を活用することで、ターゲットユーザーに効率よく広告を届けることができ、無駄な広告費を削減できます。

他社広告との違いを比較

Microsoft広告、Google広告、Yahoo!広告にはそれぞれ特徴と違いがあります。
各社の強みを比較してみましょう。
主な違いは、以下の通りです。

	Microsoft広告	Google広告	Yahoo!広告
利用者の年齢や特徴	ビジネスパーソン 40歳以上 高所得者	スマートフォン利用者 幅広い年齢層（特に若年層が多く利用）	比較的高齢者
広告費	比較的安い	高め	Googleと比較すると安い
検索エンジン	Bing	Google	Yahoo!JAPAN
主なプラットフォーム	MSN Outlook Edgeなど	YouTube Google Chrome Googleマップ Gmailなど	Yahoo!ニュース LINEなど

それぞれ詳しくみていきましょう。

Google広告との違い

Googleは、スマートフォン中心の若年層から、高齢者まで幅広い年齢層が利用しており、日本国内で圧倒的な利用率を誇ります。ターゲット層が非常に幅広いため、広告を多くの人に届けられるのが大きな強みです。広告費用は、Microsoft広告と比較すると割高ですが、その分大きな効果が期待できます。
これに対して、Microsoft広告の主なターゲットは、パソコンを使用する40歳以上のビジネスパーソンです。そのため、Google広告よりもターゲットを絞り込みやすいというメリットがあります。

Yahoo!広告との違い

Yahoo!広告は、比較的高齢者の利用者が多い傾向にあります。またGoogleと比較すると競争率も低く、広告単価を抑えられるのが大きなメリットです。
さらに、広告の審査が厳しく、システムと人による審査が行われるため、ユーザーは安心して利用できます。
一方で、検索広告においては、ユーザーの年齢や性別などの詳細なターゲティングができないため、届けたいユーザーに広告が届きにくいというデメリットもあります。YDA（ディスプレイ広告）については年齢層・性別でのターゲティングは可能。

Google広告の連携機能の活用と注意点

Google広告との連携と、注意点についてご説明します。

Google広告からのインポート機能

Microsoft広告は、Google広告の設定内容をインポートする機能があります。
Google広告を利用している場合、現状のキーワードや広告設定をそのまま活用できるため、手間を大幅に削減できます。
ただし、Google広告とはターゲットが異なるため、インポート後も細やかな調整は必須です。

インポートする際の注意点

Google広告からすべてがインポートできるわけではありません。特に以下の項目は自動で引き継がれないため、手動での設定が必要です。

• 自動化ルール
• IPアドレス除外
• コンバージョン目標
• 除外キーワードのマッチタイプ
• ターゲット設定

（一部抜粋）

先述の通り、Google広告とはターゲットが異なるため、設定の調整は特に重要です。忘れないようにしましょう。

まとめ

Microsoft広告は、うまく活用すれば低単価で多くの効果が見込める広告方法です。特に、パソコンを使用するビジネスパーソンへのターゲティングに有効です。
他社広告では、リーチしづらい層にアピールができるので、すでに別の広告媒体を利用している方でも、併用することでターゲットの幅を広げることが可能です。

またGoogle広告を利用している方は、既存の設定をインポートできるため、手間も少なく手軽に始めることができる点も大きなメリットです。
今よりも見込み客をさらに増やしたい方は、この機会にMicrosoft広告をご検討してみてはいかがでしょうか。

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