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機会学習により、ユーザーにとって関連性の高い広告を効率的に表示できるレスポンシブ検索広告(Responsive Search Ads、RSA)。
多くの企業が、効率のよい広告運用を行うためにレスポンシブ検索広告を活用しています。今回は、そんなレスポンシブ検索広告のメリットや利用時の注意点、ポイントをご紹介します。
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目次
レスポンシブ検索広告とは
レスポンシブ検索広告は、複数パターンの広告見出しや説明文を設定することで、それらを自動でさまざまに組み合わせて広告を配信できる機能をもった広告メニューのことです。
レスポンシブ検索広告を使用すると、設定している複数のアセットの中から最大 3 つの広告見出しと 2 つの説明文が選ばれ、異なる組み合わせや順番で広告を表示することができます。また、機械学習を活用することでユーザーごとに関連性の高い広告を表示することができます。
レスポンシブ検索広告のメリット
デバイスの幅に合わせて広告文を表示できる
レスポンシブ検索広告では、広告見出しと説明文の組み合わせの数が、ユーザーのデバイスや画面の大きさによって最適化されます。
例えば、配信面が小さいスマートフォンの場合には、見出し2個、説明文1個等に広告文を最適化することができます。
それにより、デバイスの幅によって広告文の読めるスペースが限られてしまうことがなくなり、有効にテキスト広告のスペースを活用できます。
ユーザーにとって関連性が高い広告文の組み合わせを出せる
通常の広告文は、見出しや説明文の位置が固定のものになります。
そのため、想定しているターゲットごとに最適なメッセージを伝えるためには、本来であればたくさんの広告文を作成する必要があります。
それに対しレスポンシブ検索広告は、成果の見込める広告の組み合わせが徐々にテストされ、ユーザーが検索するキーワードに対して最も関連性の高い組み合わせを表示することができます。
これにより、今まで逃していたターゲット層にも最適なアプローチが可能になり、より高い広告効果を期待することができます。
オークションの機会を増やせる
複数の広告見出しと説明文を入力することで、検索語句との関連性を高めることが可能です。
また、レスポンシブ検索広告を設定しておくことで、あらゆる検索画面の幅に対応できます。これらにより、オークションでの入札機会が増えるため、より多くの見込み顧客にアプローチできます。
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レスポンシブ検索広告のデメリット
広告文の組み合わせで確認できる指標には限りがある
レスポンシブ検索広告は、広告見出しと説明文の自動的な組み合わせによって配信されますが、その組み合わせごとに確認できる指標はインプレッション数のみとなります。
CTRやCVRなどの指標に関しては、レスポンシブ検索広告全体の実績としてしか確認することができません。
広告カスタマイザを使用することができない
ユーザーが検索する語句や場所、時間などに合わせ、広告見出しや説明文等のテキストを動的に変更できる広告カスタマイザですが、
レスポンシブ検索広告では使用することはできません。
しかし、レスポンシブ検索広告の場合、広告文を組み合わせることで、ユーザーの検索したキーワードに関連性が高い広告文を出すことを機械学習に任せられる強みがあります。
運用者自身でより魅力的な広告文を作成することを心がけましょう。
レスポンシブ検索広告の設定方法
入稿仕様
アセット | 入稿可能な個数 | 文字数 |
---|---|---|
広告見出し | 少なくとも3つ、最大15個 | 30文字以内 |
説明文 | 少なくとも2つ、最大4個 | 90文字以内 |
表示URL | 最大2個 | 15文字以内 |
広告見出し
少なくとも3つ設定する必要があります。最大15個まで設定することができます。
説明文
少なくとも 2つ設定する必要があります。最大4つまで設定することができます。
表示URL
最大2つまで設定することができます。最終ページURLと表示URLを入力します。
また、レスポンシブ検索広告では、特定の広告見出しや説明文の表示位置を固定することもできます。
「先頭に表示される広告見出しはこれがいい」などの要望にも対応することができます。
固定する方法
固定する広告見出し・説明文の右側にあるピンのアイコンをクリックします。
この広告見出しまたは説明文を固定する位置を選択します。
※ 広告見出し・説明文を削除や編集した場合、掲載中の広告が変更し、掲載結果が変化する可能性があるので注意しましょう。
入稿方法
広告見出し、説明文、最終ページURL、表示URL(任意)、URLオプション(任意)をそれぞれ入力して保存します。
管理画面の右側では、デスクトップやスマートフォンなどデバイスごとのプレビューを参照することができます。
上手に活用するための注意点・ポイント
レスポンシブ検索広告は、自動で広告文を組み合わせる特徴があるからこそ注意すべき必要があります。
アセット編
広告見出しや説明文ごとに完結する文を作る
広告見出しや説明文は、それ1つで完結する文にしましょう。
広告見出しや説明文がどのような組み合わせになっても文章として違和感なく成立する必要があります。
例
・本来配信したい広告文
「○○通販がお得。○○は19,800円から、セール50%オフ。」
・レスポンシブ検索広告で配信される広告文
「○○は19,800円から、○○通販がお得。セール50%オフ。」
レスポンシブ検索広告では下記を組み合わせた広告文を配信します。
「○○通販がお得。」「○○は19,800円から、」「セール50%オフ。」
そのため広告見出しを1つで完結していない場合は、
「ブランド品が19,800円から、○○通販がお得。セール50%オフ。」
というように、非常に不自然な文章となってしまいます。
複数のアセットに同じ意味合いの言葉や単語を入れない
「50%オフセール実施中。今だけ50%オフセール。海外ブランドなら○○通販。」
このような広告を目にした場合、クリックをしてサイトを見たいと感じますか?
文章が不自然に感じ、サイトを見ようとは感じませんよね。
同じことを何度も伝えられると、不快に感じるユーザーもいるかもしれません。
複数の広告見出しや説明文に同じ意味合いの単語を入れた場合、このように同じ単語が連続して並ぶ広告文が配信される可能性があります。
それによって、ユーザーに正確な内容が伝わらず、他の適切な広告訴求を行う機会を損失してしまう可能性があります。
その状態を防ぐために、同じ意味合いや単語は最大でも広告見出し・説明文全体で2.3個に収めましょう。
広告グループ編
レスポンシブ検索広告は広告グループごとに1つ
1つの広告グループに2つ以上のレスポンシブ検索広告を入稿してしまうと、Google広告がテストを十分に行えず、効果の高い広告文の組み合わせを見つけることに時間がかかってしまいます。
効率が悪くなってしまうので、レスポンシブ検索広告は広告グループごとに1つに収めましょう。
広告グループには2つ以上の通常テキスト広告を
広告グループには、レスポンシブ検索広告以外に2つ以上通常のテキスト広告を入れましょう。
レスポンシブ検索広告はさまざまな組み合わせで広告を配信できますが、複数のターゲットの検索キーワードをきちんと拾うには限界があります。
また、レスポンシブ検索広告は徐々に成果の高い広告文の配信量を増やす仕組みであるため、本来配信したい広告文すべてを希望通りに配信することが難しくなります。
広告文の検討方法は、レスポンシブ検索広告でさまざまな広告見出しや説明文を追加してテストを行い、成果の良かった広告文の組み合わせを通常のテキスト広告として入稿することで確実に効果の高い広告文を作成していく方法があります。
ツール編
キーワード挿入機能を活用しよう
キーワード挿入機能を使用すると、ユーザーが検索に使って広告表示をしたキーワードが、広告に自動的に挿入されます。
メリットは、商品やサービスに関連する情報を検索するユーザーにとって、より関連性の高い広告文を表示できることです。
この機能をレスポンシブ検索広告で用いると、より多くのユーザーに広告を配信することが可能です。
レスポンシブ検索広告の効果
レスポンシブ検索広告の効果は、広告グループ単位で考える必要があります。
レスポンシブ検索広告は通常のテキスト広告と異なり、あらゆる検索画面の幅に対応することができるため、通常のテキスト広告では十分にテキストを掲載できない枠に広告を出すことができます。つまり、通常のテキスト広告とは別の役割を担っているといえます。
そのため、導入効果を測る方法のひとつとしては、レスポンシブ検索広告を導入する前後で広告グループ単位の数字の変化を分析することがあげられます。
まとめ
今回は、レスポンシブ検索広告についてご紹介しました。
さまざまな広告文を自動で組み合わせ、広告配信の機会を増やすことができるレスポンシブ検索広告。
成果を出すためには、必ず必要となる広告といっても過言ではありません。
機能や注意点をよく理解して上手に活用しましょう!
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