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2025年5月20日(現地時間)、Googleは年次開発者会議「Google I/O 2025」にて、数々の新しいAIプロダクトが発表されました。
新たなサブスクリプションプラン「Google AI Ultra」、Gemini 2.5 Pro 搭載の自律型コーディングエージェント「Jules」、「Gemini Diffusion」や音声付きの動画を生成可能な「Veo 3」、画像生成モデル「Imagen 4」、 AI 映像制作ツールの「Flow」、音楽生成モデルの「Lyria 2」など、すべて取り上げるのは難しいほどのボリュームでした。
今回はその中から、デジタルマーケティング業界に大きなインパクトを与えるであろう「AIモード」について、簡単な紹介や考えられるSEOへの影響についてご紹介します。
AI検索時代に必要な「LLMO/AIO対策」とは?
「ChatGPTに自社情報が出てこない…」「AIに正しく引用されない…」
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目次
5/20 Google I/Oで「AIモード」を発表
2025年5月20日、Googleは検索体験を刷新する新機能「AIモード」を正式に発表しました。
すでに「Search Labs」のオプトインユーザーへの提供は始まっていましたが、今後はアメリカの全ユーザーが利用可能になります。
(日本での提供開始時期については不明)
GoogleのAIモードの紹介記事では、活用例として「週末にナッシュビルで友人と行くレストランを探す」デモ動画があります。
ユーザーが「今週末、友達とナッシュビルで何をしようか。私たちは食通で、音楽も好きだけど、もっと落ち着いた雰囲気で、穴場を探検したい。」と質問します。
AIが「グルメな人にぴったりのレストラン、落ち着いた雰囲気の音楽スポット、人里離れた場所など、ナッシュビルでの週末の過ごし方をいくつかご紹介します。」と回答します。
それぞれのリストを店名と簡単な紹介文、写真付きで紹介が表示されます。
Googleマップから気になるお店をクリックすると、
Googleビジネスプロフィールが表示されます。
Googleビジネスプロフィールから、お店の予約画面へ進みます。
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引用:AI in Search: Going beyond information to intelligence
このように、AIモードでは複数の検索が必要だった複雑な質問に対して、AIが複数のクエリを同時に処理することで最適な回答を提供します。
さらに、チャット型の生成AIのように、画面下の入力バーから追加質問をすることもできます。
「AIモード」に追加予定の機能
「AIモード」では、さらに以下のような機能も追加が予定されています。
Deep Search
より深い調査が必要な場合に対応する機能。
数百件の検索を実行し、それぞれの情報を推論・統合し、数分で専門家レベルのレポートを作成可能、とのこと。
提供時期:今後数ヶ月以内(Labs内)
Search Live
カメラを使ってリアルタイムで目に見えるものについて検索と対話が可能です。
DIYの作業手順の確認など、口頭で説明したり、見せたりした方が簡単な質問に適しています。
提供時期:今夏(Labs内)
Agentic capabilities
Google Chromeを自動で操作するブラウザ用のAIエージェント「Project Mariner」の機能を活用し、チケット購入のようなタスクを自動化出来るようになります。
様々な候補を分析して条件に合うチケットを探し、フォーム入力なども自動化可能とのこと。
提供時期:不明
Personal Context
過去の検索履歴に基づいて、パーソナライズされた提案を提供する機能。
検索履歴だけでなく、オプトインでGmailなどのGoogleアプリを接続すれば、過去の予約や確認情報から「屋外席がある飲食店」を探してくれたり、「宿泊場所に近いイベント」を提案してくれます。
提供時期:今夏
Custom charts and graphs
複雑なデータセットを分析し、わかりやすいグラフを作成して視覚化してくれます。
I/Oの発表では、「2つの野球チームのホームでのアドバンテージを比較する」という質問に対して、オリジナルのグラフが生成されていました。
スポーツ・金融といった数字が多く出てくる分野で有効とのことです。
提供時期:今夏
Shopping features
Shopping Graphと連携した機能。
ユーザーのニーズを汲んで、AIが商品選びをサポートしてくれるほか、自分の写真を使った「仮想試着」、商品の値下がりを監視したりチェックアウトを代行してくれる「エージェントチェックアウト」などの機能があります。
提供時期:今夏(仮想試着機能は米ユーザーには5/20〜Labs内で提供開始)
Deep Think
Gemini 2.5 Pro の実験的な拡張推論モードで、非常に複雑な数学やコーディングの問題に対応するため、並列試行などを利用しているとのこと。
「USAMO 2025」や「LiveCodeBench」などで、高得点を獲得しているとのことです。
提供時期:数週間以内(Google AI Ultraユーザー)
通常の検索結果はなくなる?SEOに与える影響は?
「AI Overviews」の導入以降、ゼロクリック検索の増加の影響は見られました。
しかし、まだ「AI Overviews」の場合は、生成AIの回答の下に通常の検索結果は表示されていました。
「AIモード」では、AIの回答内に参照元としてリンクが表示されますが、Webサイトのリストが表示される従来の検索結果は表示されません。
今後はSEOだけではなく、生成AIに引用・信頼されるための「LLMO(AIOやGEOとも)対策」が重要になるでしょう。
とはいえ、Googleが長い年月をかけて積み上げてきた「Webサイトやコンテンツを評価するアルゴリズム」の方向性が変わりません。
Google検索セントラルでも、生成AIに引用されるためには「検索への表示に関する通常のガイダンスに従うだけで十分(AI による概要とウェブサイト|Google検索セントラル)」という記述があり、従来のSEO対策を適切におこなうことが「LLMO対策」においても重要ということがわかります。
LLMO対策について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参照してください。
LLMO対策とは?AIO・SEOとの違いや具体的な対策方法を徹底解説
日本展開はいつ?過去の「AI Overviews」では3ヶ月後
「AIモード」は現在、米国の英語検索を対象に展開されていますが、これまでの例を見ると、段階的に対象地域と言語を拡大すると予想されます。
参考までに、過去の「AI Overviews」の場合、2024年5月14日の「Google I/O 2024」で発表・同週内にリリースされ、約3ヶ月後の同年8月15日には、日本を含む6カ国で正式提供が開始されました。
まとめ
今回は、「Google I/O 2025」で発表された「AIモード」について、紹介してきました。
GoogleがAI領域に莫大なリソースを投じていることからも、この流れは一過性ではなく「新たな検索のスタンダード」となる可能性があります。
マーケターやコンテンツ担当者に求められるのは、「AIから引用される」ためのコンテンツ設計力と戦略の再構築です。
今後も、Googleの動向に注意して、AI検索時代に対応していきましょう。
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AI検索においては、自社の情報が「AIに正しく認識され、信頼され、引用される」ことが重要です。
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